達成計画の概要
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最終更新日:2018年03月28日
ここでは、「様々な業界を知った上で複数内定を得る」という短期的な目標を達成するためのスケジュール「達成計画」について話をします。就職活動においては多くの学生が計画というものを意識せず闇雲に行動しているように思います。
但し、限られた期間で目標を達成するためには計画が不可欠です。
1.受験の時は皆が計画を意識していた
これを読んでいる多くの人が受験を経験していると思いますが、その時には計画というものをかなり意識したのではないでしょうか。
例えば大学受験であれば、1月の中旬にセンター試験があり、2月に各大学の二次試験があり、3月に後期試験と二次募集があり、これらの試験に向けて計画を立てます。センター試験の前にセンター対策を終わらせ、2月の二次試験に向けて赤本を11月ぐらいから解き始める、毎月予備校主催のテストを受けることで自分の進捗度合いを測るなど、「いつまでに何をすべきか」を意識していたと思います。
2.計画が立てられない理由はやらなくてはならないことが不明確だから
受験の経験がありながら、就職活動において達成計画を意識できない大きな理由の一つが「やらなくてはならないことが不明確だから」ということでしょう。
多くの学生から今何をするべきなのでしょうかという質問をもらいます。詳しくは達成手段の項にて話をしますが、「就職活動における正しい目標設定について」にて説明した通り、この戦略的アプローチにおいては、「様々な業界から複数内定を得る」という短期的な目標のためにしなくてはならないことを下記の通りとして、①〜④のそれぞれを更にブレイクダウンしてすべきことを明確化しています。
この①〜④の能力をそれぞれ本番の採用試験までに高める計画を立ててもらいたいと思います。
・様々な業界から複数内定を得る
①複数業界に効率的にエントリーする
②筆記試験を通過する
③グループディスカッションを通過する
④ES・面接を通過する
3.計画が立てられない理由のもう一つがどこを受けていいのかわからないから
受験の時であれば、自分自身の偏差値と大学が求めている偏差値を並べて志望校と滑り止めを選んでいたと思いますが、就職活動においては偏差値のような客観的指標がないために多くの学生がどの業界、どの企業を受けていいのかわからなくなってしまいます。
ほとんどの学生が自分の学歴や能力などまったく考慮せずにまずは大手企業から受け始めて、5月上旬までにことごとく落ちて初めて中小企業にも目を向け始めるという戦略的アプローチにおいては、就職活動の始めに予めどの業界・企業をどれだけ受けるかということを「エントリー戦略」として達成計画の核としています。
次回からはエントリー戦略について詳しく話し、どの業界・企業をどのように選んでいくのか考える助けにしてもらいたいと思います。
今回のまとめ
・目標の達成には計画が不可欠
・就職活動において計画が立てられない理由は以下二つ
①やるべきことの明確化ができていないから
②どの業界・企業を受けるべきかわからないから
photo by Rachel Kramer