「自己PRのパターン化」でエントリー効率を上げる
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最終更新日:2024年05月22日
「自分にはどんな仕事が向いているのか」で詳しく、様々な業界に興味を広げていく具体的方法について見てきましたが、いくら複数業界に興味を持てたとしても、時間が足りなくてエントリーできないといった状況に陥ってしまっては元も子もありません。
ここでは具体的に効率的にエントリーする具体的な方法について見ていきますが、今回は自己PRをパターン化することでエントリー効率を一気に上げる方法をご紹介します。
1.意外と少ないエントリーシートでの自己PRのパターン
エントリーシートについて何社か見てもらえればわかると思いますが、基本的に設問のパターンはそれほど多くありません。文字数についても基本的に200〜1,000字がほとんどです。
代表的な自己PRにおける設問を挙げておくと下記の通りです。
・あなたの強みをこれまでの経験に基づいて自己PRしてください。
・学生時代の一番のチャレンジ経験について教えてください。
・これまでの最大の困難・失敗とそれをどう乗り越えたか教えてください。
・周りの人を巻き込んだ経験・リーダーシップを発揮した経験について教えてください。
上記5パターンのちょっとした変化系でほぼ全てのパターンが網羅できています。文字数に関しても200、400、600、800、1,000の5パターンがほとんど、全部で25パターンです。
ある程度自己PRが固まった段階でこの25パターンを予め作成しておけば、同じような設問が出た際にはコピーアンドペーストであっという間にエントリーシートができてしまいます。コピーアンドペーストというと聞こえが悪いのですが、基本的にどの会社に対してもアピールしたい自分はそれほど変わらないでしょうから、コピペになってしまうのもある意味当然と言えば当然です。
多くの就活生が陥るパターンとして、一社のエントリーシートに時間をかけすぎてしまい、結局エントリー数が少なくなってしまうということがあります。自己PRを予めパターン化することでエントリーシートを書く時間を劇的に少なくすることができます。
企業によって自己PRを変えるべきなのではと悩む学生が多くいますが、「エントリーシートから企業が求めている能力を知る」にて説明しております通り、企業が求めている能力は業界が違ったとしてもかなり似通っています。
基本的には、三菱商事が欲しい人材はトヨタ自動車も電通も欲しいというのが現状であり、だからこそ企業が求める素養を持った一部の人材には内定が集中しています。
2.自己PRのパターン化で他の設問に時間をかけられる
食品メーカーなどにおいては、その会社自身や商品知識を問う設問がたくさんあり、一筋縄ではいかないことが多いです。例えば、2012卒の江崎グリコのエントリーシートでは「グリコの商品が売られていない国で、一つだけ商品を売るとしたら何を、なぜ、どのように販売しますか」という設問がありました。
予め自己PRを上記の通り、パターン化しておくことができれば、自己PRには時間をかけずにこういった設問にたっぷりと時間を割くことができます。
ちなみに江崎グリコの自己PRは「高校・大学生活の中で競い合った経験または失敗した経験とその経験から得たことを具体的に(200字)」と、正に上記のこれまでの困難・失敗体験の200字パターンです。(江崎グリコエントリーシート)
3.提出したエントリーシートは保管しておく
自己PRをパターン化するにはある程度早い段階から、自己PRに取組み、内容をフィックスする必要がありますが、試行錯誤の中、中々固めることができない学生もいると思います。そんな学生もインターンや早期に提出した企業のエントリーシートをデータとして残しておくようにしましょう。
上記で説明している通り、企業のエントリーシートの設問はそこまで大きく変わるものではありません。過去に提出したエントリーシートとそっくり同じの設問があることも往々にしてあります。
もちろん最後まで通過したものでなければ何らかの修正は必要になりますので、その点は注意した上で、過去に使えるものは積極的に利用するようにしましょう。
今回のまとめ
・エントリーシートの設問における自己PRのパターンはそんなに多くない。
・予め自己PRのパターン化を行うことで時間をかけるべき設問に時間をかけられるようになる。
⇒効率的にエントリーシートを書くことで量・質を増すことができる。
・パターン化は出来なくとも、提出したエントリーシートは保管しておく。
⇒別の企業のエントリーシートに似た設問が出ることは珍しくなく、残したエントリーシートがヒントになってくれる。
photo by visualpun.ch/a>