企業の採用テストとは何かを知る
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最終更新日:2023年09月28日
ここでは選考の序盤において、実施される「採用テスト」について話をします。採用テストと一括りにしても、テスト内容はWebテスト、SPI2からGAB、CAB、性格テストと多岐に渡り、テストごとにまったく性質が異なるため、学生もどこから手をつけていいのかわからずにずるずると先延ばしにしてしまうのが現状のようです。
ここでは「採用テスト」の意義から、対策方法まで詳細に説明することで、「企業の採用テストとは何か」ということを知ってもらいたいと思います。
1.企業が採用テストを実施する意義
一番大きいのは、企業が求める最低限の学力があるのかを確認する「足切り」としての意義です。
企業にとって採用活動は他大なコストがかかるものです。会場を準備するにも費用がかかりますし、面接官を動員するにもその人の人件費がかかります。超人気企業になればエントリーの段階で5万弱の学生から応募がきます。
そんな中全ての学生と面接するのは無理があるため、「採用テスト」を課すことで企業が求める最低限の学力がない学生を足切りすることで対応しています。
学生側にとっては「採用テスト」を突破しなければ、せっかく考えた自己PRも志望動機も聞いてもらえないまま選考が終了してしまいます。
私が実際に会った高学歴帰国子女の優秀な学生も、採用テストに通過できなかったため、商社のほとんどの選考で面接まで進めなかったということがあります。採用テストは対策した分だけしっかりと結果がわかりやすく出る分野ですから、予め対策をして万全の準備をしましょう。
2.志望業界がどんなテストを実施しているのかを知るべし
実際にテストを手に取ってもらえればわかると思いますが、SPI2とGABではテスト内容がまったく違います。SPI2ができるからといって、GABができるようになるわけではなく、自信がなければそれぞれ対策が必要です。だからこそ自分が志望している業界ではどのようなテストが採用されているのか予め知っておくべきです。
「SPIノートの会 この業界・企業でこの「採用テスト」が使われている!」では有力人気企業1,150社が2012卒向け採用活動で実施した採用テストの情報があるだけでなく、各種テストについてどの企業がどんな目的で提供しているのか詳細に解説している良著の一つです。是非とも就職活動の序盤に読んでおきましょう。
また、みんなの就職活動日記においても、選考状況の中でどのようなテストが出たのかが共有されています。こちらの情報もチェックするようにしましょう。
この業界・企業でこの「採用テスト」が使われている 2016年度版
3.志望業界がまだないのであればSPI2の対策だけでもすぐに始める
様々なテストが採用されるようになったとはいえ、SPI2はまだまだ多くの企業が採用しています。なので現時点で志望業界がないという学生は取りあえずSPI2の対策から始めるようにしましょう。
採用テストは対策をした分だけわかりやすく結果がでます。対策を始めるのに早すぎるということはありません。特に学歴に自信のない学生や受験から遠ざかっておりテストに不安のある内部進学生は早めに対策を始めましょう。
テストとはいっても中身は中学生〜高校生レベルの内容にすぎず、個人差はあるものの対策をすれば多くの人が対応できるものです。是非これを読み終えた瞬間から採用テスト対策を始めるようにしましょう。SPI2対策の本であれば下記がおススメ!
[テストセンター対応] これが本当のSPI2だ! (2013年度版)
4.性格テストには答えがある
詳しくは「SPIノートの会 この業界・企業でこの「採用テスト」が使われている!」にありますが、企業が課す「性格テスト」には答えがあるテストもあります。こういったテストでは「企業の役に立たない人」と「精神的に不安定な人」と性格テストで判断された人を落とすようにしています。
例えば、「いらいらすると表に出すことがある方だ」、「頭にくると文句を口に出す方だ」などといった質問には「いいえ」と答えておく方が無難です。
但し、本当かウソかを見分ける質問も時折混ざっているので、全てを偽って回答するとこのような質問の落とし穴にはまります。代表的な質問としては「喧嘩したり怒ったことは一度もない」などです。
企業にもよりますが、基本的に性格テストの回答としては、社交的・活動的・論理的・意欲的な側面を見せた上で精神的にも安定しているという結果が出る方が好ましいことをある程度意識して答えた方がよい結果が出やすいです。
5.テストで落ちるのはバカらしい、早めの対策を!
テストで落ちてしまうのは本当にもったいないし、バカらしいことです。
対策をすればしただけ結果がついてきますし、自分自身の実力が伸びていることも実感しやすいのが採用テストの対策です。対策をするのに早すぎるということはありません。
これを読んだら今すぐにでも対策を始めるようにしましょう。
今回のまとめ
・企業が採用テストを実施するのは「足切り」としての意義が大きい
・志望企業がどんなテストを採用しているのか事前に知るべし
・志望企業が現時点でなければ今すぐSPI2の対策を始めるべし
以下のWebテストに関する記事も参考にして対策を進めましょう。
photo by DaveBleasdale