川崎重工業のインターン選考(ES・テストセンター)対策
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最終更新日:2022年04月28日
今回紹介する川崎重工業は三菱重工・IHIと並び日本の総合重機大手3社の一角を占めています。
最近では政府も推進する鉄道インフラ海外展開の一つとして、川崎重工業が日本企業連合の中心となってインドへの鉄道事業に参入したことも話題になりました。
本記事では川崎重工業のインターン内容から具体的な選考対策まで紹介します。
- 本記事の構成
- 川崎重工業とは
- 川崎重工業のインターン内容
- 川崎重工業の求める人材像
- 川崎重工業のインターン選考フロー
- 川崎重工業のインターン選考エントリーシート(ES)対策
- 川崎重工業のインターン選考テストセンター対策
- 最後に
川崎重工業とは
1878年、東京に川崎築地造船所を開設したのが、川崎重工業の始まりです。その後、陸・海・空はもとより、深海や宇宙へとそのフィールドを広げながら、数多くの日本初・世界初をかたちにしてきました。
例えば「新幹線車両初の海外輸出となる、台湾高速鉄道向け車両を初出荷」「国産初の産業用ロボットの川崎ユニメート2000」があります。
そんな川崎重工業の事業は以下になります。
- 船舶海洋カンパニー
- 車両カンパニー
- 航空宇宙システムカンパニー
- エネルギー・環境プラントカンパニー
- モーターサイクル&エンジンカンパニー
- 精密機械・ロボットカンパニー
- 技術開発本部
続いてそれぞれの事業内容を詳しく紹介します。
船舶海洋カンパニー
LNG船、LPG船、大型タンカーなどにとどまらず、コンテナ船、バルクキャリア、超高速旅客船「川崎ジェットフォイル」などの各種商船を幅広く手がけています。
車両カンパニー
1906年から鉄道の歴史に残る数々の名車両を製造し、トップメーカーの座を不動のものにしてきました。
また、新幹線電車に代表される高速車両では、航空宇宙部門がもつ流体力学などの技術を活かして、その開発・設計に参画しています。
航空宇宙システムカンパニー
知識集約型産業として位置づけられている航空機産業の分野では、日本を代表する機体メーカーとして、またエンジンメーカーとして、幅広い事業を展開しています。
エネルギー・環境プラントカンパニー
セメント・肥料・発電などの産業・エネルギー関連分野のプラントから、搬送設備などのインフラ・輸送・物流などの社会資本関連分野、さらに廃棄物処理・バイオマス発電システムなどの環境・リサイクル関連分野に至るまでさまざまなプラントや製品を設計・製作・建設しています。また、新事業分野では、細胞自動培養装置、小水力発電システムなども手がけています。
モーターサイクル&エンジンカンパニー
川崎重工業のレジャー製品であるカワサキモーターサイクルは、先進国はもちろん、成長が著しい東南アジアやインド、ブラジルなど新興国へ展開しています。
精密機械・ロボットカンパニー
世界トップシェアの油圧ショベル用ポンプや旋回モータなどの油圧機器事業を核として、建設機械をはじめ船舶や製鉄所、発電所の油圧システムを供給しています。油圧業界においても"Kawasaki"は世界的なブランドとなっており、国内外500社以上の顧客に対して、ニーズに適合した油圧製品を開発・提供しています。
技術開発本部
陸・海・空・宇宙など、未来を担う最先端の技術開発に取り組んでいます。
川崎重工業のインターン内容
以下は22卒対象サマーインターンシップの内容です。
事務系
「重工業の魅力」と「文系社員の活躍」を知る2daysインターンシップ
《初回インターンシップ 要項》
以下は初回の概要となります。第二回の詳細は、初回参加時にお伝えする予定です。
初回にご参加いただいた方には、10月以降に随時開催予定の第二回にもご参加いただくことで、
包括的に当社理解を深めることができる、2daysインターンシップになっています。
期間:8月上旬以降随時
人数:各回20~30名程
実施形式:オンライン
川崎重工業の求める人材像
求める人材像を考察するために、まずは社員のインタビューを引用します。
「切磋琢磨できるチームプレーヤー」とは?
――― 深い教養と専門知識、そして、次の3つのマインドを持った人であると考えています。
1.自立した人間として、さまざまな人の話に耳を傾け、相手の価値観・考え方に共感し、より豊かな関係を築けるか?
2.さまざまな困難に粘り強く立ち向かい、果たすべきミッションをやり抜く不屈のチャレンジ精神を持っているか?
3.いかなる場面でもリーダーシップを発揮し、社内外のさまざまな人の力を結集して、ミッションを成し遂げることができるか
引用:川崎重工業採用HP
引用:川崎重工業採用HP
1つ目の社員インタビューから「切磋琢磨できるチームプレイヤー」というキーワードのもとでそれが持つべきマインドについて書かれています。
ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?に照らし合わせてみると、「いかなる場面でもリーダーシップを発揮し、社内外のさまざまな人の力を結集して、ミッションを成し遂げることができるか」という記述はまさに「リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」人材を求めていることが読み取れます。
また、船舶や航空といった莫大な規模を誇る重工商材を扱う上では、設計から品質保証にあたるまで多くの工程が存在し、それには多様な価値観や要望を持った人々が携わっています。
実際に、2つ目の社員インタビューを参照しても「多くの人やモノ、技術で成り立っている」との記述が見てとれます。その社員が文系として資材調達の面で活躍しているように、一連の工程の中で営業・受注といった事務系職種も重要な存在となります。さらに、社内カンパニー制をとっている川崎重工業では、異なるカンパニー間での意思疎通や連携といったものが必要となってきます。
このような事業の特徴や1つ目の「チームプレイヤー」・「さまざまな人の話に耳を傾け、相手の価値観・考え方に共感し、より豊かな関係を築けるか?」という記述から、5つの強みのうち「価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」人材を川崎重工業は求めているといえるでしょう。
川崎重工業のインターン選考フロー
ここでは、22卒対象の事務系インターンシップの選考フローを紹介します。
事務系
エントリーシート(ES)の提出 <提出期限>8月16日(日)23:59
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適性検査受験(テストセンター)
※上記期限後、ES合否を判定させていただき、合格された方にのみ、適性検査(テストセンター)の受検案内を送付いたします。
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参加決定
川崎重工業のインターン選考エントリーシート(ES)対策
以下は22卒向けサマーインターンのエントリーシート(ES)設問になります。
●大学時代に最も力を入れて取り組んできたことについて、具体的に説明をしてください。(150文字以上200文字以下)
ここからは、上記の設問についての回答方針を考えていきます。
●大学時代に最も力を入れて取り組んできたことは何ですか。(30文字以下)
●大学時代に最も力を入れて取り組んできたことについて、具体的に説明をしてください。(150文字以上200文字以下)
これらの設問ではいわゆるガクチカについて問われています。
ガクチカを聞かれる意図としては「経験自体のレベル・スペックの把握」「自社に合う・マッチする人材か知るため」の2つがあります。
ガクチカを書く際は、「実績自体のインパクトがどれだけあるか」「書いてある内容から思考力・考えの深さ・人柄を示すことができているか」に注意して書くようにしましょう。また、その際は川崎重工業の求める人材像を意識して書くと良いと思います。
詳しい書き方は以下のフレームワークや記事を参考にしてください。
また、実際に通過したエントリーシート(ES)のこの設問に対する回答は以下の通りとなっております。
学生時代に力を入れて取り組んだことと、その中で達成できたことについて教えてください。 (400文字以下):川崎重工内定者ES
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これらを参考に、自分自身の事をしっかり伝えられるよう、分かりやすく論理的に書いてみてください。
以下にES対策に関するunistyleの記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。
川崎重工業のインターン選考テストセンター対策
今年度の川崎重工業のインターンでは、エントリーシート(ES)通過者に適性検査受験(テストセンター)が課されるようです。
SPIということでそこまで難易度の高いテストではありませんが、初見でテストに臨むことは避けたほうが良いでしょう。事前に対策本で練習をしておくか、他社のテストで一度経験しておくことをオススメします。
コロナウイルスの影響でテストセンターからWebテスト受験に切り替える企業も多い中、テストセンターに慣れていない就活生も多いでしょう。SPIテストセンターはWebテスティングとは少し出題傾向が異なるので注意が必要です。
SPIについて詳しく知りたい方は以下の記事を併せてご覧ください。
・SPIとは
・SPIの対策
∟SPI対策初心者向け~上級者向けまとめ
∟SPI言語対策
∟SPI非言語対策
・SPI対策用の本
・SPIテストセンターについて
∟SPIテストセンター対策
∟SPIテストセンター高得点の判断基準とは
・SPIを使用している企業一覧
・【unistyleオリジナル】SPIテストセンター問題集(非言語ver)|解答・解説
最後に
今回は航空・宇宙業界で売上高、成長性、収益性が業界トップである、川崎重工業を紹介しました。
川崎重工業は事業を通じて様々な社会課題に率先して対応しています。そのため、就活生がアピールすべきことは環境意識や社会貢献への意識であると言えると思います。
この記事を通して「川崎重工業の企業理解・各選考フローの特徴」を理解していただき、”選考突破”を目指していただければと思います。