INPEX(旧:国際石油開発帝石)のインターン選考(ES・面接)対策

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最終更新日:2022年04月28日

日本国内最大手の油田・ガス田の開発手であるINPEX(旧:国際石油開発帝石)。

現在では「石油・天然ガス・その他の鉱物資源の調査、探鉱、開発、生産、販売及び同事業に付帯関連する事業、それらを行う企業に対する投融資」など、様々な事業を展開しています。

本記事では、INPEX(旧:国際石油開発帝石)のインターン内容から具体的な選考対策までを紹介します。

企業研究

本選考とインターンの締め切り情報

エネルギー業界とは 

一括りにエネルギー業界と言っても、エネルギー業界には様々な事業が存在します。

事業は以下の4つに大きく分類することができ、各事業の代表企業は以下の通りとなっています。

◆電力
東京電力、関西電力
◆ガス
東京ガス、大阪ガス
◆石油
JXTGホールディングス、出光興産、昭和シェル石油、国際石油開発帝石(INPEX)
◆レアメタル・レアアース
昭和電工、住友電気工業、三菱マテリアル

各事業の特徴についても詳しく紹介します。

電力事業

電力事業を行っている電力会社の事業は主に、"地域電力会社や電気事業者が電気を発電し、その電気を必要な人の元へ届けるサービス"です。

ガス事業

ガス事業を行っている企業の業務は「ガス供給」であり、"燃料ガスを消費者に送るサービス"を行っています。ガス業界は担当する地域が決まっており、比較的安定している業界と言えるでしょう。

石油事業

日本国内の原油資源は乏しいため、"海外から輸入した原油を精製し、石油として販売する"のが主な事業になります。

レアメタル・レアアース事業

"航空機の機体や電気自動車(EV)用電池"の重要素材にあたるのが「レアメタル・レアアース」であり、それらを「輸入・開発」するのがこの事業になります。

以上が、エネルギー業界内の主な4つの事業になります。

エネルギーとは"人々の日常生活において欠かせないもの"です。

エネルギーが消費者の元に届くまでには、大きく分けると"探鉱・開発→輸送→加工・流通"の3つのフェーズに分かれており、エネルギーを社会に届けるために、多種多様なプレーヤーが協力・連携し合っています。

エネルギー業界は「インフラ業界という安定感・生活に身近なエネルギー」という面で、例年就活生から非常に人気の業界ではありますが、"事業・企業ごとの違い"をしっかりと確認し、選考に臨むことが重要となります。

国際石油開発帝石(INPEX)とは

国際石油開発帝石(INPEX)は、「国際石油開発株式会社」と「帝国石油株式会社」による共同持株会社として、2008年に発足しました。

国際石油開発帝石の事業内容は、「地下に眠っている原油や天然ガスを探り当てる探鉱活動、油・ガス田の買収等を通じて取得した埋蔵量をもとにした商業開発、生産した原油・天然ガスを石油精製会社や電力・ガス会社へ販売」というように、"エネルギーの上流部門"と呼ばれる事業です。

また、「世界20数カ国で約70のプロジェクト」を展開しており、優れたポートフォリオを有しています。

そのプロジェクトの主な地域としては、「日本、米州、ユーラシア、インドネシア、オーストラリア・チモール海共同石油開発地域、中東・アフリカ」など、世界各地で活動を行っています。

そして、世界各地で数多くのプロジェクトを展開している国際石油開発帝石(INPEX)の経営理念は以下の通りとなっています。

私たちは、エネルギーの開発・生産・供給を、持続可能な形で実現することを通じて、より豊かな社会づくりに貢献します。
【引用】国際石油開発帝石企業HP:経営理念・企業行動憲章

また、国際石油開発帝石(INPEX)は、"目指す企業像"として以下のように掲げています。

INPEXは、日本をはじめとする世界のエネルギー需要に応えていくことで、社会にとってかけがえのないリーディングエネルギーカンパニーとなることを目指します。

●石油・天然ガス上流事業の持続的成長
●グローバルガスバリューチェーンの構築
●再生可能エネルギーの取り組みの強化
●CSR経営の推進
●活力に満ちた企業風土の醸成

【引用】国際石油開発帝石企業HP:会社情報

石油・ガス事業を柱とし、エネルギーを通して豊かな社会づくりに貢献してきた企業が、今回紹介する国際石油開発帝石(INPEX)になります。

国際石油開発帝石(INPEX)のインターン内容について

ここでは、国際石油開発帝石(INPEX)の21卒向けインターン内容について具体的に紹介します。

21卒向けサマーインターンに関しては、「理系学部・大学院の学生」のみを対象としており、2種類のインターンが開催されます。

以下、インターンの詳細になります。

2週間コース(体験型)
●実施時期
8月19日(月)から9月13日(金)までの約2週間
●実施場所
本社、国内事業所または海外事務所(プログラム別に実施)
●実習内容
石油・天然ガスの探鉱、開発、生産、HSEに関する技術系業務の実習
●募集人数
全プログラム合計で30名程度

3日間コース(現場見学会)
●実施時期
9月9日(月)から9月11日(水)までの3日間
●実施場所
本社、技術研究所、直江津LNG基地、南長岡ガス田越路原プラント
●実習内容
石油・天然ガス開発の流れに関する講義、技術研究所ラボツアー、現場見学
●募集人数
20名程度

【参考】国際石油開発帝石(INPEX)企業HP:採用情報

両インターンとも、「オフィスからプラントまでエネルギー開発の魅力を広く体感する機会」となっているため、興味のある方は積極的に応募してみましょう。

国際石油開発帝石(INPEX)の求める人材像

ここでは、「国際石油開発帝石(INPEX)の求める人材像」について紹介します。

国際石油開発帝石(INPEX)は自社として「求める人材像」を明記していません。しかし企業HP内に、役員・従業員が一体となって働くための共通の基盤として、5つの項目からなる"INPEXバリュー"を定めています。

INPEXバリューは以下の通りです。

Safety 安全第一
安全第一で考え、行動し、安全文化を深化させること

Integrity 誠実
常に高い倫理観を持ち、実直で、周囲から信頼される行動をとること

Diversity 多様性
多種多様な人材が活躍できるよう性別、年齢、国籍、文化、習慣等の違いを受け入れ、尊重すること

Ingenuity 創意工夫
現状に満足せず、新しい視点や発想からより良いものを追求すること

Collaboration 協働
チームワークを大切にし、社内及び地域社会を含めた社外の関係者と協力すること

【引用】国際石油開発帝石企業HP:INPEXバリュー

社員一人ひとりがこの5つのバリューを体現することで、国際石油開発帝石(INPEX)は様々な事業を展開してきました。

そこで、「INPEXバリュー・事業内容・エネルギーという業界」などを踏まえると、下記のような人物が求められると考えられます。

①リーダーシップを発揮して様々な関連会社の利害を調整し、プロジェクトを進めることのできる人材
②価値観の異なるメンバーとも目標を共有し、成果を上げることのできる人材
③プロジェクトに関わる企業と信頼関係を構築し、成果に繋げることのできる人材

それぞれの選考フローにおいても上記3つの「求める人材像」を踏まえ、選考突破を目指していただければと思います。

以下に「国際石油開発帝石(INPEX)の求める人材像」の理解に役立つ記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

国際石油開発帝石(INPEX)のインターン選考内容

ここでは、国際石油開発帝石(INPEX)の21卒向けサマーインターンの選考内容を紹介します。

それぞれの選考フローは以下の通りとなっています。

2週間コース(体験型)
エントリーシート(以下、ESと明記)▶面談(以下、面接と明記)▶インターン参加

2日間コース(現場見学会)
ES▶面接▶インターン参加

参加条件(2コース共通)
●理学・工学系の学部・大学院に在籍していること
●選択したコースの全日程に参加可能であること

【参考】国際石油開発帝石(INPEX)企業HP:採用情報

選考フローは「ESと面接」の2段階ということで、それぞれについて詳しく確認していきます。

国際石油開発帝石(INPEX)のインターン選考:ES対策 

ここではESの対策を紹介します。

21卒向けサマーインターンのES設問が不明だったため、ここでは過去のES設問を例にとって紹介します。

以下は、19卒・20卒向けサマーインターン選考にて課されたES設問になります。

●現在取り組んでいる研究テーマについて、テーマを選択した理由と研究の魅力を記載してください。(400文字以内)
●当社のインターンシップにはどのような事を期待していますか。
●自己PRをお願いします。
●当社のインターンシップに参加を希望される理由は何ですか。また、インターンシップにどのようなことを期待していますか。(300文字以内)
●石油開発業界に対するイメージや興味について教えてください。(300文字以内)
●志望動機
※確認できた範囲内で掲載

 現在取り組んでいる研究テーマについて、テーマを選択した理由と研究の魅力を記載してください。(400文字以内)

この設問では、研究という学生時代力を入れていること、つまり「ガクチカ」を問われています。

企業がガクチカを質問する意図としては、"経験自体のレベル・スペックの把握”"自社に合う・マッチする人材か知るため”という2つが挙げられます。

また、その上で評価基準として以下の3つが主に用いられます。

①実績自体のインパクトがどれだけあるか
②書いてある内容から思考力・考えの深さ・人柄を示すことができているか
③企業で活かせる学びを得ているか

つまり、上記の2つの意図に沿い、その上で3つの評価基準を満たすことが「高く評価されるガクチカ」となります。

一般的にガクチカは、以下のフレームワークに沿って書くと論理的な文章になると言われています。

この設問であれば、単純に「研究内容」だけを書くのではなく、"この研究テーマを選択した理由と背景""ひと目見て分かるような具体的な研究の魅力"を書くように心掛けましょう。

以下に「ガクチカ作成」に役立つ記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

●当社のインターンシップにはどのような事を期待していますか。 
●当社のインターンシップに参加を希望される理由は何ですか。また、インターンシップにどのようなことを期待していますか。(300文字以内)
●志望動機

この設問では、いわゆる「志望動機」を聞かれています。

企業が志望動機を質問する目的としては、①自社への志望度を知りたい・②入社の際のモチベーションを知りたいという2つが主に挙げられます。

そのため上記2つの目的を網羅する論理的な志望動機を伝え、志望している理由を、選考官に納得してもらう必要があります。

また、今回の設問は「インターン参加への志望動機」となります。

そのため、"このインターンで何を学びたいのか・このインターンに参加することによってどのような姿になりたいのか"等を書けると、高い評価を得ることができます。

志望動機の大まかな構成については以下のフレームワークを参考にしてみてください。

以下に「志望動機に関するES作成」に役立つ記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

 自己PRをお願いします。

この設問では、いわゆる「自己PR」を聞かれています。

就活生が企業にPRすべきことは、「自身が企業にとって”採用しなかったら損をする人材である”ということ」です。

そのため、正しい自己PRをするためにはその企業のビジネスモデルを理解した上で、「その企業がどのような"強み"を求めているか」を明らかにする必要があります。

「求める人材像」の紹介の際にも述べましたが、国際石油開発帝石(INPEX)であれば、①リーダーシップを発揮して様々な関連会社の利害を調整し、プロジェクトを進めることのできる人材②価値観の異なるメンバーとも目標を共有し、成果を上げることのできる人材③プロジェクトに関わる企業と信頼関係を構築し、成果に繋げることのできる人材であるという素養を意識して書くことを心掛けましょう。

自己PRの構成については以下のフレームワークを参考にしてみてください。

以下に「自己PRに関するES作成」に役立つ記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

石油開発業界に対するイメージや興味について教えてください。(300文字以内) 

この設問では、いわゆる「業界理解・企業理解」に関して問われています。

イメージや興味を持っているポイントを具体的に書くためには、"石油開発業界に関する情報に普段からアンテナを張っておく"ことが必要になります。

しっかりと情報をインプットし、その上で"自分自身の意見を述べる"ことができると、高い評価を得ることができるのではないでしょうか。

国際石油開発帝石(INPEX)のインターン選考:面接対策

最後に面接の対策を紹介します。

20卒向けインターンの面接選考参加者によると、以下のような面接形式だったようです。

●面接時間
20~30分程度
●面接官と学生の人数
2,3人:1人の「個人面接」

また、面接において以下のような質問がされたようです。 (一部抜粋) 

●自己紹介
●インターンへの応募理由とインターン内で学びたいこと
●自身の研究内容に関して
●研究以外で大学時代に力を入れたこと
●逆質問

上記の質問は、「自己紹介」は自己PR、「インターンへの応募理由とインターン内で学びたいこと」は志望動機、「自身の研究内容に関して・研究以外で大学時代に力を入れたこと」はガクチカに分類できます。

これらの質問に関しては、先ほどの「ES対策」の際にも紹介しているため、そちらのフレームワークなどを参考にしてみてください。

ただ、国際石油開発帝石(INPEX)のサマーインターンは「理系学部・大学院の学生」のみとなっているため、面接では"自身の研究内容"に関して詳しく問われます。

研究内容に関しては"面接前にしっかりと振り返りを行い、どれだけ深掘りされても答えることができるよう”に対策しておきましょう。

逆質問

企業が逆質問を行うのは、"①企業への「志望度」・②基礎的な「コミュニケーション力」を知る”ことが目的です。

面接の場では、基本的に面接官から学生に対して質問する時間が多く、一方的なコミュニケーションになりがちです。そのため、逆質問という「面接官と学生の双方向のやりとり」を通して、"学生のコミュニケーション力"を見ています。

また、逆質問の場における「コミュニケーション力」は、"場の流れを読み、短時間で相手の意図を汲み取る力"があるかで判断されます。

その上で逆質問の際に気をつけるべきポイントは、"①その場でその人にしか聞けないことを聞くこと・②ESなどの内容に沿った質問をする"ことの2点です。

逆質問の意図をしっかりと把握し、適切な質問をするようにしましょう。

以下に「逆質問」に関する記事を載せておきますので、こちらも併せてご覧ください。

最後に

今回は、日本国内最大手の油田・ガス田の開発手である"国際石油開発帝石(INPEX)"のインターン内容と選考対策を紹介しました。

国際石油開発帝石(INPEX)は、"エネルギーの上流部門"と呼ばれる事業を中心とし、様々な事業を展開しています。

そんな国際石油開発帝石(INPEX)のサマーインターンは「理系学生限定」となっている反面、「実務体験や現場見学」を通じて貴重な経験を積むことができます。

本記事を通して国際石油開発帝石(INPEX)のインターン内容についての理解を深めていただき、「ES・面接」の対策を入念に行った上で選考に臨んでいただければと思います。

最後に国際石油開発帝石(INPEX)の企業研究、エネルギー業界の業界研究に役立つunistyleの記事を記載しておきますので、こちらも併せてご覧ください。

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