三井住友海上火災保険|内定者ES(エントリーシート)と解説

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最終更新日:2024年05月23日

三井住友海上の本選考ES一覧はこちら

三井住友海上は、東京海上や損保ジャパン日本興亜などと並んで人気の高い損害保険国内大手の一角です。

同じ金融でも銀行や証券よりも働き方がイメージしづらいのが損保業界だと思われますので、社名やブランドだけでなく、実際の社員の方の働き方も理解した上で志望していただければと思います。

今回もES設問と採用HPに掲載されている社員の方の働き方に基づいて、同社の求める人材について考えていきます。

企業研究

本選考とインターンの締め切り情報

三井住友海上の働き方

リテール営業の目標を一言でいうと、代理店の売上を向上させることです。
代理店の顧客に対する新しい保険提案を一緒に考え、新規の契約確保のために、市場調査を行い、新しい営業先を絞り、一緒に開拓していく。代理店のスタッフ採用の支援や、新人向けに保険の勉強会を開催する、など。自分で販売するのではなく、販売戦略を考え、指導していく仕事です。代理店経営の支援という方が近いかもしれません。

当社だけでなく複数の保険会社を扱う代理店もあります。その中でいかにして当社のシェアを上げていくか。そこが私たちの腕のみせどころでもある。それぞれの代理店や顧客のビジネスと業界の置かれている現状を理解し、いかに優れた販売戦略を提案していけるか。そして、パートナーとしての信頼を勝ち取れるか。いろいろなノウハウはあるけれど、いちばんはクイックレスポンスと情熱ではないでしょうか。

 

三井住友海上採用HPより引用)

こちらで紹介したリテール営業の仕事の目的はパートナーである保険代理店の売上向上であり、そのために新たな営業先の提案を行ったり、顧客訪問に同行することもあるようです。
また、上記の社員の方の話にもあるように、保険代理店が複数社の商品を取り扱っている場合もあるため、いかに自社商品の販売割合を高めるかという部分も重要になってくるでしょう。
こうした仕事においては、下記のような人材が求められていると考えられます。
①パートナーである保険代理店の経営課題を発見し、主体的に解決策を提案・実行できる人材

②自社とパートナーである保険代理店の立場の違いを理解した上で、双方にとってプラスとなる方向へ舵を切るリーダーシップを持った人材

③他社との差別化の難しい商品を扱う中で、自社の商品販売シェアを高めてもらえるだけの信頼関係をパートナーである保険代理店と構築できる人材

三井住友海上の設問

◆あなたがこれまでに困難に向き合い、乗り越えてきた経験、または実現してきた経験を教えてください。

◆あなたが異なる価値観に影響を受けた経験を教えてください。

◆あなたが自分で学び考え、そして行動した経験を教えてください。

◆あなたが三井住友海上を志望している理由を教えてください。

1つ目の設問

◆あなたがこれまでに困難に向き合い、乗り越えてきた経験、または実現してきた経験を教えてください。
困難を乗り越えた経験は三井住友海上以外でも頻繁に課される設問です。
この手の設問で多くの学生が陥りがちなパターンは、①できなかったことが人並みになったことをアピールしてしまう、②努力・苦労自慢に終始してしまうという2つです。
「企業が求める人材との合致を伝えられているか」という視点に立って、改めて自身のESを確認してみましょう。
参考:イケてない自己PRの改善法|パターン①:マイナスからゼロにしただけ
参考:イケてない自己PRの改善法|パターン②:努力・苦労自慢
→評価されづらい自己PRの実例をまとめています。そのPRがどうすれば評価されるようになるのか解説しています。
内定者の回答・解説
体育会バスケット部での活動だ。

3年最後の試合で当事者意識のなさを目の当たりにし、チームで達成感を得るため関東リーグ戦優勝を目指した。しかし、新チームでも続く人任せの発言の多さに危機感を覚えた。

そこで2軍を長く経験した1軍選手として、まず部員30名の意見を引き出し、チームを良くする行動について個別に話し合った。一度でダメでも、プレーを研究し私の意見に重みを持たせ、何度も話し合い解決した。また2軍の客観的な意見がチーム力強化に繋がると考え、まず1・2軍の入れ替え戦を提案し意識の差を埋めた。その上で1・2軍の間に入り2軍の意見をチームに反映させた。そして率先垂範の思いで、練習では大きな声とハードプレーで盛り立てた。

すると共に戦う姿勢がチーム力強化に繋がり、前年より上位のベスト4まで成長できた。

この経験から、多くの人を巻き込むには、個々と向き合い、チームの事を考えた率先垂範の行動が重要だと学んだ。

困難を乗り越えた経験に関する設問です。何が課題であったか、その原因、どのような解決策を考えたか、どんな結果や学びに繋がったか、といった要点を順序よく述べられていると思います。

「率先垂範」という言葉を用いていますが、このようにわかりやすい言葉で表現するのも上手く伝えるための一つのテクニックだと思いますので参考にしてみてください。

2つ目の設問

◆あなたが異なる価値観に影響を受けた経験を教えてください。
三井住友海上でのリテール営業に目を向けると、自身、パートナーである保険代理店の経営者・従業員、パートナーである保険代理店の立場も価値観も異なります。そうした状況を前にしても、その異なる価値観を受容し、自身の糧として常に成長していける人材かどうかをみているのだと思われます。
そのため、①異なる価値観に触れて何を学んだのか、②その学びを通して自身の行動や考え方がどう変わったのかを語れるとよいでしょう。
参考:【ES例文付】他の就活生と差がつく!ガクチカから学んだことの書き方
→「学生時代に頑張ったこと」の設問では、その経験から何を学んだかが重要です。本記事ではその「学び」がどのように評価されているのかを解説します。
下記の内定者は留学時に感じた現地学生との価値観の違いについて語っており、帰国後に変化した自身の行動についても触れているので参考にしてください。
内定者の回答・解説

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3つ目の設問

◆あなたが自分で学び考え、そして行動した経験を教えてください。
一つ目の設問と近い内容となっていますので、こちらの設問では「主体性」にスポットを当てた自己PRを行い、一つ目の設問ではそれ以外の素養を伝えるとよいでしょう。保険代理店支援に限らず、自ら主体的に考え行動することは、周囲の協力を得て成果を上げるための必要条件です。
学生時代の経験であれば、例えばサークル活動での練習メニュー効率化や、部員定着のための新たなイベント企画といったものはこの設問の趣旨に当てはまるかと思います。
①行動に至った理由、②具体的内容、③行動による効果とそこから得た学びを伝えてみましょう。
こちらの内定者は、非常勤講師として生徒の自主性を引き出す工夫を行ったエピソードを語っています。
内定者の回答・解説

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4つ目の設問

◆あなたが三井住友海上を志望している理由を教えてください。
志望動機を述べる際に注意して欲しいのが、単なる企業賛美になってしまっていないかという点です。「3年連続で増収増益だから御社を志望します!」などと言われても採用担当者の共感を得ることは難しいと思われます。
①成し遂げたいこと、②そう思うきっかけとなった経験、③それらを踏まえてこの業界を選んだ理由(他の業界ではダメな理由)、三井住友海上に限らずこの流れは語れるようにしておくのがよいでしょう。
また、下記は①自身のアイディアによって商品に価値を加えられる、②他者の挑戦をサポートすることにやりがいを感じる という2つの軸を過去の経験に基づき語っているのであわせて参考にしてみてください。

参考:「なぜうちの業界?」|業界研究の重要性
→業界比較がしっかり出来ている学生はあまり多くないように感じます。そのため業界比較がしっかりできているとアドバンテージになるでしょう。


参考:【NG例文10選】この志望動機ってNGなの!?理由と改善ポイントを解説
→評価されない志望動機をまとめています。なぜ評価されないのか、評価されるためにはどのように改善すれば良いのか考察しています。

内定者の回答・解説

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最後に

損保業界は普段生活している中では働き方がイメージし辛い業種だと思われますが、損保業界の求める人材を理解するためにも働き方を理解することは必要不可欠です。

設問の中にも「異なる価値観の人との協力」「自分で考え行動した取り組み」など損害保険の働き方に沿った設問がなされていることがわかります。

設問から働き方を理解することで、どのような人材が損保業界では求められているのか、しっかり研究をしたいところです。

特に本記事で見たように三井住友海上のリテール営業では、代理店の売り下の向上にいかに貢献していくか、ともに考え、そして信頼を積み上げていく働き方がされています。

ゆえに、同社においては、異なる価値観を受容し、パートナーの課題解決に向け主体的に解決案を提示できるような人材が求められていることがわかります。

是非、unistyle上の記事やOB訪問などを通じて働き方をイメージし、そこから求める人物像を紐解くことできるようにしてみてください。

また、他の内定者の回答を見て、共通項を考えることも有効です。以下は三井住友海上内定者のエントリーシートをまとめたものになります。ぜひ参考にしてみてください。

参考:三井住友海上の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから
                                              photo by Martin Thomas

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