SMBC日興証券のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PR・ガクチカへ

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最終更新日:2024年06月13日

SMBC日興証券は、SMBCブランド・証券業界という両面の切り口から、就活生が志望する国内五大証券の一つの企業です。

銀行系の証券としてSMBCグループの強固な資本基盤を活用し事業を展開しています。証券会社としての歴史が浅い企業ではありますが、近年は業績を伸ばし、業界2位の大和証券に追随する形になっています。
その他五大証券については、以下の記事を参考にしていただければと思います。

本選考とインターンの締め切り情報

 事業内容と採用HPから考えるSMBC日興証券の求める人材

<得意分野で信頼を獲得し、結果を出すことに成功する人材>

 

私は現在セールストレーダーとして、担当地域の機関投資家向けに債券マーケットに関する情報を提供し、売買提案などを行っています。ある時、ベテランの先輩からお客様を引き継ぎましたが、知識不足だった私には、なかなか取引のお話がいただけず悩んでいました。

 

それでも欠かさずに情報提供を続けていたある日、そのお客様から「保有商品の入替を検討している」とお話があり、入替先として検討している商品は私の得意分野の商品でした。

 

私は折々の会話に自信を持って話せる得意分野の話題を織り交ぜていましたので、そのことをお客様が覚えていてくださり、詳しく聞きたいとご相談いただけました。その後もお客様と会話を重ね、取引をいただくことができました。上司からも「良い仕事だったよ」と言われ、自信につながりました。
 
参考:社員のメッセージ(金融市場営業部)

<たゆまぬ努力を続けチャンスをものにし信頼構築を形成する人材>

入社後の集合研修を経て支店へ配属となり、毎日100件以上の架電や飛込訪問を繰り返しましたが、思っていたような成果が出ず、私は悩み続けていました。

 

新規開拓したい法人を数件ピックアップし、2日に1回はアポなし訪問をしました。ある日、1年ほど通った企業で、キーパーソンの創業者の会長にばったりお会いすることができたのです。

 

お会いした瞬間に一方的に自己紹介してプロフィールちらしをお渡ししました。いきなり自己紹介をされたことが印象深かったようで、後日正式にアポイントをいただきました。そこから対話を重ね関係を構築し、やがて大きな資金をお預けいただきました。

 

自分の営業スタイルを信じ、粘り強く行動したことで壁を乗り越えた経験は大きな自信になりました。

参考:社員のメッセージ(FC課 上級コンサルタント)

<顧客との関係構築を継続して丁寧に行う人材>

 

お客様にスピーディーに情報提供ができた時、感謝の言葉をいただけることがあります。そんな時には仕事にやりがいを感じます。

 

また、M&Aや資金調達といった案件を進める中で、チームメンバーが一つになって同じ方向を向いたと実感できる瞬間があり、そんな時にはゾクゾクするほどの手応えを感じます。事業法人部の役割は全体を俯瞰して案件をコントロールしていくことですから、当社としてまさに最大のパフォーマンスを発揮できている瞬間だと思います。

今も心に残る案件としては、2年にわたり提案してきた株式の売却手法が、担当企業に採用されたことです。リテール営業時代にも、当初全く相手にされなかったお客様に時間をかけ丁寧に関係を構築していった結果、資産を全て他社から預け替えしていただいた経験があります。

 

周囲のサポートを受けながら、自分が正しいアプローチをしているかを常に確かめ、粘り強く継続していくことが重要だと身を持って知りました。今もお客様との接点を増やすことを心がけ、機会を逃さないようにアンテナを張っています。

参考:社員のメッセージ(事業法人部)

1人目の社員インタビューの引用は、金融市場営業部のセールス&トレーディングでの働き方です。

この方は、担当地域の機関投資家向けにマーケット関連の情報を提供し、売買提案を行っています。顧客を上司より引き継いだことで、知識が肥えている顧客に一から信頼を構築することは大変だったそうですが、信頼構築の一つの要因として、自らを全て知ってもらうこと、正直に明かすこと、も関わってきます。

実際、表向きに接していても、裏で悪口を言っている人に本音で向き合えないはずです。この方の本来の持ち味である、節々に得意分野の話を織り交ぜて、安定した会話を成立させることで、任せても良いと思える人材になれたのではないでしょうか。

2人目の社員インタビューの引用は、FC課の上級コンサルタント部門での働き方です。

この方は、富裕層のお客様や未上場法人向けに、金融資産の運用のコンサルティングを行っています。特に入社後の架電や飛び込み営業は、苦戦し悩み続けていらっしゃったそうですが、自ら工夫して成果を上げたようです。

営業というと新人はやはり、架電や飛び込みを繰り返し行うイメージが先行しており、実際あるそうですが、知識も浅いため成果に簡単には結びつかず、悩んでしまう方が多いそうです。この方のように、我慢強く継続することで結果に結びつくこともあり、営業の重要な要素といえます。

3人目の社員インタビューの引用は、インベストメントバンキングの事業法人部での働き方です。
この方は、上場企業を数十社担当し、法人窓口としてM&Aや資金調達のニーズヒアリングを行っています。元はリテール部門で営業をされていたそうです。

どの方も、顧客との信頼関係の構築に力を入れていることがエピソードで取り上げられています。
投資銀行の業務は投資家にお金の借入をしてもらうため、社員に対し絶対の安心感を得られなければなりません。

その人柄に加えて、知識を蓄積しこまめに自信を持ちお伝えすることで、借入に成功していると語っています。また、自らが目的意識を持って行動することは重要であり、今後の職種変更においても、根本の資質は変わらず重要であると言えます。

そうした中で顧客が抱えている課題をキャッチアップして、提案を行い交渉することが大切でしょう。

以上の点から、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせると、SMBC日興証券においては下記のような人材が求められているといえます。

「1.個人として努力し、成果をあげることができる」
「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」

参考:信頼関係構築能力をアピールした自己PR
→周りとの信頼関係がっ構築されたことを自己PRとした回答事例集を提示します。

SMBC日興証券のES設問 

(1)学業で最も力を注いだことを教えてください。(160字)

(2)学業以外で最も力を注いだことを教えてください。(160字)

(3)自分の長所、短所を含めた自己PR(260字)

 

(4)志望理由を教えてください。(260字)

参考:SMBC日興証券 エントリーシート

 設問(1)「学業で最も力を注いだことを教えてください。」について


入社後にも、ひたむきに学習する姿勢をみる意図も含め尋ねられていると考えられます。

先輩社員のメッセージから、「自信を持って話せる得意分野の話題を織り交ぜたので、詳しく聞きたいとご相談いただけた」「お客様にスピーディーに情報提供ができた時、感謝の言葉をいただける」など、知識を提供することで感謝される仕事でもあるため、勉強を自ら行う学生は好まれます。

ただし、学業をアピールするほど頑張ってはいないという方でも、要は説明の仕方であるので、現在の専攻内容をもう一度振り返り、一度まとめるのがよいでしょう。
こちらの記事は有用性の高いものですので、一度目を通してみるのもよいでしょう。

参考:「学業への取り組みについて教えてください」という設問に対する内定者の回答事例集
→学業で力を入れたことに関する回答事例を提示します。

設問(2)「学業以外で最も力を注いだことを教えてください。」について

こちらが、一般的な学生時代頑張ったことに関する設問です。

先輩社員の「2年にわたり提案してきた株式の売却手法が、担当企業に採用された」「新規開拓したい法人を数件ピックアップし、2日に1回はアポなし訪問、1年ほど通った企業で、キーパーソンの創業者の会長にばったりお会いすることができた」といったメッセージから、先輩社員はたとえ結果がすぐに出なくとも、苦労を重ねながら努力を積み見事結果に繋げたことが読み取れます。

このことから、継続性・粘り強さは重要な要素であると判断できますので、発揮されたエピソードがあれば記述するべきでしょう。また企業目線から考えてみることも効果的であるため、「学生時代頑張ったことの結論における4つの評価項目」も参考になるでしょう。

設問(3)「自分の長所、短所を含めた自己PR」について 

自己PRについての設問です。

学生時代頑張ったことと共通する点が多く、その経験で発揮された自分の性格や能力が、志望企業が求める資質と重なることが大切です。今回はやはり、「1.個人として努力し、成果をあげることができる」「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行う」の2項目から、自らの指針で行動し考察する前向きさをアピールするべきでしょう。

では、実際に内定者の自己PRを見てみましょう。 

私の長所は誠意を持って人や物事と向き合い、信頼を獲得できることです。塾講師のアルバイトにおいても第一に生徒の信頼を獲得し、提案を聞き入れてもらう土壌を作って指導を行うことを意識していました。貴社でお客様と接するにあたって、「聴く力」では誰にも負けない人材でありたいと考えています。一方で短所として認識している点は、何かに没頭すると周りが見えなくなる場合があることです。先輩社員やお客様の考え方に触れる中で柔軟な思考を磨き、お客様や関係者の方が持つニーズに的確に反応できる人材になりたいと考えています。

参考:SMBC日興證券 エントリーシート

このESは直接信頼関係構築のエピソードを記載しています。
塾講師とよくあるアルバイトですが、自ら工夫して生徒への工夫をした結果を示せています。また、自己PRで短所を言うことはマイナスと捉えがちですが、言い換えるとプラスにもなります。

「没頭すると周りが見えなくなる」という短所を認識・克服しようとする姿勢が見受けられます。入社後も改善する姿勢が感じられる文章構成です。

設問(4)「志望理由を教えてください。」について

文字通りではありますが志望動機について問われています。

志望動機は、将来なりたい自分と企業のマッチングを、自らの経験から達成可能である角度かを見られるのですが、一貫した軸を持った志望動機にするため、「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」も参考にしてみてもよいでしょう。

最後に

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

SMBC日興証券も含め、投資・相続分野はホットな領域です。ひたむきさ・信頼関係の構築に力をいれた経験を加え、銀行・証券のメリットを併せ持つのも特徴的であるため、ぜび差別化を自分で図り、腑に落としてみてはいかがでしょうか。

 

photo by Martin Thomas

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