住友商事インターン選考(動画面接・面接)対策| 合格体験談付き
12,633 views
最終更新日:2023年09月22日
毎年数多くの上位校生が志望する総合商社業界。その中でも五大商社の一角を担う住友商事。
本記事では住友商事のインターン内容からインターン選考突破対策までをご紹介します。
●商社とは
●住友商事とは
●住友商事のインターン内容
●住友商事の求める人物像
●住友商事のインターン選考フロー
●住友商事の住友商事の動画面接・グループディスカッション選考対策
●最後に
商社とは
商社は「総合商社」と「専門商社」の2つに分けられます。
総合商社は、簡単に言うと「何でも屋」です。取引商品やサービスは多岐に渡り、近年では単純貿易・販売が業務の中心ではなく、国内外の企業への出資や経営管理、経営側への人材派遣、IT関連やシステム開発などが多くを占めるようになってきています。
総合商社の中でも、財閥系の三菱商事、三井物産、住友商事と繊維商社から発展した伊藤忠商事、丸紅、豊田通商、双日に分けられます。
繊維商社から発展したこれらの商社は、日本の戦前からの重要な輸出品だった繊維商品の原料である綿花の輸入を行っており、海外のネットワークや貿易のノウハウを持っています。その特徴を活かし、戦後は金属や機械、化学商品などの多岐に渡る専門商社を統合して総合商社となっています。
専門商社は、特定の分野や業種に置いてトレードや事業投資などを行う「専門家」の商社のことを指します。総合商社とは異なり、特定の分野や業種で商いを行っており、クライアントは大手から中小など無数に存在しています。海外ではこの形態の商社が一般的です。日本では、事業投資などに力を入れている総合商社と違い、トレードや金融事業が業務の中心となっています。
商社の事業は大きく分けて「物流」「金融」「情報」「事業投資」の4つがあり、専門商社はそのどれか、多くて2つを取り扱っています。
住友商事とは
1919年設立の住友商事は、国内22カ所、海外108カ所(2018年6月1日現在)に拠点を持ち、5,261人(2018年3月31日現在)の従業員を擁しています。
2019年に100周年を迎えた住友商事は、浮利を追わず、信用を重んじるという姿勢を企業文化として位置づけており、変化を先取りしたグローバル経営を目指しています。
また、伊藤忠商事が非資源分野が強みとしているのに対し、住友商事は資源分野を強みとしています。その資源分野の中に「資源・化学品事業」と「金属事業」があり、特に「金属、輸送機・建機、メディア・生活関連事業」が強みであるのが特徴です。
住友商事の社風としては、他の五大商社と比較し、落ち着いた雰囲気を持つ社員や内定者が多いと言われ、その堅実さは「石橋を叩いても結局は渡らない」と表現されることもあります。
住友商事のインターン内容
下記は19卒向けのインターン内容です。内容が変わっている可能性もあるので参考程度にしてください。
■参加人数:40名ほど(1チーム3人)
■日数:3日間
■時間:毎日9:00~17:00
■テーマ:(例)総合商社の泥臭い部分を知る
■内容:
1日目:「買収するにあたり、まずは現地の状況や水ビジネスへの展望を調べる」
▶入社後新入社員が行うとされる資料作成を班で行う
2日目:「他社を巻き込む際には何をするにも必ず契約書が必要」
▶契約書作成ワーク
3日目:「買収完了後の段階のワーク」
・水ビジネスを“引き継ぐ”にあたり、買収先が現在どのような約款で顧客に水を提供しているかに関する資料の作成
・買収会社のエグゼクティブが日本に来る際のアテンドの内容の考案
住友商事が求める人物像
住友商事の求める人物像について、採用チームのインタビューでは下記のように述べています。
引用:住友商事採用チームインタビュー
上記でもある通り総合商社のビジネスでは、国内外の関係各社と信頼関係を構築しながら、絶えず新しい事業を展開することが求められています。特に住友商事では、チームワークを重視しているため”周囲を巻き込んで粘り強く実行できる”力をアピールしてみると良いでしょう。
住友商事のインターン選考フロー
下記は20卒対象の選考フローです。
▼
グループワーク選考(動画選考と同じチーム)
▼
インターン参加
住友商事の動画面接・グループディスカッション選考対策
動画面接対策
■設問内容:チームの紹介動画を提出してください。2つ以上の異なる大学で構成された3人1組で応募すること。(テーマ:「30年後の未来設計図」)
■時間:1分30秒以下
住友商事のインターン選考は、難易度や倍率が高いことが挙げられます。そのため21卒でも、このインターンに参加する就活生の多くが、早期から就活を開始していた人同士でチームを組むことが予想されます。それに伴い意識も高く優秀な学生が多くなるでしょう。
自分のチームメンバーを集める際には、優秀な人と組むと良いと考えられます。
また、上述しているように住友商事は他商社に比べてチームワークを重んじる社風であるので、動画にはチームワークの良さをアピールすることもポイントとなりそうです。
しかし、そもそもなぜ住友商事は3人チームでの応募を行っているのでしょうか。採用側の意図も理解しておきましょう。
まず、採用側の意図としてチームワークを大切にできる人を採用したいという意図があります。
また、他商社との差別化を測ったり、チーム応募にすることでインターンへ参加へのハードルを下げ多くの就活生を集めたいといった意図もあります。
グループディスカッション対策
■人数:学生12人(4チーム)、社員1人
■時間:60分
■議題:(例)生産ラインが止まった原因を突き止めよ
■発表方法:ディベート形式
■流れ:
①チーム発表
②テーマが発表され、賛成反対を指定される
③チーム内で5分ほど準備する
④各チーム1分ほどで賛否の理由をプレゼンする
⑤相手チームと20分ほど議論する
グループディスカッションで出されるテーマは①課題解決型②売上アップ型③新規事業立案型④抽象テーマ型⑤意志決定型の5つに分類されます。
その中でも例を見てみると①課題解決型に当てはまると考えられるので、今回は①課題解決型のグループディスカッションの進め方について簡単に解説します。
①課題解決型のグループディスカッションは、与えられた課題に対する解決策を考えるものです。
この場合は下記の手順に従ってみると良いでしょう。
(1)曖昧な言葉の定義付け
(2)目標の明確化
(3)主体の特定
■手順2:現状分析
(1)問題の切り分け
(2)ロジックツリー・図表に落とし込む
■手順3:ボトルネックの特定
・解決策の「効果」と「実現可能性」の2つの側面から原因を絞り込む
■手順4:解決策の評価・優先順位付け
・インパクト:解決策のリスク・コストなど
・実現可能性:解決策のリスク・コストなど
・オリジナリティ:解決策の独自性
・タイムスパン:解決策を実現するまでにかかる時間
引用:【グループディスカッション(GD)の頻出テーマ89例】業界別に過去の出題テーマも公開
→5つの分類それぞれの手順も記載してあるので参考にしてみてください。
ディベートの場合、話がヒートアップして言い合いや意見の潰し合いになってしまい、論点がずれたまま議論が進んでしまうことがよくあります。そうなってしまっては元も子もないので、相手の意見を尊重した発言をしたり、議論の良し悪しの判断基準を定め、論点がずれないよう意識して挑んでください。
最後に
今回は五大商社の一角を担う、住友商事のインターン内容から、インターン選考突破対策までをご紹介しました。
住友商事では、他商社との差別化を図るため、キャリア支援の一環で行っているイベントでは、ラブレター選考や一発芸選考、運選考といった一風変わった選考を取り入れています。興味のある方はぜひ住友商事の採用HPをご覧ください。
選考に進んでみたい方は、本記事で住友商事について理解を深めていただき、インターン選考対策をしっかりしていただいて、チャレンジしていただければと思います。