双日のインターン(ES・グループディスカッション)選考対策 | 合格者ES付き
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最終更新日:2024年06月06日
立場の異なる人や企業を結びつけることで、新しいビジネスの仕組みを作り出す総合商社は、就活生の間で人気を集める業界の1つです。その総合商社の中でも、七大商社の1つである双日。
本記事では、双日のインターン内容からインターン選考突破対策までをご紹介します。
●商社とは
●双日とは
●双日のインターンシップ内容
●双日の求める人物像
●双日のインターンシップ選考フロー
●双日のインターンシップ選考ES対策
L設問1
L設問2
●双日のグループディスカッション(GD)対策
●最後に
商社とは
商社は「総合商社」と「専門商社」の2つに分けられます。
総合商社は、簡単に言うと「何でも屋」です。取引商品やサービスは多岐に渡り、近年では単純貿易・販売が業務の中心ではなく、国内外の企業への出資や経営管理、経営側への人材派遣、IT関連やシステム開発などが多くを占めるようになってきています。
◆三菱商事
◆伊藤忠商事
◆三井物産
◆住友商事
◆丸紅
◆豊田通商
◆双日 など
総合商社の中でも、財閥系の三菱商事、三井物産、住友商事と繊維商社から発展した伊藤忠商事、丸紅、豊田通商、双日に分けられます。
繊維商社から発展したこれらの商社は、日本の戦前からの重要な輸出品だった繊維商品の原料である綿花の輸入を行っており、海外のネットワークや貿易のノウハウを持っています。その特徴を活かし、戦後は金属や機械、化学商品などの多岐に渡る専門商社を統合して総合商社となっています。
専門商社は、特定の分野や業種に置いてトレードや事業投資などを行う「専門家」の商社のことを指します。総合商社とは異なり、特定の分野や業種で商いを行っており、クライアントは大手から中小など無数に存在しています。海外ではこの形態の商社が一般的です。日本では、事業投資などに力を入れている総合商社と違い、トレードや金融事業が業務の中心となっています。
→家具のアイリスオーヤマ、日本の映像や音楽、玩具などをトレードしているハピネット、プリンターなどで有名なエプソン販売などが代表企業として挙げられる
商社の事業は大きく分けて「物流」「金融」「情報」「事業投資」の4つがあり、専門商社はそのどれか、多くて2つを取り扱っています。
双日とは
2004年にニチメンと日商岩井の合併により設立された双日。国内外に88の拠点(2019 年3月31日時点)を持ち、2,410名(2019年3月31日時点)の従業員を要しています。
他の商社に比べて少数精鋭であるため、若手のうちから現場に足を運ぶ機会や裁量ある仕事に取り組む機会が豊富にあることが特徴として挙げられます。
また双日は、航空機や自動車などの金属機械、エネルギー部門、肥料やレアアースなどの化学、材料部門などを収益の柱としています。
さらに国内および海外における各種製品の製造・販売やサービスの提供、各種プロジェクトの企画・調整、投資、ならびに金融活動などグローバルに多角的な事業を行っています。
双日のインターンシップ内容
双日では例年、学生の業務・企業理解を目的とした1dayインターンシップと、選考に直結する5daysインターンシップの2つのインターンシップを開催しています。
なお、下記の内容は20卒対象に行われたものと、実際に20卒対象のインターンシップに参加した学生のインターンレポートを元に記載しています。
人生を、変える1Day
■人数:各日程60名程度
■実施内容
・プロジェクト体感ワーク
・商社ビジネス体感ワーク
・社員交流
■テーマ:「総合商社で働く」を体験する
人生を、変える5Day
■人数:各日程50名程度
■実施内容
・「なんのために働くのか」を考える
・自動車販売プロジェクト体感ワーク
■テーマ:「双日で働く」を体験する
双日の求める人物像
双日の求める人材像について、事業内容やHPから考察してみましょう。
「点と点で同時進行していたすべてが、最後に一本のきれいな線となって、7月1日の最終投資決定を迎えられた。両株主を含む関係者全員の尽力の賜物です」と潮は微笑えむ。
時間がない中での調整作業には、恐ろしいほどの負荷がかかったが、プロジェクト関係者みなで結束して耐えた。この原動力は、使命感といっていい。もちろん、めざすものは企業収益の最大化。
その根底には、伸びゆく国インドネシアへの社会貢献、そして、資源の乏しい日本へのエネルギー安定供給を自分たちが支えていくのだという強い想いがある。今後20年にわたってLNGを日本へ届ける。そして、拡張プロジェクトの建設期間だけでもインドネシアで1万人の雇用を生む。
エネルギー事業に壮大な夢と想いを持ち続けてきたメンバーが結集して実現したプロジェクトだ。
引用:インドネシア・タングーLEGプロジェクト
「両株主を含む関係者全員の尽力の賜物です」等チームで信念や目標を共有し、達成に向けて個々が努力しチームとして効力を発揮する過程が理解でき、このことからチームワークを非常に重要としていることが分かります。また良いチームワークを築くためには絶対的な信頼関係が必要となります。
そのチーム環境の中で課題やニーズの発見から解決まで現場レベルで行っていることが双日HPのプロジェクトストーリーから分かります。そのためチームメンバーや関係者との信頼関係を築き共通の信念を持ち、課題やニーズを発見し、解決まで共に行うことがプロジェクト成功の中で重要であると言えるでしょう。
以上からES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?に照らし合わせてみると、双日では「関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」といった素養が求められると考えられます。
双日のインターンシップ選考フロー
20卒対象に行われたインターンシップ選考では、以下のような選考フローが課されていました。(21卒対象のものは同様の選考フローが課されるかは分かりません)
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グループディスカッション(GD)
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インターン参加
双日のインターンシップ選考ES対策
今回は、19卒のインターン選考で出題されたESを参考にしながら、21卒向けの1dayインターンのESで書くべき内容についてご紹介しています。
◆あなたらしさを表す写真について説明を記載して下さい。 (100文字以下)
1dayインターンシップについては選考に面接はなく、ESの内容のみで判断されます。
5daysインターンシップよりも倍率は低いと思われますが、それでも多くの就活生が応募するため、入念に準備をしておきましょう。
設問1:自己PRを自由に記載して下さい。
設問の意図
学生の大切にしている価値観・人となりを把握する意図があるものと思われます。また、その理由となる経験を尋ねることを通じて、その経験に再現性があるか=自社でも活躍できるかを見極めようとしていることが覗えます。
字数の制限されたESでは複数のエピソードを載せることが難しいこともあると思いますが、両者の違いを意識しておくと良いでしょう。
意図を踏まえた回答方針
こういった自分の素質をアピールするタイプの設問の場合、基本的には企業が求める人材像を踏まえて考える必要があります。双日の採用ホームページでは、藤本社長が以下のように述べています。
引用:双日採用情報サイト 採用メッセージ
上記のメッセージから、双日では「自分で限界を決めない人」「壁を乗り越えるために挑戦と失敗を続けられる人」を求めていることが窺えます。新しいことに積極的に取り組む挑戦心や、困難を乗り越える粘り強さをアピールすることが出来れば良いでしょう。
また、自己PRの構成を考える際は、以下のフレームワークを参考にしてみてください。
- (1)あなたの強み
- (2)強みが形成されたきっかけ
- (3)強みを表す具体的エピソード(複数)
- (4)強みを発揮するために意識していること
- (5)強みを入社後にどう活かすか
参考:【例文35選】新卒就活で高評価を得る自己PRの書き方・伝え方を徹底解説
合格者の回答
参考:双日 【合格】インターンエントリーシート(総合職)
セレクトショップでのアルバイト経験を通じて、自らに新しい目標を課す挑戦心・目標の達成に向けて取り組む粘り強さをアピールすることができています。また、目標の達成に取り組んだエピソードでも結果を出すまでの方法論が書かれており、内容に説得力があります。
このままでも内容としては十分ですが、「強みが形成されたきっかけとなる経験」や「強みの入社後の活かし方」について言及できれば尚良いでしょう。
また、ここではガクチカではなく自己PRが求められているため、1つのエピソードからではなく、複数のエピソードから強みについて多角的に説明できればより良いです。
設問2:あなたらしさを表す写真について説明を記載して下さい。
設問の意図
エントリー時に提出する本人確認を目的とした証明写真とは別に、文章だけでは伝わらない応募者の姿を知りたいという意図が考えられます。
意図を踏まえた回答方針
企業が求めているものは「あなたらしさ」です。
企業は日頃のあなたの様子を窺いたいと考えられるため、これまでに自分が力を入れてきた活動の中での「ありのままの姿」を載せれば良いでしょう。
とはいえ、あまりにだらしない格好や髪型、表情はNGです。「相手からどう見られるか」という意識を持って写真を選びましょう。
そして、撮った写真から読み取れる情景やあなたの人物像を把握してもらうように意識しましょう。
また、背景に車のナンバーや家の表札などが写り込んでいる場合も、個人情報保護の観点から使わないようにしましょう。どうしてもナンバーや表札などが写った写真が使いたい場合は、わからないように加工するという心配りをしておくと良い印象を与えられます。
説明では写真だけでは分からないエピソードを伝えるために、「写真撮影時の状況」「活動に対するこだわり」などを説明すると良いでしょう。
合格者の回答
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双日のグループディスカッション(GD)対策
下記は20卒対象に課された内容を元に記載しています。内容が変わっている可能性があるため、参考程度にしてみてください。
■人数:学生6人、社員1人
■時間:30分程
■課題:グループによって様々
企業はグループディスカッションにおいて次の4点を評価していると言われています。
- (1)議論に臨む基本姿勢
→ビジネスパーソンとしての基本的なマナーが備わっているか - (2)議論のテーマや流れへの理解力
→議論が今どの段階にあって、何について話すべきかを適切に見極められるか - (3)自身の意見の主張力
→しっかりと自身の意見を他者に伝え、アウトプットに良い影響を与えられるか - (4)議論を統率するリーダーシップ
→自らグループの意見を統率して牽引する動きができるか
引用:グループディスカッション(GD)完全対策!企業の意図・役割・議論の進め方まで
上記に加え、双日の求める人物像にもあるチームワークや他者と協力し課題発見から解決までを導く力があるのかをしっかりアピールできると良いでしょう。
最後に
双日のインターンのESの設問は非常にオーソドックスな内容であるために、業界研究・企業研究をせずとも書けると思います。
しかし、「総合商社の働き方」「双日の求める人材像」を考えた上で回答を考えることで、ESの通過率を上げることができるのではないでしょうか。
unistyleでは双日の過去のESを多く扱っているので以下も参考にしてみて下さい。