日本航空(JAL)のインターン内容とES選考突破方法|合格者ES付き

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最終更新日:2023年08月17日

本記事では「航空業界に興味がある」「インターンの選考を突破したい」と思っている方に向けて、JALってどんな会社?JALのインターン選考を勝ち進むための対策って何したらいいの?といった疑問にお答えします。

本選考とインターンの締め切り情報

日本航空(JAL)とは

JALはANAと共に、航空業界を代表する二大巨頭です。

JALが地方路線に強く、ANAが国際線に強いというイメージがありましたが、近年JALは国際線の新規就航を拡大させるとともに、コア領域を伸ばすという二つの戦略を軸に事業を展開しています。

また、JALはフルサービスキャリアとしてのブランドを大切にして、常にお客様のことを考えたサービスを展開しているのが特徴です。2017年の国際エアライン満足度調査でも、調査開始以来初の総合満足度1位になりました。(参考:20エイビーロード『エアライン満足度調査2017』

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JALのインターン内容

JALのサマーインターンは事務系、数理・IT系、技術系の3コースがありますが、各コースの内容は同一です。

◾︎期間:2日間
◾︎日程:①8月22日〜8月23日 ②8月26日〜8月27日 ③8月28日〜8月29日
◾︎開催地:東京地区(品川区天王洲アイル近辺、羽田空港近辺を予定)
◾︎人数:各コース50名定度
◾︎対象者:現在4年制大学または大学院に在籍していて、業務企画(地上職 事務系/数理・IT系/技術系)の仕事に興味がある方(学年および文理不問)
◾︎報酬:なし
◾︎内容:
・エアラインビジネスを学ぶ
・JALグループを知る
・業務企画職を知る
・懇親会等

参照:JAL採用HP

JALの求める人物像

ここでは、JALの求める人物像について紹介していきます。JALのHPでは求める人物像についてこのように述べられています。

1.感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
2.果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
3.プロ意識をもつ
4.採算意識をもつ
5.他文化を尊重し、適応する
6.仲間と共に働く
7.お客さまに心を尽くす

参照:JAL採用HP

これらの人物像は「JALフィロソフィ」に基づいています。

「JALフィロソフィ」とは、JALのサービスや商品に携わる全員が持つべき意識・価値観・考え方が含まれており、2010年の経営破綻後、JALのサービスや商品に携わる全員が持つべき意識・価値観・考え方として、策定されました。

40項目のうち、冒頭の一部を紹介します。

第1部 すばらしい人生を送るために
第1章 成功方程式(人生・仕事の方程式)
 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

第2章 正しい考え方を持つ
 人間として何が正しいか判断する
 美しい心を持つ
 常に謙虚な素直な心で
 常に明るく前向きで
 小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり
 土俵の真ん中で相撲をとる
 ものごとをシンプルにとらえる
 対局をあわせもつ

他にも「お客様視点を貫く」「現場主義に徹する」などがあり、「社員一人ひとりがJAL」という認識を持つことが求められています。

JAL インターンシップ選考フロー

20卒のインターンシップの選考は以下のようになっていました。

①WEB選考→②適性検査→③動画選考

動画選考とは、学生が自らスマートフォンなどでPR動画を撮影し、企業に送信するものです。動画選考の主な内容はエントリーした学生には案内されます。動画選考では、表情や言葉遣い、身だしなみにも気を付ける必要があります。

JAL インターンシップES設問

◆あなたがインターンシップ先として、日本航空の業務企画職を選択した理由を教えてください。(200文字以上400文字以下)

◆あなたの強みと弱みを教えてください。(200文字以上400文字以下)

◆5年後、10年後にどのようなことができる社会人になっていたいですか。その理由も含めて教えてください。(300文字以上500文字以下)

設問1:あなたが、インターンシップ先として、日本航空の業務企画職を選択した理由を教えてください。(200文字以上400文字以下)

ES設問の意図

シンプルにインターンに置ける志望動機を聞く設問です。文字数が200字程度と非常に短いため、簡潔に述べる必要があります。

意図を踏まえた回答方針

JALが求める人材は、以下のような素養を持った人物であると考えられます。

  •   パイロットや客室乗務員、他部署など価値観や立場の違う人と連携して、成果をあげることのできる人材
  • リーダーシップを発揮し、自分の関わる仕事に他部署を巻き込みながら成果をあげることのできる人材
  • 各部署の担当者と信頼関係を構築し、お互いの課題を共有し、ともに解決に向けて行動を起こせる人材

往往にして学生は志望動機を話す際に「理念に共感した」という話に終始しがちですが、あくまでこれはインターン選考であり、企業は学生に「自社のことをどれくらい知ってくれているのか」ということを重視しているわけではありません。

そもそもインターンとは、企業やその業務をより知ってもらい、学生の志望度を上げていくために行うものですから、過去の自分の行なってきた経験から上記の3つの行動にやりがいを感じるのか?ということに重点を置いて書く方が良いでしょう。

そのため、ここでは過去の経験を交えながら「御社の業務にはこの理由でやりがいを感じるから、今回体感してみたい」ということを伝えましょう。

日本航空の求める人材に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。

参考:JALのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ
→JALの本選考ESの回答方法について解説した記事です。本選考向けの記事ですが、JALの事業内容の分析から求める人材像を考察していますので、企業研究にお使いいただけます。

合格者の回答例

ではここで実際のインターン選考通過者のESをみてみましょう。

お客様の命をお預かりするための高い「安全性」を礎として「世界一の定時到着率」を誇る貴社の「チーム力の高さ」に魅力を感じました。

長いバトンリレーの航空業界において大きな結果を生むには、全社員が垣根を越えて目的意識を持ち、一つの仕事に臨むことが求められます。「世界一の定時到着率」を誇る貴社には「世界一のチームワーク」があると考えます。

私自身、ゼミにおけるミャンマーでの活動でチームワークを発揮した結果「国際教育コンクール」に入賞した経験があります。インターンシップにて、現場で活躍される社員の方の志や意識を自らの経験に照らし合わせて学び、よりチームに貢献できるように成長したいです。

参考:インターンエントリーシート

日本航空の求められる素養について理解し「価値観や立場の違う人と連携して、成果をあげる」ということにやりがいを感じることを過去の経験から述べることのできた回答です。

「どのようなチームワークを発揮したのか」という詳細については文字数の影響で記載がされていないため面接などで深堀りされるでしょう。字数制限があり書き切れない場合については面接でのインデックスとして企業側も対応してくることが想定されるため、話せる準備はしておくことが重要になります。

設問2:あなたの強みと弱みを教えてください。(200文字以上400文字以下)

ES設問の意図

社会人として仕事をしていると楽しいことだけではなく苦しいことや辛いことも数多くありますが、「お客様」の相手をする以上、責任を持って仕事をやり遂げる必要があります。

そのため、企業は学生がどのような強みがあり、それをどう活かせるのか、また弱みをどう克服していくのか把握したいと考えています。

ここでは、成し遂げたいことに向けて努力をした経験の有無やそこで強みや弱みをどう認識し行動したのか、そこから見える人間性や思考プロセスを見たいという意図があります。このあたりを訴求できるようにする必要があるでしょう。

意図を踏まえた回答方針

アピールする強みは、企業の「求める人材」から逆算して考えることをおすすめします。

効果的な自己PRをするためには、その企業のビジネスモデルを理解した上で、その企業がどんな「強み」を求めているかを明らかにする必要があります。

unistyleでは、企業にアピールすべき5つの強みとして、以下を提唱しています。

①個人として努力し、成果をあげることができる。
②関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる。
③リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる。
④価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる。
⑤今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現できる。

参考:【例文30選】新卒における自己PRの書き方を5つのフレームワークで解説

日本航空のようなサービス業では、②~④が特に重視される傾向にありますが、今回のインターンシップの職種は業務企画職のため、⑤も重要になってくるでしょう。これらを踏まえ、アピールする強みを考え、エピソードと紐づけてみてください。

また、弱みについては以下の2つのアプローチがあります。

①長所の裏返しを答える
②素直に短所をさらけ出す
参考:就職活動に失敗する4パターン

どちらにしても、弱みを認識した後に「どのように実際動いたのか?」ということまで意識する必要があるでしょう。またその行動を取ったによって何が変わったのかまでかけると良いでしょう。

合格者の回答例

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設問3:5年後、10年後にどのようなことができる社会人になっていたいですか。その理由も含めて教えてください。(300文字以上500文字以下)

ES設問の意図

採用メッセージでは日本航空はV字復活を果たしたとはいえ、まだまだ「その再挑戦は始まったばかり」と述べており、「新たなJALを作り上げるためにともに成長できる人材」を求めているとあります。そのため、日本航空の今後の成長に向けて挑戦する気持ちがあるか、ということを判断するためにも設問に入れているのでしょう。

意図を踏まえた回答方針

自らのビジョンと日本航空の求める人財像、企業方針を合わせて回答を作成してください。

これは本選考ではないため、入社の志望度の高さを図られているものではありませんが、5年後、10年後の成長を見据えた上で、「ファーストキャリアの候補として日本航空を考えているのか」見極める意図はあると考えられます。

その意図を理解し、描いている社会人像の中で、日本航空の方向性と合致する部分に訴求して回答していきましょう。

合格者の回答例

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最後に 

非常に人気の高い航空業界に加え、ESの内容も少々重い内容となっていますが、本選考を有利に進めるためにはインターンは非常に効果的な手段です。

本気で航空業界に就職したいと考えている就活生は早めの業界研究をし、インターンに参加して有利に就職活動を進めましょう。

航空業界についてはこちらの記事で詳しくまとめていますのでぜひ参考にしてください。

参考:【大手航空会社比較】ANA・JALの違いとは-強み・社風・平均年収・職種別選考フロー比較-
→航空業界大手2社の事業内容・社風・選考情報を比較した記事です。航空業界のビジネスモデルの解説もしているので、業界研究にも活用いただけます。
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