三菱UFJ信託銀行のES徹底解説!選考通過者の志望動機・自己PR・ガクチカ分析
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最終更新日:2023年09月25日
2005年に三菱信託とUFJ信託の合併により誕生した、三菱UFJフィナンシャルグループの信託銀行部門を担う三菱UFJ信託銀行。売上高は三井住友信託銀行についで国内2位(2018年)を誇り、年金業務や遺言代行信託などに強みを持ちます。
そんな三菱UFJ信託銀行ですが、今年度は3大メガバンクの新卒採用大幅減によって金融業界全体が例年よりも倍率が高くなっていくことが予想されており、当社も例外ではないでしょう。
本記事では三菱UFJ信託銀行の総合職・全国コース(5月19日締切)のES(エントリーシート)を突破するための回答ガイドを実際の設問を基に紹介していきます。
・三菱UFJ信託銀行の本選考ES設問
・設問1:自覚している長所を一言で表現してください。
設問2:自覚している短所を一言で表現してください。
設問3:上記「長所」と「短所」それぞれ自覚する理由を客観的な行動事実に基づいて説明してください。
・設問4:これまであなたが、最も力を入れて取り組んできたことを簡潔に記入してください。
設問5:上記の質問に関して、苦労した点と、どのようにしてそれを乗り越えたか、また創意工夫した点を記入し
てください。
・設問6:就職活動においてもっとも印象に残った当社の広報物を選択し、選んだ理由について記入してください。
・設問7:あなたが就職する企業を選ぶ際に大切に考えているゆずれないことと当社で実現したい働き方を記入して
ください。
・最後に
三菱UFJ信託銀行の本選考ES設問
◆自覚している短所を一言で表現してください。(20文字以内:必須)
◆上記「長所」と「短所」それぞれ自覚する理由を客観的な行動事実に基づいて説明してください。 (200文字以内:必須)
◆これまであなたが、最も力を入れて取り組んできたことを簡潔に記入してください。(50文字以内:必須)
◆上記の質問に関して、苦労した点と、どのようにしてそれを乗り越えたか、また創意工夫した点を記入してください。(500文字以内:必須)
◆就職活動においてもっとも印象に残った当社の広報物を選択し、選んだ理由について記入してください。(100文字以内:必須)
◆あなたが就職する企業を選ぶ際に大切に考えているゆずれないことと当社で実現したい働き方を記入してください。(400文字以内:必須)
「自身の強みと弱み」「学生時代頑張ったこと」「就職活動の軸」といったオーソドックスな設問がズラリと並んでいます。設問によってボリューム数は異なりますが、全ての設問が面接時のインデックスとして重要な意味合いを持つでしょう。
ここで、個々の設問の解説に入る前に三菱UFJ信託銀行の求める人材について把握しておきたいと思います。求める人材像については採用HPで直接言及されていませんが、そのビジネスモデルから察するに①個人・法人問わず様々な関係者と信頼関係を構築し、さらにニーズを把握していく解決策を実行していける能力②専門性を身に着け、個人として努力していける能力が求められる素養と考えられるでしょう。
→求められる人材について詳しくはこちらの記事も参考にしてみて下さい。
設問1:自覚している長所を一言で表現してください。
設問2:自覚している短所を一言で表現してください。
設問3:上記「長所」と「短所」それぞれ自覚する理由を客観的な行動事実に基づいて説明してください。
◆自覚している短所を一言で表現してください。(20文字以内)
◆上記「長所」と「短所」それぞれ自覚する理由を客観的な行動事実に基づいて説明してください。 (200文字以内)
設問の意図
自覚する長所と短所を端的に述べ、客観的な行動事実で裏付けることを要求している設問です。
設問文に「客観的な行動事実」と書かれていることから「共感した」という弱い根拠よりも「他者からの客観的評価が伴う自分ならではの行動」を根拠にしていく必要があります。「周りはあまりやらないけど、あえて自分ならではの行動」から振り返っていくと良いでしょう。
自己PRではその人材が入社後に活躍できる強みがあるか、かつその強みを表すエピソードに論理性があり信頼に値するかということが見られているため、200文字という限られた字数の中でいかに伝わりやすくまとめることができるかが重要となってきます。
意図を踏まえた回答方針
強みに関しては先ほどあげた①個人・法人問わず様々な関係者と信頼関係を構築し、さらにニーズを把握していく解決策を実行していける能力②専門性を身に着け、個人として努力していける能力をうまくアピールすると良いでしょう。
弱みに関しては求められる素養と相反しないように、強みの裏返しを述べたり、改善策と併せて述べてください。
→就職活動において頻出の「あなたの短所はなんですか?」という質問に対する回答方法を解説します。有名企業内定者の回答も掲載しているので、参考としてご活用ください。
設問4:これまであなたが、最も力を入れて取り組んできたことを簡潔に記入してください。
設問5:上記の質問に関して、苦労した点と、どのようにしてそれを乗り越えたか、また創意工夫した点を記入してください。
◆上記の質問に関して、苦労した点と、どのようにしてそれを乗り越えたか、また創意工夫した点を記入してください。(500文字以内)
設問の意図
いわゆるガクチカの設問になります。取り組みのプロセスのなかでの意思決定をどのように行い、何を気づいたのか?ということを面接時に深堀るインデックスとなります。
意図を踏まえた回答方針
500文字と文字数が豊富なため以下のフレームワークに沿って伝わりやすいガクチカを作成しましょう。
②動機(どのような価値観でなぜ取り組んだのか?)
③目標と困難(どんな目標を掲げ、どんな困難があったか?)
④取組みと結果(どのように取り組んだか?あなたならではの創意工夫は何か?)
⑤人柄(あなたのどのような強みが活かされたのか?)
⑥学び(取り組みを通じて学んだことは?それをどのように企業に生かしていくか?)
今回の設問では「苦労を乗り越えた経験」「創意工夫した点」が求められているため、③④にウエイトをかけて回答していくと良いでしょう。
学生時代頑張ったことに関しては以下の記事も参考にして見てください。
→学生時代頑張ったことに関する設問についての解説記事です。評価される内容の選び方や論理的な構成にするためのフレームワークなどの実践的なテクニックが載せてありますので、ESを書く際の参考にしてみて下さい。
設問6:就職活動においてもっとも印象に残った当社の広報物を選択し、選んだ理由について記入してください。
設問の意図
三菱UFJ信託銀行が例年出題する広報物に関するユニークな設問です。パンフレットなどは説明会やセミナーに参加しないと入手できないため、説明会の参加有無を確認し、志望度を図っているとも考えられるでしょう。
unistyleの本選考レポートによると、説明会やセミナーを不参加だと理由を聞かれたり、OB訪問の社員名や部署を面接官がメモしていると報告されており、その回数がカウントされており重要視されていることが読み取れます。これには理由が2点考えられます。
・信託銀行という特殊な業種なので説明会やセミナー参加による業務理解は必須
・信託銀行を第一志望とする志望動機に説得力があるかどうか判別するためOB訪問が重要
数ある金融業界の中で特殊なビジネスモデルを持つ信託銀行を選択するには、そのビジネスモデルの理解が必須であり信託銀行を第一志望とする志望度があるかどうか確かめることにこの設問の意図が隠されています。
意図を踏まえた回答方針
ビジネスモデルの理解が曖昧なまま志望動機を組み立ててしまい面接の際に突っ込まれてしまうケースが多く報告されています。そのため、ES以前に広報物は読み込み「なぜ信託銀行か?」を話せるようにすることが重要になるでしょう。
志望度が高いことをアピールするため、HPやセミナーに他社にはない魅力的なコンテンツがあったことを書くのがオススメです。ただし、この時点でのOB訪問や説明会の参加有無がES選考結果に直接繋がることはないため、もしセミナーに参加していなくてもHPのコンテンツを書くことで全く問題ないでしょう。
設問7:あなたが就職する企業を選ぶ際に大切に考えているゆずれないことと当社で実現したい働き方を記入してください。
設問の意図
企業選びの軸や志望動機に関する設問です。先ほども述べたように「なぜ信託銀行なのか?」をしっかりと説明できるようなロジックを就職活動の軸に持たせる必要があります。
志望動機や就職活動の軸・実現したい夢に関しては以下の記事が非常に参考になるでしょう。
→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について、企業が志望動機を聞く意図を踏まえながら解説していきます。志望動機作りに活用できるフレームワークを紹介しているので、ぜひご活用ください。
→企業選びの軸を見つける方法について紹介した記事です。
→将来会社でやりたいことを見つける方法を解説した記事です。過去の内定者の「夢・実現したいこと」の紹介もしているので、三菱UFJ信託銀行の志望動機作りの参考にしてください。
意図を踏まえた回答方針
信託銀行のビジネスモデルを理解し、企業選びの軸がそれに沿っているかを意識してください。例えば「目に見えないサービスに自分で付加価値をつけ中小法人に様々な切り口で提案できる」という軸なら信託銀行は適していると言えるでしょう。
実現したい働き方については実際に働いている社員似合ってみるのが一番近道です。自分の望む働き方をある程度仮定してから社員の話を聞き、実現できるかどうかを判断するのがオススメです。
最後に
三菱UFJ信託銀行では、ESよりも面接にウエイトがかけられていると報告されていますが、ES自体が膨大な量なので面接時のインデックスとして重要な意味を持つことに間違いはありません。「なぜ信託銀行なのか?」「志望度は高いか?」をうまくアピールすることが内定への近道と言えるでしょう。
信託銀行はビジネスモデルが特殊ですが、専門的知識を使ってソリューションを行えるためコツコツと知識をためていける人にとっては向いている職種といえるのではないでしょうか。
実際の内定者ESは以下にまとめているので、ぜひ参考にして見てください。