【ジョンソン・エンド・ジョンソンの面接過去問20選】就職活動での頻出質問と選考意図とは
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最終更新日:2023年08月23日
ジョンソン・エンド・ジョンソンはバンドエイドやボディークリームといった製品が有名ですが、「一般消費者向け製品・医療機器・製薬品」の3つで事業展開している外資系医療機器・製薬メーカーです。
外資系メーカーとしてはネスレ日本、ユニリーバ、P&Gなどに続き、学生からかなりの人気を集めています。
例年の選考フローとしては、「エントリーシート・適性検査→1次面接→2次面接→(人事面談)→最終面接」というようになっており、2次面接と最終面接の間に人事面談がある点が特徴となっています。こちらは最終面接に向けた不安を解消することを目的に行われるようです。
それでは、それらの面接で問われた質問を見ていきましょう。
学生時代の経験に関する質問
- 自己紹介
- 学生時代頑張ったことについて教えてください
- 学生時代頑張ったことについてもう一つ教えてください
- 挫折した経験とそこから学んだことを教えてください
- その学んだことが活かされた経験を教えてください
自己紹介
自己紹介は短時間にあなたに興味を持たせることができると印象のアップにつながります。面接官に興味を持ってもらうための自己紹介として必ず肩書と自己PRを含めましょう。
また、何か一つキーワードがあると相手の頭に残りやすいでしょう。以下、良質な自己紹介を紹介します。引用元のコンテンツではより詳しい解説がありますので、是非参考にしてください。
「私にはこれといって自慢できる成果や強みはありません。しかし毎日規則正しい生活を送ってきた自信があります。私は毎朝、起床後に10kmのランニングを行います。二日酔いや体調が悪いことが理由でこのランニングを欠かすことはほとんどありません。つまり年間約3650km走っています。決して飛行機のようにマイルは貯まりませんが、カロリーが消費できます。また趣味として旅行があり、世界の50ヵ所以上の世界遺産へ訪れました。こちらはマイルが貯まりました。」
最初に自分はそこまで面白い人間ではないといいながら、ユーモアに溢れています。またさりげなく継続力と行動力が並大抵ではなさそうだということが伝わってきますね。面接官としてもこのような自己紹介をしてきた人に対してはなんだか興味が湧きます。
自己紹介以下の質問では面接で聞かれる学生時代に関する質問の中でもオーソドックスな質問になります。
学生時代に取り組んだことに対し、どのような立場でどのように取り組んできたのかを通して、企業にどのように貢献できるのか判断しています。
ジョンソン・エンド・ジョンソンでは、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)|求める人材と内定者ESにあるように、(1)目標達成能力(2)関係者と信頼構築、課題やニーズを引き出して解決できる力(3)リーダーシップ(4)価値観や立場の異なる人とも協力して成果をあげられる力(5)今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現できる力のある人材を求めていると考えられますので、これらの能力があることを説明できるようなエピソードを元に回答しましょう。
また学生時代に頑張ったことそれ自体については「(1)インパクト(2)目標達成能力(3)リーダーシップ(4)チャレンジ精神」の4つの評価項目でみられていると考えられます。
ジョンソン・エンド・ジョンソンでは同求める人材記事からわかるように特に(2)や(3)といった項目を重視して選定すると良いでしょう。
また、以下の本選考情報からわかるように自己分析を入念に行っておけば対応できる質問が多いことがわかりますので、基本となる自己分析を徹底することが重要であると言えそうです。
社員:学生が1:2の面接。時間は30分ほど。質問内容は学生時代の経験や自身の強みや弱み、また挫折した経験など自己分析で対応できるものがほとんど。ただし、志望動機や会社に入ってやりたいこともきっちりと聞かれるので準備が必要。
参考:本選考情報(コンシューマー部門)
志望動機に関する質問
- 志望動機
- 入社後にやりたいことについて教えてください
- なぜ医療機器や製薬メーカーなのですか
- なぜジョンソン・エンド・ジョンソンなのですか
- 他の外資系企業との違いについて教えてください
- 就職先を決めるに当たり、最後はどのような切り口で選んでいますか
- 過去の経験からどのようにジョンソン・エンド・ジョンソンを志望するに至ったのか、経緯を教えてください
- 逆質問
志望動機では企業選びの軸を中心に深く掘り下げる質問がされていることがわかります。
このことから、ジョンソン・エンド・ジョンソンでは志望度の高さやモチベーションの高さを重要と考えているといえますので、これらを証明するためにはかなりロジカルに回答を準備する必要があります。
入社後にやりたいことについて教えてください
こちらについては志望動機の根源にあたる「あなた自身の成し遂げたいことが実際に入社後どのように達成できるのか、企業の目指す方向性や経営理念・ビジネスモデルと相違がないか」を判断しています。
また、入社後にやりたいことについても更に深掘りする質問をされることが予測できますので、【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説にあるフレームワークを参考に各項目で自分なりの深掘りを加え、フレームワークに落としこんでいくといいでしょう。
あなたの成し遂げたいことは過去の経験から構築されたものですので、その根源となった経験についても語れるように上記と同じ方法で準備すると簡潔に説明できるでしょう。
なぜ医療機器や製薬メーカーなのですか
なぜジョンソン・エンド・ジョンソンなのですか
他の外資系企業との違いについて教えてください
こちらの質問に関しては、シーメンスやファイザーといった同業界の強力な競合がいる中でジョンソン・エンド・ジョンソンで働きたい理由を、他の競合企業ではできないというように明確に語る必要があります。
フレームワークでは「(6)同業比較」に該当します。例えばジョンソン・エンド・ジョンソンでは、経営理念やビジョンに加えてOurCredo(我が信条)という独自の価値観がありますので、こちらに着目して語るというアプローチも考えられます。
OurCredoについては公式HPまたはジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)|求める人材と内定者ESにて詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
逆質問では、「何か言い残したこととか、話したいことがあればどうぞ。」といったようにストレス耐性をみるような質問の仕方もされるようです。
落ち着いて回答できるように逆質問の引き出しは余裕をもって準備すると良いでしょう。
また逆質問では差がつき、面接官の印象に残りやすいですので、面接における逆質問の重要性|どのような質問が評価されるのか?を参考に良質な逆質問を準備すると良いでしょう。
あなた自身に関する質問
- 周りにどんな人だと言われますか
- 強み・弱みを具体的なエピソードとともに教えてください
- 小学校、中学校の経験で現在の価値観に影響を与えているものについて教えてください
- 信頼関係を築く際に大切にしている考え方について教えてください
- リーダーシップを発揮するのに必要なことと考えていることは何ですか
- 失敗した経験とどのようにリカバリーしましたか
周りにどんな人だと言われますか
強み・弱みを具体的なエピソードとともに教えてください
こちらはあなた自身に関するオーソドックスな質問になります。
「【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説」にあるように、強みは企業の求めている人材像に該当すること、強みが具体的なエピソードの中で論理的に説明できていることが重要となります。
小学校、中学校の経験で現在の価値観に影響を与えているものについて教えてください
信頼関係を築くのに大切にしている考え方について教えてください
リーダーシップを発揮するのに必要なことと考えていることは何ですか
このような質問はジョンソン・エンド・ジョンソンのビジョンや価値観との整合性をみているといえます。
これらは志望動機に関する質問で紹介したOurCredo(我が信条)やOB訪問を通して企業の雰囲気や社風を掴み、これとあなたの過去の経験から語ることのできる価値観と擦り合わせていくと良いでしょう。
失敗した経験とどのようにリカバリーしましたか
こちらは(1)高い目標を掲げ、目標に本気で取り組むことのできる意欲的な人材かどうか(2)高い目標に対して強くコミットできる人材かどうか(3)挫折後に、反省し、次につなげることのできる人材かどうか(4)新入社員時に想定される挫折に対する打たれ強さがある人材かどうか(5)問題把握能力や問題解決能力についてみていると考えられます。
ここで面接官が聞きたいことは失敗からリカバリーに至るあなたの思考過程です。この思考過程を上記の判断項目で見ています。
思考過程は、「どうして失敗であるか、失敗の中でどのように問題を捉え、どのように考え、解決に向けてどのように行動したか」といった順序を辿ります。この4つのフェーズでロジカルな回答ができるように準備しましょう。
その他の質問
- ここにあるペットボトルの水を自社の製品だという設定で営業マンとして売り込んでみてください
発想系に分類されるやや難しい質問です。この質問は、「ペットボトルの水」を「自社の製品とみなす」という点です。本来、ジョンソン・エンド・ジョンソンはペットボトルの水を販売している飲料メーカーではありません。
それでも営業として売り込んでいくには、ジョンソン・エンド・ジョンソンの強みや特徴を活かした回答が求めれていることが考えられます。その点、企業理解が進んでいるかを問う質問だという解釈もできるかと思います。
発想の面白さがあるに越したことはないでしょうが、ジョンソン・エンド・ジョンソンのビジネスとしてどう売り込んでいくのか、企業の方針に沿う形で落ち着いて回答することが重要であると考えます。
最後に
医療機器・製薬メーカーという観点では「ファイザー・シーメンス・GE」など同じ外資の同業他社が存在し、一般向け消費者製品といったところでは日系企業の花王などの同業他社が存在しています。
本選考情報からもジョンソン・エンド・ジョンソンでなければならない理由を強く信念をもって語れるように意識した内定者が目立ちますので、業界研究・企業研究が非常に重要になってくるといえます。
同業他者のES設問や本選考情報においても目を通して、企業の違いを明確にしておきましょう。Unistyleでは無料会員登録でそちらについても閲覧することができますので積極的に活用してください。
外資メーカー完全攻略記事まとめ
1.外資系消費財メーカー大手3社の違いとは⁈【強み・事業・選考比較】
2.外資系製薬・医療機器メーカー大手3社の違いとは【ジョンソン・エンド・ジョンソン 、アストラゼネカ、ファイザー】
3.外資系食品メーカー大手3社の違いとは【ネスレ日本,ロッテ,コカ・コーラボトラーズジャパン】
4.外資系電機・重工メーカー大手3社の違いとは【日本GE、ABB、日本ヒューレットパッカード】
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