ベイン・アンド・カンパニーのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PR・ガクチカへ
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最終更新日:2024年06月13日
外資系コンサルティングファームというと、戦略コンサル三社が最も有名です。今回は外資系コンサル会社のビッグ3(マッキンゼー、BCG、ベイン)の一角を占める、ベイン・アンド・カンパニーの求める人材に関して探っていきたいと思います。
ベイン・アンド・カンパニーのエントリーシートは以下のリンクからご覧下さい。
参考:ベイン・アンド・カンパニーのエントリーシート・選考情報
→ベイン・アンド・カンパニー本選考・インターンESおよびレポートを提示しています。
以下は、採用ホームページの引用です。この引用から、ベイン・アンド・カンパニーが求める人材について考察していきましょう。
「結果主義」という揺るぎない理念、それはベインのカルチャーの核心になっているものです。コンサルタント全員が「クライアントに変革をもたらす」という目標を共有し、そのカルチャーを支えています。
ベインのコンサルタントにとって大切なことは、共通の目標のために一丸となって突き進むとともに、自分自身のアイデンティティ確立のための自己成長の道を追求し続けることです。
このことは、コンサルタント同士、そしてクライアントとの間に、長期的な深い関係を築く一助となっています。
引用:ベインのカルチャー
ベインでは、チームで目標を共有して同じ目標に突き進むことが求められています。
その中で、価値観の異なるクライアントに対する提案の中で変革を起こし、彼らを牽引して結果を出していくというスタイルです。
また、そもそもコンサルティングとは、簡単に言うと顧客の潜在的なニーズを汲み取り、問題解決案の捻出を請け負うビジネスです。そういったコンサルに依頼が来る案件に関してはクライアント内での解決が困難なためにコンサルに外注しているので、ある意味では革新的な「新しい風」をクライアントに吹かせることが不可欠です。
その中で、求められるスキルを「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」に照らし合わせて考えてみると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」の能力が求められていると言えます。
また、こうした外資系コンサルの採用は、サマーインターンやウィンターインターンからの採用活動がも多く行われているので、少しでも考えている学生は是非受けてみるべきところです。
ベインのES設問
1. あなたが目標として思い描く10年後のご自身の姿、及びそれを実現する過程で、戦略コンサルティング、特にベインに興味を持ち志望した理由を教えてください(400字)
2. あなたがご自身の強みを生かして問題を解決し、成果を出された経験を具体例を交えて説明してください(400字)
3. 貴方が情熱をもって物事に取り組んだ経験について具体的に教えて下さい(400字)
一つ目の設問
1. あなたが目標として思い描く10年後のご自身の姿、及びそれを実現する過程で、戦略コンサルティング、特にベインに興味を持ち志望した理由を教えてください(400字)
この設問では、自分の将来のキャリア(夢)とそれを抱いたきっかけとなった自分の経験・並びに志望動機について聞かれています。
具体的には、将来の目標を見据えた上での10年後という通過地点の姿と、ベインで描く成長過程・ベインで成長したい理由について問うています。
したがって、「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」を参考に、「成し遂げたいこと」と「きっかけ」の間に入る「10年後の自分」を意識しつつ志望動機を述べられれば評価されるのではないでしょうか。ここでは、志望動機が自らの経験に紐付いているかという点が重要になってきます。
将来の目標を見据えた上での10年後の目標というと、即答するのは難しいかもしれませんが、難しく考える必要はありません。
戦略系コンサルタント職に就く人は、経営に携わるという経験をした上で転職・留学という形でステップアップする人材が多く活躍します(転職・留学の後にコンサルというパターンも多い)。
そのため、こうした会社の側としても自社の経営を担う人材というよりは日本、そして世界のビジネス界を背負う人材を育てたいという想いを持っているとも考えられます。「会社に貢献したい」というよりは素直に自分の将来の夢・目標を伝えることが高い評価に繋がるはずです。
二つ目の設問
この設問では自己PR、成功体験(失敗したけど何らかの成果を出した経験)を一緒に問われています。ここでは、自らの強みを学生時代の経験からアピールすることが求められており、その強みが先に述べたベインが就活生に求める資質と合致していればよいでしょう。
ベインの中で求められるであろう資質は、前述の通り「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」資質です。
これらの強みをアピールできるようなエピソードを選択するとよいでしょう。
例えば、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」能力をアピールするとしましょう。その場合はもちろんリーダーシップを発揮した経験を述べることが求められますが、必ずしもリーダーシップが「代表」「主将」といったワードからしか生まれないというわけではありません。
自分が責任を持って、主体的に周囲の協力・サポートのもと、何かに取り組んだ経験があれば、それはリーダーシップ経験です。
学生時代に何かに全力で取り組んだ経験があれば、誰しもリーダーシップを発揮しているのではないでしょうか。以下の記事を参考にしながら書いてみて下さい。
参考:【例文35選】新卒就活で高評価を得る自己PRの書き方・伝え方を徹底解説
→自己PRのフレームワークを提示します。
さらにその際に強みを発揮するための方法論も述べられると説得力が増します。「あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために「方法論」を語るべき」を参照してみるといいかもしれません。
三つ目の設問
3. 貴方が情熱をもって物事に取り組んだ経験について具体的に教えて下さい(400字)
二つ目の質問と少し被るかもしれませんが、こちらでも学生時代の経験について問われています。この質問では、上の質問と違う所属団体に関する内容を記載するべきか迷うポイントだと思いますが、双方にメリット・デメリットがあります。
一つのエピソードに絞ってしまうと、「一つの物事に精力的に打ち込める」「熱意の強い人間」という印象を朧気に抱く一方、「柔軟性の欠如」「特定の人間との関わりに終始している」との印象をもたれる可能性もあります。逆に複数エピソードを持ち出すと、その逆の印象をもたれるかもしれません。
以上のように、心配もあるかと思いますが、企業側もエピソードの個数の多少で優秀な学生をふるいにかけることなどはないはずです。こういったマイナスな印象を覆すためにも、面接では複数の経験に関して深く語る準備をしておくことが必要と言えます。
最後に
いかがだったでしょうか。
ベイン・アンド・カンパニーのESの設問は基本的に志望動機と学生時代頑張ったこと・自己PRといった基本的な内容が多く、取り組む中でそれらの内容を整理できる内容となっています。ベインが求める人材を意識しつつ、それらの内容を論理的に記述していけば良いでしょう。
photo by Autoritas Consulting