PwCコンサルティング(テクノロジーコンサルタント)のインターンES・GD対策|インターン徹底攻略
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最終更新日:2022年07月26日
プライスウォーターハウスクーパース(以下、PwC)は、日本における事業開始70周年を迎えました。
PwCグループ全体では、日本だけで6300人が所属しており、世界中に25万人の従業員が在籍しています。拠点は721ヵ所あり、クライアントは429社にのぼります。
世界中にネットワークを持っているPwCグループの中でも、今回はPwCのテクノロジーコンサルタント部門のインターン選考を突破するための攻略法についてご紹介します。
unistyleに無料会員登録することでES、インターン選考情報を含むPwCの情報をご覧いただけます。PwCのコンテンツは下記リンクをご覧ください。
参考:PwCの企業研究
→PwCの本選考ES・レポート、インターンES・レポートなど掲載しています。ESを書く際や、面接の準備をする際の参考としてご活用ください。
●コンサルティング業界とは
●PwCのコンサルティング部門とは
●PwCのテクノロジーコンサルティング部門とは
●PwCのインターン内容
●PwCの求める人物像・素養
●PwCのインターン選考フロー
●PwCのES対策
●PwCのWebテスト対策
●PwCのGD対策
●最後に
PwCの属するコンサルティング業界とは
「コンサルティング」とは、相手の抱える課題に対して解決策を示し、その発展を助ける業務のことを言います。簡単に言うとクライアント(=顧客)の困りごとを解決する仕事のことです。そのため「企業のお医者さん」と例えられることもあります。彼らのクライアントは、各業界の民間企業だけでなく、官公庁や公的機関も含まれます。
コンサルティング業界は企業の課題への解決策の提案(解決資料やシステム)を商品としています。そしてその商品を考えることがコンサルタントの仕事であるため、「人」こそが商品とも言うことが出来ます。
より詳しくコンサルタント業界を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
PwCのコンサルティング部門とは
PwC Japanは、日本におけるPwCグローバルネットワークおよび関連会社の総称です。事業内容は、監査やアシュアランス、コンサルティング、税務、法務など多岐にわたります。
その中で、コンサルティング業務を担うのがPwCコンサルティング合同会社とPwCアドバイザリーです。2社は、経営戦略の策定から業務改革、そしてITを有効に活用した改革の実現まで総合的に支援しています。
また、2社は合同で採用を行っています。採用は部門ごとに行われおり、ビジネスコンサルタント職、テクノロジーコンサルティング職、ITソリューションコンサルタント職、Strategy&戦略コンサル職です。全職種併願可能ですが、各職種それぞれエントリーは1回までとなっています。
テクノロジーコンサルティング部門とは
ITを活用した業務改革にとどまらず、先端のデジタル技術を融合・活用したビジネスイノベーションから、グローバル拠点横断でのシステムの設計/導入、マネージドサービスの提供まで、クライアントの課題解決のパートナーとして、総合力を生かしたコンサルティングおよび専門サービスを提供します。
参考:PwCコンサルティング|事業紹介
今回は、そんなテクノロジーコンサルティング部門のインターンフローについて解説していきたいと思います。
PwCのインターン内容について
昨年は9月に、丸の内オフィスにて1dayインターンが行われました。参加学生層は早慶国立大学をはじめとした理系学生が多く、交通費支給のため遠方の学生も参加していたようです。また、男女比は男性が多いようでした。
インターンスケジュール
希望者向けに開始前1時間ほどの企業説明会が行われました。全員参加のプログラムは10時〜18時ほどで、その後懇親会が開かれます。
課題はグループワークで、学生4人に社員1人のチームが5チームあり、全部で3つあるテーマのうちいずれか1つが与えられてスライドでプレゼンテーションを行い、優勝チームには豪華景品もあったようです。
具体的なインターン内容
20卒では、3つのテーマの中から1つ選択するという形式でした。それぞれITソリューション(○○の売り上げを○○円増やすためにITを用いた提案)、データアナリティクス(ある企業からの転職者が多い理由を、社員に行ったアンケートの結果から特定して対策を提案)、サイバーセキリュティ(あるフィットネス企業の新しいクラウドサービスに関してリスクマネジメントの提案)という、事前に希望のアンケートのあった3項目に関するものでした。 プレゼンは、パートナーの方からの質疑応答もあり、緊張感のあるものだったようです。
インターンの雰囲気
各チーム1人の社員さんが時折進め方のアドバイスなどをしてくれ、困った時には質問や相談にも応えてくれるようです。また、内定に影響があることから参加学生の発言量は多く、最終発表は緊張感がある中で実施されます。
社員との交流
プレゼン後の懇親会では各チームのメンター社員さんはもちろん、質疑応答に参加してくださったパートナーの方や内定者インターンの方とも話す機会が与えられます。より近い距離で社員さんと交流し、社風を知るチャンスと思われます。
インターンを通じて内定がでるか
優秀者にはインターン後選考ルート(パートナー面接)へ進んで欲しいという連絡があり、早期内定につながるチャンスがあるようです。
PwCが求める人物像・素養とは
PwCが求める人物像とは
PwCは、「社会に信頼を構築し、重要な課題を解決する」ことを自らの存在意義として定めています。世界情勢やビジネス環境が大きく変化し続ける中、複雑な課題に対して重要な決定を下すことが求められるからです。
世界の動向を敏感に捉え変化することをいとわない人材、またコンサルティングという職業上、考えることを楽しめる人材、人と違った面白い視点を持っている人材が求められていると考えられます。
PwCが求める素養とは
コンサルティング業務は、経営に関する悩み相談を受け、自分の考えに基づきアドバイスをする仕事です。
その中で必要となる素養は3つあります。1つ目は情報を集める力、2つ目は集めた情報を分析し考える力、3つ目はクライアントに伝える力です。
そこで必要となってくるのが論理的思考能力とコミュニケーション能力です。
なぜなら、論理的思考力によって効率的かつ網羅的に情報を収集、分析し、クライアントにわかりやすく伝えることができます。また、コミュニケーション能力によって、プロジェクトメンバーと信頼を築き、クライアントと良好な関係を築くことができるからです。
そのため、この2つの素養がインターンの選考においても、重要な評価対象となります。
PwCのインターン選考フロー
テクノロジーコンサルタントのインターンについては、ES→適正試験→GD→インターンという流れになっています。
選考フローにグループディスカッションがありますが、応募人数が少なかったのか、結果的に昨年度は行われませんでした。しかし、今年度もグループディスカッションが行われないとは限らないので、しっかり対策することが求められるでしょう。
PwCのインターンES対策
テクノロジーコンサルタントのエントリーシート設問では、志望動機・人生における最大の挑戦が問われています。いずれも基本的な設問となっており、字数制限はないようですが、400字前後にまとめると良いでしょう。
2. あなたのこれまでの人生の中で、最大のチャレンジについて教えてください。
設問の意図を踏まえた方針
企業が求めている人材を一言でいうのであれば、「企業の利益に貢献できる人」です。
正社員の解雇規制が厳しい日本において、企業が正社員を採用するという事は三億円以上の投資を行うことと同義です。それ以上の利益を生み出せる人材でなければ、企業にとって雇う意味がありません。
それでは利益に貢献できる人材とはどのような人材でしょうか。
利益に貢献できるということを二つの要素に分解すると、一つが「貢献できる能力があるということ」と「その能力を100%引き出すやる気(モチベーション)があるということ」の二点です。
そのため利益に貢献できる能力があることを”設問2”で、その能力を100%発揮するやる気があることを”設問1”で示す必要があるでしょう。
つまり、今回のESを通じて「自分が企業の利益に貢献できる”能力”と”やる気”があることをわかりやすく記載し、採用担当に納得共感してもらうこと」ができるようにしましょう。
設問1 「PwCコンサルティング/PwCアドバイザリーを志望する理由を教えてください。 」
参考:2020卒|合格者ES
自分の塾講師という体験を踏まえ、何がモチベーションにつながるのかを上手く仕事内容や企業文化につなげられています。
インターン選考の段階で、「なぜコンサルティング業界なのか」「なぜPwCなのか」を明確にするのは難しいですが、企業HPの情報や、unistyle内のエントリーシート等を参考にすると良いのではないでしょうか。
またunistyleには志望動機に関する下記の考察記事があるので、是非参考にしてみてください。
設問2「あなたのこれまでの人生の中で、最大のチャレンジについて教えてください。 」
参考:2020卒|合格者ES
この項目では、実績自体のインパクトがどれくらいあるか、書いてある内容から思考力・考えの深さ・人柄を示すことができているか、企業で活かせる学びを得ているかが評価対象となっているでしょう。
このESでは、課題の原因特定から解決まで一貫して成し遂げる責任感と行動力、また他人の役に立ちたいという人柄が上手く記載できていると考えます。+αで付け足すのであれば、具体的に何を学んでそれをどう企業で活かせるのかを記載するといいでしょう。
以下、具体的にどのようなフレームワークに基づいて書けば良いのか、解説している記事になります。参考にしてみてください。
Webテスト対策
合計80分ほどの玉手箱形式のwebテストが出題されるようです。言語、計数、パーソナリティ検査の3構成で、やや時間制限が厳しいようです。
玉手箱のテストは問題形式が一定であるため、SPIに比べて対策はしやすいと思います。そのため玉手箱の対策自体にはそこまで時間をかけなくても良いでしょう。 この玉手箱を攻略するために最も必要となるのは素早く正確に解くことだと思います。
問題集を1冊買い、実際に問題をいくつか解く事で素早く正確に解く練習をすると良いでしょう。
来る本選考でも幾度も課せられるものですので、早めに対策を始めることは就職活動全体に対してプラスに働きます。
また、テストセンターでの受験の場合、受験結果を他社での選考にも使うことができるため、早い時期に結果を出しておけば今後受験する必要が無く、その時間を説明会やES・面接準備などに使うこともできるため、この時期に対策を始めることは非常におすすめです。
具体的な対策方法に関しては下記の参考記事をご確認いただき、万全の準備で臨んでいただきたいと思います。
PwCのインターンGD対策
テクノロジーコンサルタント部門ではこれまでGDによる選考が行われてこなかったため、お題については読めない部分があります。
過去の他部門では、「売り上げ拡大施策の検討 」「日本のノーベル賞受賞者を増やすためには」といったお題でGDが課されていたようです。
したがって、テクノロジーコンサルタント部門のGDでも、このような「現状分析し、シェア等を拡大する」タイプのお題でGDが行われる可能性が高そうです。
GDでは、「個人でお題を解き切る」能力と、「チームとしてアウトプットを最大化する」能力の二点が見られていると考えられます。個人の問題解決能力は、フェルミ推定やケース問題を通して、「問題の全体像の把握⇒課題の特定⇒打ち手の立案」を個人で出来るようにしておくと良いでしょう。
GDではさらに、「議論のアウトラインの作成⇒目的の明確化」があり、制限時間内にチームを結論まで導くための働きが求められます。
注意点として、現状分析や定義確認の課程を適切に行うことも大切ですが、肝心の施策の部分が平凡になってしまわないように時間配分に気をつけましょう。
また、必ずしもリーダーをやらなければいけない、というわけではなく、見落とされていたポイントを指摘したり、発言が活発でない学生の意見を引き出すのもチームワークとして評価されるでしょう。
ただ、1時間ほどのGDなので、ある程度の発言量がないと評価の面で不利になるので、議論を引っ張る意識は必要と思われます。
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最後に
PwCはテクノロジーコンサル部門以外にも、ビジネスコンサル部門やStrategy&部門などもインターンを募集しています。
沢山のインターンを経験することで、企業理解だけでなく、来る本選考に向けたGDや面接対策にもなるので応募してみたらどうでしょうか。