三菱地所のインターンのESで書くべき内容|インターン徹底攻略
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最終更新日:2024年06月13日
不動産ディベロッパーでは2強と認識されている三菱地所・三井不動産。採用数が20〜30人程度と少なく、一時期は、説明会や社員訪問した人からしかエントリーシートは受け取れないなど、選考の前段階からハードルを設けていました。
この記事では、三井不動産と並んで、国内有数のディベロッパーに数えられる「三菱地所」について、企業概要からインターンの選考、ESの内容まで幅広く紹介していきたいと思います。是非参考にしてみてください。
三菱地所とは
三菱地所は1937年に設立された、財閥系の大手不動産会社です。総合ディベロッパーとして、ビルや住宅、アウトレットなど幅広い建築物の設計に携わっており、国外でもニューヨークやシンガポールなどに拠点を構えています。
特にオフィス賃貸部門における収益では、同じく総合ディベロッパーの三井不動産を大きく引き離しており、同社の強みであると言えるでしょう。
ちなみに、就活期間中に足繁く通うことになるであろう東京駅周辺の新丸ビルや、横浜のマークイズみなとみらいなども、同社の象徴的な建造物です。
三菱地所と三井不動産の比較に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
参考:総合デベロッパー大手2社(三井不動産・三菱地所)の強み・社風・選考を比較
→総合デベロッパーである2トップである、三菱地所と三井不動産の強み・社風・選考方法の違いを徹底的に比較しました。業界研究・企業研究にご活用ください。
ここからは、そんな三菱地所に求められていると思われる人材像を、ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?を参照しながら考えていきましょう。
三菱地所は、人を想う人がいる会社です。
その意味では、「人を、想う力。街を、想う力」というブランドスローガンはまさにそのとおりだと思います。
もちろん、この「人」とは、お客様であり、またともに働く仲間でもあります。私たちの仕事の舞台は街であり、そこで働く人、暮らす人に深く関わる仕事です。
当然、社会的な責任は重く、その信頼に応えていく「誠実さ」も三菱地所の風土のひとつです。
〈中略〉
私たちを取り巻く環境は日々進化しており、今、また三菱地所が継承してきたチャレンジスピリットを発揮し、新たな変革が必要な時期であるとも私は感じています。
その原動力となるこれからの若い人たちには、変革の担い手となる斬新な発想と、それを実現していく強靱な意志が必要です。また、将来「こんなまちづくりに挑んでみたい」といった自分なりの想いも大切だと思います。
三菱地所は不動産会社として、「一つの街を作る」という使命を負っているように感じられます。そのためには、街で暮らす人や働く人のこと、現在だけでなく未来のことも考えながら、仕事をすることが求められています。
また時には、地主やテナントなどと利害関係を巡って議論することもあるでしょうが、彼らを巻き込みながら、街づくりという一つのゴールを達成する推進力が必要になるでしょう。
こうした点を踏まえると、三菱地所では特に「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」ことが求められると言えるでしょう。
インターンの概要
ここからは、昨年度に三菱地所に参加した学生の声を参考にしながら、同社のインターンに関してまとめていきたいと思います。参考にしてみてください。
①選考フロー
2度の面接を経て、インターンに参加することができるようです。
②内容
ここでは、三菱地所のインターンを具体的に紹介していきたいと思います。
インターンの形式としては、10月から週に1日ずつ、計5回に渡って行われたようです。
1日で集まるのも数時間ほどで、そこで与えられた課題を一週間かけてグループで詰め、次の週に社員の方と共有・フィードバックをもらい、また課題を与えられるという形式だったようです。
各グループにはメンターが3人ほど付くようです。
また最終日のプレゼン後には、社内で打ち上げが開催され、社員の方と触れ合う機会が用意されています。
ここではその内容に関して、1日ごとに紹介していきたいと思います。
2日目はチーム別で行動し、建物見学や社員の方々を含めたディスカッションを行い、テーマに対するイメージを膨らませる1日となっているようです。
3日目はインターン生全員で丸の内の見学を行い、三菱地所の事業について学んだ後、会議室でディスカッション、
4日目は作成したパワーポイントを基に社員の方と議論し、最終プレゼンに向けて細部を詰めたようです。
最終日は人事担当者、部長クラスの人たちに向けてプレゼンを行い打ち上げ、という流れとなっています。
基本的にはインターンで内定は出ず、インターン後に会社から連絡が来ることもないようですが、貴重な経験だと思いますので、積極的に選考に参加することをお薦めします。
③参加学生の声
実際にインターンに参加した学生の声を紹介します。
インターンを通じて得たもの、成長した点について教えてください。
デベロッパーというイメージ先行で語られやすい業界において、実際にどんなことを仕事でやっているのかを具体的に掴めた。
そして実際に大きなデベでは、イメージするような街開発に近いことが出来ることが分かった。またかなり優秀な学生が多かったため、自分の強みや弱みがよくわかるインターンだった。プログラムが一週間おき
のため、チーム全体でまとまってモチベーションを維持してアウトプットを出すのが難しく、チーム運営の大変さを学ぶこともできた。
インターンを通じての志望度の変化について教えてください。
「やや志望度があがった」
変化した一番の理由は、社員の方の雰囲気を感じ取れたことだ。
イメージしていたのは相当お堅い社員達だったが、むしろ今まであった社会人の中で一番活発で明るいという印象を受けた。
その雰囲気から仕事の楽しさを感じ取れたので、志望度は高まった。
加えてデベロッパーの仕事は建物のかなり細かいところまで自分の趣向を反映できるので、考えが大きなモノとして残る点に面白さを感じた。
採用人数が少なく、一クラス分であり社員全体と交流を持てる点も魅力だと思った。
引用:三菱地所 インターン情報
この学生は、本インターンを通じて、「自分の趣向が反映されたものが、モノとして後世に残る」という「仕事内容」にディベロッパー、三菱地所の魅力を感じたようです。
実際に、同じ人気業界であっても、自社でモノを持たない総合商社と異なり、自身の成果が多くの人の目に触れる形で残る点に魅力を感じ、不動産業界を志望する学生は多いように感じられます。
また参加学生のレベルの高さや仕事に熱中する社員の方の姿など、「ヒト」の魅力に気づくことができるのも、本インターンに参加する1つのメリットではないでしょうか。
エントリーシート設問内容
ここではインターンのESの設問と書くべき内容を考えていきましょう。
三菱地所のインターンシップES設問
2.これまでに達成感を感じたことは何ですか?(300字以内)
設問1:三菱地所のインターンを志望する理由と期待することは何ですか?
インターンを志望する理由とありますが、ここでは本選考の志望動機ほど作り込む必要はありません。
もちろん既に自分自身の経験から「なぜ不動産」か、「なぜ三菱地所なのか」といったことを語れればそれに越したことはないのですが、インターンの段階でここまで落とし込めている人は少ないでしょう。
この設問では、「企業選びの軸」および「きっかけとなる経験」およびその上で、不動産ディベロッパーのインターンに期待することを落とし込めれば十分でしょう。例えば、下記のような形で書けば十分ではないでしょうか。
1 企業選びの軸
将来的に「立場や技術の違う人が協力して形として残る仕事がしたい」と思い、貴社のインターンに応募した。
2 きっかけとなる経験
学生時代の文化祭実行委員にてイベントステージの責任者として運営した経験からこの思いに至った。
3 インターンの志望理由
インターンでは上記の思いを成し遂げられそうな業界を幅広く見ている。
4 企業選びの軸に基づくインターンに期待すること①
貴社のインターンでは、貴社の業務内容を通して具体的にどのような人々と協力して一つの仕事を行っているのか知りたい。
5 企業選びの軸に基づくインターンに期待すること②
また社員の方と直接話しながらどのような思いで貴社に入社されたのかも伺いたい。
この例では、「企業選びの軸」に基づき、「きっかけとなる経験」、「インターン志望理由」、「期待すること」を一貫性を保つようにしています。
まだ「企業選びの軸」という部分がはっきりしていないという人は下記の記事も参考に様々な人の「企業選びの軸」に触れてみてはいかがでしょうか。
→ 就職活動で「夢や実現したいこと」を聞かれても気恥ずかしくて答えられない人も多いかもしれませんが、自分が仕事を通じて社会に対してどんな影響を与えていきたいのかについては、しっかりと考える必要があると思います。この記事では、そんな「夢・成し遂げたいこと」を見つけるためにやるべきことについて解説しています。
設問2:これまでに達成感を感じたことは何ですか?
この設問では、自身の人生の中で達成感を得た経験を記述する必要があります。
アルバイトやゼミ、留学など、達成感を得るシチュエーションは学生によって異なりますが、不動産業界のインターンを志望する立場であることを踏まえると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」や「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」など、「周囲と協力して目標を達成した経験」を中心に記述するといいのではないでしょうか。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回は、例年上位校の学生から高い人気を誇る不動産業界の雄、三菱地所のインターンについて紹介させていただきました。
広報解禁前にインターンに参加し、その企業のイメージを掴んでおくことは、本選考でESを書いたり、面接で志望動機を述べたりする際にも、大きな助けになるでしょう。
是非三菱地所に限らず、数多くのインターンにトライするように意識してみましょう。