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三菱地所と三井不動産の事業・社風・選考比較【unistyle業界研究】

掲載開始日:2016年09月15日
最終更新日:2017年01月06日

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「街づくり」というビッグプロジェクトに携わる仕事であることから、就活生の間で最も人気のある業界のうちの1つです。中でも、総合ディベロッパーとして確固たる地位を築く三菱地所・三井不動産は非常に人気が高いです。

この二社と他ディベロッパーの違いはひとえに「大規模に複合都市開発を展開するノウハウ・資金力があるかどうか。」ということに集約されます。

オフィスビル、商業施設、住宅などの培った技術を集約して三井不動産ならば豊洲、ミッドタウン、三菱地所ならば丸の内、みなとみらいが有名です。

最近では、野村不動産はマンションブランドであるプラウドを中心に街づくりを展開していたり、住友不動産はヴェルサールやラ・トゥールを中心に街づくりに参画し、存在感を示しています。

不動産ディベロッパー業界の事業内容・ビジネスモデル

オフィスビル、商業施設、住宅、物流施設、グローバル展開、ホテルの建造・運営・管理に渡るまで関わるため、多岐にわたります。

一棟の建造物を建てる際、「どこに、何を建てれば、どの顧客層を、どの程度呼びこむことが出来るのか、更にはどのような街へと変貌を遂げるのか」ということをチームで考えぬいた上で、土地を購入します。その上で、自分たちが建てたいモノを創るために設計会社と協力して、ゼネコンに仕事を発注し、テナントと協力しながら管理・運営をしなければなりません。

つまり、立場も考え方も異なる様々な人物・会社と協力して初めて大規模なプロジェクトを成功に導くことができるというわけです。

これらの企業の収入は、主に受け入れるテナントからの賃料・売上一部から獲得しています。テナントが入りたいと思える場所・雰囲気を作れるかどうかというところがディベロッパーとしての腕の見せどころです。

事業内容から考える不動産ディベロッパー業界が求める人材

総合ディべロッパーと呼ばれる職種は、「街のプロデューサー」として街や建物を建造することを検討する段階から関わり、建設会社・ゼネコン・テナント企業の課題・ニーズを引き出し、折り合いをつけながら仕事を進めることが不可欠です。また、不動産の仕事では、流動的な社会のトレンドを捉えてここに「住みたい」「訪れたい」「仕事環境を置きたい」と皆が思う環境を創出することが求められます。従って、今までにない企画や仕組みを周囲の協力を得ながら考え出すことが必要な素養となるかもしれません。

unistyleの記事で紹介した「企業に伝えるべき5つの強み」と照らし合わせれば、特に「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」(熱意・誠実性)「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」(柔軟性)「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」ことが求められると言えるでしょう。

三井不動産新卒採用ページでも以下のように述べられています。

未来は、与えられるものではありません。
自ら構想し、挑み続けることで変えていくべきもの。
そして、三井不動産で働くということは、
プロジェクトや街づくりを通じて、それを実践すること。

引用:三井不動産新卒採用・採用への想い

自分の力を最大限に発揮した上で周囲との協力のもと、新たな挑戦に臨んでいくという姿勢は不動産ディベロッパーに不可欠なものなのかもしれません。

三菱・三井のセグメント別の売上比較と分析

三菱・三井のセグメント別売上比較です。

丸の内・大手町のビル事業・オフィス賃貸に強みを持つ三菱地所はオフィス賃貸の領域で他社と比較しても非常に大きな利益をあげています。また、海外展開に関しても三菱地所に一日の長があります。

逆に、商業施設・住宅分譲に関しては三井不動産が一歩リードしています。以下の表を参考に比較してみてください。

日本には未開発の土地が少なくなってきたことに加え、海外においては総合ディベロッパーという職種がないため、日本の複合開発を通じた街づくりのノウハウが入り込む余地があり、今後はアジアを中心に海外展開も増えてくる見込みです。

また、今後伸びる分野として、不動産投資信託(REIT)に注目しておいても良いかもしれません。

赤:三菱地所、青:三井不動産 売上高(億円)

以上のグラフからもわかるように、比較するとオフィスの賃貸や海外事業では三菱地所、商業施設や住宅分譲では三井不動産の方が上回っていることがわかります。

 

三菱地所:日本経済の中心、丸の内を世界一の街へ

丸の内は、日本がの産業近代化とともに三菱財閥創始者の弟であった、岩崎彌之助が政府からその土地を購入してから日本経済の中心地として形を変えながら発展を遂げてきました。

三菱財閥の不動産部門として土地を引き継いだ三菱地所は21世紀に入ってから丸の内ビルディング(通称丸ビル)の建造を皮切りに、「世界で最もインタラクションが活発な街」をコンセプトに、多様な人々が交流し常に新たな価値を創出するグローバルビジネスセンターとして、世界から選ばれる街を目指しています。さらには、環境共生やエリアマネジメントの深化を通じて「持続成功するサスティナブル・コミュニティ」の創造を掲げています。

日本で最も賃料が高価であるとも言われる丸の内エリアを有する三菱地所は収益の多くを丸の内の開発から得ているというわけです。

三井不動産:複合開発を通じて新しいTOKYOを創る

一方で、三井不動産はオフィス・商業施設・住宅等を絡めた街の複合開発に強みを持っており、その例としては豊洲が挙げられます。職住近接・環境共生型の大型都市を東京に初めて創りあげたという点でも、三井不動産はこの分野に関して業界のリーディングカンパニーです。

オフィスや商業施設、住宅、公園、交通インフラなど、街には実にさまざまな機能があります。このような多彩な要素を融合し、環境に配慮しながら開発していくのが、複合開発事業です。三井不動産の複合開発の特徴は、開発後のコミュニティ形成やタウンマネジメントまで視野に入れて臨む点です。

引用:三井不動産新卒採用ページ 事業領域・複合開発

東京オリンピックの公式スポンサーともなっている三井不動産は、日本橋の再開発を通じて、外国人にも親しみやすい街づくりを推進ししています。特に、東京の中心地である日本橋を発着地点として、台場・浅草・豊洲・築地などに水上交通網を巡らせることによって、より流動的な街づくりを目指しています。

各社の選考について

不動産総合ディベロッパー業界は仕事の規模、収益の大きさからも知名度が高く、人気の業界ですが採用人数は30名前後と非常に少ないです。面接の倍率自体は最終面接でも5-6倍以上とも言われており、非常に難関です。

・三菱地所

-選考プロセス-

エントリーシート&webテスト→グループディスカッション→一次面接(個人1対1)→二次面接(個人1対2)→最終面接(個人1対4)

三菱地所 本選考情報

三菱地所はグループディスカッションを採用しており、身構える学生も多いと思いますが、GDは基本的に自己顕示欲を出しすぎず、適度に自己主張しておけば通過する場合が多いので、過剰に心配する必要はないでしょう。

参考:地頭に自信のない学生が編み出したグループディスカッション生存戦略

・三井不動産

-選考プロセス-

エントリーシート&テストセンター→一次面接(個人1対2)→二次面接(個人1対1)→最終面接(個人1対4)

三井不動産 本選考情報

三井不動産の選考は全て個人面接です。三回の面接で徹底的に学生がどのような人物であるかを見抜こうとしてきます。聞かれた質問に対して素直に答えられるかが鍵です。一次面接と二次面接の総合評価で最終面接に進めるかが決まると言われているので、どちらかで大きなインパクトを残せるといいかもしれません。

また、三井不動産の選考ではOB訪問やESの評価によっては選考解禁の直前に特別イベントに呼ばれ、そこで目に留まった優秀な学生は6月1日の朝に一次、午後に二次面接を受けるなど早期の選考ルートに乗っていたようです。

テストセンター、ウェブテストに関してはSPIの問題集を勉強すれば良いでしょう。
不動産業界の面接に関しては、その会社の物件を実際に自分の足を運んで見るということが大事です。自分がいいと思う点、自分だったらどのような街を創りたいかということは言えるようにした方がいいかもしれません。

採用人数が少数の企業には共通していることですが、個々が少人数でチームを組み大規模な仕事を行う場合が多いうえ、将来的には会社の経営を担う可能性が高いのでその人自身の人柄をよく見られます。最終面接などでは特に、自分のことを上手く伝えるテクニカルな部分より、自己分析を入念に行って、自分自身の生き様や熱意を乗せて面接で受け答えができると良いかもしれません。

おわりに

日本で不動産ディベロッパーというと真っ先に三菱地所と三井不動産を思い浮かべる就活生は多いと思います。今回は、「不動産ディベロッパー業界の仕事とはどのような仕事なのか」ということを簡単に説明させていただき、セグメント別に数字や企業のデータ等を用いて比較させていただきました。

企業がどの部門での売上を伸ばしているか、力を入れているかということを知ることによって、企業の性質がわかることもあると思います。この記事が就職活動中の皆さまのお役に立てれば幸いです。

 

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photo by Thomas Hawk

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