【やりたい仕事別|受けるべき業界ナビ】提案・課題解決編

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最終更新日:2025年05月09日

受けるべき業界①:戦略コンサルティング

自らの提案で解決まで導くというと真っ先にあがるのがコンサルティング業界ではないでしょうか。

企業が抱える経営上の課題について外部の立場からアドバイスを行い解決までの手助けをするのが仕事です。

コンサルティングというと論理的思考力と鋭いアイデアだけが重要と考えてしまいがちですが、実際の業務においては自分の提案に納得してもらいその提案に基づき行動してもらう必要があるために、提案の善し悪しだけでなくその人の人柄、リーダーシップの重要性も高いと言われています。

参考:マッキンゼーのES(内定者例文有り)|志望動機・強み等各設問を解説!

→マッキンゼーの設問を読み解き、求める人材像を探っていきます。

参考:BCGのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ
→BCGの設問を読み解き、求める人材像を探っていきます。
他業界と比べた良い点

銀行や総合商社などと比べると純粋に自分自身の提案や解決までの道のりというアイデアを評価してもらうことができます。

また、総合商社と比べるとプロジェクトに半年〜1年単位で関わることができるなど結果を問われる期間が短く、その分多様な案件に関わることができます。様々な案件に自分のアイデアを提供したいと考えるのであれば非常に向いている業界であると言えます。
他業界と比べた悪い点

良くも悪くもアイデアしか提供できない点にあります。

顧客との関係性も半年〜1年程度でリセットされ、自分の提案が実行した結果どうなったかという結果部分については責任を負わないため、当事者として顧客に寄り添って解決したいと考える人にとっては物足りない環境であると言えます。

戦略コンサルティングはあくまでサポートであり、実際に顧客の課題やニーズを解決する実行まで手がけることがない業界だと言えます。

【参考】マッキンゼー・アンド・カンパニー内定者の志望動機


コンサルタントになりたいと思う理由についてご記入ください。(100字)
私は「日本を世界一の国にする」という夢があり、社会の国際的競争力向上に貢献する職を希望しており、コンサルタントは企業の経営改善...
もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかということが大事です。話をより具体化するために数字を出すことが大切かと思います。その方が目に留まりますし。実際に私もESや履歴書には成果を具体的に書いていましたし、面接の際はわかりやすく伝えるようにしていました。「売り上げを増加させました」よりも、「売り上げを2倍にしました」の方がイメージしやすく、相手にも伝わりやすいですよね。 もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかという、
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。

受けるべき業界②:銀行

銀行においては多様な金融商品を扱い、顧客のニーズを引き出し、最適な商品を提案することで企業活動に貢献する仕事を担っています。

銀行の取引先企業同士を結びつけるビジネスマッチングを積極的に行うことで融資や金融商品の販売につなげるなど自社のネットワークを活かしたことも行っているようです。

他業界と比べた良い点

一度配属されたら特定の業界でどっぷり仕事を行うと言われる総合商社に比べると、コンサルティング業界のように様々な業界と幅広く取引を行うことができることに魅力を感じる人がいるでしょう。

またコンサルティング業界がプロジェクトごとに顧客との関係がリセットされてしまうことに比べると銀行の付き合いは「メインバンク」といった言葉があるように長期的で息の長い関係構築が出来る点を魅力に感じるかもしれません。
他業界と比べた悪い点

コンサルティング業界同様にあくまで資金面でサポートするだけであり、解決までの実行まで担う訳ではなく当事者として解決まで手がけたいと考える人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

また銀行の融資のビジネスモデル上、お金を貸したい先はリスクが少なく誰からも融資してもらえる先な一方で、資金需要のある先はリスクが高く銀行が貸したがらないという部分があります。

「晴れている日に傘を売りつけ、雨になったら取り上げるのが銀行の仕事」という言葉が昔からあるように本当に必要な人に必要なことを届けているのかという点について悩む行員の人は多くいるようです。

【参考】三井住友銀行内定者の志望動機


三井住友銀行を志望する理由についてお答え下さい。 (200文字以内)
サークル活動の経験から相手のニーズを把握し、それを自らの提案で解決することに最もやりがいを感じました。
銀行は形のないものを扱う...
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○実際に学生時代に取り組んできたことや志望動機につながるきっかけとなった出来事
○どんなことをしたいのか、自分が入社することによって会社にとってどんな風に役に立つのか
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。志望動機は、HPに書いてあることや会社説明会で人事が言っていたことをただ言うのでは薄っぺらいですし
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○○会社訪問などであった印象的な出来事
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。

受けるべき業界③:総合商社

総合商社はもともと海外に商品を販売したい、海外から商品を調達したいといった日本企業の悩みを提案で解決してきた企業です。

しかし、純粋にトレードだけしているだけでは企業との取引を有利な条件で行えなくなり、利益率が低下したため国内外の企業を買収しプロジェクトとして大規模に顧客企業のニーズの解決を図ろうとしています。

他業界と比べた良い点

銀行やコンサルティング業界と異なり、顧客のニーズに対して自社の持つリソースを使って解決まで実行する当事者として関わることができるのが魅力の一つであると言えます。

銀行が資金面でのサポート、コンサルティングがアドバイスによるサポートだけなのに対して、総合商社はニーズに対してどうすれば解決できるのかどの取引先業と結びつけるのか自社の持つリソースを活用して当事者の一人として解決まで導くことができます。
他業界と比べた悪い点

総合商社は「食料部門に配属されたらずっと食料部門」といった背番号制と呼ばれる制度が残っている企業が多く、企業としては様々な分野に関わっていますが働く個人としては一つの分野にしか関わることのできない配属リスクが存在します。

銀行やコンサルティングであれば様々な業界の様々な案件に関わることができますが総合商社では一つの業界にどっぷりということがほとんどです。

またニーズに対して提案し解決まで実行すると言いながらも仕事によってはメーカーの受け渡しのみでメーカーの「御用聞き」的な仕事もかなりあるのも特徴の一つです。

【参考】豊田通商内定者の志望動機


なぜ当社を志望したのですか。また当社でどのようなことをやってみたいですか。
学生時代のフリーペーパー制作団体の営業活動の経験から、相手のニーズを発掘し、それを自らの提案で解決に導き、新しい価値を生み...
大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?きっと人事の方はこう言うでしょう。
それに対して学生のほとんどは「いえいえ全然待ってません。」「私も55分に着いたので大丈夫です。(実際の面接開始の5分前)」、人事の人に気遣う人もいると思いますが、それは罠だと思っていただいて結構です。人事が予備に来た時から面接は始まっています。
大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?
いきなり言われるので緊張のあまり、人事の人に気遣う人もいると思いますが、

受けるべき業界④:Sier・システム開発会社

システムを請け負い開発する企業も、自社の開発力をもとに顧客のニーズを把握し解決まで実行することができます。

コンサルティング会社の中には、IBMやアクセンチュアのようにシステム開発部門も一つの会社として保有しワンストップで戦略の立案からシステムの開発まで実施している企業があります。

他業界と比べた良い点

コンサルティングファームや銀行と比べると、システム開発部門は顧客のニーズに対して自らシステムを開発することで解決することが可能です。

総合商社が物流や販売網の構築といった面で課題の解決まで実施するのに対して、システム開発会社はシステムを構築することでその企業の課題の解決まで実施します。
他業界と比べた悪い点

あくまでシステム開発という企業活動を支える部分の解決になるため、総合商社のように海外での売上高拡大などの攻めの分野に関わることが少なく、総合商社以上に裏方の存在と言えるかもしれません。

仕事としても問題なく稼働するのが当たり前とみなされてしまう仕事であるため、某銀行のシステム障害などのようにミスが大きくクローズアップされがちな仕事というのは嫌な人がいるかもしれません。

【参考】富士通内定者の志望動機


富士通はICTの力でもっと快適・便利で、安心・安全な世の中を創ることを目指しています。あなたは学生生活で学んだこと(研究やゼミを含む)を踏まえて、どのような世の中を創っていきたいと思いますか?( 日...
かつては総合商社を滑り止めにしてメガバンクを目指す学生が多かったように、学生の人気というものは年々変遷していきます。自分が将来成し遂げたいことはなんであって、そこに対して自分が就職活動で持つべき企業選びの軸はどこにあるのかを考えた。
また私の個人的な意見としては報道だけでなく、実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。
かつては総合商社を滑り止めにしてメガバンクを目指す学生が多かったように。
実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。

受けるべき業界⑤:海運・運輸・物流

海運・運輸・物流業界も自社の運輸設備を用いることで顧客企業のニーズを解決するのが仕事になります。

特に海運業界においてはどれだけ効率的に大量に物資を輸送するかを極めており、企業のニーズや状況に合わせて自社の持つ船やチャーターした船を組み合わせて提案を行うことが仕事になります。

他業界と比べた良い点

総合商社と比較すると、海運や物流業界は様々な業界の企業と関わりながら解決まで導くことのできる業界と言えます。

一個人としては一つの業界にずっと関わり続ける総合商社に比べると多様な業界と関わることができることに魅力を感じて入社する人も多いようです。
他業界と比べた悪い点

こちらも総合商社と比較すると、あくまで輸送手段の提供という部分の解決にとどまり、物流に関して幅広く当事者として解決の旗ふりを行う総合商社に比べると物足りないと感じる人もいるでしょう。

【参考】商船三井ロジスティクス内定者の志望動機


業界の志望理由
世界の人々の生活に+αの価値を与えて豊かにすることを実現したいと考えていて、グローバル化・フラット化が進む中で国際物流の重要性は高いため。
日本発着だけでなく三国間輸送も扱い、世界規...
もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかということが大事です。話をより具体化するために数字を出すことが大切かと思います。その方が目に留まりますし。実際に私もESや履歴書には成果を具体的に書いていましたし、面接の際はわかりやすく伝えるようにしていました。「売り上げを増加させました」よりも、「売り上げを2倍にしました」の方がイメージしやすく、相手にも伝わりやすいですよね。 もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかという、
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。

最後に

基本的に仕事の多くは「顧客の課題を解決すること」であるため、今回の企業選びの軸は多くの業界が当てはまると思います。

上記でご紹介した業界以外にも当てはまる企業選びの軸だと思いますのでぜひ自分が志望している業界についても上記のようにいいところ、悪いところを他業界と比較した上で考えてみてください。

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