【やりたい仕事別|受けるべき業界ナビ】提案・課題解決編
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最終更新日:2023年04月12日
自分なりに考えて行動し、相手のために自ら提案して解決まで正解のない中たどり着くことにやりがいを感じる人もいると思います。学生時代の経験で言えば、所属している組織をもっと良くするために試行錯誤することにやりがいを感じる人もいるでしょう。
仕事においても決められた商品を販売して成果をあげることにやりがいを感じる人がいれば、相手のニーズを把握し、解決まで行動を起こすことにやりがいを感じる人もいます。
今回は、そういった提案・課題解決型の仕事を行う業界や企業をご紹介します。
受けるべき業界①:戦略コンサルティング
自らの提案で解決まで導くというと真っ先にあがるのがコンサルティング業界ではないでしょうか。
企業が抱える経営上の課題について外部の立場からアドバイスを行い解決までの手助けをするのが仕事です。
コンサルティングというと論理的思考力と鋭いアイデアだけが重要と考えてしまいがちですが、実際の業務においては自分の提案に納得してもらいその提案に基づき行動してもらう必要があるために、提案の善し悪しだけでなくその人の人柄、リーダーシップの重要性も高いと言われています。
参考:マッキンゼーのES(内定者例文有り)|志望動機・強み等各設問を解説!
→マッキンゼーの設問を読み解き、求める人材像を探っていきます。
→BCGの設問を読み解き、求める人材像を探っていきます。
銀行や総合商社などと比べると純粋に自分自身の提案や解決までの道のりというアイデアを評価してもらうことができます。
また、総合商社と比べるとプロジェクトに半年〜1年単位で関わることができるなど結果を問われる期間が短く、その分多様な案件に関わることができます。様々な案件に自分のアイデアを提供したいと考えるのであれば非常に向いている業界であると言えます。
良くも悪くもアイデアしか提供できない点にあります。
顧客との関係性も半年〜1年程度でリセットされ、自分の提案が実行した結果どうなったかという結果部分については責任を負わないため、当事者として顧客に寄り添って解決したいと考える人にとっては物足りない環境であると言えます。
戦略コンサルティングはあくまでサポートであり、実際に顧客の課題やニーズを解決する実行まで手がけることがない業界だと言えます。
【参考】マッキンゼー・アンド・カンパニー内定者の志望動機
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受けるべき業界②:銀行
銀行においては多様な金融商品を扱い、顧客のニーズを引き出し、最適な商品を提案することで企業活動に貢献する仕事を担っています。
銀行の取引先企業同士を結びつけるビジネスマッチングを積極的に行うことで融資や金融商品の販売につなげるなど自社のネットワークを活かしたことも行っているようです。
一度配属されたら特定の業界でどっぷり仕事を行うと言われる総合商社に比べると、コンサルティング業界のように様々な業界と幅広く取引を行うことができることに魅力を感じる人がいるでしょう。
またコンサルティング業界がプロジェクトごとに顧客との関係がリセットされてしまうことに比べると銀行の付き合いは「メインバンク」といった言葉があるように長期的で息の長い関係構築が出来る点を魅力に感じるかもしれません。
コンサルティング業界同様にあくまで資金面でサポートするだけであり、解決までの実行まで担う訳ではなく当事者として解決まで手がけたいと考える人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。
また銀行の融資のビジネスモデル上、お金を貸したい先はリスクが少なく誰からも融資してもらえる先な一方で、資金需要のある先はリスクが高く銀行が貸したがらないという部分があります。
「晴れている日に傘を売りつけ、雨になったら取り上げるのが銀行の仕事」という言葉が昔からあるように本当に必要な人に必要なことを届けているのかという点について悩む行員の人は多くいるようです。
【参考】三井住友銀行内定者の志望動機
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受けるべき業界③:総合商社
総合商社はもともと海外に商品を販売したい、海外から商品を調達したいといった日本企業の悩みを提案で解決してきた企業です。
しかし、純粋にトレードだけしているだけでは企業との取引を有利な条件で行えなくなり、利益率が低下したため国内外の企業を買収しプロジェクトとして大規模に顧客企業のニーズの解決を図ろうとしています。
銀行やコンサルティング業界と異なり、顧客のニーズに対して自社の持つリソースを使って解決まで実行する当事者として関わることができるのが魅力の一つであると言えます。
銀行が資金面でのサポート、コンサルティングがアドバイスによるサポートだけなのに対して、総合商社はニーズに対してどうすれば解決できるのかどの取引先業と結びつけるのか自社の持つリソースを活用して当事者の一人として解決まで導くことができます。
総合商社は「食料部門に配属されたらずっと食料部門」といった背番号制と呼ばれる制度が残っている企業が多く、企業としては様々な分野に関わっていますが働く個人としては一つの分野にしか関わることのできない配属リスクが存在します。
銀行やコンサルティングであれば様々な業界の様々な案件に関わることができますが総合商社では一つの業界にどっぷりということがほとんどです。
またニーズに対して提案し解決まで実行すると言いながらも仕事によってはメーカーの受け渡しのみでメーカーの「御用聞き」的な仕事もかなりあるのも特徴の一つです。
【参考】豊田通商内定者の志望動機
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受けるべき業界④:Sier・システム開発会社
システムを請け負い開発する企業も、自社の開発力をもとに顧客のニーズを把握し解決まで実行することができます。
コンサルティング会社の中には、IBMやアクセンチュアのようにシステム開発部門も一つの会社として保有しワンストップで戦略の立案からシステムの開発まで実施している企業があります。
コンサルティングファームや銀行と比べると、システム開発部門は顧客のニーズに対して自らシステムを開発することで解決することが可能です。
総合商社が物流や販売網の構築といった面で課題の解決まで実施するのに対して、システム開発会社はシステムを構築することでその企業の課題の解決まで実施します。
あくまでシステム開発という企業活動を支える部分の解決になるため、総合商社のように海外での売上高拡大などの攻めの分野に関わることが少なく、総合商社以上に裏方の存在と言えるかもしれません。
仕事としても問題なく稼働するのが当たり前とみなされてしまう仕事であるため、某銀行のシステム障害などのようにミスが大きくクローズアップされがちな仕事というのは嫌な人がいるかもしれません。
【参考】富士通内定者の志望動機
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受けるべき業界⑤:海運・運輸・物流
海運・運輸・物流業界も自社の運輸設備を用いることで顧客企業のニーズを解決するのが仕事になります。
特に海運業界においてはどれだけ効率的に大量に物資を輸送するかを極めており、企業のニーズや状況に合わせて自社の持つ船やチャーターした船を組み合わせて提案を行うことが仕事になります。
総合商社と比較すると、海運や物流業界は様々な業界の企業と関わりながら解決まで導くことのできる業界と言えます。
一個人としては一つの業界にずっと関わり続ける総合商社に比べると多様な業界と関わることができることに魅力を感じて入社する人も多いようです。
こちらも総合商社と比較すると、あくまで輸送手段の提供という部分の解決にとどまり、物流に関して幅広く当事者として解決の旗ふりを行う総合商社に比べると物足りないと感じる人もいるでしょう。
【参考】商船三井ロジスティクス内定者の志望動機
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最後に
基本的に仕事の多くは「顧客の課題を解決すること」であるため、今回の企業選びの軸は多くの業界が当てはまると思います。
上記でご紹介した業界以外にも当てはまる企業選びの軸だと思いますのでぜひ自分が志望している業界についても上記のようにいいところ、悪いところを他業界と比較した上で考えてみてください。