日本のプレゼンスを向上させたい学生が受けるべき業界4選|内定者志望動機付き

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最終更新日:2020年11月24日

海外居住経験や留学経験などから海外における日本の存在感を相対的に感じることで、世界における日本の存在感を高めることに貢献する仕事がしたいと考えている就職活動生も毎年います。

経済の停滞とともに世界における日本の存在感が低下していると言われている一方で、made in Japanの評価はまだまだ高く、さらに消費者の目が世界一厳しくサービスが丁寧と言われる日本で販売実績があるということが価値として認められるなど日本の良さは全てが失われたわけではありません。

仕事でも日本のプレゼンスを表と裏で貢献していると言える仕事が多数あります。日本と世界を結ぶ架け橋として世界にサービスを提供する仕事をしてみたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

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受けるべき業界①:グローバルメーカー・素材メーカー

日本の良さとして真っ先に思い浮かぶことの一つがクオリティの高い日本製の製品です。

トヨタを筆頭とする自動車に始まり、表には見えてきませんが化学品などの素材メーカーも海外売上高が高く日本のクオリティの高さを世界に伝えている仕事です。

他業界と比べた良い点

メーカーは総合商社や海運など自社の製品・サービスを持たない業界に比べると、愛着のある自社の製品を通して人々に広く認知してもらえることや自分の仕事の成果を確認しやすいことがメリットであると言えます。

海外にいけば日本の製品がたくさん並んでおり、そうした製品が海外で使われているのを見ることで仕事のやりがいを実感しやすいと言えます。

他業界と比べた悪い点

一方で海運と比べると自社の製品にしか関わることができず幅広く「日本の良さ」を伝えたいという場合には自社製品に縛られてしまうということがあげられます。

自社製品の開発やマーケティングがうまくいかず海外市場で評価されなくなってしまった場合などは海外との取引が細くなってしまうことも考えられるため、良くも悪くも自社の製品に縛られてしまうと言えます。

【参考】素材メーカー内定者の志望動機(三井化学)

あなたが就職活動において大切にしていることや、企業選びのポイントを教えてください。 (200文字以内)

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受けるべき業界②:総合商社

海外と言えば総合商社とイメージされるぐらいに、こういった企業選びの軸を持つ学生は総合商社を第一志望にあげる人が多いのではないでしょうか。

ユニクロの海外展開のサポートやローソン、ファミリーマートの海外展開には総合商社が深く関わっています。裏方として海外で展開するための提携や仕組みづくりを行えるのが総合商社の魅力の一つです。

他業界と比べた良い点

メーカーと比較すると、自社の製品に縛られることなく提携先を見つけてきて、海外展開するために必要なことを考え、プロジェクトを進めるリーダーとなることができるのが総合商社の魅力の一つです。

前述のようなコンビニの海外進出の際には物流はどうすべきか、店舗の確保をどうするか、商品はどう調達するかなど様々なことをともに考え最適な答えを模索することが仕事になり、日本の良さを伝える仕組みを構築することに関わることができます。

他業界と比べた悪い点

一方で、自社の製品がないゆえに、せっかく海外進出の仕組みを構築したとしても現地の人に認知されるのはあくまでメーカーや商品の提供者であり総合商社は黒子として認知されないということがあります。

日本では抜群の知名度を誇る総合商社も海外においてはトヨタなどのメーカーに比べるとほとんど知名度がありません。

また、製品がなく、仕組み作りを仕事としているため、商品や実物をみて仕事のやりがいを実感することができません。

【参考】総合商社内定者の志望動機(三菱商事)

あなたが三菱商事で挑戦したいこと、実現したい夢について教えてください。その際、特に興味のある分野や職種があれば、具体的に触れて頂いても構いません。

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受けるべき業界③:海運・運輸・倉庫会社

海外と言えば総合商社と並んで海運業界も受ける人が多い業界の一つです。

空輸が発達しているとはいえ大規模に大量の製品を国内・海外通して運ぶには大規模船を利用した輸送が最も効率がよいと言えます。

様々な業界の海外展開に不可欠なため、メーカーや配属リスクの高い総合商社に比べると幅広い業界のサポートに関わることができると言えます。

海運ほど人気はありませんが、空輸も含めた総合物流企業や倉庫会社も海外進出のためには不可欠なパートナーであり、日本の良さを伝える仕事がしたいのであれば検討すべき業界の一つと言えます。

他業界と比べた良い点

前述の通り、グローバルメーカーや総合商社においては自分自身の関わる業界の進出にしか関わることができません。

総合商社というとどのような商品にも関わることができるとイメージする人が多いのですが実態としては一つの部門に配属されたらずっとその業界を担当するという背番号制が強く残っている企業が多いです。

海運や運輸業界であれば総合商社やメーカーのように特定の業界だけではなく幅広い業界の海外展開に関わることができるのが魅力と言えます。

他業界と比べた悪い点

グローバルメーカーや総合商社が自分たちでリスクを取り、事業の当事者として海外展開していくのに対して、海運業界はあくまで「運び屋」としてサポートしていくことが仕事になります。

当事者として自分たちで製品を販売したり、現地で仕組みを構築することがしたい人にとってはあくまでサポーターという立場は物足りないと感じる可能性があります。

受けるべき業界④:エネルギー業界

ここまでは全て海外に打って出る攻めの仕事として様々な業界を紹介しましたが、日本が安定的に成長を続ける基盤を作ることも日本の存在感を高める上では重要です。

特に資源のない日本においてはエネルギー需要のほとんど全てを海外からの輸入に頼っています。

東日本大震災の際に原子力発電が止まってしまい、その分の電力をまかなうために火力発電を動かすための資源を調達する必要がありました。

このように日本のエネルギー需要にこたえる業界で仕事をし、日本を支えるということも日本のプレゼンスを高めることに繋がります。

総合商社のエネルギー部門やINPEXのような石油開発会社、JX日鉱日石のようなエネルギー企業などが該当するでしょう。

他業界と比べた良い点

日本の安定という根幹に関わり、広く大勢の人に貢献することができるのがこの業界の魅力と言えます。エネルギーがなければ日本は回らず攻めることもできません。

グローバルメーカー、総合商社、海運などの企業も大規模に事業を展開し多くの人に貢献していると言えますが、エネルギー業界はその比ではないぐらいに多くの人の生活を支えることを仕事としています。

他業界と比べた悪い点

あくまで日本の安定という土台の部分への貢献のため、グローバルメーカーや総合商社のように自ら海外に日本の良さを伝える仕事ではなく、内向きな仕事であると言えます。

日本の良さを世界に伝えたいと考える人にとっては少し物足りないと感じる可能性があります。

【参考】エネルギー業界内定者の志望動機(東北電力)

あなたが東北電力を志望する理由を述べてください。(150文字以内)

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最後に

もちろんこういった企業選びの軸を説得力を持って伝え、評価してもらうにはある程度の長期の海外経験などそれなりの経験が必要とされます。

例年、「海外旅行にいった時に日本の製品が並んでいて感動した」といった受動的な経験だけで志望動機をゴリ押ししようとする学生が散見されますが、評価されない可能性が高いのでもう一度自分自身の経歴について冷静に見つめ直してみましょう。

日本が今後も世界の中で存在感を持ち、リスペクトされるためにもこういった志を持った優秀な人がそれぞれの業界に納得して進んでもらえればと思います。

もちろん上記であげた業界以外でも当てはまる業界があると思いますので、こういった企業選びの軸を持っている方はぜひ参考にしながら幅広い業界を見ていただければと思います。

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