【20卒1浪1留慶應生失敗談】就活失敗から学んだ「絶対に就活で失敗しない方法」

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最終更新日:2024年01月22日

【20卒1浪1留慶應生失敗談】就活失敗から学んだ「絶対に就活で失敗しない方法」

東京大学出身で、帰国子女で、体育会で、社会貢献のボランティア活動やってて、就活してみたら商社に内定しました、みたいな華々しい体験談を語っている就活支援サイトが多いこと、多いこと。

確かにそういったサイトでの体験談も参考になることがたくさんあるかと思います。

しかし、そうした方々のハイスペックぶりや戦略的な就活を真似できるかと言えば、それはだいぶ難しいと思います。

恐らく、早慶上智GMARCHクラスの学歴で、帰国子女でもなく、テニスサークルに所属してウェイウェイしてて、3年生夏ぐらいから少しだけ意識して、冬ぐらいから本格的に就活を始める、みたいな就活生が多いかと思います。

今回この記事を書いた私は、慶應という学歴だけで大して準備も対策もせずに大手企業の内定を取れると思い、大失敗の就活を経験しました。

だからこそ、皆さんにとって本記事でお話させていただく私の失敗談は、ハイスペック戦略的就活ガチ勢の体験談よりも身近に感じることができるかもしれません。

私の失敗談をぜひ読んでいただいて、反面教師にしてください。

自己分析シート

筆者のプロフィール

筆者のプロフィールは以下の通りです。

◆性別:男性

◆大学:慶應義塾大学法学部

◆所属ゼミ:なし GPA:1.0未満(ほとんどC評価かD評価)

◆サークル:学園祭の実行委員会(3・4年生で役職についていた)

◆アルバイト:喫茶店・コールセンター

◆性格:慢心・自信過剰・面倒くさがり・計画性皆無・その場しのぎが得意・テストは毎回一夜漬け

◆志望業界
19卒:広告・金融・不動産という謎の組み合わせ
20卒:人材・ネット広告・IT系

◆現在
総合人材会社に2020年4月入社

◆特徴
浪人(半年仮面浪人・半年予備校浪人)・留年・フェニックス(慶應義塾大学法学部の復活制度で半期進級)・就職浪人かと思ったらシンプルに留年してた、という大学生が陥る失敗をすべて凝縮したような最強の反面教師。自分でも思うけど、マジでやばい経歴です。

大学2年生まではアルバイトとサークル活動に専念しておりました。その活動の中での失敗はゼミ試験に落ちたことぐらいです。

就活はゼミ選びから始まっている?ゼミというコミュニティーはどこまで就職活動結果を左右するかでも触れている小林良彰ゼミを受験しましたが、落ちました。このゼミを受験した理由は、「小林ゼミの就活実績がすごい」という話をよく聞いていたからです。

ゼミ選びで少しだけ就活を意識してはいましたが、それ以外には行動に移したことなどは特別ありませんでした。

自分の中では「大学1・2年生から就活してる人=意識高い系」という認識でした。(今思うとリスペクトです。)

唯一の救いはサークル活動に専念していたので、結果的にガクチカとして話せる経験をたくさんできたことです。

失敗その①:「インターンとかめんどい!」(大学3年生・夏)

大学3年生になると就活を始めるらしい、そして夏休みに行われるインターンという儀式に参加すると後々イイコトがあるらしい、という噂は聞いていました。

だったら、自分も一応インターンに行ってみようかなあと思い、なんとなくかっこいいからという理由で電通と、慶應だと有利らしいという理由で東京海上日動火災保険の2社のサマーインターンにエントリーしました。

この2社を選んだ明確な理由なんて全くなかった、真剣に考えていなかったというのが本音です。

電通の一次課題がアイデアで課題解決する系で、一次課題は通過しましたが調子に乗って自分の考えだけで挑んでしまい、当然のごとく二次課題で落ちました。

普通ならインターン課題の対策や回答方針などは就活支援サイトを見たり、電通の内定者の先輩などからアドバイスを頂いて参考にするべきでした。

もう一つの東京海上日動火災保険に関しては、ESの書き方を知らないくせに自分なりにタラタラとESを書いていましたし、面接に関しても「とりあえずサークルで役職についてること言えば通るっしょ!」っていう安易な考えだったために、面接であえなく撃沈しました。

今になって思うと、サークルでの役職とかは全く選考に関係なくて、「何を」「どのように」考えたのか、という点で面接対策をするべきでした。

また、業界や企業によって異なりますが、やはりインターン参加者の本選考での優遇というものは大いに存在していると考えています。

慶應生の中では有名な話ですが、東京海上日動火災保険のサマーインターンに参加した慶應生にはインターン後の秋頃~冬頃にかなりの頻度で人事部から電話がかかってくるようです。インターン後にも、そうした人事部との関わりを持っておくことで本選考でかなり優位に進められる、という話をよく耳にします。

二度の就活を終った後に感じたことは、「大学3年生のサマーインターンの重要性」でした。

就活の早期化によって大企業が優秀な就活生を青田買いしている昨今の状況で、サマーインターンから囲い込みがあるのは当然かもしれません。

さらに、早くから就活というものに慣れておき、就活の情報を収集しておくことで、スタートを早く切ることができたはずでした。

私は結局、大学3年生のサマーインターンに参加できないことで、就活のスタートが遅れ、インターンからの人事による囲い込みもされませんでした。

ただ、この時の私はサマーインターンはただ単に企業研究の一環ぐらいにしか考えていませんでしたし、「自分ならインターンなんて行かなくても本選考で余裕っしょ!」という慢心もありました。

冷静に考えれば、本選考におけるインターン参加者の枠がある企業であれば、本選考からエントリーする就活生にとってはどんどん枠が狭くなり倍率が高くなってしまうのも分かるはずでしたが、その時の私はそうしたことを「何も」考えていませんでした。

この大学3年生という大事な時期に、サマーインターンの重要性を認識し、ある程度業界を絞ったうえで戦略的な対策をしていれいば、という後悔は今でもあります。

後述するさまざまな失敗がありますが、この失敗が私の就活の成否の分岐点だったと思います。

失敗その②:「慶應生なら就活楽勝っしょ!」(大学3年生・冬)

大学3年生の冬になると流石に就活を意識せざるを得ない状況になりました。

前述したように大学3年生のサマーインターンに参加せずに就活のスタートが遅れていたにも関わらず、就活に対してなぜか焦りはありませんでした。

その時の私の心中は、割としゃべりは得意だと自負していたし、自分のサークルでの経験話せばガクチカなんていくらでもあるし、なにより慶應だし就活なんて楽勝でしょ!っていう誰がどこからみても「慢心」していました

それだけでなく、元来根拠のない自信家のため、「なんなら就活無双できるんじゃね?」っていう慢心の境地にまで達していました

たしかに、慶應という学歴であれば学歴フィルターで日系企業で落とされることはまずないでしょう。しかし、慶應という学歴の使い道は学歴フィルター対策以外にはありませんでした

就活生の中に、私ほど慢心し、就活をなめ腐っている人はいないかもしれませんが、あえて言わせてもらうと、

「慶應生≒就活強者」ではあるが、「慶應生=就活強者」ではない

学歴だけで就活の成否が決まるのならば大手企業は東京大学出身者だけ採用してればいいわけで、そういう企業が少ないということは、あくまで学歴はただの学歴であって、それ以外の基準もあるということです。

一度目の就活時の私は、そういう自分に都合の悪いことには目を向けずに、自分の都合の良いように解釈していました。

当たり前のことですが、慢心せずに、一つ一つの対策をしっかりと戦略的に計画的にすることがなによりも大事です。

失敗その③:「とりあえず電通じゃね?自己分析とか意味わからん!」(大学3年生・冬)

大学3年生の冬になると、本選考の志望業界や志望企業を決めるタイミングになりましたが、本当に「何も考えていなかった」というのが率直な本音です。

一般的に言うと、最初は「この業界に興味あるなー、この企業に興味あるなー」っていう程度であっても、後からなぜ自分がこの業界・企業に興味があるのかを、「自己分析の結果と絡めて言語化していく」というのが、志望動機の作り方です。

私の、「何となくかっこいいから、聞いたことあるから」という理由で電通に決めた後に、その言語化という作業を怠った、というのが失敗でした。

もちろん、ESや面接で答えるために用意した志望動機はありましたが、それは上っ面だけの志望動機でした。

面接で自己分析と絡めて志望動機を深掘りされたときに、回答に詰まることが多々ありました。

「自分が何をしたくて、この業界なのか」、「他社と比較したときに、なぜこの企業なのか」。こうした質問に対して、しっかりとした志望動機を用意していたわけではないで、答えられるわけがありませんでした。

悲しいことに就活というのは、「なぜ」という自問自答を繰り返す作業の繰り返しであり、特に自分の志望動機に「なぜ」と自問自答することが重要です。

さらに、志望動機の根幹にある自己分析も大してしていませんでした。

「自己分析」という作業をしなければいけないという話を勿論聞いてはいましたが、「自分のことだし分析なんてしなくても自分でわかっているでしょ!」という持ち前の自信過剰と面倒くさがりの性格が表れてしまいました。

一般的に、「業界研究&自己分析→自分が将来どうなりたいのか?何をしたいのか?」をある程度明確にしたうえで、「→志望業界、志望企業を決める&志望動機も付随してくる。」っていうのが定石な流れです。

しかし、自己分析も大してしていなかったために、自分が今後何をしたいのか明確ではありませんでした。

自己分析を怠ったことで、自分が今まで何に対して「どう考えていたのか」、「将来何をしたいのか」というモノが、不透明なまま面接をうけていました。

そのため、面接でよく聞かれる「この会社で何をしたいのか」「将来のキャリアプランについてどう考えているのか」、という質問に答えられないままでした。

自己分析を怠ったせいで志望動機が不明確な上に、面接での「今後のキャリアプランはどう考えていますか?」といった質問には、いつもその場しのぎの回答しかできなかったです。

自己分析と志望動機に対してひたすら「なぜ?」と自問自答する作業を怠ったために、自分のことが分からず、なぜこの企業を志望しているのかもわからないまま面接を受けることになりました。

そんな就活生の話すことなんて論理立てされもせず、首尾一貫してもいない話で、そりゃあ初めて私に会う面接官からすれば、「なんだこの就活生は?何も考えてねーじゃん!(怒)」ってなるのも当然のことかもしれません。

失敗その④:「業界研究とか、就活サイトと公式HP見れば一発っしょ!OBOG訪問とかめんどくね?」(大学4年生・春)

3/1の情報解禁日を迎え、エントリーする業界・企業もなんとなく決めてから、説明会などに何度か参加してみました。

説明会では、その業界の話やその企業が実際にやっている事業などの簡単に説明を聞いていくうちに何となーくの基本中の基本みたいな知識だけは得ることができて、業界研究・企業研究をしている気分になっていました。

そういった説明会だけでなく、自らで業界研究・企業研究をしなければ面接で見抜かれるぞ!という話も聞いていましたので、とりあえずやってみるようとしましたが、業界研究・企業研究のやり方を全く知らなかったです。

当時の私がやっていた業界研究・企業研究は以下の通りです。

  • 企業の採用ページを見て、その企業の事業領域・直近の売上高をノートにまとめる。
  • その業界の全容や売上高ランキングとか、各社の特徴を適当に調べてノートにまとめる。
  • 就活支援サイトを見て、選考で聞かれる質問とその回答をノートにまとめる。

この3ステップだけの企業研究で、一社を研究するのに1時間程で終わっていました。

ビジネス全体でのニュースから、業界全体のビジネスモデル、企業ごとの特徴、得意な事業分野や中長期経営計画、求める人物像などやIR情報など、業界研究・企業研究のために必要な情報が圧倒的に不足していました。

面接官からしたら、「なんでうちが何をやっているのか分かりもしないのに、うちに来たいと思えるんだろう?」って不思議に思うでしょう。

実際にこの当時の私は、企業研究という作業を怠り、そこから自分自ら考えて、将来的にその業界で自分がどんな仕事をしたいのかという、ところまで考えが至らなかった。

業界研究をするにあたっての一般的な流れは、「様々な業界の研究を網羅してから→興味のある業界を絞る&志望動機」だと後から学びました。つまり、業界研究もしていないのに、志望動機なんて書けるわけがない

さらに、業界研究の進捗具合が志望動機の完成度にも影響しています。ESでは字数制限の関係で志望動機の完成度に差異は生まれにくいかもしれませんが、実際に面と向かった面接ではそれが如実に表れます。

だからこそ、業界研究をおろそかにしてはいけないのです。

OBOG訪問

業界研究・企業研究をするためにOBOG訪問という方法もありましたが、率直に言うと「面倒そうだからやんなくていいやー」って思っていました。

わざわざ社員にアポとって、質問を考えて、粗相のないように受け答えして、訪問後に感謝のメールを送るというのは大変「面倒そう」。

正直にいうと、二度の就活を通じて自発的なOBOG訪問は一度もやっていません。20卒での二回目の就活時には、リクルーターが社員との面談を複数回セッティングしてくれたので話をする機会を作ってもらっていました。

自発的にOBOG訪問をするのは面倒そうだと思っていましたが、やはり19卒での就活時にはOBOG訪問をやっておけばなーと感じました。その理由としては以下の4点があります。

  • ①OBOG訪問が選考に影響する企業も少なからずある
  • ②企業研究・他社比較ができる
  • ③ES添削・面接対策・先輩社員の経験談を聞くことができる。
  • ④自分がその企業で働くイメージを膨らませる

①OBOG訪問が選考に影響する企業も少なからずある

定かではありませんが、OBOG訪問で来訪した就活生を採点する企業があるという噂をよく聞きます(東京海上日動とか)。

ですが、とある慶應生で東京海上日動のOBOG50人に訪問した就活生が、選考で落とされたという話を聞いたことがあるので、訪問回数だけが選考結果に直結するわけでもなさそうです(そこまでやる必要があるのかは謎だが)。

②企業研究・他社比較ができる

OBOG訪問の最大の目的はこれでしょう。外部からの情報だけでなく、その企業で実際に働く社員からの情報はとても有益でしょう。

企業の社員が内部から見た会社事情であったり、競合についての情報であったり、ネット上の就活支援サイトには転がっていない情報ばかりです。

そうした自分から取りに行く情報を持っているかどうかが、自分の志望動機や今後のキャリアプランの完成度に影響を及ぼすことは間違いありませんし、面接官からみた就活生の志望度の高さを図る指標になっているのかもしれません。

③ES添削・面接対策・先輩社員の経験談を聞くことができる。

先輩社員たちは、その企業の選考を潜り抜けた経験者ですから、彼らの対策方法やESは、自分の独学のものより随分と価値があるはずです。

ぶっちゃけ、OBOG訪問でES添削してもらえるっていうのは都市伝説だと思っていました。初めましての社会人に「僕のESを添削してください!!」っていうのは結構ハードルが高く感じます(人見知りなもので)。

しかし、ESを添削をしてもらい、磨きをかけている就活生がいるというのも事実なわけです。

そういう人に対し、添削してもらっていない自分のESが、どんどん差を付けられていくのは当然のことでしょう。

添削が必ず必要だとは私は思いませんが、その企業の選考を突破した人にお墨付きをもらえるという意味では自信を付けられるのかもしれません。

④自分がその企業で働くイメージを膨らませる

私個人としては、これが大事なんじゃないかと考えます(まあ、やったことないんですけどね!)。

「この企業で働きたい!」と夢見るだけでなく、その企業のリアルな声を聞いて現実を把握することが大事かと思います。

就活の目的が内定を獲得するだけでなくその企業で働くことも目的であるのならば、入社後のギャップを少なくすることが必要になるはずです。社員の方に、内定を得るために必要な情報だけを聞くのではく、入社してみて実際にその会社はどうなのか?ということも知っておくべきでしょう。

失敗その⑤:「グルディスとか地頭でいけるべ!時計係とかマジウケるw」(大学4年生・春)

グループディスカッション(以下、GD)の対策方法・準備なんてなくね?というのが当時の私の率直な持論でしたが、そんなことはないことにだいぶ後になって気づかされました。

持論ですが、GDを進めるにあたっての準備できることとしては以下のようなことがあります。

  • ①役割分担の確認
  • ②課題分析の方法論
  • ③お題として考えられるいくつのかパターンを予習
  • ④業界によってはある程度の知識を予習しておく

「GDとか地頭勝負でしょ?俺なら余裕だべ!」というのが私の心持でして、実際にGDで落ちたことはほとんどないのですが、一度だけGDで落とされました。

それが三菱地所の本選考でした。もうなんというか就活ガチ勢ofガチ勢みたいな、自分が自分があああ!!みたいな就活生ばかりで、眩暈がしました。

GDの内容もだいぶ不動産がらみのお題で、はじめましてのワードと問題で絶句しました。GDの間は、適当にオウム返しして議論に参加しているようなふりをして、実際にはチームになんのプラスも与えられていない状況でした。

ちょっとは悔しかったですけど、悔しがっていいほど努力もしていなかったので、悔しがってはいけないなと自戒しました。

GDで落ちたのはこの三菱地所だけだったんですが、やはり感じたことは、「地頭だけでGDに勝負するのはだいぶ危険」、ということです。

大手企業なら、慶應生のライバルになってくるのは東大・京大クラスです。地頭勝負に持ち込んでも相手も相当頭がいいのは分かりきっていることです。なら事前に準備できることは準備して最大限に自分の地頭力を引き出せるようにしておくことが得策かと思います。

失敗その⑥:「面接とかその場のノリでしょ!」(大学4年生・春)

就活において一番の難関ポイントである面接ですが、面倒くさがりの私がしていた面接対策は以下の通りです。

  • ①とりあえず就活支援サイトを見る。
  • ②そこに書いてある面接の質問内容を見る。
  • ③自分なりにその質問に対する回答を用意しておく。
  • ④それをただ暗記する。

はい、今思うと、本当になめ腐った面接対策ですね。ていうか、「対策」というのが恥ずかしいくらいです。

ではなぜ、こんな対策をしていたかというと、一言で言えば「慢心」です。自信過剰な性格が大いに出てしまいました。

私は、サークルでの活動で数百人の前で自分の意見を述べたり、大学職員や消防などの外部の公的な大人と関わる場でのトークスキルを磨いてきたと勝手に思い込んでいました。

そもそも、面接はトークスキルを競う場ではないのだから、そんな能力を誇示してもしょうがないのに、トークスキルだけで電通くらい簡単っしょ!っていう慢心の境地に達していました。

こんな対策をして挑んだ面接は、なかなか悲惨な結果になりました。まあ、業界分析・企業分析・他社比較を怠ってきた筆者は、面接で様々なポイントでつまづくことになります。

  • ①「君がやりたいことってこの業界なの?」←志望動機が薄かった。

  • ②「実際にうちに入社してどの事業部でどんなことしたいの?」←企業研究が薄い、「これをしたい」というものが不透明

  • ③「入社から10年後までのキャリアプランってどう考えてるの?」←自己分析が甘い

  • ④「競合他社と比較してなんでうちなの?」←業界分析・他社比較が甘い。

こうした質問に対して、その場しのぎの回答をして選考を通過できると考えていたのがあまりにも甘すぎました。

さらに、大手損害保険会社である東京海上日動では、自己分析の深いところまで掘り下げる質問にも、その場で考える、ということが多かったです。

  • ⑤「〇〇くんの小学生時代ってどんな少年だったの?」
  • ⑥「〇〇くんのご両親ってどういう人なの?どういう教育方針で、それが今の自分にどのように影響しているのかな?」

ぶっちゃけ、このような質問に意味があると思えなかった私ですが、今までの経歴や自分の考え方・人格が首尾一貫していないといけないという就活のやり方をとっている企業を受けている以上、そうした対策をしていなければ当然内定をとれるはずがありませんでした。

結果:失敗・NNT。なぜ就活で失敗したのか?「何も」考えていない。

結果的は大失敗・NNT(無い内定)です。大失敗・大惨敗です。

ではなぜ就活で失敗したのか。

ここまで読んでいただいた方はこう感じているのではないでしょうか。「いや、お前なんの準備もしてないのに随分自信過剰だな!」と。

まさしくその通りです。それだけでなく様々な失敗をしてきたので、その失敗を分類してみたいと思います。

  • ①圧倒的慢心・自信過剰・自分への過大評価
  • ②圧倒的準備不足
  • ③圧倒的情報不足
  • ④圧倒的経験不足

①圧倒的慢心・自信過剰・自分への過大評価

私の性格の問題なのか、慶應というある程度の学歴のせいなのか、結果的にはその両方が原因で圧倒的慢心を引き起こしてしました。その慢心にも分類してみることにします。

  • A「慶應なら就活余裕でしょ!」
  • B「結構でかいサークルで役職ついてたし、ガクチカ余裕でしょ!」
  • C「俺のトークスキルでいけるっしょ!」

A「慶應なら就活余裕でしょ!」
学歴だけである程度の企業は内定取れると思っていた(本気で)。上には東大・京大もいるのにも関わらず、私大でトップっていうだけで、慶應に入学した1年生のころから井の中の蛙を4年間やってきて、調子に乗り倒していたました。

B「結構でかいサークルで役職ついてたし、ガクチカ余裕でしょ!」
役職についていればガクチカはなんでも言えると思っていた。確かにガクチカとして話せることなんていくらでもありました。それは、こんな慢心男の唯一の救いでした。

でも、サークルでの役職なんて就活において、社会人になるにあたって何の意味もなかったです。

役職で就活の成否が決まるわけでなく、その組織の中で自分が「何を」「どのように」考えて行動したのかのほうが大事でした。

そう考えてみても、私のサークルでの活動の中で、自分自ら問題意識を持って行動し周りを巻き込んで結果を出した経験なんて腐るほどあったのにもかかわらず、私は役職をアピールすることに注力していました。

的外れもいいとことでした。

C「おれのトークスキルでいけるっしょ!」
面接はトークスキルを競う場ではなかった。「何をどのように考えるのか、そしてなぜそう考えたのか」というのが大事であって、それを「どのように伝えるか」は一部の能力だった。

確かに、トークスキルを自分の特筆した能力としてアピールしてもいいかもしれませんが、それはゴリゴリの営業!みたいな企業でアピールするべきで、要点を外した自己アピールになっていました。

②圧倒的準備不足

私の元来の性格である、面倒くさがりが発揮された準備不足が如実に表れました。その準備不足についても3つに分類してみます。

  • A:自己分析・志望動機
  • B:業界研究・企業研究・他社比較
  • C:GD・面接対策

A:自己分析・志望動機

「今後の将来で何をしたいのか」が定まっていなかった。

就活生のほとんどが、「将来何をしたいか、なんて明確じゃないよおおお!」ってもがいているかと思います。私もその一人でした。

ですが、就活において「君は将来何をしたいの?」という質問は絶対にされます。

確かに、人の行動というものは何かしらのゴールを設定し、現在地からそのゴールまでに必要な過程を一つずつクリアしていくことが求められます。

具体的な指標を定めたゴールでなくても、抽象的にでも「なりたい自分」を決める必要がありました。

ゴールが決まっていないのに、その通過点である就活の目標が定まるわけもないし、自分の中で就活というものをどう捉えているのかが定まっていませんでした。

【将来自分がどうなりたいのか】も決まっていないし、【過去の自分がどのように考えていたのか】も深く考えてこなかったです。

今の私は、【過去の自分がなにをどのように考えてきたのか】を深掘りしてから、【今の自分が何をどのように考えているのか】を過去の要素から説明し、だから【将来の自分がこう考えるはず】というのが、自己分析だと考えています。

過去の自分を深掘りする自己分析、現在の自分が何を考えているのかという志望動機、将来の自分が何をしたいのかというキャリアプランがすべて不明瞭だったために、「いったい俺は今後何をしたくて就活しているんだろう」ともやもやしたまま、面接官にもやもやとした回答しか言えませんでした。

B:業界研究・企業研究・他社比較

何をしている業界なのか、何を強みにしている企業なのかを知らない状況で、その業界・企業を志望するって冷静に意味分からないですよね。

でもそんなことを平気でやっていたのが私自身で、そういう就活生も少なからずいるんじゃないかと思います。それがどれだけ危険なことか一度立ち止まってみればすぐに分かります。

例えるなら、その人の性格をよく知らないけどめっちゃかわいい女性にアタックするようなもので、実際に付き合ってからその人と相性があうかどうかも分かっていない、という状況。

私がしてきた面接では「私のどこが好きで告白してきたの?」と聞かれて、「うーん、ぶっちゃけ顔だけ!!性格も生い立ちも知らない!!」って答えるような回答しか言えなかったです。

「当社への志望動機を教えてください」という質問に対し、「強みも知らんし、どういうマインドの人たちが働いているのかも知らんし、、、、でもめっちゃ有名企業やん!」っていう感じの答え方でした。

実際には、建前上の志望動機を用意していましたが、すぐに業界研究・企業研究の粗さが露呈してしまいました。

C:グルディス・面接対策

今までやったことないGDとか面接に対して、対策をしなければ爆死するのは至極当然なこと。

前述したように、GDに対して事前に準備できることはたくさんありますし、面接に対しても準備できることがたくさんあります。

一番王道な面接対策としては、面接頻出質問に対して業界ごと・企業ごとの「求める人物像」に照らした回答を用意し、それと自己分析との関連性を認識しておく、ということがあります。

その企業がどういう人物を求めているのか知らない状況で、面接に挑んでも的外れもいいとこです。

私:「私の強みはリーダーシップうんたらかんたら」
面接官:「へえ~そうなんだ~(別にリーダーシップとか新卒に求めてねええからああ!!)」

っていう事故った面接を何度も経験してきました。

「求める人物像」は往々にして採用ページに記載されている場合が多く、さらに人事の方に求める人物像をかみ砕いて説明してもらえる機会なんて死ぬほどあります。そういった、「求める人物像≒募集要項」の確認を起怠ったことが面接での失敗につながっています。

③圧倒的情報不足

「就活は情報戦」と言われているが、私としては「へえー、そうなんだー」ぐらいにしか認識がありませんでした。

私がどれくらい就活情報に疎かったのかというと、
「経団連ってなに?」
「3月の情報解禁ってなに?6月はなにすんの?」
「フェルミ?ケース?なにそれ?」
「選考直結のインターンとかあったの、先に言ってくれよおお!」
というのが、大学3年生~4年生の春まで実際に思っていたことです。

「就活は情報戦」という言葉を全肯定するつもりはありませんが、「情報を持っていないと100%不利」というのは実際に実感したことです。特に、選考直結のインターンなどは、締切後に知ったとしても後の祭り、どうしようもないです。

情報強者が就活において有利かどうかは分かりませんが、「情報弱者は絶対に就活で失敗します」

④圧倒的経験不足

上記したようにGDや面接への対策が薄かったのは勿論のこと、その経験値が少なかったことも間違いないです。

もし、戦略的な就活を進めるのなら、志望業界のみならず、練習のための企業もいくつか受けておくべきだったと感じています。

分かりやすくいうと、「大学受験で東京大学が第一志望!だから私大を受ける必要なくね?」っていう尖りまくった受験生の状態です。(実際に私がそうでした。)

何事も、練習せずにうまくいくわけがありません。なので、前もって何個か練習のための企業を受けてみることを私はおすすめします。

「二度目の」就活で「何を」考え・「どのように」行動したのか?

「二度目の」就活を迎えるにあたってやることは単純明快で、「一度目の就活の失敗の反省・改善点の抽出、二度目の就活でしっかりと内定を得ること」、これ以外にありませんでした。

では、そのために実際に「何を」考え、「どのように」行動したのかを細分化しながら説明していきます。

  • 「時すでに遅し」なコト
  • 留年生・就職浪人のディスアドバンテージ
  • 圧倒的慢心を捨てる
  • 圧倒的準備不足・自己分析・志望動機・論理の穴を作らない
  • 業界研究・企業研究・他社比較・情報不足
  • 圧倒的経験不足を補う

「時すでに遅し」なコト

前述したように、大学3年生でのサマーインターンから本選考での優遇というのは間違いなく存在します。それを二度目の就活を迎えるにあたって、だいぶ後悔しました。

しかし、悲観しても状況は改善しないので、しっかりと「二度目の」就活の準備をしようと考えました。

これからサマーインターンを控える22卒の就活生は、「絶対に複数企業のインターンにエントリーすること」をお勧めします。

自分が興味を持っている企業にエントリーするのもいいですが、低倍率で参加しやすい企業にエントリーすることをお勧めします。なぜなら、高倍率の企業しかエントリーしていない場合に、どこも参加できるインターンがなければ意味がないからです。

人気企業のインターンでなくても、インターン参加企業0社と1社ではだいぶ違っていきます。それは、サマーインターンに参加できない場合に「就活をしっかりと意識し始めるタイミングが遅くなる」からです。

就活は先手必勝、スタートが早ければそれに越したことはありません。大学3年生の夏というのが一般的なスタートという風潮になっているのならば、このタイミングでインターンに行けないということは、すでにスタートする前から差を付けられているということです。

本記事を読んでいる22卒の就活生は、今すぐにでもエントリーしましょう。先述したように私の就活の成否の分岐点はここでした。

大学3年生のサマーインターンに行くかどうかが、失敗するか、失敗しないか、の分かれ道です。

留年・就職浪人のディスアドバンテージ

【留年・就職浪人≒ディスアドバンテージ】 【留年生・就職浪人≠アドバンテージ】

留年や就職浪人が間違いなく不利になるか、と聞かれたらそれは分かりません。ですが、アドバンテージになることは絶っっっっ対にないです(筆者の持論)。

私としては、留年・就職浪人ということをディスアドバンテージとして認識していたので、それをいかにカバーするか考えて行動しました。

  • その①:「なんで留年・就職浪人したの?」という質問に対して、回答を用意する。

    これは、もう挨拶がてら聞かれる感じでした。というか絶対聞かれるのでアイスブレイクの自己紹介で自分から誘導していました。ここで、しっかりと返せないと面接の最初から躓いてしまうことになるので、ちゃんと用意した回答で対応していました。
  • その②:「とにかく早く行動すること」

    いち早く行動することでしか「留年・就職浪人」をカバーする方法はありませんでした。留年・就職浪人云々の前に就活においては、すべてこれに尽きます。

    12月に自己分析・志望動機を終わらせ、志望業界を絞り、エントリーする企業のリストアップは年内に終わらせようとしていました。

    1月・2月に早期選考がある企業を調べ、とにかく早く内定を確保する、ということを目標に掲げていました。結果的には、現在勤めてい企業から2月中に内々定を頂き、早めに就活を終えることができました。

確かに、留年・就職浪人が決まってから海外留学に行って海外経験とガクチカを強化する、などでカバーする方法もありましたが、私の場合4年生時のサークル活動があまりに忙しすぎてそれは叶いませんでした。

だからこそ、「とにかく早く行動」し、「あらかじめ留年・就職浪人に関する質問に備えておく」、ということを徹底しました。

圧倒的慢心を捨てる

一度目の就活の大失敗の最大の要因がこの慢心でした。だから、この慢心を捨てるというのが最初のミッションでした。

ここで1つ、ネックになったのが、「他の20卒と比べて、俺は19卒で一度本選考を経験しているんだ」というさらなる慢心が生まれかけたことです。

しかし、この慢心は割とすぐに消え去りました。だって19卒で成功していなんですもの。失敗しかしていない就活の経験なんてなんの役にも立つわけもありません

例えば、50人の女性に告白して全員にフラれたのに、「俺は50人に告った経験あるから、次にあの美女を落とせる!」とか思い上がっている男性と同じです。それになんの根拠があんの?っていう話です。

一度就活を失敗したことで、「夢見てんじゃねーよ!」って自分を客観的に見つめ直すことができました。

圧倒的準備不足(自己分析・業界研究・企業研究・他社比較・志望動機)

とにかく就活というものは、実際の面接時間30分に対して準備時間が何十時間もかかるものです。

その何十時間もの準備をしっかりやってきたいるかどうかを、30分で効率よく見抜くために制度化されたものが面接だと私は考えました。だからこそ、「自己分析→業界研究→志望動機」という事前準備が何より大切なんだと気づかされました。

A:自己分析・志望動機

就活で一番大事だと実感したのが「自分の経験やいまの考え方、将来どうしたいから、今後どうしたいのか?」ということに対して、論理的に首尾一貫した自分というものをしっかりと確立することだと考えています。

一度目の就活の時には、何となく「こんな感じ?」みたいな自分を決めて、それの裏付けとなる経験を何となく「これでいけんじゃね?」っていうものを肉付けしていました。

しかし、それだと失敗するというのは身に染みて分かったいることなので、「何となく、、、」というのは一切やめようと思いました。自分に対して客観的に、批判的に厳しい目で見て、常に「なぜ?」と問い詰めることが必要だと考え、行動しました

私が実際に行っていた、自己分析は以下のようなものでした。

  • 自分史・モチベーショングラフを作成し、その中で「なぜ」過去の自分はそのように行動したのか、感じたのか、自問自答を繰り返す。

例えば、私は小学生のときにサッカーを、中学で剣道を、高校でラグビーをやってきました。

フェーズごとに、スポーツを転々としてきた理由を今までの人生であまり深く考えてこなかったです。しいて言うなら、その時々で「なんとなく面白そうだから」という理由しかなかったです。

「なぜ過去の自分はそのような行動をしたのか?」

自問してみると、「ぶっちゃけ今やっているスポーツにも飽きてきて、新しいことに挑戦したかった」という感情があったことを思い出し、そこから新たなことに挑戦したいタイプの人間性を持っていることにも気付けました。

とくに、自己分析で役立ったのが、「なぜ私は学園祭の実行委員会をずっとやってきたのか?」という自問自答です。私は、中学・高校・大学と10年間ずっと学園祭の実行委員会をやり続けてきました。

「なぜ?」を繰り返し自問自答する中で、結果的に「他者貢献を通じて、自分の存在価値を見出したい」という私の人間性に気づきました。

ぶっちゃけると、ずっと続けてきた理由は「楽しかったから」というのが本音なのだが、その背景には、今までの自分が気づけなかった人間性を見つけることができました。

その自分の人間性を認識したうえで志望業界を考えたときに、今現在私が身を置く人材業界に興味を持つようになりました。

B:業界研究・企業研究

もちろん各企業の公式HPを見るのは業界研究になるとは思います。しかし、ただ眺めるだけの公式HPにはなんの意味がないことに気づきました。

それは、公式HPに書いてあることを暗記したところで意味はなく、その知識から自分がどのように考えるのか、そしてその企業でどうしたいのか、というところまで思考がめぐっていなかったからです。

だから、業界研究・企業研究で知識をインプットし、自分の意見として言えるレベルにまで到達しようと考えました。実際に私が行った業界研究・企業研究は以下のようなものがあります。

  • 就活支援サイトで業界の大枠を調べ、かつ各企業の情報を収集する。
  • 各企業のIR情報を眺めて現在注力している事業領域や、中期経営計画を眺めて今後注力していきたい事業領域を調べる。
  • それをノートにまとめ、自己分析の結果と照らし、自分の人間性がどのようにその企業で発揮できるか、という将来像をノートに書きだす。

ほかにも業界研究・企業研究の方法OBOG訪問などたくさんあるかと思います。もちろん、unistyleを使うことで業界研究・企業研究をすることもできます。

unistyleの最大の特徴は膨大なESを見ることができる点なのですが、私は個人的に戦略的な就活をするためのテクニック記事や業界研究記事がとても役立つと感じました。

なぜなら、unistyleでは定量的な数値を用いて記事を書いており、どこかの企業に傾倒したような文調ではないため、「自分でしっかりと考える」ということができるからです。

22卒の就活生の方にも是非unistyleを利用することをおすすめします。

圧倒的経験不足を補う(GD・面接対策)

GDや面接対策のために練習企業をいくつかリストアップし、志望企業の前に経験を積もうと考えました。

180度違う業界に対して志望動機を用意するのは時間の無駄なので、同じ業界でも興味がなかった企業などを受けてみることにしました。

私の「二度目の」就活の場合、人材業界・ネット広告業界を中心に見ていたので、その業界の中でもあまり興味がなかった企業を受けてみることでGDや面接練習にあてました。

また、そういった練習企業の説明会でも業界全体の話を聞くことができるので、業界研究にも役立てることができました。

失敗から学んだ「絶対に就活で失敗しない方法」

就活において「絶対に成功する方法・必勝法」というのは存在しているかは分かりませんが、「絶対に就活で失敗しない方法」は存在していると私は考えています。

「絶対に就活で失敗しない方法」は以下の通りです。どれも当たり前のことですが、これができない人(私)が慶應クラスでもゴロゴロいるのが現状です。以下のことを貫徹すれば、就活で失敗することはまずないでしょう。

【就活で失敗しないために必要なコト】

①「留年するな」
②「慢心するな」
③「早く行動しろ」
④「準備を怠るな」
⑤「情報弱者になるな」

①「留年するな」

留年生として就活を経験した私が言えることとして、留年しないことが絶対に就活で失敗しないためのファーストステップです。

留年することに全く得はありません。しっかりと単位を取りましょう。

②「慢心するな」

私の失敗は、慢心と面倒くさがりが引き起こしました。

unistyleのユーザーには、私と同じ慶應生も多いことでしょう。たしかに皆さんの周りの先輩方は就活で成功しているかもしれませんが、それは慶應生だから成功したわけではなく、その人たちがしっかりと準備・対策して挑んだからです。

どれだけ高学歴であっても私のように驕り慢心することなかれ、さもなくば絶対に失敗します

③「早く行動しろ」

就活は早く始めるほど間違いなく有利になります。多くの大学生は3年生のサマーインターンあたりから、とくに意識するようになるかと思います。

私の場合、そのタイミングで何も行動を起こさなかったために、間違いなくスタートが遅れましたし、就活に必要な知識・情報・経験というのも周りの就活生に差をつけられてしまいました。

スタートダッシュを早くすること、スタートダッシュが遅れたのならそれを取り戻すためにそこからの行動を早くしましょう。

④「準備を怠るな」

就活でやることはたくさんあります。ここまでやったら内定が取れる、という指標もありません。

だからこそ、「内定を得るために必要な準備を戦略的に過不足なく行うこと」が重要です。

確かに、就活には面倒なこともたくさんありますが、もしかしたら一生そこに勤めるかもしれない企業を選び対策しているわけですから、今後の人生40年を考えれば、一瞬で過ぎ去る就活の間に面倒な準備をやることは非常に重要です。

私の持論にはなりますが、人生を左右するフェーズとして、高校3年間みっちり勉強しなければいけない大学受験と比べて、半年間準備する就活のほうがコスパがいいと思います。

面倒だからと準備を怠りたい気持ちも十分わかりますが、一度立ち止まって考えてみれば、就活に対してしっかりと準備して臨むことのほうが良い選択肢であることが分かるはずです。(一度目の就活時の私には分かりませんでした!!)

⑤「情報弱者になるな」

先述したように、「情報弱者は絶対に就活で失敗します」

だからこそ、情報弱者になるな!と皆さんに言いたいですし、unistyleをはじめとする就活生向けの情報サイトがたくさんあります。

そういった就活支援サイトを存分に活用するだけでなく、先輩や友人から得られる情報、何より自分自らで得られる情報など、世の中にはたくさんの情報が溢れています。

なんでこんなに情報!情報!って私が言うのかといえば、それは就活で不利になるだけでなく、「視野が狭いままになってしまうから」でもあります。

「絶対にこの業界!この企業が第一志望!」って熱いパッションで就活をしていくのは別に悪いとは思いませんが、他の業界・企業のことを知らないくせによくもまあそこまで意固地になれるよね、って私は思ってしまいます。

もしかしたら、知らないだけでもっと自分にあった理想の業界・企業があるかもしれないのに。

もしちゃんと幅広く情報を持っていたら今まで以上に広い視野を持って物事を見つめることができるようになります。

だからこそ、幅広く情報を網羅することで、今まで見えていなかった自分の視野を広げることが大事だと私は考えています。

なお、就職エージェントneoを利用した情報収集もおすすめです。

アドバイザーから業界の情報や就職活動の進め方、失敗しないためのノウハウなどを客観的にアドバイスがもらえます。

少しでも興味があるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。

就活で失敗しないためにはどうしたらいいのか

最後に

就活に対する不安はたくさんあるかと思います。

その中でも、「就活で失敗してどこも行ける企業がない=NNT」という不安を大きく感じている就活生も多くいるかと思います。

そういった就活生の不安を解消すべく、「絶対に就活で失敗しない方法」を解説してきました。

かく言う私は、皆さんが不安に思う「どこにも行ける企業がない=NNT」という状況に陥った経験があります。

逆にそういう経験があるからこそ、「絶対に就活で失敗する方法」と「絶対に就活で失敗しない方法」を知っています。

だからこそ、皆さんが「どこにも行ける企業がない=NNT」という状況に陥ってほしくないので、今回の記事を書きました。

ぜひこの記事を参考に、私を反面教師にして、「失敗しない就活」を進めてください。

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文系大学院は就活に不利なのか?|文系大学院進学と就職活動 文系大学院は就活に不利なのか?|文系大学院進学と就職活動 大学を卒業したら働かなくてはいけない…でもできるだけ長く学生生活を謳歌していたい…そんな思いから出てくる選択肢が大学院への進学かと思われます。多くの理系の学生が大学院に進学している反面、文系学生の大学院進学は比較的珍しいです。進学しない理由として「学費が高い」「これ以上勉強したくない」「早く社会に出たい」など色々あるでしょう。そんな数ある理由の中でも特に「文系大学院だと就職活動で不利になる」という噂が理由の大半を占めているように感じられます。本記事では、「文系大学院進学が就職活動にマイナスの影響を与えるのか」その妥当性について考察を深めていきます。学業よりも進路が不安な文系大学院生先ほども述べましたが、理系の大学院進学と比較すると文系の大学院進学の比率はとても低いことが見受けられます。【文系大学院進学率(H28年度版)】▶︎社会科学(2.5%)▶︎人文学(4.7%)▶︎保険(5.1%)▶︎教育(6.0%)▶︎理学(41.8%)引用:文部科学省大学院の現状を示す基本的なデータ理学系統が約40%大学院に進学している傍、文系大学院は平均して約5%しか進学していないことになります。大学院への進学理由としての最多理由が”専門知識を身につけたかった(68.6%)”です。”就職先がなかったから”と回答をしていたのは全体の5.8%でした。概ね専門性を身につけるという本来の大学院進学の目的に沿って進学している割合が非常に高い印象です。参考:進学の動機や就職活動に見る大学院生活における文理の差学業よりも進路の不安大学院に進学すると、より専門性が高い授業が増えるため、勉学における難易度が高くなります。そのため、学業への不安が一番の懸念材料になるかと思いきや、全国大学生協の調査によると面白い結果が得られます。【大学院生の悩み不安に思うこと】①将来の進路(53.7%)②研究活動(42.4%)③生活費や学費などお金に関すること(40.9%)・・・・・・⑥授業(20.5%)参考:進学の動機や就職活動に見る大学院生活における文理の差研究活動や授業よりも自身の進路に対する不安の方が強く現れています。大学院に進学することで就職活動にメリットがあるならば、これほど進路に対して不安を抱くことはないでしょう。大学院に進学することで就職活動にプラスに働くどころか、何かマイナスの影響を与えるものがあるのでしょうか?大学院進学におけるデメリット文系大学院に進学することで、就活に対しどのようなデメリットが考えられるのでしょうか。社員は企業で育てる日本の風土日本ではほとんど全ての企業が新卒一括採用を行っています。一括して採用することによって、翌年の4月の入社式後、まとめて新人研修を始めることができます。米国など欧米ではポジションごとの採用を行っており、1年中採用活動を行っているため日本とは対照的です(マネージャーのポジション経験3年・MBA取得必須・英会話ネイティブレベル…などの謳い文句はTOEICの問題でもよく見かけます)。日本にある多くの企業は「ポテンシャル採用」を重要視しており、「今何ができるか」よりも「今後企業で働く中で企業にどのような利益を生み出してくれるのかというポテンシャル」を重視しています。そのため、学部を卒業してから修士号を取得するまでの2年間は企業にとっては貴重な社員育成期間に当たります。終身雇用や年功序列を導入している企業からすれば、入社する年齢は異なっても退社する年齢は同じなので、年齢が若ければ若い方が、より多く企業に利益を生み出してくれます。つまり、社員には1年でも長く働いてもらいたいわけです。そのため、院卒よりも若い学部卒の方が魅力的な人材になり得るのも頷けます。文系の専攻は企業で発揮しにくいとうイメージ一般的に理系院卒が研究者やエンジニアとして企業で即戦力になりやすい一方、文系院卒の専攻は企業の採用ニーズにマッチしづらい印象です。確かに、文系学部卒で社会人の先輩からは「大学で習ったことは会社ではあまり使わない」とよく聞くと思います。内容によりけりだと思いますが、その(会社では使わない?)学問を更に狭く専門的に学ぶ大学院の意義は企業にとっては薄いのかもしれません。一昔前に国立大学の文系学部廃止が話題に上がりましたが、確かに即戦力という面から見た場合、特定の文系院卒は忌避されてしまう可能性もあるかもしれません。大学院進学におけるメリットもちろん文系の人が大学院に進学したからといって、デメリットだけではありません。より専門的に学ぶからこそのメリットもあります。論理的思考能力とプレゼン能力論文を執筆した経験がある方は、論文を執筆するその過程で「論理的思考能力」が強く求められることを感じたのではないでしょうか。「その研究に妥当性はあるのか」「ただのファクトファインディングで終わってないか」「数値に因果関係があるのか」たくさんの事柄を考慮した上で研究を進めていきます。加えて、自分の研究内容を理解してもらうためのプレゼン能力も必要となります。高度で抽象的な内容を相手に理解してもらうためにどのように伝えるのか、そのノウハウを学部生よりも持っていることでしょう。「論理的思考能力」や「プレゼン能力」は基本的にどの会社でも求められる能力です。これらの能力の鱗片は何もGDや面接だけでなく、ESなどでも表現することができるかと思われます。目的意識・ビジョンが明確大学にもよりますが、大学院に進学するためには「研究計画書」を提出しなければなりません。2年間で何をどのようなプランで学ぶつもりなのか、限られた時間で成果を出すためのプランニングの能力が鍛えられます。社会人になったらより、PDCAサイクルをこなせる事が重視されます。社会に出る前にそういったプランニング能力を鍛えることで企業側にアピールすることもできます。つまり、学部卒よりも自身のキャリアについてゆっくり考える時間ができるのも魅力の一つではないでしょうか。国家公務員を目指す場合は、倍率も低く狙い目筆者の友人に、国家公務員(総合職)に受かったが官庁訪問で失敗したため、大学院に進学して受け直すという人がいます。他にも、公務員試験受験のために大学院に進む人が一定数いるようにも思われます。国家公務員試験(総合職)は試験区分として大卒枠と大学院卒の大きな2つの枠組みが存在します。【国家公務員試験(総合職)の受験倍率(H29年度)】▶行政区分(院卒):2.31▶人間科学(院卒):2.76▶政治・国際(大卒):17.77▶法律(大卒):17.02▶経済(大卒):7.81▶人間科学(大卒):9.21参考:【国家総合職の倍率】本気でまとめてみた!試験倍率と官庁訪問の倍率について徹底解説!キャリア組だけに注目すれば大学院区分は倍率も低く狙い目ということになるでしょう。特に経済研究課程に進学する場合、専攻に近い問題を扱うことになるのでより有利に働くことでしょう。しかし注意しなければならないのは、試験をパスしたからといって必ず省庁に入省できるわけではなく、その後の官庁訪問を突破しなければなりません。参考:民間就活と公務員試験併願に向けた戦略とコツ:安定志向の自分が国家総合職(旧:国家Ⅰ種)ではなく民間就職に舵を切った理由自らの専門性を活かせる業界への就職が強い文系大学院に進学するにあたり、就職活動の観点からメリット・デメリットは以下の様にまとめられます。【文系大学院に進学するメリット・デメリット】<メリット>・論理的思考力・プレゼン能力の向上・将来のキャリアがより明確になる・公務員受験者にとっては、チャンスがある<デメリット>・企業は早く社員を育成したいため、年齢が不利になる場合がある・大学の専攻と企業の採用ニーズがマッチしない可能性があるメリット・デメリットを踏まえた上で、実際に文系大学院出身の過去の就職先をみてみましょう。大学院だからこその就職先高い専門性を身に着けた大学院生だからこそ活躍できる場があります。コンサルティング業界ではMBAホルダーは重宝されますし、メーカーなどの専門性が求められる業界でもその力は活きてくると思います。実際に文系大学院生がどこに就職しているかについて興味深いデータがありましたので、一部抜粋で提示します。【文系大学院生の就職先】●人文科学(Top3)①教育・学習支援②医療・福祉③公務●社会科学(Top3)①学術研究・専門・技術サービス業②製造業③公務参考:アカリクWebデータから見る大学院生の就職先先ほど述べたように、公務員試験受験の為に進学する人が一定数いる為か、公務が人文科学・社会科学共に3位にランクインしていました。やはり、教育学部など専門領域に近い人文科学系統は教育や学習支援などに多く就職し、経済学やマーケティングなどの学問を専攻する社会科学系統は製造業や技術サービス職につくことが多いようです。これらのデータを読む上で間違えてはいけないのは、社会科学系を専攻したから教育系への就職ができないわけではないということです。あくまでも、Top3を並べているだけなので、様々な業界や職種で働いている人ももちろんいます。先ほど文系大学院生の専門性は企業の採用ニーズとマッチしづらい為に忌避される傾向があると記述しましたが、数値から改めて顧みると、自身の専門に近い業界に多く就職しており、”自らの専門性を活かせる業界への就職は大学院生は強い”と考えることもできると思われます。何のための大学院進学なのか大学院はモラトリアムではない!「就職活動をしたくないから」「社会にまだ出たくないから」といったネガティブな理由で大学院に進学するのは御法度でしょう。デメリットの部分でも挙げましたが、採用側は院卒者への期待値が高くなります。明確な目標を持たずにただモラトリアムの延長として大学院に進学し、就職活動をした場合は、その2年間を企業から評価されずに苦戦するでしょう。いわゆる”逃げ”の大学院進学なのであれば、一旦考え直すべきだと思われます。反対に、自分のやりたいことが明確であり、その過程として大学院が必要であるのならば躊躇わずに進学するべきだと考えます。企業に入ってから学ぶこともできる高校→大学の流れが強いためか、一度社会に出たら再び大学(あるいは大学院)に進学することはできないと思っている人が一定数いると思います。実はそんなことはありません。社会人大学院と呼ばれるMBA(経営学修士)を取るための学校は国内だけでも多数あることに加え、夜間学校や休日開校など、社会人に配慮した大学院も存在します。他にも、企業に入ってから社内留学制度として海外の大学院でMBAを取得させるケースもあるようです。例えばコンサルティング業界の最高峰のマッキンゼー・アンド・カンパニーでは、本人のキャリアパスでMBAが必要であるのならば、全員が留学することが可能であると明言しています。参考:Mckinsey&Company採用情報また、楽天の創業者として有名な三木谷社長も一橋大学を卒業後、銀行で働いた後にハーバードビジネススクールでMBAを取得しています。なので、大学院進学を考えているのであれば、「今すぐ大学院に進学する」「社会で働いてから勉強する」「会社に在籍しながら勉強する」の3つの選択肢があることを念頭に置きながら考えるといいと思います。参考:WhatisanMBA?ーMBA留学でキャリアを磨こうー最後にいかがだったでしょうか。日本での文系大学院進学の割合は低く、その理由のひとつとして「就職活動で不利になってしまうのでは」が考えられました。時間をかけて専門性の高い勉強をしている分、採用ハードルも高くなります。しかし、大学院での勉強を通して得た高い専門性を必要としている企業や業界は必ずあります。つまり、大学院に進学した2年間の使い方によって、就職活動では有利にも不利にもなります。モラトリアムを求めて大学院進学することはオススメできませんが、自身のキャリアパスの中に大学院が必要であるならば就職について躊躇わず進学することをオススメします。参考:自己PR・学生時代頑張ったこと例文9選!ゼミ・資格等学業編 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【ケース】アイフォンケースの売上はいくらか?【ベイン面接過去問】 【ケース】アイフォンケースの売上はいくらか?【ベイン面接過去問】 外資コンサル業界完全攻略記事一覧1.【業界研究】外資コンサルの仕組み・大手企業ランキング・選考対策まで一挙大公開!2.【業界研究|コンサルティング】コンサルティングとは?から選考対策までを徹底解説3.【業界研究】外資コンサル大手企業一覧まとめ4.【業界研究】外資コンサルの年収ランキングを大公開!今回は外資系戦略コンサルティングファームであるベイン・アンド・カンパニーの選考で出題されたケース問題について取り上げます。テーマとしては「アイフォンケースの売上を求める」というもので、フェルミ推定を用いて回答していくことになります。これは私が選考を受けた際実際に出題された問題であり、この記事で紹介する考え方でその面接は突破することができました。面接官の方から頂いたフィードバックや実際の思考過程も紹介しているので、フェルミ推定をしたことがない方やうまくいかない方は参考になるかもしれません。一方、フェルミ推定に慣れているという方も練習問題として活用していただければと思います。早速求めていこうと思いますが、フェルミ推定は大きくわけて1:前提確認、アプローチ方法の決定2:モデル化3:細分化4:数値計算5:評価の5つのステップで成り立っていると言えます。人によりステップの名前や数は異なりますが、各ステップで行っていることは必ず全員がしていることなので、ステップそのものに固執する必要はないと考えます。それでは、タイトルの問題についてこの5つのステップで考えていきましょう。1.前提の確認とアプローチ方法の決定【前提条件】日本国内での一年間の売上を求めることにします。アイフォンの機種は限定せず、iPodtouchのような携帯としての機能を果たさないものはアイフォンに含まないものとします。また、簡潔化のため個人は一人一台のみ携帯を持つ可能性があるとします(一人で複数持ちはしないものとする)。日本の人口は12,000万人、平均寿命80歳で各世代の人数は同じである(つまり人口ピラミッドが長方形になる)とします。つまり一歳当たり、12,000万(人)÷80=150万(人)です。【アプローチ方法の決定】次にアプローチ方法を決定します。アイフォンケースはアイフォンを所持する人の何割かが購入すると考えられるので、アイフォン所有者に着目する必要があるでしょう。フェルミ推定では計算する際の軸として、A:人口ベースB:個人ベースC:世帯ベースD:特殊の四つに大きく分けることができますが、アイフォンは個人が持つものなのでB:個人ベースで考えることにします。2.モデル化アイフォンケースの売上は一年間のケース購入者数×ケースの平均単価で求めることができます。ケースの平均単価は平均1,500円とします。3.細分化「一年間のケース購入者数」はより細分化して考える必要があります。まずはアイフォンケースを買う人がどのような人なのか構造化してみたいと思います。ここで大切なのはMECE(MutuallyExclusiveandCollectivelyExhaustive)に分けることです。MECEとは「漏れなく、重複なく」という意味で、対象の抜け漏れや重複して数えてしまうことを防ぎます。実際に構造化してみると上から(ロジックツリーをイメージ)・スマートフォンを持つか否か・スマートフォンの中でアイフォンか否か・アイフォンを所有している中でアイフォンケースを使うか否かというように分けられます。今回はアイフォンもスマートフォンの一種としています。①スマートフォンを所有し、②それがアイフォンであり、③アイフォンケースを用いる人の割合をそれぞれ考えます。また、アイフォンケースを使う人は平均2年で新しいアイフォンケースを購入すると仮定します。以上より、一年間のアイフォンケース購入者数=(人口)×(①の割合)×(②の割合)×(③の割合×0.5)と書き下せます。さらにこれらの割合は年齢により変わると考えられるので、若年層・中年層・老年層で分けたいと思います。ここで、スマートフォン及び携帯を所有する0〜10歳の人はごく僅かで無視できるものとします。もっと細かく分けることも可能ですが、どこまで細かく分けるかは、面接で与えられた時間との兼ね合いで決めます。それぞれの割合は年代名年齢幅①の割合②の割合③の割合若年層10~3070%80%100%中年層30~5060%60%80%老年層50~8040%50%50%とします。これはスマートフォンが最近流行りだしたものであり、若いほど所有率は高いと考えられること、中年層向けには高性能なスマートフォンが流行り、老年層にはらくらくフォンなど機能が簡略化された製品の浸透度合いが高いこと、アイフォンケースは若い人ほど使いたがることが理由です。4.数値計算ここまできたら後は仮定した数値を式に当てはめて計算するだけです。コンサルタントでは数値計算の速さ、正確性も評価されるので慌てずに求めましょう。ポイントは計算しやすい数値に概算することです。(3,000万×0.7×0.8×1+3,000万×0.6×0.6×0.8+4,500万×0.4×0.5×0.5)×0.5×1,500=(1680万+864万+450万)×0.5×1500≒3,000万×0.5×1,500≒225億よって約225億円となります。5.評価ヴァイブスデザイン合同会社のリサーチによると、2015年度のアイフォンケースの推定売上は約420億円のようです。今回の推定値は225億円ですので、まずまずといったところでしょうか。同社のリサーチによると、2015年3月時点で国内のアイフォン利用者は約3,000万人ですので、アイフォン所持者数の推定は比較的正確な値が算出できていると考えられます。ズレの原因としては、ケースの平均単価がもう少し高いか、ケースの購入頻度がもっと高いと考えられます。答えの評価は値を求めた後、面接官の方と値がズレた理由を議論するという形で行われます。たとえ値が大きくズレても議論の中ですぐに気づき、修正することができれば問題はないと言われています。最後に今回は思考過程を明らかにしながら、実際に戦略コンサルティングファームのベイン・アンド・カンパニーで出題されたケース問題を紹介しました。実は私が選考で解いた時は与えられた時間が5分もなかったため、慌てすぎて計算の際10倍するのを忘れてしまい大きく違う値を出すという失態を犯してしまいました。しかし、素早くミスの原因を見抜き修正できたこと、細分化のところでMECEに分けられていること、年代別の数値や分け方に根拠があることを評価していただき、ことなきを得ました。実際の選考で現役戦略コンサルタントの方からこのようなフィードバックを頂き、その面接は通過したことから、ケース面接では数値そのものよりは思考過程に抜け漏れがないか、根拠に基いて論理的に考えられているか、面接官との議論の中で素早く修正できるかどうかを重要視されていると言えます。このような市場規模推定などのケース問題は、訓練さえすれば精度や早さを向上させることが可能です。コンサルティングファームを受ける人は選考過程で必ずと言っていいほどこのようなケース面接が設けられているので、書籍を購入するなり対策をして臨みましょう。また、緊張感があるなか短い時間で求めるのは一人で紙に書いて練習するより難しく感じるので、誰かに聞いてもらい自分の説明、求め方に論理的欠陥がないかどうか指摘してもらうことも有効です。unistyleでも過去出題されたケース面接のお題を複数掲載しているので是非参考にしてみてください。photobyIncase外資コンサル業界完全攻略記事一覧1.【業界研究】外資コンサルの仕組み・大手企業ランキング・選考対策まで一挙大公開!2.【業界研究|コンサルティング】コンサルティングとは?から選考対策までを徹底解説3.【業界研究】外資コンサル大手企業一覧まとめ4.【業界研究】外資コンサルの年収ランキングを大公開! 21,656 views
【就職活動でも聞き上手がモテる】聞く力はなぜ重要なのか? 【就職活動でも聞き上手がモテる】聞く力はなぜ重要なのか? こんにちは、16卒で総合商社から内々定を頂いた中堅私大の学生です。就職活動で最も大事なのは「面接」です。いくらESやWebテストの評価が高くても面接を成功させられなければ失敗します。ここで求められているのは「自分の想いや考えをどれだけ熱く面接官に伝えられるか」に尽きると思いますし、ここが弱いとどんなに学歴が高かろうが、どんなに凄い実績を持っていても落ちます。こう話すと「うまく話せれば面接は通過するんじゃないか。」という声が聞こえそうですね。しかし、私が就職活動を通じて一番大事な能力だなと感じたことは「聞く力」です。今回は就職活動で使える「聞く力」について書きたいと思います。そもそも「聞く力」は何故大事なのか?2012年にテレビタックル等に出演されている阿川佐和子さんが書かれた「聞く力心をひらく35のヒント」という本がヒットしました。ご存知の方も多いと思います。ヒットした要因は幾つもあると思いますが、それだけ世の中の人々が「聞く力」の重要さに気付いたことが一番の要因ではないかと私は考えています。聞く力―心をひらく35のヒント(文春新書)そもそも人間は、自分の考えや意見を誰かに話したいという欲を持った生き物です。よく、聞き上手はモテると言われますがその所以はここにあると思います。そしてこれは就職活動に置き換えても同じことが言えます。就職活動で「聞く力」が求められる説明会とGD・面接について解説していきます。説明会でこそ聞く力が重要説明会でこそ聞く力が最も効力を発揮されます。実際に説明会に参加してみると分かりますが、学生の90%以上は質問をしません。社員の方のプレゼンを聞いて帰るだけです。これは時間の無駄であり、ただ説明会に参加しただけで満足している典型的なダメ就活生です。では、説明会で「聞く力」を活かすことで得られるメリットとは何なのでしょうか。(1)会社の雰囲気や風土、その場にいる社員のキャリアプラン等を具体的に聞ける人事の方が皆さんの前でしているプレゼンには、はっきり言って良い事しか書かれていません。また、その内容は非常に簡潔にまとめられています。それで理解した気になっている人が多いなという印象があります。その会社の雰囲気や風土は説明会にいる社員達から感じとる事も可能ですが、やはり実際に話を聞いてみることで自分が合うか合わないかの判断が初めてできると思います。また、この会社に入ったらどんなキャリアを描けるのかは人それぞれなので、聞いてみる事でイメージもしやすくなります。(2)OB訪問に繋げられる必ず成功するとは言えませんが、私は周りにOBがいないけど興味のある会社の説明会に参加した際には必ず連絡先を教えて頂けるかを聞いていました。特に合同説明会での成功率はかなり高かったです。実際に私は、外資系コンサル、外資系メーカー、日系超大手のメーカーの方から名刺を頂く事ができ、後日お会いしてお話を伺うことができました。説明会では、社員の方に自分が気になる事を恥ずかしがらずに素直に聞くことをおすすめします。それは、後にESを書く時や面接で必ず活かされます。GD・面接でも聞く力が活かされるGD企業によって見ているポイントが異なるみたいなので一概には言えませんが、このGDでも「聞く力」は活かされると思います。まず、最初の数分間は皆で意見を出し合い、その後に意見をまとめる作業になるのですが、6人もいればあまり話さない人、自分の意見だけを主張する人等たくさんいます(笑)これは議論でありますが、チームで結論を導きだせたかも大きな評価ポイントになります。ですので、まずはメンバーの意見を聞く、あまり話していな人に話を振るようにして議論が上手く進むようにします。その後、皆の意見を聞き出した上で自分の意見を上乗せして発言をすると納得を得られ易いです。自分の意見を強く主張するのではなく、メンバーの話を聞いた上で自分の意見を伝えましょう。面接面接では逆質問というものがあり、これが占めるウエイトは多い気がします。実際に大手メーカー、メガバンク、総合商社の面接では必ず逆質問がありました。ネット上で逆質問リストみたいなものもあり、参考にはなりますが、かなり多くの就活生と被ると思います。ここで鋭い質問をすることで印象に残せる可能性もあるので大事にしましょう。私は有価証券報告書を読みその企業の強みや弱み、伸ばそうとしている事業を調べておきそれについて質問するようにしていました。IR情報を読んでそれを逆質問やES記載時に活かすだけでも大きな差別化になります。「お、この学生はウチの会社のことを良く調べて来ているな。本当にウチに興味があるんだな」と逆質問で思ってもらえるとポイントは上がると思います。まとめいかがでしたでしょうか。「話す力」も大事ですが、「聞く力」を極めるだけでこれだけのメリットがあります。OB訪問や説明会での質問を繰り返し行うことができた後は「自分は何故この質問をしたのだろう」と考えてみて下さい。質問をする側の気持ち=面接官の気持ちです。聞き手側の考えを理解するのも面接攻略の1つだと思うので是非試してみて下さい。【関連記事】 20,158 views
「スクリーニング基準」と「採用基準」の違い 「スクリーニング基準」と「採用基準」の違い 先日、元マッキンゼーの採用担当の方が書いた「採用基準」を読み直しましたが、色々と示唆に富んだ内容でした。その中でも今回は、「スクリーニング基準」と「採用基準」の違いについて、多くの学生から質問が寄せられることもあり書いておきます。採用基準就職活動において、多くの学生が「学歴・学部による有利不利」、「TOEICの点数による有利不利」などの「スクリーニング基準」にばかり目を向ける一方で、どのような人材が求められているかという「採用基準」については無頓着な傾向にあるように感じています。「スクリーニング基準」と「採用基準」の違い一般的な採用基準に関して理解すべきは、「スクリーニングの基準と採用の基準は異なる」ということです。どの企業も、最初に応募者を面接可能人数まで絞り、その次に面接で採用可否を判断します。人気が高い企業では最初のプロセスの倍率が極端に高くなるため、システム上での振り分けに適した要素が、スクリーニング基準として使われます。しかしそこで使われた基準が、採用基準として重要であるとは限りません。(採用基準P81より)上記、引用の通り、「スクリーニング基準」とは面接にくる前の段階で絞り込むために使う基準のことです。「学歴フィルター」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、現在の日本においては、「学歴」が最もスクリーニングとして使いやすいために多くの企業が導入しています。学生にとっても大学受験における偏差値並みにわかりやすい指標であるために、注目されがちです。一方で、「スクリーニング基準」を突破した後は、学歴などのスクリーニング基準ではなく、各企業ごとの「採用基準」で評価されます。スクリーニング基準と採用基準が異なるために、企業も様々な出身大学の学生が存在しており、必ずしも東京大学や京都大学など、偏差値の高い大学でも採用されない人が多数いる結果となります。学歴はそこまで高くないにも関わらず、多くの偏差値の高い大学の学生を押しのけて人気企業に採用される学生が存在するのも、スクリーニング基準と採用基準の違いによるものです。「採用基準」についてはなかなかわかりにくい基準ですが、各社のエントリーシートを見るとどんな人材を採用したいかが見えてくる傾向にあります。最近の企業が求める人材としてあげることの多いのが、「物事を最後までやり遂げ成果をあげられる」、「組織の中でリーダーシップを発揮して、目標を達成することができる」、「多様な価値観の人と協力して成果をあげることができる」、「チャレンジ精神を持ち、既存の枠組みにとらわれず成果を生み出すことができる」といった人材が求められているようです。各企業、業界においてどのような人材が求められているかは、下記のページにて詳しく解説していますのでご参照ください。参考:企業別選考対策掲載企業:P&G、資生堂、マッキンゼー、博報堂、東京海上、日清食品など。随時追加予定。スクリーニング基準を調べることに時間を使わない不安を解消したい気持ちはわからなくもないのですが、上記の通り、スクリーニング基準についていくら心配したところで、最後の内定には直結していません。そのためスクリーニング基準については学歴についてさっと調べて終わりにするのがよいと思っており、調べ方も①OB名簿にてどういった企業への就職が多いか調べる、②就職四季報で採用実績校を調べるの二つ程度でよいのではないでしょうか。残念ながらスクリーニング基準を満たしていなかったと感じた場合も、あきらめるのか、難しいのは承知で受けるのかは個人が考えて判断を下すべきことだと思っています。私が知る限りでもちょっと厳しそうな大学から総合商社や金融機関に内定する例は結構あるので、大学名では負けても学生時代の経験内容やリーダーシップなどの採用基準では負けないという場合は積極的に受けてみてもよいでしょう。就職四季報2016年版スクリーニングでは、学歴と同時にWebテストや筆記テストの点数は見ています。もし学歴や学部など変更するのが難しいスクリーニング基準に不安を感じるのであれば、出来るだけテストで高い点数をとっておきたいところです。SPIなどのテストについては勉強すれば8割取るのは難しくないでしょうから、苦手意識のある人は早めに勉強しておきましょう。[主要3方式(テストセンター・ペーパー・WEBテスティング)対応]これが本当のSPI3だ!【2016年度版】最後に内定者やOB訪問をする際には、せっかく働く人の生の声を聞けるのですから、スクリーニング基準ではなく、どういった人が働いているのか、どんな人が周りにいるのかといった採用基準に繋がることを聞いた方が効率的でしょう。その上で自分が当てはまっているのかどうか、どう改善すればいいのかを聞いてみると、「どんな学歴の人が多いのか」、「英語は出来ないと入れないのか」といったしょうもない質問するよりもはるかに効果的なOB訪問が出来るでしょう。今後は、スクリーニング基準と採用基準の違いについてはぜひ意識して就職活動の情報に触れてもらえればと思います。photobyHonestReporting 47,156 views

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