【野村不動産のES対策】求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ
24,534 views
最終更新日:2021年03月03日
野村不動産は「Major7」と呼ばれる、大手マンションディベロッパーの一角を成している企業です。
一般的に、総合ディベロッパーと言われるような三菱地所・三井不動産は、オフィスビルや商業施設で収益を挙げていますが、野村不動産は、「プラウド」を中心とした住宅分野が全体収益の約6割を占めているのが特徴です。
野村不動産について、野村グループの企業であるため「ノムラマン」の印象を持たれている学生も多いのではないでしょうか。ただ、最近ではそのような体育会系の縦社会の文化も変わってきているようです。
今回は、そんな野村不動産のESと採用HPから求める人材について考察していきましょう。
野村不動産の求める人材
「製販管一貫体制」でお客様の声を具体化する事業としての特徴もさることながら、社員一人ひとりが目の前の課題に対して自分らしく切り拓いてきたからこそ現在の野村不動産があります。
また今後、当社の事業フィールドは大規模再開発、ホテル、高齢者向け住宅、サービスアパートメント、そして海外などますます広がります。これからはただ建物を創るだけでなく、より深く人々の生活に関わる街づくりが求められます。
時代や環境が目まぐるしく変化し、ディベロッパーが行う役割が変化する中、社会のニーズに応え続けるためには、これまで以上に社員一人ひとりが真摯に人々の生活や想いに向き合う必要があります。
参考:採用メッセージ
上記の採用メッセージから、求める人材を導いていていきましょう。
採用メッセージから、住宅分野に強い野村不動産ならではの”顧客と真摯に向き合う”という理念が読み取れます。グループシンボルの「ユナイテッド N」からも信頼を意味する”ホスピタリティ”というキーワードがあります。また採用メッセージの「目の前の課題に対して切り開く」、グループシンボルの”挑戦心”という言葉も目を引きます。
つまり「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」のうち、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」素質を持った人材が求められている、と導くことができます。
1つの契約には様々な部署のたくさんの方が関係するため、その方々の理解と協力が必要不可欠です。そしてようやく本国から代表の方が来日し、目の前で契約書にサインをしてくださりました。
この時の感動は今も忘れません。お申込み~ご契約までは平均1ヶ月ですが、このときは実に4ヶ月。初契約が取れたこと以上に、周囲の協力で難題を乗り越えた達成感のほうが大きいです。自分から発信し、周囲を巻きこみながら仕事を進めた経験が、今、営業企画として活かされています。
実際の「ものづくり」は建築の部隊にバトンタッチすることになります。しかしプロジェクトの各段階の苦労は、権利者の皆さんもきっと忘れないでしょうし自分の一生に残る仕事になることは間違いありません。
「100年続く街」「たくさんの人が集まってくる街」「経済合理性に優れた街」…自分の街をこうしたいという思いは、権利者の数だけあります。その思いを発信していただき、私たちが調整に入りながら、年単位の時間をかけて具現化していくわけです。
参考:事業分野と人 開発企画本部
では、社員の声から読み取れる、求める人材を考えていきましょう。
どちらの声からも”たくさんの方々を巻き込み、その間で利害調整を行う”ということを読み取ることができます。ディベロッパー業界の特徴として企画・開発をメインに行うため、施工や販売などは他企業に委託している場合が多いです。
例えば、野村不動産であれば販売・管理は野村不動産アーバンネットに委託していたりします。また企業間での利害調整だけでなく、地域住民や役所などの様々な利害関係者と調整する必要があります。
これらのことから先述の5つの強みのうち、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」人材も求められていると言えるでしょう。
野村不動産のES設問
(1)自分なりにチャレンジングな目標を立てて何かに取り組んだ経験、その目標を立てた背景を教えてください。(500字以内)
(2)周囲と協力して集団で課題に取り組んだ経験について、自らの意志で担った役割とその取り組み内容や集団に与えた影響を具体的に教えてください。(500字以内)
(3)あなたが就職活動および、今後働く上で大切にしている軸について教えてください。(500字以内)
参考:野村不動産の企業研究
設問(1)「自分なりにチャレンジングな目標を立てて何かに取り組んだ経験、その目標を立てた背景を教えてください。」について
1つめの設問は、ガクチカについての質問の一種です。
「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」に照らし合わせてみると、今回は②動機と③目標と困難を中心に問われています。
この動機と背景をしっかり深掘りし、書くようにしましょう。また、野村不動産の求める人材として、「周囲を巻き込み行動し、成果をあげる」ということがあります。
この質問の中でいかに「求められている素質を持っています」と、アピールできるのかが勝負になります。
設問(2)「周囲と協力して集団で課題に取り組んだ経験について、自らの意志で担った役割とその取り組み内容や集団に与えた影響を具体的に教えてください。」について
2つめの設問も1つめの設問と同じく、ガクチカの質問の一種です。
この設問では「自らの意志で担った役割」「その取り組み内容や集団に与えた影響」と何を答えるか明記されています。今回の設問でも、「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」が参考にできます。
設問(2)と設問(1)は似た質問ではありますが、異なるエピソードについて書く方がベターだと考えます。違う経験からアピールポイントを別視点から伝えることができるとよいでしょう。
また、【周囲と協力して成し遂げたことは?】解説付き内定者回答例15選にてこのような周囲との協力経験を問う説問への取り組み方を解説していますので、併せてご覧ください。
設問(3)「あなたが就職活動および、今後働く上で大切にしている軸について教えてください。」について
3つめの設問は、志望動機についての質問の一種です。
就活の軸と企業理念や風土が、どのようにマッチしたかを表現できると良いでしょう。なぜ野村不動産なのか、他のティベロッパーと比較して自分の軸に一番マッチした理由を考えてみると良いかもしれません。
そのために業界研究、企業研究をしっかりと行いましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は野村不動産が求める人材について考えてきました。野村不動産は何を求めていて、何を目指しているのか、この記事を通じて少しでも理解する一助として頂けたら幸いです。