船井総合研究所のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・自己PRへ
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最終更新日:2024年04月26日
船井総合研究所は、業種・テーマを限らず幅広いクライアントを担当するコンサルティングファームです。
しかし、実際に船井総研へ入社した社員の方は、様々な業界の企業をコンサルティングするのではなく、コンサルティング領域を特化しスペシャリストになることを目指します。クライアントの大半が中小企業であり、業種を特化した中小企業を相手にもコンサルティングをしているのも船井総研の特徴です。
今回は、船井総合研究所の求める人材、そしてESの解説について考察していきたいと思います。
まずは社員の方のインタビューを通して、船井総合研究所の働き方、求める人材について見ていきましょう。
事業内容と採用HPから考える船井総合研究所の求める人材
以下採用HPに掲載されている社員の方へのインタビューです。
船井総研のコンサルタントはまさに業界の生き字引的な存在。常に最先端の情報やノウハウをキャッチアップして、自分が担当する領域については、誰よりも詳しい必要があります。それを日本全国の経営者の方々にコンサルティングを通じて伝播させ、業界をリードしていくのが使命です。
参考:先輩社員インタビュー
自分のクライアント企業の業績を上げるのは当たり前。ただ、そのレベルでとどまっていては、一人でできる範囲の影響力しか持てません。その次のステージに行くためには、自分が担当する業界や社会を牽引していくくらいの気概やビジョンを持てるかどうか。それを本気でやろうとすると、一人では決してできないし、志を共有する仲間を集めなければなりません。そのためにも、自分の人間性も高めていく必要もあります。
自分自身、シンガポールやタイなど、アジアの政府関係者と話をしたとき、今後の日本についての彼らの認識を聞いて、悔しさを覚えました。「このままいくと、日本は終わってしまう」。日本には今でも優れた世界をリードしていく技術やサービスがあります。そうした技術やサービスを有する企業をいかに活性化し、海外で勝負できるよう支援できるか。いまはそれを本気で考えながら、コンサルティングに従事しています。
参考:先輩社員インタビュー
船井総研は実行支援型のコンサルティングを行います。具体的には、クライアントへの定期的な訪問からコンサルティングを行うことで、提案を現場にまで浸透させます。提案だけで終わるのではなく確実に成果を出すまでクライアントを支援します。船井総研では若手でも経営者に対してコンサルティングを実施します。
そのためにも個人として自らの専門性を磨くことが若手にも求められます。実際に1人目の社員の方も、「常に最先端の情報やノウハウをキャッチアップして、自分が担当する領域については、誰よりも詳しい必要があります。」と述べているように、自らの担当する案件に責任を持ち、成果を上げるための努力を続けていくことが重要になってくるでしょう。
このことから船井総研では、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせて考えてみると、「1.個人として努力し、成果をあげることができる」という資質が必要であることが分かります。
とはいえ専門性を高めても、1人ではクライアントの課題を解決し、クライアントの成長をリードすることは出来ません。クライアントをリードして成長させるためには、クライアントに入り込んで彼らと協力するだけでなく、船井総研の他のスペシャリストと連携する必要があります。その際に、自分から情報を発信するだけでなく、情報やチームとしての目的を整理し、社内外問わず関係者全員に共有し、理解してもらう必要があるでしょう。
実際に2人目の社員の方もインタビューの際に、「担当する業界や社会を牽引していくくらいの気概やビジョンを持てるかどうか。それを本気でやろうとすると、一人では決してできないし、志を共有する仲間を集めなければなりません。」と述べています。
このことから船井総研では上記の資質に加え、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」といった資質も求められていることが分かります。なお、ここでのリーダーシップとは、「自分の考えやビジョンを発信し、周りと共有する力」であると、まとめることができます。
船井総合研究所のES設問
(1)あなたの性格(周りからどう言われるか)
(2)あなたの得意なことまたは人からよく褒められること
(3)あなたの信条(人として生きる上で大切にしていること)
(4)あなたがやってみたいことあこがれていること
参考:船井総合研究所の企業研究
設問(1)「あなたの性格(周りからどう言われるか)」について
この設問は、大きく分けると自己PRの設問に分類することができるでしょう。
周囲からの評価を単に述べるだけでなく、性格を裏付けることができる具体的な経験も必ず述べるようにしましょう。周囲からの評価を述べる際には、自己評価とズレが生じないように注意しましょう。
設問(2)「あなたの得意なことまたは人からよく褒められること」について
この設問では、得意なこと、つまり自己PRの結論にあたる「①強み」について問われています。「【例文35選】新卒就活で高評価を得る自己PRの書き方・伝え方を徹底解説」を参考に順番にまとめていきましょう。
また、今回は「人からよく褒められること」という他者評価の形で述べるというアプローチも考えられますので、ESで書く内容が面接の場で与える印象と大きくズレがないかという点も重要であると考えます。
設問(3)「あなたの信条(人として生きる上で大切にしていること)」について
日常生活における行動軸やモットーについての質問です。学生と企業の価値観が合うかどうか見ていると考えられます。この手の設問は他の企業でも問われています。『「あなたが日ごろ大切にしている軸(モットー)は何ですか?」という設問に対する内定者の回答事例集』を参考にしてみてください。
設問(4)「あなたがやってみたいことあこがれていること」について
志望動機に分類される質問です。
「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」では、①成し遂げたいことについて尋ねられています。あなたがやってみたいことを達成するために、船井総研というフィールドが適切であることがわかるように書きましょう。やってみたいことが、船井総研で成し遂げたいこととして的はずれである場合は、評価されないので注意してください。
最後に
船井総合研究所の求める人材や働き方について理解していただけたでしょうか。
ESを通して、学生がどのような人なのかについて聞かれているように思われます。字数の制限がないですが、聞かれている内容を端的に答える必要があるでしょう。
上記のように船井総研のクライアントの大半が中小企業であり、コンサルタントはコンサル領域を特化します。特定の分野のスペシャリストになりたいという方や中小企業の成長に貢献したいという学生の方は是非受けてみてはいかがでしょうか。
photo by Martin Thomas