【頻出質問27選】キヤノン(Canon)の面接頻出質問と回答ポイント
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最終更新日:2024年05月23日
キヤノンは、カメラ・オフィス機器事業だけでなく、近年はアプリケーションの開発やクラウド事業分野への進出、積極的な海外進出といった多角化に取り組んでいる企業です。
特に海外面では売上高の8割以上を国外が占めることもあり、グローバルに働きたいと考える就活生にとっても人気の企業となっています。
本記事ではそんなキヤノンの一次面接から最終面接までで頻出の28の質問を紹介、解説しています。各質問のポイントや回答のヒントとなる記事も豊富に紹介しています。
選考フロー
キャノンの選考フローは以下のものが例年のケースのようです。
↓
リクルーター面談
↓
個人面接(2回)
今回は個人面接で実際に出た質問について見ていきたいと思います。
リクルーター面談については、以下の記事にて解説していますので、併せてご覧ください。
学生時代に経験に関する質問
- 自己紹介をしてください。
- 学生時代の経験について特に力を入れたことは何ですか。
- リーダーシップを発揮した経験があれば教えてください。
- チームで協力して何かを成し遂げた経験があれば教えてください。
- あなたの高校時代について教えてください。
- どんな環境でも楽しむことができる精神力を表すエピソードはありますか。
学生時代頑張ったことについては選考の序盤を中心に尋ねられ、深掘りの仕方は「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」にあるような一般的な質問が並ぶことがほとんどのようです。
ESの段階でも問われている学生時代頑張ったことについてそれぞれの項目に記載されたチェックポイントを意識して深掘りを加えておきましょう。
なお、キヤノンの面接では「リーダーシップがある」「周囲と協力して成果を出せる」といったように、強みの項目を指定して尋ねられることも多いようです。
この場合、指定された項目は求める人材について企業側から提示された内容であると考えることができますので、「キヤノン採用メッセージ」などから求める人材を正しく理解して述べることが重要となってきます。
あなた自身に関する質問
- あなたの強みは何ですか。
- その強みを活かされた経験は他にありますか。
- その強みを発揮するうえで大切なことな何だとお考えですか。
- あなたは一言でいってどのような人ですか。
- あなたの弱みを述べてください。
- 自身の弱みにより失敗した経験があれば教えてください。
- 趣味はありますか。
- 集団でのあなたの役割を教えてください。
- (チームプレーができることを強みに挙げた学生に対して)新しいことをする際にチームではなく、個人として何ができると思いますか。
先述の通り人物本位の選考をしているキヤノンではこの項目が重要になってくると言えます。
上3つは「【例文35選】新卒就活で高評価を得る自己PRの書き方・伝え方を徹底解説」では①強み・③具体的エピソード(複数エピソード)・④方法論とどの企業でも問われる基本的な事項となっていますので必ず回答できるようにしておきましょう。
また、強みだけでなく自身の弱みについても掘り下げられるようです。
短所を述べるうえでは、「行動力があるがその反面細かいところにまで目が行かずミスしてしまうことがある」といったように長所の裏返しを述べるという手法が就活生の間では一般的になっているように思われます。
しかし、長所との結びつけで述べるのではなく、自身が自覚している短所について率直に述べることの方が評価が高くなるということも多いに考えられます。
以下のコラムや内定者の回答も参考に、「自分をより良く見せよう」という意識に囚われすぎることなく、素直に自身の弱みに向き合ってみてください。
下2つのようにチームプレーについて、その中で自分がどのような役割で組織に貢献できる人材なのかについて知りたいという意図の質問もあるようです。
多くの部門や職種が製品に対して携わっているメーカーでは、ほとんどの企業に共通して周囲と協力して成果を挙げることが出来る人材かどうかは重要になってきます。
ただ単にチームで何か行った経験について述べるだけでなく、あなたの強みがそのチームでどう活かされているのかにまで、自己PRで述べた内容とズレが無いように考えることができているといいででしょう。
参考:短所は短所のままでいい?!面接で短所を聞かれた時の答え方
→背伸びをしてしまい、うまく答えることの出来ない人も多い「あなたの短所は?」という質問に対する2つのアプローチ方法を提示いたします。
参考:長所と短所(強みと弱み)のES例文44選-エントリーシートの書き方付-
→自身の短所に関する質問にうまく回答している内定者の事例も参考にしてもらえると良いと思います。
また、自身の弱みについてはカメラ・フイルム事業で同業他社である富士フイルムでも同様に尋ねられています。
近年、スマートフォンの普及等により以前は自身の強みであった既存事業が伸び悩み弱みへと向かう中で、あらたな分野・市場への多角化へと動く両社では、自身の弱みと真摯に向き合う姿勢ということが重要であると考えられていると言えるのではないでしょうか。
是非こういったESについても取り組んでみてください。
あなたは、自分をどのように変えていきたいですか?良いところと改善したいところを踏まえて、お書きください。(全角400文字以内)
学業に関する質問
- 研究内容について詳しく述べてください
- あなたの研究を当社でどう活かすことができますか。
- あなたの経験は社会でどう役立てることができますか。
- 学業での取り組みから学んだことはありますか。
志望動機とは逆に文系学生では特に軽視されがちな学業への取り組みですが、キヤノンでは以下のように文系学生に対してもESの段階からその姿勢を問おうという意図が読み取れます。
研究職を志望する場合は面接の段階でもかなり突っ込まれ、面接時間のほとんどが研究内容についてで費やされたということもあるようです。
「素人にもわかりやすく研究について説明してください」という形で問われるということもあるようですので、自身が取り組んだ内容をその分野についてまったく無知であることも考えられる面接官でも理解できるよう噛み砕いて説明できるよう準備しておくようにしましょう。
参考:キヤノン 【内定】エントリーシート(6)
参考:【ES例文22選付】学業で力を入れたことの書き方(ゼミ・研究・留学・資格など)
→学業への取り組みへの内定者回答集を提示します。
志望動機に関する質問
- あなたがキヤノンで実現したいことは何ですか。
- それを実現するフィールドはなぜキヤノンでなければならないのですか。
- 就職活動の軸を教えてください。
- 志望職種の志望理由を教えてください。
- 逆質問
多くの企業で最重要項目となる志望動機についてですが、キヤノンの場合は最重要と言えるほどは重視されていないようです。実際の選考では、最終面接まで志望動機については尋ねられなかったということもあるようです。
以下の本選考情報にもあるように、キヤノンの選考は人物本位であり、学生時代の経験の深掘りを通して学生の価値観や考え方をじっくりと見極めようという意図が込められています。
身だしなみを整える・適切な言葉遣いで話すなどといった基本となる事項は当然意識しておくことが求められるでしょう。
そんな志望動機の中では志望職種についてが重視されているようです。
ESでは希望職種について選択する質問があるようで、採用活動解禁の直前になってその質問で回答した職種についてのセミナーが開催されるなど、職種についての適切な理解は重要となります。
なぜその職種を選択したのか・その職種で具体的にどのような仕事に取り組みたいのかについて、以下のような記事も参考にしつつ自分なりに深い考察を加えておくことが求められるでしょう。
参考:エントリーシート(ES)や面接で選考官に仕事理解を示すには、興味のある部門と職種内容を語る
→「入社後にどんな仕事をしたいか」という質問が面接などでよく問われるため、仕事理解はとても重要です。参考記事では興味のある部門と職種内容から仕事理解を示す方法について説明しています。
参考:キヤノン 本選考情報(5) (事務系)
その他の質問
- 英語は話せますか。また、どのように英語を勉強していますか。
- 東南アジアへの赴任という可能性もありますが問題ないですか。
- (海外志向であることを述べた学生に対して)どのようなアイディアでモノを海外に売っていくか何か考えたことはありますか。
先述の通り、キヤノンは売上の8割以上が海外事業となっておりグローバルに活躍できる人材かどうかは重要です。そのため、このように語学力や海外赴任について問われることもあるようです。
「グローバルに働きたい」という姿勢は重要ではありますが、あなたにとってのグローバルとは何なのか以下の記事も参考に考えておくことが求められるでしょう。
参考:就活生が話しがちな志望動機「グローバルに働きたい」の3つの分類
→グローバルに働くといっても働き方は様々です。参考記事ではグローバルな働き方の3つの分類について紹介しています。
最後に
いかがだったでしょうか。
「志望動機が最重要」「文系学生は学業での取り組みはゼミの内容を説明できればよい」といった企業も多い中、ESの段階から「学業に力を入れて取り組んでいる人を評価したい」と明確に示している点が珍しいことが読み取れました。
あなた自身に関する質問でもアピールする項目について明確化していたことや、選考情報でも就活生の話を真剣に聞く姿勢であった声が複数あったことからも、キヤノンは就活生に対して親切な選考を行っていると言うことができるのではないでしょうか。
キヤノンのESや面接に取り組んでみることは学生の本分である学業について一度考えてみるいいきっかけになることでしょう。
→キヤノンの本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。