【AGC(旧:旭硝子)の面接過去問23選】頻出質問と選考意図とは
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最終更新日:2022年02月14日
AGC(旧:旭硝子)は世界一を誇る板ガラスを代表に国内外を問わず幅広く事業展開をしている素材メーカーです。
BtoB事業を主な軸とする企業ではありますが、就職活動の場においてその存在を認知し、選考を受けてみようという就活生は多いという印象があります。
選考フローはES→テストセンター→面接(4回程度)となっているようです。特に事務系では採用人数が少ないため、複数の面接を通じて学生の素質や志望度の高低をしっかりと見極めようとしているようです。
今回はそんなAGCの面接で実際に問われた質問について見ていきましょう。
参考:AGCのエントリーシート・選考情報
→unistyle上ではAGCの選考対策記事から内定者ES、面接レポートまで多数掲載しています。是非ご一読下さい。
学生時代の経験に関する質問
- 学生時代頑張ったことを述べてください。
- なぜそれに取り組んだのですか。
- なぜあなたがそれに取り組む必要があったのですか。他の人ではダメだった理由は何ですか。
- なぜその方法を取る必要があったのですか。他の方法ではダメだった理由は何ですか。
- あなたの取り組みを自己評価すると何点ですか。その点数をつけた理由は何ですか。
- その取り組みを振り返って反省点は何ですか。
- 挫折経験はありますか。
「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」の項目を直接的にだけでなくやや聞き方を変えて尋ねられる質問が多いようです。特に、「なぜそれに取り組んだのか」という動機については当然考えておくべき内容ですが、「なぜあなたか」・「なぜその方法か」というように「なぜ」の聞き方を変えて取り組みにおける学生の考え方について深く知ろうとしてくるようです。
一番下の挫折経験についてはなかなか該当するエピソードがないと戸惑う就活生も多いようですが、必ずしも人生の一大事となったような挫折レベルの高い経験を話す必要はなく、「ありません」と答えて自身の困難に対する捉え方を示すというアプローチも考えられます。
いずれにせよ、ありもしないエピソードを作り上げて中身の無い内容を述べることだけはしない方が無難と言えるでしょう。
参考:例文8選|挫折経験の魅力的な書き方とは?ない時の対処法や面接での答え方
→本記事では内定者の回答例を参考に挫折経験を問われた際の回答方針を解説しています。
あなた自身に関する質問
- 自己紹介してください。
- 長所と短所を述べてください。
- 周囲からどのような人だと言われますか。
- 趣味を4つ挙げてください。
- 上司に理不尽なことを言われたらあなたはどう対応しますか。
- 最後に何か言い残したことはありますか。
- リーダーシップはありますか。
「【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説」に記載されている典型的な質問もありますが、「趣味を4つ挙げてください」のように予測が立てにくくその場で考えないと回答できないような質問から、学生の反応を見ることもあるようです。
一番下のリーダーシップについては「AGC(旧:旭硝子)のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ」でも示されているようにAGCが就活生に求める素質の一つでありますので、それを発揮したエピソードについて用意しておく必要があるでしょう。
志望動機に関する質問
- 就職活動の軸を教えてください。
- 希望職種を教えてください。
- 地方勤務になった場合でも大丈夫ですか。
- 他社の選考情報を面接の日程も含めて述べてください。
- 弊社が第一志望ですか。
- 選考を受けている企業を第一志望から第五志望まで述べてください。
- あなたがやりたいことはAGCでないとできないのですか。
- 逆質問
志望動機については一次面接の段階から突っ込んで聞かれるということも多いようです。特にAGCでは一番上の企業選びの軸についてESでも直接尋ねられ重視されているようです。
面接の段階では企業選びの軸の深掘りは必須なようで、例えば「若いうちから大きな仕事を任せてもらえる」と回答すると、「『若い』とは具体的にどの年次までのことを指すか」・「『大きな』とは何の大きさか」などの質問が投げかけられます。ESで記述した軸について自分なりに解釈を加えておくとともに、その軸が形成された経験がどのようなものか面接前に振り返っておくといいでしょう。
他社の選考情報についても一次面接の段階から聞かれたというケースも報告されています。AGCは毎年採用人数が少ないということもあり、内定を出した学生を逃したくないという思いがあるのかもしれません。
しかし、必ずしも「御社が第一志望です」と答えなければならないというわけではなく、以下の記事ではAGCの内定者が実際に他社選考について尋ねられたときに「第一志望です」と答えずして内定を獲得した事例が紹介されています。だたやみくもに表面的な志望度を示すのではなく、自身の発言に責任を持って企業選びの軸をぶらすことなく回答することが大事なのではないでしょうか。
逆質問については二次面接で特に重点的になされるようです。調べればわかるような質問やそれを聞いてどうするのか不明確な質問は評価されませんので、自身がその質問をする意図を明確にしたうえで、面接の場でする意義がある質問をするよう心がけましょう。
・就職活動において、企業を選ぶ際に最も重視していることを教えてください。
→早く成長できる環境がある
・就職活動において、企業を選ぶ際に2番目に重視していることを教えてください。
→若いうちから大きな仕事を任せてもらえる
・就職活動において、企業を選ぶ際に3番目に重視していることを教えてください。
→魅力的な社員が多い
参考:企業選びの軸(就活の軸)の定め方とES(エントリーシート)例文を紹介 -大手企業内定者の回答例13選-
→内定者例文を参考に説得力のある企業選びの軸の構成方法を解説しています。AGC内定者の回答例も掲載していますので是非参考にしてみて下さい。
参考:面接|内定者が語る!深掘りに対応できる「正直」な面接とは
→就活生の誰しもが一度は嘘をつくべきか否か葛藤するのではないでしょうか。本記事では本音をぶつけて内定を勝ち取った就活生のインタビューを掲載しています。
その他に関する質問
- 英語は堪能ですか。
先述の通り、AGCは国内外を問わず幅広く事業展開をしている企業です。
そのため、選考の段階に関わらず質問の間にこのように英語力について尋ねられることがあるようです。エントリーシートにはTOEICの点数を記入する項目があるようなのですが、それを書かないと「TOEICの点数を書いていないようだがなぜ受験しなかったのか」という追及を受けることもあるようです。
とは言え、自分の英語力を「盛って」伝えても、その場で披露させられたり入社後に苦労することになるでしょう。自身がない場合は正直に伝え、現在・今後と力を入れて勉強していることを示すべきではないでしょうか。
→嘘をつきその場しのぎに成功したとしても後々必ず自分の首を締める事になります。面接で嘘をつくべきか否か悩んでいる学生は是非一度本記事をご覧下さい。
最後に
全体として、どの企業でも聞かれるようないわゆる「ベタ質問」もありますが、それを直接尋ねるだけでなく、聞き方を変えたり想定しておくことが難しい質問が目立ち、AGCとマッチングする人材かどうか様々な角度から見ようとしているという結果になりました。
そのため、先述の「第一志望です」のコラムにも述べてあったように、自分の発言一つ一つに責任を持ち自分なりに深掘りを加えておくこと・質問に対して正直に答えることがよりいっそう重要になってくると言えるのではないでしょうか。
文系学生にとっては特に狭き門であるAGCではありますが、選考を受けるのは自身の企業選びの軸について考えることに繋がり、就職活動全体でみても間違いなくプラスに働くことでしょう。
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