日本総研のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ

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最終更新日:2024年08月06日

「総合研究所」と聞くと、野村総合研究所(野村総研)を思い浮かべる人もいると思います。

今回扱う日本総合研究所は、そんな野村総研とは性格を異にしています。unistyleの「トップ企業研究」を参照すると、野村総研は「国内コンサル」、日本総研は「情報通信」にそれぞれカテゴライズされています。

このことからもわかるように、日本総研は他の総合シンクタンクと比較してSIer事業に力を入れている企業となっています。

今回はそんな日本総合研究所のESと採用HPから、日本総合研究所の求める人材を考察していきます。

本選考とインターンの締め切り情報

日本総合研究所の求める人材

忘れてはいけないのは、人は「論理」だけでは動かない、ということです。

 

周囲から信頼されるだけの人間性も磨いていかなければなりません。


「論理」と「感情」の両方をうまく使いこなしてこそ、人の心を動かすことができる。それは私が大学時代に打ち込んだ声楽と同じだと感じていますし、大きなプロジェクトを率いていく立場の人間にも求められることだと思います。

 

私ならではのスタイルで、ITを自分なりに解釈して表現し、世の中に新しい仕組みを創り出していきたいと思っています。

 

引用:社員紹介一覧(ITソリューション)

今も強く印象に残っているのが、入社2~3年目に担当したプロジェクトです。

 

複数の自治体の広域的な連携による新たなまちづくりを支援するプロジェクトでした。各自治体の将来ビジョンを整理し、新たな形でのまちづくりの方向性をまとめていくというもの。

 

首長へのインタビューなども行いましたが、各自治体の想いはそれぞれです。

それをどのようにまとめていくか、事務局の担当者とは、本当に毎日のようにやり取りをしました。また、調査報告書は、クライアントの提言書としてそのまま使われることが予定されていたため、その調整は非常に細かく大変なものでした。


そして報告書が完成。一つの地域がより良い方向へ進もうとしていく中で、微力ながらお役に立てたという、やりがいと達成感を味わうことができました。

 

引用:社員紹介一覧(コンサルティング)

1つ目の社員はITソリューション事業、2つ目の社員はコンサルティング事業とのフィールドが異なっている社員の働き方になります。

コンサルティングの仕事では新規にどのようなサービスを生み出せばいいのか、どういった体制で、どのように仕組みを生み出していくのかをクライアントとなる企業と一緒に考えて、時には実行部分まで手がけることもあります。

また、比較的短いスパンで様々な案件に携わる機会が与えられることも多いため、既存の考え方に固執しているようでは顧客の要求に対応していくことは難しいでしょう。

ITソリューションの場合でも、顧客の潜在ニーズをこちらから引き出し、新たなシステムの構築をこちらから提案していくことが要求されます。

実際、ITソリューションの社員も「世の中に新しい仕組みを創り出していきたいと思っています」と述べているように、このことはコンサルティング部門に限らず多くの日本総研の社員の働き方に共通した内容であるといえるでしょう。

以上の理由から「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」のうち、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」人材が求められていると考えることができます。

また、2つ目の社員の「各自治体の想いはそれぞれです」という記述にもあるように、コンサルティングの仕事ではそれぞれ多様な要求をもった関係者が存在し、それらをうまくまとめていく必要があります。

また、案件によって共に業務を行うメンバーが変わった場合、そのメンバーに対して柔軟に対応して価値を生み出す必要があり、チームプレー、すなわちそれぞれのメンバーとの間に協力関係を築けるかということも重要となってくるでしょう。

以上の理由から、先ほどの5つの強みのうち「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」素質を持った人材も日本総研は求めていると導くことが出来ます。

日本総合研究所ES設問

(1)あなたがこれまでに最も達成感を感じた経験について、なぜ達成できたかの要因を含めて教えてください。(500文字以下)

(2)あなたが失敗から学んだことと、それを活かした経験について教えてください。(500文字以下)

(3)採用ホームページ・説明会・セミナーなどで日本総研の考え方に触れ、どのようなポイントに最も共感したか教えてください。(400文字以下)

 

参考:日本総研のエントリーシート・選考情報
→日本総研内定者のエントリーシートを提示します。

設問(1)あなたがこれまでに最も達成感を感じた経験について、なぜ達成できたかの要因を含めて教えてください。(500文字以下)

他社でも頻出の「学生時代頑張ったこと」に関する設問です。学生時代頑張ったことは、その経験で発揮されたあるいは培われた強みや学びが当該企業が学生に求める資質に合致しているかが評価基準となります。

ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」に沿って、先ほどの「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」の2点をアピールされるといいと思います。

また、特にこの設問では、「最も達成感を感じた経験」という指定があるため、通常の学生時代頑張ったことと比較して、エピソードの規模も関わってきます。小さなエピソードでも見せ方次第ではありますが、ここでは規模にも注意してエピソードを選びたいところです。

達成感を得られた要因の分析も必要なため、要因とそこから得られた知見が日本総研の求める人材と合致していないと、どんなにすばらしい話でも高評価を得られにくいかもしれませんので、その点にも注意が必要です。

内定者の回答

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設問(2)あなたが失敗から学んだことと、それを活かした経験について教えてください。 (500文字以下)

失敗経験と、そこでの学びを活かした経験に関する質問です。

失敗経験を聞くことはESの設問として珍しいものではありませんが、「それを活かした経験」と、エピソードを二つ聞いてくることは珍しいです。

「失敗経験」→「学び」→「成功経験」という流れに整合性があるか、通常の失敗経験や成功経験のみを聞かれるパターンと比べて話の展開が一つ多い分より注意を払う必要があります。

また、成功経験の後に学んだことの重要性を再認識することもですが、失敗経験にはない「成功」という要素からまた新たな知見を獲得しているとなお良いと思います。

参考:【自己PR】面接で必ず聞かれる9の質問と回答ポイントを解説
→面接ではどの企業でも必ず聞かれるであろう「頻出質問」が存在します。今回は自己PRに関する頻出質問と質問別回答方針をまとめました。

内定者の回答

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設問(3)「採用広報物・説明会・セミナーなどで日本総研の考え方に触れ、どのようなポイントに最も共感したか教えて下さい。」について

志望動機についての質問の一種です。志望動機は成し遂げたいことが志望企業と合致しているか及びその成し遂げたいことが自身の経験から導かれるものであるかどうかが重要となります。

今回の場合はあなたが掲げる将来の夢やキャリアビジョンが日本総研の考え方と大きくズレがないかどうか確認する意図が込められています。

書類通過者の回答

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最後に


一口に「総合研究所」といっても、それぞれ力を入れている分野や社風は異なります。本記事冒頭でも述べましたが「日本総合研究所」は「野村総合研究所」と比較してもSier色が強い企業であると言えます。

他社の総研や外資系コンサルと併願して選考に臨むという方も多いかと思いますが、その働き方や業態の違いについて理解を深めておくことは重要になってくるでしょう。

しっかりとした企業研究を通して、自身のキャリアビジョンに見合った選択をしてくだされば幸いです。

unistyle上には業界・企業研究記事や選考対策記事が多数掲載しておりますので是非役立てて下さい。

参考:日本総研の企業研究
→unistyle上の日本総研に関するテクニック・コラム記事、ESや選考レポートのまとめです。

photo by Martin Thomas

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