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講談社のESと採用HPから考える講談社の求める人材

講談社のESと採用HPから考える講談社の求める人材

掲載開始日:2017年02月07日
最終更新日:2017年02月07日

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出版業界の最も大きな特徴は、その採用人数の圧倒的な少なさです。少ない年だと2.3人とも言われるほどで、非常に入るのが難しい業界です。では、早速講談社の求める人材に関して、その仕事内容から探っていきたいと思います。

出版社のビジネスモデルは、基本的には本を出版して売ることによって収益を得ています。出版物は、漫画・雑誌・文芸書・学芸書など、種類が多岐に渡ります。雑誌のように、社員が書き手になるものや、漫画・文芸書のように、編集担当として仕事に就くものがあります。まずは、具体的に社員の仕事を覗いてみて、講談社がどのような人材を求めているか確認しましょう。

採用HP、事業内容から考える講談社の求める人材

週刊現代編集部の1週間は、金曜日の「プラン会議」からスタートします。3~5人の班ごとにデスクにプランを提出します。会議後、上長から指示を受けて担当するページの取材を始めるのですが、土曜と日曜は基本的にお休みです。月曜、火曜と取材を続け、水曜から木曜日にかけて一気に記事をまとめます。週刊現代では、原稿を社員が自分で書くことが多いので、水曜日はだいたい徹夜になります。編集部員みんなで出前を食べながら、黙々と原稿を書き続けます。
取材がうまくいかなければ焦りますし、原稿を全ボツにされれば気分が沈みます。ただ、編集部の仕事でいちばん大変なのは、「プラン会議」です。特に新入社員時代は過酷。私の配属初日は偶然にも金曜日で、部署にやって来て10分後がいきなり「プラン会議」でした。初日だからとすっかり油断していたわけですが、指導社員から「プランなき者は去れ」と冷静な口調で告げられ、冷や汗をかきながら絞り出したのを覚えています。その後も、1年目は毎週25本のプランを提出。しかも会議では酷評され、プラン書を突き返されたり、投げ捨てられたり……。毎週、プランのことを考えて焦りまくっていました。
ここまで厳しい理由は、プランこそが編集者の「肝」だからでしょう。

引用:講談社の仕事 ジャーナリズム誌

この仕事では、「読まれる・注目を浴びる週刊誌を執筆するためにどのような新しいプランを出すか」というプラン策定から始まり、取材、執筆作業と、個人でガツガツ成果を出していく形で仕事を進めることが多いようです。その一方で、漫画家や小説家の編集者など、書き手の人がいい作品を作れるようにサポートをするという仕事もあります。この場合では、価値観の違う人と高い目標を目指して成果を出すという能力が求められます。また、雑誌でも政治家などの取材相手や、モデル撮影にあたっての関係者であったり、全く異なる価値観を持つ人と共に仕事をしながら、世の中の読者に新しい価値・考え方を提供していくという仕事をする場面が多いのではないでしょうか。

講談社の仕事で求められるスキルを「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせて考えると、「1.個人として努力し、成果をあげることができる」、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」の能力が重要になってくるのではないでしょうか。出版社でも部署間の異動はしばしばあるようで、必ずしも自分の得意・専門分野に配属されるというわけではないので、編集者としてチームでも、記者として個人でも成果を出せる人材が欲しいのかもしれません。

講談社の質問

1.あなたが講談社に入社して「一番やりたい仕事」をできる限り具体的に書いてください。
2.あなたが講談社に他よりも魅力を感じる部分はどこですか。
3.講談社のコンテンツを使った新しいビジネスのアイデアを考えてください。
4.10年後の出版業界はどうなっていると思いますか。
5.この1年に発売された以下の3つのジャンルの本の中であなたにとってのベストワンを書いてください。
6.あなたのこれまでの人生の中で一番の「冒険」とはどんなことでしたか。具体的なエピソードとともに書いてください。
7.あなたが誇るべき「変なところ」を教えてください。なぜ変だと思うのかも書いてください。
8.東京オリンピック開催の2020年あなただったら講談社でどんな企画を考えますか。雑誌の特集・新刊本・既刊本の売り上げを伸ばし、販促キャンペーンなどできるだけ具体的にかいてください。
9.あなたがこの社会の一員であるということを一番強く意識するのはどのようなときか。
10.あなたが働くうえで一番期待していることはなんですか。
11.あなたが本や雑誌を通して世の中に広めたいことを書いてください。

その他の例(参考までに)

本を好きになるきっかけとなった一冊
この一年間で発表された本の中で最も感動した一冊
デジタルでこそ読みたい一冊
実写化で開花するであろう作品
大学生活最大の失敗
この社会で変えていきたいこと
自信のある力
自信のない力
社会に出ることの一番の不安と、それを克服する方法
あなたにとっての働く目的
この一年の出版業界の気になる出来事、ニュース
好きなテレビ番組
好きな映画
面接でこれだけは絶対聞いてほしいという質問

参考:講談社 エントリーシート(2)
参考:講談社 エントリーシート(3)

質問の種類・内容が非常に多いことが分かります。質問内容も、日系大手のものとは少し異なりますが、解説していきたいと思います。

質問(1)「あなたが講談社に入社して「一番やりたい仕事」をできる限り具体的に書いてください。」

この質問では、志望動機を問われています。「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の中で「⑤具体的にどのような仕事をしたいのか?」の部分に注力して回答すればいいというわけです。自らの経験に基づく夢・目標があり、その仕事を通じて夢・目標が達成可能か、ということ確認しながら記載出来ると軸のブレない書き方ができるでしょう。

質問(2)「あなたが講談社に他よりも魅力を感じる部分はどこですか。」

一つ目に引き続き、志望動機が問われています。出版社の中でもなぜ講談社なのか、という部分に注力して聞かれています。ここでは説明会・座談会やOB訪問などのために積極的に足を動かし、情報収集をできるかが鍵となってきます。他の志望者と差別化を図るためには、自分の経験に基づいたオリジナリティのある志望理由が求められます。

質問(3)「講談社のコンテンツを使った新しいビジネスのアイデアを考えてください。」

ここでは、講談社の事業内容に対する理解と、自らビジネスを生み出せる創造力が求められています。携わりたい、と熱を持って語れる事業の中で、新たに取り組んでみたい事柄について記載してみるといいかもしれません。既存のビジネスを使うので、即効性の高そうな案が求められています。

質問(4)「10年後の出版業界はどうなっていると思いますか。」

紙媒体の売上が落ち始めることによって、出版が斜陽産業とも言われる中で、なぜ出版関係の仕事をすることに対して熱意があるのかを問うています。この質問を通じても、世の中を俯瞰して物事を様々な側面から考えることのできる人間か精査しているのではないでしょうか。見方を変えれば、出版という仕事は、変わりゆく世の中で愛され続ける記事を生み出す仕事です。21世紀初頭から、ネットの普及で出版社の記事の形も変化しつつありますが、今後はITの発達でどのように変化していくのか、想像してみるといいかもしれません。(例:翻訳技術の発達で日本の漫画が世界へ)

質問(5)「この1年に発売された以下の3つのジャンルの本の中であなたにとってのベストワンを書いてください。」

この質問は、単なる書評に近い質問で、学生自身の考え方・価値観や文章力を探っています。

質問(6)「あなたのこれまでの人生の中で一番の「冒険」とはどんなことでしたか。具体的なエピソードとともに書いてください。」

この質問は、学生時代に頑張ったことの変則的な質問です。「内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク」を参照して、まずは自分の考えを整理してみましょう。「冒険」というのは人によって解釈が異なる部分ですが、「高い目標を持って取り組んだこと」とも言いかえられるでしょう。その中での困難、取組、学びについて言及できるとより良いのではないでしょうか。

質問(7)「あなたが誇るべき「変なところ」を教えてください。なぜ変だと思うのかも書いてください。」

この質問も、聞き方は一般的ではないですが、一種の自己PRと言えるでしょう。「変なところ」というと、自分の長所をアピールしにくいですが、言い方の問題です。粘り強さをアピールしたい場合には、「困難であればあるほど燃える」といえばそれらしく聞こえます。「内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク」に照らし合わせて考えてみましょう。特に、「強みが形成されたきっかけ」、「具体的なエピソード」、「強みを社会でどう活かしたいか」に注力して書けると良いのではないでしょうか。

質問(8)「東京オリンピック開催の2020年あなただったら講談社でどんな企画を考えますか。雑誌の特集・新刊本・既刊本の売り上げを伸ばし、販促キャンペーンなどできるだけ具体的にかいてください。」

この質問は、形式的には「10年後の出版業界はどうなっていると思いますか。」という先程の質問に類似しています。3年後に控える東京オリンピックを目指して、という制約の下、講談社が掲げる施策を考えるわけです。オリンピックにも講談社にもwinwinとなる施策を考えるという点で難しい質問ですが、スポーツを絡めたコンテンツを作るという方向から始めると良いのではないでしょうか。スポーツ×漫画、スポーツ×短編小説、マイナースポーツ選手のメダル候補×雑誌など、組み合わせは数多くあります。販促キャンペーンも合わせての記載ということで、「関連書籍を複数冊購入することで、オリンピック観戦券をプレゼント」といった施策なども併せて記載できるとより良いです。

質問(9)「あなたがこの社会の一員であるということを一番強く意識するのはどのようなときか。」

「社会の一員である自分」を感じた原体験と、出版の仕事の相関性を考えると答えが見えてきます。例えば「出版の仕事=執筆者でチームを組んで世の中に想いを発信する仕事」と考えれば、「チームで社会に対してメッセージを発信したエピソード」を述べられると、良い形に収まるはずです。上と同じでなくとも、自分なりに出版の仕事を噛み砕いて、出版社で社会の一員として働く自分が想像できるようなエピソードを書けると良い評価を得られるはずです。

質問(10)「あなたが働くうえで一番期待していることはなんですか。」

自分の仕事に対するイメージ、何のために仕事をするのかということを質問されています。ここでは、仕事をした結果、自分が得たいものを書けるとよいでしょう。最初の質問であった「一番やりたい仕事」について考えた際に触れた、夢・目標に関して、これを叶える環境として、講談社が的確かを問うています。難しく解説してしまいましたが、要するに「出版の仕事に何を求めているか」を質問しています。

質問(11)「あなたが本や雑誌を通して世の中に広めたいことを書いてください。」

最初の質問で答えた、一番やりたい仕事を通じて何を成し遂げたいのかということについて質問しています。最初では具体的な仕事内容に注力して考えましたが、ここでは夢・目標に絞って記入できると良いでしょう。


最後に

いかがでしたか。今回は、受験人数・採用人数共に総合商社やメガバンクよりも圧倒的に少ない出版業界、その中でも講談社を取扱いました。

質問内容も独特の物が多く、仕事で関わる人間も多様性溢れる様子が伺える講談社ですが、「人が好き」という学生や、「新しい流行を生み出したい」という学生には、必見かもしれません。

photo by Jim Maloney

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