【業界研究】印刷業界の現状と課題とは?変化するビジネスモデルや職種、最新動向を解説
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最終更新日:2022年04月13日
【業界研究】印刷業界の現状と課題とは?変化するビジネスモデルや職種、最新動向を解説
【最新版】印刷業界の売上高ランキング・平均年収ランキング
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印刷業界大手2社(凸版印刷・大日本印刷)の強みや社風、事業内容の違い
毎年就活生から人気の高い凸版印刷や大日本印刷(DNP)が牽引する印刷業界。
志望者の中には、印刷物のイメージは明確でも、具体的なビジネスモデルや職種、最新動向などについてよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、印刷業界のビジネスモデルから職種と仕事内容、最新動向までを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
印刷業界とは
印刷業界は、「ポスターや雑誌といった印刷物を発行するサービス」を提供しています。まずは、以下で説明している印刷業界の分類と市場規模の推移をしっかり押さえて業界全体のイメージを掴みましょう。
印刷業界の分類
下図のように、印刷業界は「出版印刷」と「商業印刷」に大別されることが多く、それぞれ扱っている印刷物が異なります。
まず、出版印刷は出版社や新聞社が発行するコミックスや単行本などの書籍、雑誌、教科書、参考書などを扱っています。その他に、研究機関や団体が発行する書籍も出版印刷に含まれます。
仕事内容としては出版社から発注を受け印刷、加工、製本を行っており、その際には紙の種類やサイズ、色使い、製本方式などを要望に合わせて提案します。
続いて、商業印刷は一般企業や団体が主な顧客となります。商業印刷はさらに「宣伝用印刷」と「業務用印刷」に分けることができ、宣伝用印刷はチラシ・パンフレット・ポスターのような企業、団体の業務を宣伝するもの、業務用印刷は企業商品のカタログや会社案内、マニュアルなどの業務に直接関わるものを指します。
仕事内容としては企画から印刷、発送、在庫管理と印刷物を総合的にサポートする役割を担っています。
印刷業界の市場規模の推移
※矢野研究所調べ
※売上高は出版印刷、商業印刷、証券関連・カード印刷、ビジネスフォーム印刷の4分野を含む
上図より、国内の印刷市場は年々緩やかに減少していることが分かります。その要因として、電子書籍やインターネットの普及など、近年のデジタル化から紙媒体の需要が低迷していることが挙げられます。また、企業による広告宣伝費の減少も市場規模に影響しているようです。
印刷業界各社の売上高に関しては、【最新版】印刷業界の売上高ランキング・平均年収ランキングで紹介しています。
印刷事業以外の新たな分野で収益柱を確立しようと各社で新しい事業の模索が始まっています。出版不況による事業の多角化で詳しく解説していますのでぜひお読みください。
印刷業界のビジネスモデル
印刷物は基本的に顧客企業からの依頼によってオーダーメイドで制作しており、その都度個別の対応が必要という特徴があります。そして顧客の多種多様な要望に応えるためには、協力会社との連携が必要不可欠です。...
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印刷業界の職種と仕事内容
続いては印刷業界の職種と仕事内容を紹介していきたいと思います。印刷会社間で名称に違いこそありますが、基本的な仕事内容は共通しています。
ここでは、大日本印刷(DNP)の新卒採用ページを参考に「事務系」「技術系」「デザイン系」に分けて紹介していきます。
事務系
⑴営業
さまざまな製品・サービスを提案し、新しい価値を創出するプロデューサーです。製品・サービスをいかに掛け合わせてアプローチしていくか、自ら考えて実行します。⑵企画
メディアの企画・制作、システムの構築・運用など、高い専門性を持ったプランナーです。マーケティング、コンテンツ制作などの高い専門知識を持ち、営業と連携しながら最適なソリューションを企画・立案し、実行します。⑶コーポレートスタッフ
契約業務、経理・財務、諸制度の企画・推進、人材育成など、専門的な立場からビジネスを支えています。
技術系
⑴研究開発
新しい価値を提供するために、中長期的な視点で新製品、新技術、新規事業の創出に携わるインベンターです。⑵製品・プロセス開発
企業とその先にいる生活者の多種多様なニーズに応えるために、製品の開発、機能やプロセス技術の改良・改善、運用に携わるプロダクトエンジニアです。⑶システム開発
情報技術を背景に、企業や生活者とのコミュニケーションを通して問題の本質を見抜き、さまざまな課題解決に向けたシステムやサービスを提供するICTエンジニアです。
デザイン系
⑴デザイン企画
セールスプロモーションなどの分野で、意匠性やユーザビリティなど、広範なデザイン要素を融合させた企画を具現化するディレクターや、生活空間分野で優位性のあるデザインを開発し、空間設計やライフスタイルの提案、ブランド発信など、新しい価値を提供していくクリエイターです。
一つの印刷物を制作するために、どれほど多くの方が携わっているのかを感じていただけたのではないでしょうか。
「規模が大きそうだから」、「書籍やポスターが好き」などという理由だけではなく、業界各社の採用サイトやOB・OG訪問を通じて、しっかりと各業務のイメージを掴んでから選考に臨みましょう。
志望動機を書く際は、【例文あり】印刷業界の志望動機の書き方|合格者ES付きで紹介している印刷業界が求める人物像を参考にして下さい。
印刷業界の最新動向とニュース
印刷業界への業界理解を深める上で、最新動向の確認は必要不可欠です。以下では、業界研究に役立つニュースを3つ紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
出版不況による事業の多角化
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最後に
本記事では、印刷業界とは何かについて、ビジネスモデルや仕事内容、最新動向などを紹介してきました。
印刷業界への理解を深めた後に再度自分のキャリアについて考えてみて、本当に自分が印刷業界を志望するのかどうか確認してみると良いでしょう。
これから選考を受ける方などは、印刷業界大手2社(凸版印刷・大日本印刷)の強みや社風、事業内容の違いを参考に企業研究や選考対策をしていきましょう。
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