個人の成果を重視してほしい成果主義志向の学生が受けるべき業界3選
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最終更新日:2020年08月03日
受験、スポーツ、芸術などこれまでの経験を振り返ると個人として成果が求められた経験がないという人はほとんどいないのではないでしょうか。
受験であれば全国で何番目の順位か、学校内で何番目の順位かを常に競い合います。陸上競技など個人競技だけでなく、野球やサッカーなどのチームスポーツにおいてすら打率、打点、アシスト、ゴールなど個人に成績が紐づきます。芸術においても、絵画やピアノなどの金賞、銀賞など個人に成績が強く結びつきます。
何らかの分野において成果をあげるために工夫、努力を行い、実際に成果を出すことに強い充足感を覚えたことのある就職活動生はかなり多いのではないでしょうか。
仕事においても個人として成果が強く求められる仕事というものが存在します。会社によっては毎週全国のランキングを発表しその中で成果を競い合わせるといった企業も存在します。競争やノルマが苦手な人にとっては好ましくない環境ですが、個人に対して強いプレッシャーがかかる環境下で成果をあげることに喜びを感じるタイプの人にとってはやりがいのある環境だと言えます。
チームに成果が紐づく仕事がいいのか、個人に成果が紐づく仕事いいのかというのは「企業選びで使える7つの分類軸|BtoB・ゼネラリスト・個人主義?」の一つでもあり、就職活動のはじめに考えてほしい基準の一つです。
今回は「個人に成績が紐付き成果が求められる仕事がしたい」という企業選びの軸を持つ学生向けに3つの業界を紹介します。
その業界の良い点と悪い点についての解説やその業界の内定者のESを載せていますので、企業研究の参考にしていただければと思います。
・受けるべき業界①:銀行・証券
┗【参考】三井住友銀行内定者の志望動機
・受けるべき業界②:製薬会社のMRや生活消費財メーカーの営業
┗【参考】P&G内定者の志望動機
・受けるべき業界③:楽天・リクルートやネットベンチャーの営業
┗【参考】ワークスアプリケーションズ内定者の「成し遂げたいこと」
・最後に
受けるべき業界①:銀行・証券
個人の激しい競争が有名な業界と言えば野村證券です。
野村證券の解説でも書きましたが、ノルマ証券と揶揄されるほど個人としての成果が強く求められます。
また銀行もエリートの雰囲気がありますが、仕事内容としては個人としてどれだけ融資を積み上げたか、投資信託商品を販売で来たかが強く紐付き成果に応じて評価されます。
参考:新入社員ながら個人部門トップセールス20位に入った銀行員の考え方
→銀行の仕事内容や評価については上記のコラムで紹介しています。
形のない金融商品を扱い、なおかつ取り扱い商品も幅広いため、個人の力量や人柄により成績が左右されます。
メーカーの営業はどうしても個人の力量以上に商品の魅力が大きく、その会社の商品に魅力がなければいくらいい営業マンでも販売するのが難しいと言えます。
良い点の裏返しでもありますが、「数字は人格」という言葉があるぐらい、個人の力量がダイレクトに結果に反映され評価されるため、成果があがらない時は非常に居心地の悪さを感じるかもしれません。
銀行・証券会社ともに給与が高く、社会的ステータスが高いと言われる仕事にも関わらず高い離職率を誇るのは、成果が上がらない人にとってかなり居心地の悪い状況であることが関係しているかもしれません。
【参考】三井住友銀行内定者の志望動機
法人ビジネスを志望する理由(200字)
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受けるべき業界②:製薬会社のMRや生活消費財メーカーの営業
製薬会社のMRや多くの生活消費財メーカーの営業も個人として複数の顧客を担当し、売上目標を達成するために何ができるか考える仕事です。
MRであれば医師、メーカーであれば量販店やスーパーなどの購買担当者、店長に対して自社製品の魅力を伝え、その導入がメリットにつながることを伝えることが仕事になります。
金融商品と異なり形のある製品を扱い、また人々の生活に直接役立つものでもあるため、モノを通して仕事にやりがいを感じやすいという人はいるでしょう。
薬として処方される、陳列棚に自社の商品が並ぶなど目でみて成果を実感できることをやりがいに感じる人には金融業界よりも良いと言えます。
前述の通り、商品により売れる売れないが大きく左右されてしまうため、営業の力よりも商品企画やマーケティング部門の力が大きい点は悪い点と言えるでしょう。
消費財メーカーにおいては営業への配属が多い一方で、商品企画やマーケティングが花形部署になりがちなのは商品力を生み出す根本の部署にいきたい人が多いためと考えられます。
【参考】P&G内定者の志望動機
◆第一志望職種の志望理由〈200字以内〉
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受けるべき業界③:楽天・リクルートやネットベンチャーの営業
インターネット商品を提供する企業の営業も個人に成果が強く結びつきます。楽天であれば加盟店に対して楽天内での広告枠を販売するのが営業の仕事であり、個人個人に達成目標が課される仕事です。
参考:元社員が語る「楽天の営業」とは〜ブラックと言われる企業に勤めて〜(前編)
→楽天のECコンサルタント(営業)の仕事実態については元社員の方に書いてもらったこちらのコラムをご参照ください。
リクルートであれば各種リクルートがもつ媒体の営業を行い、SEOなどを提供するネットベンチャーも自社サービスの営業を行います。
ネットベンチャーとひとくくりにしていますが、提供する商品によって、商品力が全てなのか、営業マンの力量が全てなのか分かれるため個別の仕事内容についてはよく見てほしいと思います。
例えば楽天やリクルートなどにおいては既にブランド力のある商品を展開しておりその販売のため、営業マンの力量以上に商品である媒体そのものの価値が重要であると言えます。
一方でSEOコンサルタントなどは実態のわかりにくい施策を丁寧に説明しながら顧客に納得してもらった上で導入してもらうため、個人の力量が強く求められると言えます。その企業のビジネスモデルにより、銀行・証券のように個人の力量が問われるのか、メーカーのように商品力が問われるのか変わると言えます。
そのため自分が受ける企業がどちらのビジネスモデルなのか企業HPや説明会を通して理解しておくとよいでしょう。
【参考】ワークスアプリケーションズ内定者の「成し遂げたいこと」
入社後に実現したい事(400字以内)
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最後に
ちなみに「営業」という仕事は汎用性が高く、転職しやすい職業の一つであると言えます。顧客に信頼してもらい、商品を買ってもらうというスキルは、金融商品でも消費財でもネット系の媒体でも応用できるスキルであると言えます。
どういった商品を扱うにしても応用の効くスキルが身に付くと考えて飛び込むのも一つの選択肢でしょう。
もちろん上記で詳しく説明した通り、扱う商材によりいいところも悪いところもあるのでその点についてしっかりと理解した上で志望するようにしましょう。
photo by Martin Thomas