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「途上国の発展に貢献したい」という軸の学生が絶対に受けるべき四つの業界

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掲載開始日:2015年02月26日
最終更新日:2016年12月09日
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海外におけるボランティア活動や途上国における居住経験、ゼミでの海外フィールドワークなどの経験から、海外の途上国の発展に貢献するような仕事がしたいと思う就職活動生は毎年一定の割合でいます。

今回は「途上国の発展に貢献したい」という軸を持つ学生向けに、受けるべき業界とそれぞれの業界のいいところと悪いところを軸に基づき、比較をしてみました。まだ自分のやりたいことが定まっていないという方も業界研究の方法として参考にしていただければと思います。


受けるべき業界①:外務省、政府系国際機関やNPO


こういった企業選びの軸を持つ学生の多くが、外務省、JICAなどの政府系機関への就職を真っ先に思いつくのではないでしょうか。外務省においてODA(政府開発援助)の予算ふくむ方針を考え、JICAがその実施機関となります。また政府の援助だけではなく、NPOなどによりカンボジアや海外途上国において教育支援などを行う動きも活発になっています。


他業界と比べたいいところ

このような企業、組織で働く最大の利点は、ビジネス抜きに純粋に途上国支援を行うことが出来る点にあると言えます。総合商社やインフラメーカーなどにおいても途上国でのビジネス展開は盛んで雇用を生み出すことで途上国経済の発展に大きく貢献していますが、営利組織である総合商社やインフラメーカーなどにおいては儲からなければ事業を行うことはありません。そのため支援を必要としているにも関わらず、ビジネスとしてのうまみが少ないために事業展開してもらえない国はかなりあります。

一方で外務省やJICAであればビジネス上の採算を意識せずとも純粋に途上国の支援を行うことができることが魅力です。途上国支援をしたいという軸で総合商社の人にOB訪問するとたいていの場合は「儲からない場合はやらないよ」と返されてしまいますが、外務省やJICAであればODAの実行であるためビジネス抜きに支援が可能です。

 

他業界と比べた悪いところ

もちろんODAにも問題点はあります。途上国の政治が腐敗している場合、資金援助をしたとしても賄賂や関係企業の優遇により、本当に支援をしたい人々に届かないという問題があるようです。下記のリンク先のコラムにおいては、ODA全体の61%が貧困者に役立たない「幽霊援助」であると書かれています。

貧困者に届く支援を--日本のアフリカ向け ODA の課題 | 一般社団法人アジア・太平洋人権情報センター

またビジネスであれば、儲かる限りは継続され、その国の自立・安定に大きく貢献します。批判もありますが、工場がたてられ、人が雇用され、賃金が払われ生活水準が工場するとその国の経済発展に貢献することができます。一方でODAなどの支援であればビジネスが度外視され、事業としては成り立っていないのに継続されてしまったり、またODAが見直され撤退されてしまうという継続性の問題点もあると言えます。

 

【参考】JICA内定者の志望動機

実際に海外ボランティアに取り組んだ経験に基づいて語れているため説得力を感じます。

なお、途上国支援を志したきっかけが「海外旅行をした際にインフラ不整備で不便だったから」といった程度のものでは採用側からの共感を得ることは難しいと思いますので、伝える内容にはよく注意してください。

面接においては後述する総合商社などとの違いについても聞かれるものと思いますので、なぜJICAを選ぶのか、いい面悪い面踏まえて話ができるよう準備をしておくべきでしょう。

この内定者のESはこちら

 

受けるべき業界②:総合商社

途上国支援をしたいと考えて総合商社を志望し、実際に内定する人もかなり多くいます。インフラやプラントのプロジェクトを含めて途上国に関わることができることに魅力を感じて総合商社に入りたいという人も多いのではないでしょうか。総合商社はビジネスのあるところであればどこでも出現し、メーカーや他業界とプロジェクトを組みビジネスを生み出そうとします。三菱商事のフィリピンにおける水道事業の民営化への参入などは総合商社のインフラ事業のわかりやすい例と言えるでしょう。


他業界と比べたいいところ

前述の通り、ODAが継続性に問題点を抱える中で、総合商社は儲からない事業は行わないため、ビジネスとして雇用を生み出し途上国の経済発展に貢献することができます。その事業がビジネスとして儲かり、また現地の生活水準の向上に貢献することができるため、安定・継続的に途上国に貢献できます。

またメーカーなどに比べると、事業のプロデューサーとして様々な関係者をまとめてビジネスを生み出す主体となることができるのは魅力と考える人もいるかもしれません。途上国のメーカー、日系のメーカー、政府関係者をまとめて一つの事業を生み出す上でリーダーシップを発揮することが求められています。

 

他業界と比べた悪いところ

一方で、前述の通り、総合商社を含む民間企業は儲けが生まれなければ事業進出を行いません。利益を第一に考えざるを得ないため、途上国貢献というのは二の次になりがちです。

またトヨタや日清などグローバル展開しているメーカーに比べると、総合商社は黒子の役割を担っており、現地の人からの知名度は皆無に等しく、自分自身の仕事を届けたい人に知ってもらうことができない可能性があります。現地の人々に大きく貢献する事業を担っていたとしても、現地の人から認知されていないため、やりがいを感じづらいという人もいるかもしれません。

【参考】総合商社内定者の志望動機(三菱商事)

幼少期を海外で暮らしていた経験からインフラの重要性を語っています。生い立ちに基づいて成し遂げたいことを伝えられており評価されやすいものと思います。

また、三菱商事が強みを持つ水ビジネスを取り上げている点も、「なぜ三菱商事なのか」という問いへの回答となっています。

「同業の中でもなぜ当社か」という質問に答えるための一つの方法として参考にして欲しいと思います。

参考:「同業の中でもなぜうちの会社か?」という質問に驚くほど簡単に答える三つのアプローチ

この内定者のESはこちら

 

受けるべき業界③:グローバルメーカー

アフリカにおいては日本の車の需要が高く、非常に人気が高いようです。またユニチャームの紙おむつや生理用品は中国や東南アジアにおいてかなり売れ行きがよいようです。日本のものづくりはまだまだ世界的に評価されている部分も多く、そういった製品をもとに途上国の生活水準の向上に貢献するということでも冒頭の企業選びの軸は達成することができるでしょう。

 

他業界に比べたいいところ

自社の製品が途上国において使われているのを見るたびに自分自身の仕事の成果を感じることができるため、やりがいを感じやすいと言えるでしょう。自社の製品により途上国の生活水準にダイレクトに貢献している実感が得られるのは非常に大きいと思います。


他業界に比べた悪いところ

一方で総合商社同様に、ビジネスとしてうまみのある地域でなければ進出できないため、途上国貢献を考えるのは二の次になりがちです。また総合商社と比べると、事業を生み出すというよりは自社製品を如何に販売するかという点に焦点が当たっており、国や政府と関わりながら、途上国の仕組みそのものを生み出していくダイナミックさはないかもしれません。

こちらはユニリーバの志望動機になりますが、途上国・新興国でのニーズに応えているという点では同様です。

扱う商材が消費財であるがゆえにダイナミックさに欠ける点については「小さな変化が大きな変化」と、自覚とポジティブな姿勢を同時に伝えています。

過去の経験とのつながりもしっかりと話しているため、共感もされやすいと感じます。

この内定者のESはこちら

 

受けるべき業界④:プラントエンジニアリング・重工業メーカー

プラントエンジニアリング業界はなかなか消費者の知るところで活動をしていないため、なかなか知ることがない業界の一つかもしれません。こちらのコラムでは内定者にその魅力について語ってもらっています。

意外と知らない!?「プラントエンジニアリング業界」

 

プラントエンジニアリング業界はエネルギーや工業材料などを生み出す産業施設を生み出す業界です。工場や製品を持っている訳ではなくマネジメント力とエンジニアリングの技術という人を資産に、各国の資機材メーカーや建設会社と協力してプラントを創り出す指揮を取ります。その性質上、総合商社や重工業メーカーのインフラ開発部との関わりが深く、オーストラリアにおける水道事業においては日揮が三菱商事と協力して事業を展開しています。

 

他業界に比べたいいところ

マネジメントとエンジニアリング技術という技術を持って様々な国の課題解決を行うことができます。砂漠の上から海上まで地球上のあらゆるところに建設することを求められ、その指揮をふることができます。総合商社同様に途上国の発展のための仕組みづくりの根幹に関わることができ、技術を持たずコネクションとマネジメントが力の総合商社とは異なり、自社で確固たる技術を保有している部分が強みと言えます。

 

他業界に比べた悪いところ

営利企業であるため、ビジネスとしての採算が必要なのは総合商社やグローバルメーカーと同様です。またグローバルメーカーと比べると、やっぱり総合商社同様に黒子であるため現地の人々に認知されにくい仕事であると言えるでしょう。

【参考】日揮内定者の志望動機

こちらの内定者も留学経験に基づいて海外志望の旨を伝えています。

また、途上国への貢献とは異なる切り口として、プラントエンジニアリング業界の魅力を「多くの仲間たちと共に一丸となって巨大なプロジェクトを完成させる達成感を味わうことができる」ことだと語っています。こうした抽象化はチームスポーツなどの経験とも結びつけやすいと思いますので、ぜひ参考にしてください。

この内定者のESはこちら

 

最後に

ここまで見てきたように業界ごとに一長一短あり、完璧に条件が揃っている業界なんてないことがわかると思います。各業界で書いた通り、それぞれの業界のいい点も悪い点も含めて理解して、それでも志望するのかどうか考えることがよりよいキャリア選択の上では重要なことであると思います。ぜひ自分自身の軸を明確にすることに加えて、その軸に合った業界はどんな業界なのか、それぞれの業界のいい点・悪い点を冷静に見極めることを忘れないでほしいと思います。

もちろん今回ご紹介した業界以外にも「途上国の発展に貢献したい」という企業選びの軸に当てはまる業界はあると思いますのでぜひ皆さん自身で考えながら就職活動を進めていただければと思います。

 

credit: Alex E. Proimos via FindCC

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