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花王本選考のESで書くべき内容

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掲載開始日:2015年03月03日
最終更新日:2016年12月09日
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credit: Bev Goodwin via FindCC

ビオレ・アジエンスなど様々な商品ラインナップを持つ花王は資生堂と並ぶ知名度の生活消費財メーカーであり、就職活動生の人気も高い企業の一つです。例年、BtoCの生活消費財メーカーのESの設問はボリュームが多くなりがちで、その意図としては、「消費者として好き」程度のレベルの学生を振るいにかけたいという意図があるものと思われます。このように設問が多いと応募数が減少するものですが、花王のような企業ではそれでも数万単位の応募があり、事務系職の採用は数十名程度のため数百倍の倍率になるものと考えられます。

生活消費財メーカーについてはP&Gおよび資生堂の解説記事が参考になると思いますのでぜひ下記もご参照ください。

P&Gのエントリーシートから考えるP&Gが求める人材
資生堂のエントリーシートから考える資生堂が求める人材


花王ES設問

 

・応募したきっかけ(300文字以内)
・「花王ウェイ」について(300文字以内)
・取り組んでみたい事(300文字以内)
・面白いと感じた授業や研究について(300文字以内)
・ターニングポイント(300文字以内)
・“こだわり”をもっているモノ(300文字以内)
・人生最大のピンチ(300文字以内)
・PR(300文字以内)

 

設問に対する考え方

unistyleの企業別選考対策では常々伝えている通り、企業の設問について回答する際には、企業がどのような人材を求めているのか把握した上で、自分自身がそのような人材であることを伝えることが何よりも重要です。

花王の特にマーケティングの仕事は、商品についてのフィードバックを消費者やブランドの営業担当から受け取り、担当するブランドの開発担当の技術職と連携を取りながら新規の広報戦略について考えることが仕事となります。スキルや考え方の異なる社内のメンバーをまとめて、担当ブランドの認知・売上向上という成果を求められる仕事であるといえ、そのような仕事においては下記のような能力が求められていると言えます。

①リーダーシップを発揮し、営業・製品開発の担当者と協力し共通の目標を共有・達成することの出来る人材
②営業や製品開発の担当者と信頼関係を構築し、それぞれの部署が抱える課題やニーズを引き出し解決の提案から実行まで行うことの出来る人材
③営業、製品開発など考え方や立場の異なるメンバーをまとめて協力して成果をあげることのできる人材
④正解のない中、今までにない手法やプランを立案し、周囲に納得して協力してもらい実現することのできる人材

こういった人材であることをこれまでの経験から伝えることが出来れば十分に評価されるでしょう。どういった学生時代の経験が上記①〜④に当てはまるかは下記のコラムに書いていますので合わせて参考にしてください。

人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み


花王社員の働き方から考える花王が求める人材

上記で解説した求める人材に大きな差がないかを確認するために花王の採用HPを確認したいと思います。求める人材については各企業が求める人材として定義している文言だけでなく、実際に働く人がどのように働いているのか、求める人材にどのように合っているのか考えながら情報収集を行うとより効果的でしょう。

 

一方で、お客様の声の代弁者であるからには、ブランド戦略に基づく広告の立案・統括から、技術、開発を含めた費用対効果など、PDCAサイクルの中で業務をスピーディにこなし、常に成果を求められる厳しさや責任も伴います。けれども、私はその厳しさを苦に感じたことはありません。それは研究所、広告作成部などの多彩なエキスパートと連携しあえるいい関係が築かれている花王ならではのモノづくりの環境の素晴らしさがあるからです。逆の見方をすれば、こうした環境なくして、お客様目線に立った高次元でのよきモノづくりは実現しないと私は考えています。
花王採用HPより抜粋

 

上記で解説した通り、研究所、広告作成部がしっかりと連携していることが見て取れます。また別のマーケティング担当社の方も下記のように語り、それぞれのエキスパートが自分の役割を果たすことでよいものづくりが生まれるということを語ってくれています。

 

バスマジックリン」をはじめとする花王製品がお客様の手に届くまでには、研究開発、生産、販売、クリエイティブ、法務などの各種関連部門の協力が必要不可欠です。つまり、多くの専門スタッフの技術と叡智なくして、花王のよきモノづくりは成り立たないと言えます。マーケターは、こうした部門の専門スタッフに「ブランドがもたらす市場メリット」といった観点で企画プレゼンを行うことも多いのですが、私は花王製品を通して、消費者の皆様にお届けしたいブランド価値を共有し、全スタッフを同じベクトルに向かって前進させるプロデューサーの役割を担っています。その役割を全うするにあたっては数億円に上る初期投資費用の勘案や、限られた生産ラインに支障をきたさない工程立案など、全方向に神経を働かせる繊細さが求められます。このように説明すると「マーケターって大変な仕事ですね」と思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。でも、そんな方はぜひ逆の見方してみてください。例えば人気のテレビドラマでは事件や問題が発生した時、主人公と脇をかためるキャストがそれぞれの個性や力を発揮し、協力しながら難局を突破していきます。それと同じく、花王でもマーケターをはじめ各エキスパートが活発に意見を交わし、製品づくりの過程で技術や叡智を結集し、様々な課題や問題を乗り越えながら製品づくりに邁進しています。まさしく、言葉にならない醍醐味や、難局を乗り越えた者にしか味わえない達成感を感じられる場所がよきモノづくりの現場なのです。こうしたことから「マーケターは大変な仕事」と感じられた方も、重責の一方で魅力に満ちた職種であることをご理解していただけるのではないでしょうか。
花王採用HPより一部抜粋)

 

上記の通り、マーケティングの部署は全スタッフを同じベクトルに向かって前進させるプロデューサーであるため、上記で解説したリーダーシップや考え・立場の異なる人と協力して成果をあげるといったことが強く求められると考えられます。学生時代の経験においても自ら主体的に周囲の協力を仰ぎ、プロデューサーとしてチームとしての目標を成し遂げた経験は評価されると思われます。


一つ目の設問:応募したきっかけ(300文字以内)

いわゆる志望動機です。こういった設問でありがちな志望動機として、「花王の製品が好きで、花王の企業理念に共感しており、花王で働くOBの方がすてきだったので」といった提灯志望動機のようなものを書いてしまう人が多いのですが、それでは評価されないと言えます。消費財メーカーの志望動機では、「消費者として好き」のレベルを脱していない志望動機が多いのですが、上記で説明されたようなプロデューサーとして厳しい目標を課されながらも周囲と連携して成し遂げることにやりがいを感じられるかなどについてより考えるとよいかもしれません。

「好きだから」という志望動機の8割が評価されない理由
こんな志望動機は嫌われる!評価されない志望動機の実例

生活消費財の志望動機を内定者ごとに分析すると、「営業やマーケティング」など仕事に焦点を当てたものと「商品そのもの」に焦点を当てたものに分かれます。前者であれば、「言葉以上に行動で示すことで信頼を得るという強みを一番活かすことができる(P&G内定者の志望動機)」や「学生時代のゼミ研究の経験からマーケティングを仕事としたい(資生堂内定者の志望動機)」などが挙げられます。

後者の「商品そのもの」に焦点をあてた志望動機としては「両親が障害を患っていたことから健康を多くの人に伝える仕事がしたい(明治内定者の志望動機)」といったものが挙げられます。

 

いずれの志望動機においても自分自身の主体的な経験に基づき説明できることが大前提です。ぜひ花王という企業や花王の商品を持ち上げるだけの志望動機を書くのではなく、「なぜ応募したのか」を通して自分自身のことを伝えるようにしていただければと思います。また志望動機のフレームワークに則って整理しておくとこのような設問でもすんなりと書くことができると思いますので参考にしていただければ幸いです。

内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク


二つ目の設問:「花王ウェイ」について(300文字以内)

「花王ウェイ」に関する質問は毎年聞かれていますが、これも難しく考えず上記の志望動機と同様に自分の経験に照らし合わせてどの花王ウェイに共感することができるかを書くようにしましょう。例えばサークルやゼミの活動でマンネリだった状況を打破するために提案した経験などがあれば、花王ウェイの「絶えざる革新」について自分自身の主体的な経験から共感を示すことができるでしょう。一つ目の応募のきっかけと同様に、自分自身の過去の経験とつなげて語ることが採用側の共感を得るためには重要だと言えます。


三つ目の設問:取り組んでみたい事(300文字以内)

取り組んでみたいことについては、志望動機のフレームワークを参照していただければと思います。内容としては応募のきっかけや花王ウェイと論理的に繋がりを示すことができるとよりよい内容になるでしょう。志望動機のフレームワークの中では食品業界の内定者の志望動機を例に説明していますが、「①成し遂げたいこと:健康の価値を多くの人に届けたい⇒②きっかけとなる経験:両親が障害を抱えていた+健康に関するアルバイト経験⇒③具体的に取り組みたいこと:加工用食品営業部で食品添加物などを提案する仕事がしたい」といった流れで一貫性のある志望動機を示すことが出来ています。


四つ目の設問:面白いと感じた授業や研究について(300文字以内)

「授業や研究について知識のない面接官が興味を持つように説明してほしい」というのは 面接でよく聞かれる質問の一つです。その研究や授業の面白さを知らない人に説明するにはその研究や授業に対する深い知識がないと語ることができません。こうした設問を通してどれだけ真面目に授業や研究に取り組んできたのか、まったく知識のない人に面白さを伝える地頭が見られていると言えます。


五つ目の設問:ターニングポイント(300文字以内)

ターニングポイントとは何とも答えにくい質問かもしれませんが、一つの方向性としては、unistyleでは自己PRにおいて常に書くように伝えている「強みが形成されたきっかけとなる経験」を書くというのが一つのアプローチかもしれません。

内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク

また挫折経験から這い上がった経験を書くのも一つの方法だと言えます。挫折した経験からどう這い上がり、何を感じたのかを通して自分を伝えることが出来るとより魅力が伝わります。失敗経験や挫折経験を素直に話すことが出来る人というのは芯の強さを感じさせます。

上記のアプローチ以外にも自分の経験から書きやすい「ターニングポイント」を書けばよいと思いますが、冒頭で伝えた通り、花王が求めている人材は常に頭の隅に置きながらそういった人材であることを伝える内容であるとより共感してもらいやすいかもしれません。


六つ目の設問:“こだわり”をもっているモノ(300文字以内)

自分が大切にしていることはその人を強く表すと言えます。組織の中で意識している役割や人生の中で大切にしていることなどをこだわりとして説明ができると書きやすいのではないでしょうか。アクセンチュアや三井不動産、INPEXなどの企業では「大切にしている軸、モットー、価値観」などを聞いていますので下記のエントリーおよび内定者の回答を参考にすると書きやすいかもしれません。

あなたが日ごろ大切にしている軸(モットー)は何ですか?


七つ目の設問:人生最大のピンチ(300文字以内)

いわゆる今までの最大の困難などの定番の質問です。成果にコミットして何かを成し遂げようとした経験がある人であれば、ピンチや困難には陥った経験があるのではないでしょうか。何かにチャレンジする際にピンチや困難はつきものだと言えます。最大の困難については三井物産でよく聞かれる質問であり、専門商社のメタルワン・兼松などでも聞かれています。下記のエントリーおよび内定者の回答も参考にしてみてください。

これまで直面した中で最大の困難・挫折について教えてください


八つ目の設問:PR(300文字以内)

最後は自己PRです。もちろん自分の強みを語るだけでなく、自分と仕事を結びつけて、自己PRから志望動機まで語ることもできると思います。過去の経験から自分を語ることが自己PRであり、そんな自分だから将来はこんなことがやりたいと未来のことを語るのが志望動機であり、二つは一貫したものであると考えられます。花王が求めている人材について理解した上で、花王という企業にふさわしい人材であることを伝えることが出来れば共感してもらいやすいかもしれません。

 

最後に

消費財メーカーはBtoCでなじみのある商品が多いことから多くの学生が応募する一方で事務系の採用数は少ないため激戦になる業界の一つで、ES通過率が非常に低いのが特徴の一つです。東大や早慶の学生でもエントリーシートの段階で落とされてしまうことも少なくない業界の一つなので、志望度の高い方は今回書いたことも参考にしながら多くの社会人や内定者の人に添削を受けた上で提出した方がよいでしょう。

既に多くの企業がエントリーシートの内容を公開しているので、就活情報のインプットはそこそこに、下記の締切情報を参考にどんどん書いて添削してもらうようにするとよいでしょう。

締切情報はこちら

また、今回の記事で紹介した消費財・食品メーカー内定者の自己PR・志望動機はそれぞれ下記となります。それぞれ会員登録いただくことでご覧になれます。

 

P&G内定者の自己PR「あなたが、異なる背景、経歴又は考えを持っている人々と、建設的な関係を築き上げ、よりよい結果を得た例をあげてください」

所属するストリートダンスサークルの文化祭でのステージ発表。【背景】当サークルは11月の文化祭におけるステージ発表に最も力を入れている。組織の人数は300人規模で、様々なダンスのジャンルがある。ダンス一筋の者もいれば他の活動にも従事している者もいる。つまり、スキルやダンスに対するモチベーションが様々なので、その中で最高の発表にする為にはサークルのまとまりが不可欠となる。練習への遅刻、無断欠席、スキルの異なる者の間での確執など、文化祭への準備を進めていく中で様々な問題が生じた。サークルとしてのまとまりが薄れる事態となった。【取組み】私はリーダーとサークル部員の間の橋渡しの役割を買って出た。300人規模であるので、なかなかリーダーが一人ひとりのサークル部員から悩みを聞き、相談に乗るということは時間的にも厳しいものがあると考えたからである。一番大切なのは共通の目標を掲げ、一人一人自覚してもらうことだと考えた。各ジャンルの同期に協力を呼びかけ、練習後食事の勧誘や、他の活動との両立の悩みについて相談に乗る等、ダンス以外での交流を増やす中でリーダーの想いを繰り返し伝える他、信頼関係構築に努めた。「歴代最高のステージにする」この目標の浸透の他、家が遠い、他の活動等の理由で練習時間があまり裂けない後輩には、都合の良い時間に個別で教えることで少しでもダンスのスキル差を埋める取組みを行った。【結果】サークル全体に一体感が生まれ、バラバラであった振りも統一感が生まれた。何よりもサークル部員一人ひとりが心から楽しんで踊ることが出来た結果、文化祭では5000人の観客を感動させる発表となった。


「リーダーとサークル部員の間の橋渡しの役割」と、直接肩書き上のリーダーを務めてはいないものの、担当者としての仕事へのオーナーシップをしっかりと伝えている内容です。

就職活動中はリーダーや部長が大量発生しがちだと感じますが、重要なのは肩書きではなく考え方とそれに基づいた行動だということは十分意識して欲しいと思います。

このような設問になると、「来年はみんなでよくコミュニケーションをとって気持ちを一つにする」といった曖昧な精神論に終始してしまう学生も多いと感じます。しかしながら、求められているのは成果を出すための「再現性のある方法論」であるため、精神論だけでははあまり評価されないと言えるでしょう。

こちらの内定者は何を売るべきかデータに基づいてみんなを説得しようとしているとともに、売る商品だけで売上は決まらないという本質的な部分も理解できています。

仕事においても、常に打ち手の策定とその反省を繰り返せそうな人材だと感じさせる回答です。

明治内定者の志望動機

「企業の理念・方向性に共感した」という内容ですが、①生い立ち、②アルバイト歴など過去の積み重ねから、十分な説得力が感じられます。

多くの学生が語りがちな、経験と結びつかない空虚な「共感」は、採用側から共感されないということをよく意識していただければと思います。

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