製薬業界に資格は必要?職種ごとに必要な資格を解説

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最終更新日:2024年04月30日

製薬業界は人間の体内機能に干渉する薬品という商材を扱うため、専門知識が必要となる業界です。そこで本記事では、そんな製薬業界で働く上で求められる資格について紹介しています。

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製薬業界の職種一覧

製薬業界職種一覧

まず初めに、製薬業界によく見られる特有の職種とその仕事内容について解説しています。

職種は企業の各部門の役割を実行するものです。職種を知ることで製薬業界の仕事内容や企業の仕組みを理解することができます。

  • 研究(分析研究、工業化研究、製剤技術、製薬技術)
  • 薬事部門
  • 開発(医薬品開発、製剤設計)
  • 生産(工務管理、品質管理)
  • 営業(MR)、販売促進

製薬業界には主にこれらの職種が存在します。実際にはより小さな部門に分けられ、それぞれの職種の業務を専門的に遂行しています。

研究、薬事、開発、生産職は理系向けの職種、営業・販売促進職は理系・文系問わず人気の職種です。

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ここからは職種ごとに必要となる資格を紹介していきます。

製薬業界の研究職・開発職で求められる資格

研究開発職研究職は、製薬業界において「製薬」の部門を担当する根幹の役職です。

新しい薬を開発するための前段階となる研究や、薬効を調べるための実験を行うのもこの職種です。

製薬業界の研究職で求められる資格(1)薬剤師

薬剤師は、資格取得過程で薬の知識が身につきます。つまり、「薬剤師の資格を取得している=薬の知識が一定レベル以上身についている」という証明になります。

Q.選考に有利な資格はありますか

A.薬剤師資格です。製薬企業には薬剤師資格がなければ行えない業務があるため、重要な資格です。適性次第では将来的に薬事品質保証・安全・学術などのキャリアプランも考えられます。

【引用】ゼリア新薬HP

ゼリア新薬のように、選考に有利な資格として薬剤師資格を提示している製薬企業も存在します。

選考に必須というわけではありませんが、製薬会社では研究職をはじめとし、薬品知識を証明する資格として扱われているのです。

製薬業界の研究職で求められる資格(2)修士号

バイオロジクスプロセス・デベロップメント(BPD):医薬品のバイオプロセス開発研究者応募資格

【専攻】理科系全般(生物/バイオ、化学、化学工学、薬学、農学、システム工学、情報科学/工学など)

【要件】

  • 2023年3月に修士課程、博士課程を修了、もしくは6年制大学を卒業される方。
  • 英語力:ビジネスレベル、TOEIC700点程度(以上)が望ましい
  • 世界トップレベルのバイオ医薬品開発に興味があり、国際的な活躍を希望される方はぜひご応募ください。

【引用】武田薬品工業採用サイト:募集要項

製薬業界では、研究・開発職に就職するための学歴の最低ラインの暗黙の了解として「修士卒である」ということが求められています。

「学士卒でも能力があれば、、」と考える方もいるかもしれません。しかしながら、製薬会社各社は、製薬会社の研究職として働くための専門性は学部の4年間で身に付けることが難しいという見解になっているようです。

製薬業界の薬事職で求められる資格

薬事は、医薬品の承認申請や社内における監査・教育を行う仕事です。

製造した医薬品を薬事法と照らし合わせ、問題となるような成分が含まれていないか、薬事法に違反していないかといった観点からの品質管理を行います。また、厚生労働省へ提出する書類作成や、製品の説明書作成・改訂を行います。

製薬業界の薬事職で求められる資格:MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)

薬事申請の際には、申請書類作成のためにワードやエクセル、パワーポイントを使ったり、申請用の専用ソフトを使ったりしなければならないシーンが多くあります。

オフィスソフトなどの基本的なPCスキルはマスターしておいた方が望ましいでしょう。

MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)とは

Excel・Word・powerpointなど、マイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる資格です。

【引用】MOS公式HP

MOSは、取得することで薬事職に必要となるスキルが自身に備わっているということを客観的に証明することができます。

薬事職に必須の資格という訳ではありませんが、選考に有利になる可能性のある資格だと言えるのではないでしょうか。

製薬業界の生産職で求められる資格

生産職資格生産では生産工程の工務管理や品質のチェックなどの試験業務を行います。

実際に患者さんが服用する薬を製造するのは生産職の仕事です。品質を担保するために責任感を持って業務に当たらなければならない職種ということができます。

製薬業界の生産職で求められる資格:危険物取扱者(甲種)

製薬会社の生産職では、危険物取扱者のほか、薬剤師や毒劇物取扱責任者などの有資格者を求めていることが多いようです。

製剤の製造は季節や天候などに大きく左右されることが多く、さらに、GMP(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)に規定された国際基準をもとに作業を進めなければならないなど、他の業種の製造業に比べて大変シビアです。そのような環境で毎回同じものを作り続ける事はとても大変ですが、できた時の達成感は大きくやりがいに繋がっています。

また、自分たちが一生懸命造った製剤が、多くの患者さんを笑顔にすることができると思うと、今はこの仕事に携われてよかったと思います。

【引用】あすか製薬:生産本部インタビュー

GMP(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)で厳しく取り扱いが制限されているように、医薬品は他の業種の製造業に比べて繊細な取り扱いが必要になります。

そのため、医薬品の製造に関わる仕事に就く上では、専門的な知識や技術を持っていることで人材としての価値を向上させることができます。

製薬業界の営業職で求められる資格

営業職資格営業職は、文系でも就職を目指すことができることから製薬業界の中でも特に人気の職種です。

以下では、製薬業界のMR職で求められる資格について紹介していきます。

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まとめ

まとめ

本記事では、製薬業界の職種ごとの求められる資格をご紹介しました。

必須の資格こそありませんが、内定に有利に働く資格や働く際に重宝される資格など、製薬業界で役に立つ資格が複数あることが分かったと思います。

本記事を参考に製薬業界で働くイメージを膨らませ、就活に役立ててください。

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