【業界研究】エネルギー業界とは?事業内容・動向から選考対策まで徹底解説
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記事公開日:2020年8月25日
私たちの暮らしや産業を根底から支えるエネルギー業界(石油・電力・ガス)。社会貢献度が高い・需要が安定していると毎年多くの就活生に人気ですが、現在は市場の自由化や脱炭素(GX)・海外展開など、激しい変化と競争の只中にあります。
本記事では、エネルギー業界の基本構造から各分野(石油・電力・ガス)の事業内容、最新の業界動向、働く魅力や求める人物像までを網羅してわかりやすく解説します。
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エネルギー業界の基本情報
私たちの生きている現代社会を支えているエネルギーは、大きく分けて石油・電気・ガスの3つです。この3つの業界を合わせてエネルギー業界と呼びます。
自動車などの交通機関や電子機器の普及により、この3つのエネルギーは生活になくてはならないものとなっています。エネルギー業界の企業は、これらを安定供給することによって収益を得ています。
エネルギーが供給するフェーズは三段階にわかれており、【1】探鉱・開発【2】輸送【3】加工・流通を経て私たちの暮らしにエネルギーが運ばれています。
unistyleでは今回、エネルギー業界の中でも就活生人気の高い【3】加工・流通のフェーズに焦点をあて、石油会社・電力会社・ガス会社に分けて紹介していきます。
【分野別】エネルギー業界の主要事業(石油・電力・ガス)
私たちの暮らしに身近なエネルギー業界ですが、実際にはどのような事業を行っているかわからない方も多いと思います。
以下では、エネルギー業界の事業内容について紹介します。
石油会社
石油会社は「石油元売り会社」とも呼ばれ、石油の輸入・精製・販売を一貫して行っている会社を指します。
海外で調達した原油をタンカーで日本まで運び、原油を燃料や化学品へ作り変え、それを消費者へ販売する、という全ての過程を取り扱っています。
日本は、石油の99.7%を輸入に頼っており、石油元売り会社はまさに日本の土台を作っていると言えるでしょう。
石油元売り会社の中心事業は石油に関連したものですが、最近の原油価格の低下や省エネによる石油需要の減少などにより、石油事業は苦境に立たされています。
地政学的リスクに伴う原油価格の乱高下や急激な為替変動に加え、世界的な脱炭素化やEVシフトによる構造的な需要減少に直面しています。これを受け、各社は業界再編により収益基盤を安定化させるとともに、SAF(持続可能な航空燃料)や水素といった次世代エネルギーへの事業構造の転換を急いでいます。
そのため、合併による規模の拡大や、再生エネルギーなど石油以外へのエネルギー事業への参入を進めています。
→石油元売り業界について詳しく解説されています。
電力会社
電力会社は、発電所を用いて作られた電気を各家庭や施設に提供する会社を指します。主な発電設備は火力と電子力でしたが、東日本大震災の際の原子力発電所の事故により、原子力発電の安全性が問われる中で、新しいクリーンなエネルギーの創生が求められています。
電力会社では、電力を販売する営業職や、発電所の整備を行うエンジニア職が活躍しています。そのため、従業員の多くがエンジニアであるという会社が珍しくありません。
さらに、2016年に電力の小売りが完全に自由化されたことから、企業間による競争が激化しており、電力会社のイメージとして「安定」が挙げられる時代ではなくなってきています。
日本の電力会社初の海外電力事業(IPP事業)として、1998年にサンロケ水力発電プロジェクトに参画。
現在、フィリピン、タイ、台湾、シンガポール、オーストラリア、ラオス、インドネシア、米国、アイルランド、
英国、ドイツ、フィンランドと12カ国20件のプロジェクトを展開中で、
出資割合分のIPP事業発電容量は約286.1万kWであり、当該国における電気の安定供給の一翼を担っております。
こうした競争激化を受け、海外に進出する企業も増えています。特に発展途上国のインフラ整備を請け負う企業が多く、今後の電力会社ではグローバル展開が期待されるでしょう。
ガス会社
ガス業界は一般的な業界とはまったく異なる独特な業界です。ガスには都市ガスとLPガスが存在します。
都市ガスではガス管を供給地域に整備します。一度整備してしまえば各家庭でガスをより安く利用できます。LPガスは都市ガスが供給されていない地域で利用されているガスで、大きなガスボンベを定期的に入れ替えることでガスを利用できます。
また、電力市場の自由化に続き、2017年から都市ガス市場が自由化しました。
ご存知の通り、2016年4月から電力の自由化がご家庭にも拡大されました。その1年後となる2017年4月から、今度はガスの自由化が始まりました。厳密には「ご家庭向けの都市ガスの自由化」が始まりました。
すでに工場向けなどの都市ガスは自由化されていましたので、これをもって都市ガスの全面自由化が行われたことになります。
では、ガス自由化によって何が変わったのか。これまで地域で決められた都市ガス会社としか契約できなかった一般のご家庭でも、自由にガス会社を選べるようになりました。
TEPCO公式HP|ガス自由化とは
都市ガスが自由化されたことにより、さまざまな企業が都市ガス事業に参入したことで、顧客が料金だけでなく、さまざまなサービスを比較して会社の検討ができるため、料金の低下やサービス向上の競争がますます激化していくでしょう。
エネルギー業界の動向

エネルギー業界は今、かつてない変化の時を迎えています。どのような理由でどのような変化が起こっているかを理解することは、エネルギー業界をより深く理解することに繋がり、業界研究に役立ちます。
今回は動向を3つに分類し、企業HPも参考にしながら詳しく見ていきます。
1.自由化による競争激化
電気・ガスの自由化により、従来は定められた企業からしか購入できなかったエネルギーを、消費者が選択して購入できるようになりました。そのため、価格競争やサービス競争が行われ、業界全体のサービスの質が向上している傾向にあります。
ガスが自由化されたことで、多くの企業が一般家庭用のガス販売に参入することで競争が活発化し、ご家庭のニーズに合わせてさまざまな料金プランやサービスが登場すると期待されています。
J:COMではテレビ・インターネット・電話・電力などセットになったお得なプランを提供いたします。引用:J:COMガス
J:COMはもともとケーブルテレビをはじめとしたインターネットサービスを行う企業でしたが、自由化された電気やガス事業に参入し、インターネットとエネルギーを合わせて割安に提供するサービスを行っています。
このように、エネルギー業界の中で、従来のルールが崩壊しており、新しい販売方法が続々と登場しています。
2.海外事業の発展
さらに、国内での競争が過熱したことにより、海外事業にさらに積極的に取り組む企業も増加しています。日本の整備されたインフラのシステムを輸出する発展途上国の開発事業がメインとなっているようです。
コスモエネルギーグループは海外における今後のビジネスチャンス拡大を見据え、海外製油所への技術提供による海外事業展開を実施。自社の技術・ノウハウを技術サポートプログラムとして構築し、新規事業としてすでに展開を始めている。コスモエネルギーグループが長年培ってきた技術・ノウハウは、世界に認められるのか。
引用:コスモエネルギーグループ
コスモエネルギーグループでは、製油所への情報提供を行うことで海外の事業展開を行っています。日本のエネルギー業界の技術への信頼が厚いからこそ、実現しうる取り組みです。
3.新しいエネルギーの開発
エネルギー業界では、地球温暖化やエネルギー安全保障への対応から、「よりクリーンなエネルギーを」という声がさらに高まっています。
このような声を受け、水素・アンモニアの活用や、次世代の太陽電池として期待される「ペロブスカイト太陽電池」の開発など、より具体的な技術開発が進んでいます。
TEPCOグループの東京電力リニューアブルパワーでは、水力発電に加えて洋上風力発電の開発を進めており、2030年までに国内外で600〜700万kWの再生可能エネルギー開発を目指しています。
こうした技術開発の広がりにより、環境を保全しながら安心してエネルギーを使える時代が、着実に近づいてきているといえるでしょう。
エネルギー業界の魅力
ここからは、エネルギー業界で働くことにはどのような魅力があるのかということについて、実際の志望者が魅力を感じた点を元に解説しています。
本記事では、エネルギー業界で働く上での魅力を3つに絞り、実際のエントリーシートを引用しながら解説していきます。
「エネルギー業界に興味はあるけど、働く上での魅力がわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。
1.海外で働けるチャンスがある
エネルギー業界で働く魅力の1点目は、「海外で働けるチャンスがある」という点です。エントリーシートの実例は以下のとおりです。
関西電力で実現したいことを教えてください。(500字以下)
参照リンク:関西電力のES
エネルギー業界は、自由化が進んだことで、国内のみならず国外事業を展開している企業が相次いでいます。特に、インフラ整備が行われていない発展途上国でのインフラ整備事業が活発に行われています。
エネルギー業界というと、国内のエネルギーの供給に尽力しているイメージがあるかもしれません。しかし、今後は海外にも日本の安定したエネルギー供給を輸出する事業が増え、海外での活躍の場が多くなる傾向にあります。
2.人々の暮らしを支える義務である
エネルギー業界で働く魅力の2点目は、「人々の暮らしを支える業務である」という点です。エントリーシートの実例は以下のとおりです。
あなたがエネルギー開発業界・INPEXに感じている魅力と、なぜINPEXを志望しているのかについてご記入ください。(350文字以下)
引用:国際石油開発帝石(INPEX)のES
インターネットの普及や、交通機関の発達により、私たちの暮らしはエネルギーなしでは成り立たないものとなりました。そのため、エネルギー業界で働くことは、人々の暮らしの根幹を支えられます。
「働く上で周囲の人々の暮らしを支えたい」という考えを持つ就活生は、エネルギー業界に向いているといえるでしょう。
3.安定した需要がある
エネルギー業界で働く魅力の3点目は、「安定した需要がある」という点です。エントリーシートの実例は以下のとおりです。
あなたが東京ガスを舞台に実現したいことは何ですか。理由も書いてください。(300字)
引用:東京ガスのES
業界の内部での競争が過熱しているエネルギー業界ですが、人々の暮らしとは切っても切り離せないものであり、需要が安定しています。
地球温暖化や自然災害などの課題もありますが、そのような環境のなかでも途切れることのない需要に応え、変化していくということが、エネルギー業界ならではの働き方といえるでしょう。
エネルギー業界に向いている人物像
強い責任感と使命感がある
変化を恐れず学び続けられる
安全意識・コンプライアンスを徹底できる
グローバルな視点とコミュニケーション力
大規模なプロジェクトを推進する計画性
上記の通りエネルギー業界は、社会インフラを守る「高い責任感」と、脱炭素という新たな波に乗る「挑戦心」の双方が必要な環境です。
規模の大きな事業を動かすため、周囲を巻き込むコミュニケーション力や計画性も欠かせません。インフラとしての安定感を持ちながらも、劇的な変化の最前線に立てるという希少な業界であり、「エネルギーを通じて未来の社会をデザインしたい」と考える方にこそ、強くおすすめできる業界です。
詳しくは、【業界研究】エネルギー業界はホワイト企業って本当?働き方・職種を紹介!にて紹介しているのでこちらもぜひ確認してみてください。
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まとめ
エネルギー業界は、私たちの暮らしを支えるまさに「縁の下の力持ち」な業界だということが、わかったかと思います。自由化により、従来は存在しなかった競争が発生したことで、変化の真っただ中にある業界だともいえます。
本記事を読み、エネルギー業界への興味を深めていただければ幸いです。

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