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【三井住友銀行】選考フロー別対策|ES・Webテスト・面接まで
最終更新日:2022年01月12日
日本の3大メガバンクの一角としてその名を知る人も多い三井住友銀行。
2001年にさくら銀行と住友銀行が合併したことで誕生し、現在では三菱東京UFJ銀行に次ぐ連結粗利益を誇ります。
また、「日本・アジアの成長をリードするグローバル金融グループ」というワードを掲げ、グループとしてグローバルな事業展開を目指しています。
巷ではFinTechやオートメーション化が金融業界から人を駆逐すると言われている中、相変わらず上位学生を中心に高い人気を誇っているメガバンク。
その環境変化は、採用数や求める人物像などにどのような影響を与えるのでしょうか。
参考:メガバンク=滑り止めの時代が終わる?これからの銀行員に求められるもの
→銀行を取り巻く環境の変化によりメガバンクの求める人物像が異なってきていることを提示します。
本記事では、以下の4つのポイントについて解説することで3大メガバンクの一角・三井住友銀行の内定を獲得するために必要なことの全てをご紹介します。
①三井住友銀行のビジネスモデル
②三井住友銀行の求める人材像
③三井住友銀行の選考の全体像
④各選考ステップで重要になるポイント
◼三井住友銀行のビジネスモデル
◼三井住友銀行の求める人材像
◼三井住友銀行の本選考フロー・採用数
◼三井住友銀行のエントリーシート対策
◼三井住友銀行のWebテスト対策
◼三井住友銀行の面接対策
◼最後に:三井住友銀行に内定するために
三井住友銀行のビジネスモデル
まず、①収益源、②商材・サービス、③提供方法。以上3つの観点から三井住友銀行のビジネスモデルについて解説していきます。
三井住友銀行の収益源
三井住友銀行のビジネスモデルにおける収益源は他のメガバンクや銀行と大差なく、以下の3つに分けて考えることができます。
①預かり資金の運用による収入
銀行の一般的なビジネスモデルで、銀行と聞いてまずはじめにこれを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。銀行が個人・法人から預金という形で調達した資金を貸出金や有価証券といった形で運用することで、利息や配当金が発生します。
実際には預金利息等の資金調達費用が発生するため、収入源としては利息や配当金から資金調達費用を引いた額がそれに当たります。
②手数料収入
これは役務取引等利益と表され、貸出や証券などの銀行が提供するサービスの対価として受け取った手数料から、他の銀行に支払った手数料を引いたものに当たります。
例えば私たちが普段使うATMの手数料として払う費用も役務取引等利益となります。
③為替取引による収入
こちらはトレーディングのイメージで有価証券やデリバティブ取引の際に生じた利益のことを指します。
三井住友銀行の商材・サービス
銀行業務においては形のある商材は存在しないため、銀行員が提供する金融サービスや無形の金融資産(債券や投資信託)等によって利益を上げています。
三井住友銀行の商材・サービスの提供方法
銀行員は大企業から中小企業に至るまで様々な法人をクライアントとして持ち、営業活動を通じてファイナンス・ソリューションを提供しています。
自社の金融サービスの押し売りではなく、その法人の経営状況に合わせて適切なサービスを提供できることが望ましいです。
銀行が提供できるサービスラインナップは各社ほぼ同じであり、担当者の力量によってクライアントから得られる信頼や成果は大きく変わってきます。
三井住友銀行の求める人物像
ここからは、以上のビジネスモデルを踏まえて、三井住友銀行がどのような人物を求めているかについて解説していきます。
三井住友銀行は採用HPで新卒に向けて以下のような採用メッセージを投げかけています。
君ならでは、を世界へ。
あなたには、あなたにしかない個性があるはずです。
私たちSMBCは、どんな個性も進んで受け入れていきたい。
そして、あなたがこの社会で実現したいことをSMBCという
大きなフィールドでぜひかなえてほしいと思っています。
銀行のビジネスはいま、大きな変革期を迎えています。
従来の常識にとらわれていては、イノベーションは起こせません。
ですからみなさんには、出る杭になることを恐れず、
銀行に新しい刺激を与えてくれることを大いに期待しています。
SMBCにはエッジの効いた人材を尊重するカルチャーがあり、
そこから生まれる先進性こそが私たちの成長の原動力なのです。
これから私たちは本気で世界のトップを目指していきます。
そんな未来をぜひ、「君ならでは」でリードしてほしいと思っています。
採用メッセージから読み取れるように三井住友銀行では「個性の際立っている君ならではの人材」を尊重する文化が確認できます。
オートメーション化の進む銀行業界のビジネスモデルはそのサービスの差別化が難しく、特に収益性を重視する三井住友銀行においてはなおさら銀行員一人一人の個の力を重視していると考えることが出来るでしょう。
ここで、採用メッセージとすり合わせた三井住友銀行で求められる素養を以下のように定義したいと思います。
①差別化の難しい金融商品を任せてもらえるほどの信頼関係構築力
ここまででも述べたように銀行業務のビジネスモデルでは商材による差別化は難しく、クライアントに自社サービスの運用を任せてもらえるかは銀行員の個の力によるものが大きいです。
そのためには、営業スキルとしてクライアントと信頼関係を築くことが必須であり、役職などの肩書よりも、組織や人に貢献する際に自分がどのような役割を果たしているかを普段から意識することが重要となります。
②立場や価値観の違う企業と協力し問題点を発見、解決する力
銀行員には、ファイナンスの領域からクライアントをサポートする役割が求められています。
その為、価値観や立場が一様でないクライアントに対し、問題点を発見し、共に協力して解決していく能力が必要です。
また、実際に解決というステップまで進む以上、個の銀行員の実行力・最後までやり抜く粘り強さも必要となってくるでしょう。
三井住友銀行の本選考フロー、採用数
本選考フロー
次に本選考フローを見ていきましょう。本記事では総合職の選考フローについて解説していきます。
詳細については個人によって異なりますが、例年以下のようになっています。
エントリーシート
↓
筆記試験
↓
リクルーター面談
↓
面接(複数回)
↓
内定
三井住友銀行はリクルーター制度を採用しており、リクルーターをつける事が選考を進める上で必須です。
実際の選考フローではリクルーター面談が実質的な選考で最後の人事面接はほとんど意思確認の場であったと感じる学生も多くいるようです。
リクルーターは主に説明会や座談会を通して付くようなので、上記のイベントなどでは積極的に逆質問をしてアピールしていく姿勢が大切でしょう。
→リクルーター、及び面談を解説した記事です。企業側の意図、またそれらを踏まえた対策や心構えを解説しています。
また、総合職(リテールコース)は上記の選考フローに加えて1次面接ではGD、2次面接では作文があわせて課されるそうです。
作文では例年自身の三井住友銀行でのキャリアプランやお題に沿った自身の経験エピソードを400字程度で書くことになります。
参考:本選考レポート(総合職リテールコース)
→三井住友銀行の本選考レポートを掲載しています。
採用数
就職四季報では、三井住友銀行の場合例年職種別・男女別の採用数は公表されていません。
過去3年分の全体の採用数をまとめると以下のようになります。
上記の数値を見ていくと、年々採用数が大幅に減少していることが見て取れます。この人員削減の背景には、貸出金利の低下や、企業からの資金需要の減少があります。
伝統的な銀行業務で収益を上げることが難しくなっているということです。
また、FinTechやAI導入などの話が出てきているように、今後は銀行業務の効率化によって作業人員が不要になることも考えられます。
しばらくは下げ止まりの見通しを立てることは難しいかもしれません。これまで滑り止めとしてメガバンクを受けていた上位校の学生も今後はその認識を見直していく必要があるようです。
参考:銀行からヒトは消えるのか?AI、自動化、FinTech【unistyle業界ニュース】
→本記事ではFinTechやAIなどのテクノロジーによって金融業界が大きな変革期を迎えていることに関して掲載しています。
三井住友銀行の本選考エントリーシート対策
2018年卒の三井住友銀行のエントリーシートの主な設問は以下の4つでした。
◆あなたの自分ならではを教えて下さい(100字)
◆具体的なエピソードや取り組みを教えて下さい(400字)
◆苦労したことや克服したこと、そこから得られたことを教えて下さい(400字)
◆三井住友銀行を志望する理由について教えてください(400字)
ES回答に当たって注意すべきポイント
問われているのは①学生時代頑張った取り組み②志望動機の2つに大別することが出来るでしょう。
特に①に関しては三井住友銀行の採用メッセージにもある「君ならでは」に関連した設問であり、この内容から合計900文字を紡ぎ出さなければならない為重要かつ注意が必要です。
また、後の面接でもこの内容は深掘りされていくため、なぜ?を繰り返して自分の言葉で納得感を持って説明できるようにすることは勿論、面接中の関連質問を想像しながら書いていくことが重要になるでしょう。
求められる素養を踏まえたES回答プラン
一つ目の質問「あなたの自分ならではの取り組み」とその関連質問に関しては、上述した求められる2つの素養、すなわち①差別化の難しい領域での信頼関係構築力②立場や価値観の違う相手に対する問題解決力をアピールできるように回答する必要があります。
特に両面共に「君ならでは」をリンクさせていく必要があるので、その取組みの中で発揮された自分独自の個性についても触れる必要があります。
二つ目の質問「三井住友銀行を志望した理由」はシンプルな志望動機を問われています。
三井住友銀行の業務内容や企業理念を踏まえて入社後自分がどのような姿になっていきたいかを意識して書いてください。
なお、「なぜ三井住友銀行か」というメガバンク内での差別化については以下の記事もご参照ください。
参考:銀行員が考える3メガバンクの志望動機
→入行1年目の行員が考える志望動機に関しては上記記事を参考にしてみて下さい。内部事情も含んだものとなりますのでメガバンク志望の学生は一読をおすすめします。
三井住友銀行の本選考Webテスト・筆記試験対策
三井住友銀行では、エントリーシート提出と同じタイミングでWebテストの受験が課されます。
年度によって形式が変更になる可能性があるため断言は出来ないのですが、多くの受験者がSPIと玉手箱両方の受験を課されたと語っています。
SPIに関してはどの学生もあまりボーダーは高くないように思うと述べていますが、最低限の対策は必要でしょう。
自宅受験とテストセンターの双方を課す理由として、玉手箱での不正をチェックする意味合いもあるのかもしれません。
自宅受験型では友人との協力や解答集の使用といった不正策がしばしば取られますが、テストセンターではそういった不正行為をすることは一切出来ません。
そのため、両者の結果があまりに乖離していると不正を疑われる可能性が考えられるでしょう。
以上より、やはり両者において対策本を使用した正攻法の対策をすべきだと言えます。
参考:Webテストの答えを使うのはNG-解答集や替え玉受験など不正行為のリスクも解説-
→参考記事ではWebテストには対策法がいくつかあることを紹介した上で正攻法がおすすめであることを提示します。
三井住友銀行の本選考面接対策
続いて、リクルーター面談以降の対策方針をお伝えします。
リクルーター面談の内容
三井住友銀行の本選考では1次・2次面接の前に本選考の"練習"といった名目でリクルーター面談が複数回行われます。当然単なる練習ではなく、こちらも評価の対象になります。
リクルーター面談では逆質問の他に以下のような質問がなされます。
◆学生時代頑張ったこと
◆志望動機
◆どんな業界をみているのか
基本的にリクルーター面談では雑談を交えたざっくばらんな雰囲気で行われることが多いようですが、「評価されている」という意識からクリアな回答をすることは必須です。
リクルーター面談での評価によって、その後の面接の回数や最終面接での深掘り度合いに変化が生じるためです。
例えば、リクルーター面談を5回ほどこなした後即最終面接だったというケースも報告されています。
また、リクルーター面談は内定獲得のための選考相手というだけでなく、学生時代頑張ったことや志望動機をブラッシュアップしてもらえる即面もあるため、毎回の面談を次の選考に活かす意識は重要と言えます。
1次・2次面接の内容
以下では、実際の1次・2次面接で聞かれた内容について紹介していきます(リクルーター面談の評価によって0〜2回と数は変動します)。
◆過去の経験に対する質問
・学生時代力を入れてきたこと
・中高時代の部活の経験について
・上手く行かなかった経験
◆自分自身に対する質問
・自己紹介
・私生活について
・今までの人生について
・集団行動と個別行動のどちらを好むか
・幼いころはどんな子供だったか
◆志望動機に関する質問
・志望動機の深掘り
・どの部署に関心があるか
・何故金融業界なのか?
以上の通りオーソドックスな質問が大半で、基本はエントリーシートに書いた内容の深掘りです。
1次や2次の段階ではその人の人柄や人間性に向き合った質問が多く、人としての魅力が求められる金融業界らしいラインナップだと言えるでしょう。幼少期や中高時代の部活経験と言った大学入学以前の経験に関する質問が報告されています。
三井住友銀行で求められている素養(①差別化の難しい金融商品を任せてもらえるほどの信頼関係構築力②立場や価値観の違う企業と強力し、問題を発見、解決する力)を意識し、採用メッセージにもある「君ならでは」を全面に押し出して回答するべきでしょう。
最終面接の内容
最終面接はこれまでの面接の評価によっては内定意思の確認のやり取りで終始することもあります。
一方で、最終面接で落とされているケースも報告されているため油断は禁物です。
以下、最終面接で過去に問われた内容になります。
・私生活
・学生時代の過ごし方
・就職活動の状況
・志望順位
・入行後取り組みたいこと
・何を決め手に企業を選ぶか
最終面接で最重要のトピックは、「三井住友銀行を第一志望としているか」ということです。
就職活動の状況や入行後に取組みたいことを尋ねることで志望度がはかられています。
三井住友銀行を第一志望としている心構えは勿論、差別化の難しい銀行業界の中で「なぜ三井住友銀行なのか?」ということをロジカルに説明できるようにしましょう。
また、こちらの動画では面接の全体像について解説していますので、本記事と併せてご覧ください。
最後に:三井住友銀行に内定するために
結論、三井住友銀行に内定するためには、
・差別化の難しい金融商品を任せてもらえるほどの信頼関係構築力
・立場や価値観の違う企業と協力し問題を発見、解決する力
上記2つの素養について具体的エピソードを交えてアピールすること。
特に、採用メッセージにある「君ならでは」を意識した体験と絡めて上記2つをアピールすることが好印象に繋がるでしょう。
そのため、早くから自己分析を行い「自分ならでは」を発見してください。
また、「なぜ金融」「なぜ銀行」「なぜメガバンク」「なぜ三井住友銀行」という志望動機の4つのなぜについてロジカルな回答をすることが求められます。
▼メガバンク3行の選考対策はこちらから▼
→みずほFGの選考対策は上記記事を参考にして下さい。
参考:【三菱UFJ銀行】選考フロー別対策|ES・Webテスト・面接まで
→三菱UFJ銀行の選考対策は上記記事を参考にして下さい。
▼三井住友銀行の他記事・ES・体験レポートはこちらから▼
→三井住友銀行本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。
こちらの動画では、三井住友銀行の選考対策を5分間で解説しています。エントリーシート(ES)や面接対策に、ぜひ役立ててください。
金融業界について詳細に知りたい方はこちらの記事も参照してみてください。
金融業界完全攻略記事まとめ
1.金融業界の仕組み
2.金融業界の働き方(職種)
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4.金融業界の志望動機の書き方
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