日立製作所の志望動機対策|事業内容の理解なくしてES通過なし

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最終更新日:2024年06月06日

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日立製作所の本選考ES一覧はこちら

日立製作所は国内電機メーカー最大手の企業であり、海外展開も行っている日本を代表する企業の1つです。みなさまの身の回りにも日立の製品があるのではないでしょうか。ただ、日立製作所だけでなくメーカーに共通して言えることですが、文系の方にとってメーカーは企業・業界研究が手間になる、やっている仕事のイメージが掴みづらいなどの理由で敬遠している方もいるのではないのでしょうか。メーカーの仕事は単に経理、営業などだけではなく、例えばほかにも資源調達、生産管理等の仕事を行っています。

また、日立製作所は家電から鉄道車両事業まで幅広く生産を行っているのも特徴としてあげられています。鉄道事業やその他家電事業も海外に売り込みをかけており、海外志向のある就活生にも推奨される企業になっています。

では、日立製作所の志望動機は事業内容から照らし合わせてどのような志望動機が適切なのでしょうか。考えてみましょう。

unistyleには他にも日立製作所の記事があるので是非参考にしてみてください。

本選考とインターンの締め切り情報

日立製作所のビジネスモデル

日立製作所はメーカーであるので基本的にモノを販売して利益を得るという業態になっています。ただ、販売すると言ってもそのための原材料を調達したり、技術力が必要だったり、その製品を売り込む営業力が必要だったりと様々な分野の人々が協力して初めて成果が生まれることになります。

では、実際に日立製作所はどのようなことをやっているのでしょうか。事例を見ていきましょう。

竹類を発電用木質バイオマス燃料と同等品質に改質する技術を開発

 

溶出した成分を植物育成剤に活用することで、バイオマス再生循環システムの確立に寄与

 

 株式会社日立製作所は、このたび、竹類からカリウムと塩素を溶出させることで発電用木質バイオマス燃料と同等の品質に改質する技術を開発しました。また同時に、溶出した成分が植物育成剤として利用が可能であることも確認しました。本技術は、従来バイオ燃料には不向きとされていた竹類を有効なエネルギー源とするとともに、持続可能なバイオマス再生循環システムの確立につながるものです。 

 

参考:日立製作所ニュースリリース

これは日立製作所が竹類をバイオマス燃料と同様の品質に変えることに成功したという記事です。竹類は戦後竹林整備、タケノコの栽培のために植えられたものの現在それらの需要は減少しており、放置されているのが現状です。そのため竹類の活用が急務となっておりましたが、燃料として活用する際には竹類の持っている性質のためにうまく活用できない状況にありました。

ですが、日立製作所の技術により新たに竹類をバイオマス燃料に変える技術が開発されそれらが燃料として活用される道が開かれました。

このことからわかるように新たな技術、新たなモノを開発するのに貢献したいという学生にとっては興味の持てる企業になっていることが分かります。

南アフリカ共和国における海水淡水化・水再利用統合システム
「RemixWater」の実証事業開始について
日本発の省エネ・低環境負荷型造水システムを世界へ
今後、NEDOとの受託契約を締結し、海外初号機として南アフリカ共和国のダーバン市において実証事業を開始します。本事業では、2015年2月から2016年3月まで行われた実証前調査に基づき、省エネ・低環境負荷を特長とする日立の海水淡水化・水再利用統合システム「RemixWater」の設備の設計・建設・運転を行います。事業期間は2016年11月から2020年11月の4年間の予定です。

 

ダーバン市は、人口約360万人を抱える南アフリカ第3の都市で(中略)ある一方都市部への人口集中などにより水不足が深刻化していることに加え、電気料金の高騰なども背景に、省エネルギー型の造水システムへのニーズが高まっています。

 

「RemixWater」は、海水淡水化と水再利用のプロセスを統合することで、省エネルギーと低環境負荷の両立を実現します。水資源が不足する国・地域に対して「RemixWater」をはじめとする先進の海水淡水化システムの提案を進め、水インフラの整備や課題解決に貢献していきます。

 

参考:日立製作所ニュースリリース

これは日立製作所が「RemixWater」という海水淡水化、水の再利用を行う機械を実証事業として南アフリカのダーバンで行うという発表です。この事業を行うことによって海水から淡水をつくりだすことができるため、水不足という現在様々な国がかかえている課題を解決する糸口になります。この事業は将来的に水不足に陥ると考えられている途上国の役に立つことが出来ます。

これらの事業から相手の課題を解決したい、途上国に技術面で貢献したいといった人々に向いている企業だと考えられます。

以上のことを踏まえ、『「軸」に基づく業界比較』に基づいて日立製作所の志望動機を考えると、

・相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい
・途上国の発展に貢献したい
・新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい
・価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい

という志望動機が適当だと考えられるでしょう。

では実際の内定者はどのような志望動機を挙げていたのでしょうか。見ていきましょう。

日立製作所のES通過者の志望動機解説

こちらが実際の内定者のESです。見ていきましょう。

フィリピンに滞在した際、現地の無秩序で危険な交通環境を体感し、日本の安全と快適な交通システムをこの国でも実現したいと思いました。貴社の強みである鉄道を世界中に普及させ、世界各地の交通インフラの整備を通して人々の安全で快適な生活に貢献できると考え、アーバンを希望します。また営業を選んだ理由は、貴社が世界に進出する「余地」を埋めるパイオニアとして最前線で貴社の製品・サービスの普及に貢献したいからです。

 

参考:【内定】エントリーシート(事務系総合職)

この方は志望動機として、「貴社が世界に進出する「余地」を埋めるパイオニアとして最前線で貴社の製品・サービスの普及に貢献したいから」ということが挙げられています。

実際の経験としては途上国であるフィリピンに滞在した際交通システムの危険性を感じたことを挙げられています。ですから、志望動機としては先程あげた「途上国の発展に貢献したい」・「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」というものに近しいものがあるでしょう。

【海外の経済発展に貢献し、安心安全のインフラを届けたい】という思いから、昇降機や電力事業に携わりたいと考えている。インドネシアに住んでいた時分に、電気や水道が満足に得られない、日本に比べて格段に低いインフラの現状を目の当たりにし、このような現状を変えたいと思った。営業として顧客のニーズを常に把握し、それを事業に仕立てることで、日本の技術で世界を豊かにするその一端を、自身で担っていきたいと考える。

 

参考:【内定】エントリーシート(事務系総合職)

この方は志望動機として「海外の経済発展に貢献し、安心安全のインフラを届けたい」という事が挙げられています。この方も実際の経験としてインドネシアの居住経験を挙げられておりインフラの現状を変えたいと述べられていました。ですので「途上国の発展に貢献したい」・「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」という軸から導いている志望動機だと言うことができます。

私は技術者として世界中の人々に豊かな生活や安心を提供したいと考えています。貴社はグループ全体でインフラや情報・通信、家電等の様々な分野で、技術力の日立と呼ばれるほどの歴史ある技術力を持ち、またそれらをグローバルに展開されており、そこに魅力を感じました。私は、その取り組みの一端を担い世界中により信頼ある製品・サービスを提供し、より豊かな生活や安心を提供することができると考え貴社を志望します。

参考:【内定】エントリーシート

この方は志望動機として「世界中の人々に豊かな生活や安心を提供したい」ということを挙げられています。また、この方は実際の経験、先程紹介した志望動機に近いものは書かれていませんが、他の企業と差別化して同業比較が書かれている、内容に間違いがなく整合性が取れている点から良いESとなっています。

ですが、志望するきっかけとなった出来事は今後面接等で聞かれる可能性が高いため、具体的なエピソードをまとめておく必要はあるでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は日立製作所について志望動機を事業から考えていきました。その結果、「相手のニーズを把握し、自らの提案で解決する仕事がしたい」・「途上国の発展に貢献したい」・「新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたい」・「価値観やスキルの異なるメンバーと一つの目標を実現したい」といった志望軸が適していることがわかりました。

文系の人にはイメージしづらいメーカー業界ではありますが、この記事を読むことで日立製作所の志望動機を考える際に役に立てれば幸いです。

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photo by Martin Thomas

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