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NHKのESと採用HPから考えるNHKの求める人材

NHKのESと採用HPから考えるNHKの求める人材

掲載開始日:2017年05月15日
最終更新日:2019年05月31日

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NHK(日本放送協会)は民放放送とは異なる公共放送のメディアで、年末の紅白歌合戦を始めとしてこれまでに数多くの代表番組を生み出してきた企業です。また、『プロフェッショナル 仕事の流儀』や、『NHKスペシャル』等の個性的なドキュメンタリー番組等も作成しており、民放とは嗜好が異なる番組を軸としている点が特徴的です。天災・テロといった緊急時の報道には視聴率が高まるというデータもあり、他局と比べて信頼を置いているという方も多い印象があります。

我々視聴者にとって、NHKで働いている人としてまずイメージされるのは画面に登場するキャスターやアナウンサーが挙げられると思いますが、他にはどのような働き方があるのでしょうか。求める人材と共に考察していきましょう。

同業他社の求める人材と比較することで、よりその企業の求める人材がイメージできますので、以下の記事も参考にしてください。
 

参考:TBSのESと採用HPから考えるTBSの求める人材

事業内容と採用HPから考えるNHKの求める人材

2012年の紅白は、舞台監督を担当します。舞台監督とは、総合演出のもとで番組を成功に導くよう、事前準備からリハーサル、本番の進行を司る、全体の進行役みたいな仕事です。もちろん、やりたいからやれるという仕事ではありません。「紅白」ともなると、制作スタッフだけで100人程度。技術や美術、出演関係者などすべてのスタッフを含めると、3000人にも及びます。それだけの人数が、あの番組には必要なのです。こうした大きな番組では、総合演出が脳だとすると、僕はいわば脊髄とでも言いましょうか…脳から出た指示を体全体に伝え、たくさんの組織や細胞を適切に動かさねばならないんですね。つまり、プランが実現するように一緒に仕事をしているたくさんのスタッフの知恵、力を結集し、番組が成功するための道筋を作るのが仕事なのです。


参考:先輩たちの仕事(ディレクター)

こちらの引用は紅白歌合戦の舞台監督を務めた方のエピソードになります。

国民の半数近くが視聴することになる代表番組、紅白を創り上げ、当日トラブルなく放送するうえでは、「100人」・「3000人」という具体的な数値で示されていることからもわかるように、かなりの人数が一つの番組に携わっていることが伝わっており、責任感も大きい仕事であると考えられます。

この方は「脊髄」というメディアを扱う仕事らしいユニークな表現で自らの責任について示していますが、これはまさに的確な表現であると考えます。舞台監督の仕事では、デザイナーや撮影といった現場担当に対して、番組のコンセプトやそれに伴う実務などについて的確に伝達していかなければなりません。それに携わる多くの関係者をまとめあげる中で、いかに監督側のビジョンをしっかりと共有できるかが、大規模な番組の円滑な作成・放送では重要になってくると考えられます。

以上より、このことから「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に落とし込むと「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」ということが求められています。なお、ここで言うリーダーシップとは、「責任感から自分の考えやビジョンを発信し、周りと共有する力」とまとめることができます。

テクニカルディレクターはカメラ・照明・音声・ビデオエンジニアなどの技術スタッフのまとめ役で、ディレクターに一番近い技術者です。ディレクターの“こういう番組にしたい!”という意図をくみ取って、カメラを何台使うか、スタッフは何人必要かというところから準備を始めます。そしてスケジュールの調整や具体的なカット割りを打ち合わせるなかで、「こういう効果を期待するのであればこんな技術もありますよ」と提案します。また技術のまとめ役として技術スタッフの相談に乗ったり、意見の集約や調整をしたりします。本番でカメラを切り替えるスイッチャーは、ミスが許されない非常に緊張感のある仕事です。ボタン一つ押すタイミングも、ディレクターはもちろん、カメラ、照明、音声との連携が重要になります。
(中略)
放送局で働く魅力は、いろいろな職種の人と一緒に仕事ができることです。組むメンバーによってできあがるものも変わってくるし、自分一人では絶対に思いつかないようなアイデアが生まれます。みんなの意見を一つの方向にまとめていくのは苦労も多く大変ですが、オーケストラのようにチームとして作品を作り上げていく面白さや形になったときの達成感は、得難いものです。


参考:先輩たちの声(放送技術)

この引用の「放送局で働く魅力は、いろいろな職種の人と一緒に仕事ができることです。組むメンバーによってできあがるものも変わってくるし、自分一人では絶対に思いつかないようなアイデアが生まれます。

みんなの意見を一つの方向にまとめていくのは苦労も多く大変ですが、オーケストラのようにチームとして作品を作り上げていく面白さや形になったときの達成感は、得難いものです。」からわかるように放送局ではディレクターや照明・音声・ビデオエンジニアなどの立場、役割の異なった人々と協力して成果を上げていかなければなりません。そして協力して一つの良い番組を作っていくのです。なので、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強みを」を参考に考えてみると「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」ということを求められていることがわかります。

また、事業内容からもわかるように番組作成をするには様々な人から取材をする必要があります。その取材対象者と言うのはやはり価値観、立場も記者の人たちとは異なってきますし、また記者やディレクターとプロデューサーの考え方も異なってはくるでしょう。なので事業内容からも「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」ということが重要です。

以上のように他の人々との協力が重要となってくるNHKですが、ESからどのような人材を求めているのかを読み取っていきましょう。

NHKのES設問

(1)あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事を述べてください。(400文字以内)
(2)NHKのニュースあるいは番組」について考えていることを具体的に述べてください。(番組の批評・感想でも結構です)(300文字以内)
(3)学生時代に取り組んだことや、あなた自身について述べてください。(400文字以内)
(4)私はこうして”壁”を乗り越えた」をテーマに、あなたの体験に即して述べてください。(500文字以内)

参考:NHKの企業情報

設問(1)「あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事を述べてください。」について

志望動機についての質問です。中でも「やってみたい仕事」、すなわち「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の項目では⑤取り組みたい仕事を重点的に問われています。

ここでは内定者の回答を参考に解説していきましょう。

〈世の中の「他人事」と視聴者を繋ぎたいと考えるから〉世の「他人事」を実感したのは、前回の神戸市長選でのことだった。私は選挙ビラの配布を手伝った。選挙と聞くと足早に過ぎて行く人々が沢山いた。最も身近な政治の場での選挙なのに、多くの有権者にとって政治が「他人事」になっている現状を実感した。政治に限らず、事件や事故に対する心無い反応も同じだと感じている。こうした「他人事」と視聴者を繋ぐ仕事をしたい。その結果、視聴者に主体的に考える機会を与えられればと思い、私は記者を志す。なかでもNHKを志望する理由は、「他人事」へのアクセスのし易さだ。TVがある限り、日本全国どこでもNHKのニュースは伝わる。活字メディアと異なり、肩肘張らずにニュースに触れることができる。ネットのニュースサイトと異なり、受け手が関心のないニュースも伝え易い。NHKを「他人事」の削減に最適なメディアと考え、強く志望している。


参考:【内定】エントリーシート (記者職)

この内定者はフレームワークの内容を全て網羅した形で志望動機述べられていることから、読んでいてとても説得力があり、読み手にとっても伝わりやすい論理的な内容に仕上がっています。「選挙ビラの配布の経験から「他人事」と視聴者を繋ぎたいという部分」が①成し遂げたいこと・②きっかけに該当します。そういった社会の現状を解決できる仕事というのが③企業選びの軸にあたります。

そこから、記者職という⑤取り組みたい仕事で活躍していく中で、活字やインターネットというメディア業界との④業界比較、及びテレビ局の中でも全国に伝えることのできるという⑥同業比較といった形で、400字という字数の中で表現できているレベルの高いESであると言えます。

設問(2)「NHKのニュースあるいは番組」について考えていることを具体的に述べてください。」について

どのようなニュースや出来事に関心を持っているかを見る中であなたがどんな考え方、価値観を持っているのか知りたいために聞いている設問だと言えます。また、「野村證券のESと採用HPから考える野村證券の求める人材」でも書いた通り、最近気になるニュースは就職活動で頻出の質問です。読売新聞のESにも同様の質問が書かれていました。しかし、NHKの場合では将来的にニュースを生み出す立場になるため、ふさわしい切り口や考えの深さを示すことができるかどうかが問われている質問だと言えます。自分の経験に基づいて意見を述べられると、ありきたりな一般論よりも深みが出て共感を得やすいと言えます。

読売新聞のES設問やその意図は以下記事で紹介していますので参考にしてみてください。
 

参考:読売新聞のESと採用HPから考える読売新聞の求める人材

毎日ニュースを確認する習慣があまりないため、この手の質問に苦手意識を持つ就活生も多いと思われます。以下記事では、回答方法に加え実際の回答例も紹介していますので是非参考にしてみて下さい。
 

参考:「気になるニュースを教えてください」という設問に対する内定者の回答事例集

設問(3)「学生時代に取り組んだことや、あなた自身について述べてください。」について

学生時代頑張ったことについての質問です。「あなた自身について述べてください」という指示から、その経験の中であなたがどのような役割を果たしたのかについて知りたいという意図が考えられます。

先述の通り、テレビ番組という媒体を通して視聴者の前に出るNHKの仕事には、非常に多くの人材が関わっています。目的意識を持ちつつ、自らがどのように組織に貢献できる人材なのか、NHKの求める人材を意識しつつ述べるよう心がけましょう。

設問(4)「私はこうして”壁”を乗り越えた」をテーマに、あなたの体験に即して述べてください。」について

NHKの求める人物像を意識しながら考えていくといいと思います。受験勉強や資格勉強など個人として目標を持ち頑張った経験などを書くこともいいと思いますが、メディア業界の業務形態上チーム単位でプロジェクトを進めていくので何かチームで協力し合い達成したことなどを書くとより求める人物像の「組織プレー、チームワークが可能である 」という面をアピールできるのではないでしょうか。

先述のNHKの求める人材である「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」のうち、まだ示せていないものがあればこちらでアピールできるといいでしょう。

以下記事では挫折経験に関する各企業の内定者の回答事例を求めてありますので回答作成前に是非一読ください。
 

参考:「これまで直面した中で最大の困難・挫折について教えてください」という設問に対する内定者の回答事例集

最後に

いかがだったでしょうか。NHKは難関ではありますが公共放送という点から民放とは少し違ったタッチの番組作ることが出来ます。また、公共放送であるために事件事故、災害報道など人々が知りたいと思っている幅広い番組制作が可能です。

ESに関して言えば、メディア業界らしいそこまで気を食らったような設問は見受けられませんでした。ESを書く際には、NHKが多くの立場の異なった人々とともに番組制作をしていくという点を意識して書けるといいでしょう。メディアの「提供者」となり、情報を発信する側の人材になるうえで本記事を参考にしていただければ幸いです。

unistyleが掲載しているNHKのES・選考レポート一覧はこちらから

photo by Karen Foto

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