【伊藤忠丸紅鉄鋼の面接過去問13選】就職活動での頻出質問と選考意図とは
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最終更新日:2024年07月26日
伊藤忠丸紅鉄鋼は鉄鋼を扱う専門商社として知られ、近年の売上高ではメタルワンに迫るなど、年々業界内での存在感を増してきているように感じられます。
同社の選考は、基幹系と事務スタッフに分けて行われ、基幹系の場合は全3回の面接で一貫して志望動機などの基本的な質問がなされるようです。
本記事では上位校の学生から高い人気を誇る伊藤忠丸紅鉄鋼の過去の面接質問リストを紹介し、同社の選考対策を考えていきます。
参考:伊藤忠丸紅鉄鋼のエントリーシート・選考情報
→伊藤忠丸紅鉄鋼の本選考ES・レポート、インターンES・レポートを掲載しています。
またunistyleでは、同業他社であるメタルワンとの比較記事も公開していますので、是非業界研究の参考にしてみてください。
参考:メタルワンと伊藤忠丸紅鉄鋼の事業・社風・選考比較【unistyle業界研究】
→専門商社業界の中でも、共に総合商社をルーツに持ち、鉄鋼を専門的に取り扱っているメタルワンと伊藤忠丸紅鉄鋼を、その事業内容から社風、選考に至るまで考察していきたいと思います。
学生時代の経験に関する質問
- 学生時代頑張ったことを教えてください。
- 今の部活に入った理由を教えてください。
- 今の大学・学部に入った理由を教えてください。
- 自分の学部・授業で学んだことで仕事に活かせることは何かを教えてください。
ここでは「内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク」を参照してみましょう。どの企業でも質問される鉄板の内容ですので、じっくりと時間をかけることをお勧めします。
「なぜ入部したのか」や「なぜ頑張ったのか」という質問は、就活生のモチベーションの源泉を探るためのものです。
そのため自己分析をする際は、「頑張ってきたことの中で、自分はどんな価値観に従って物事に取り組んできたのか」を把握するまで掘り下げるように意識しましょう。
参考:「なぜ取り組んだのか」という質問の意図と内定者の回答例
→学生時代頑張ったことの「動機」部分について詳しく説明したいと思います。
あなた自身に関する質問
- ストレス解消法について教えてください。
伊藤忠丸紅鉄鋼の選考では、志望動機に関する質問が多い反面、就活生自身に関する質問はあまり多くはなされないようです。
ストレス解消法に関するこの質問は、就活生の趣味や特技を知るための問いかけでもあり、自分という人間を正確に伝える上でも正直に答えるべきでしょう。
学生生活以上にストレスにさらされる社会人生活に耐え得るだけの精神的タフネスがあることも、併せて示せるといいのではないでしょうか。
志望動機に関する質問
- なぜ商社かを教えてください。
- なぜ総合商社ではなく、専門商社かを教えてください。
- なぜ鉄かを教えてください。
- 入社したら何がしたいかを教えてください。
- どの部署に興味があるかを教えてください。
- 他社の選考状況を教えてください。
ここでは大きく
①専門商社業界を志望する理由
②伊藤忠丸紅鉄鋼を志望する理由
③伊藤忠丸紅鉄鋼に入ってやりたいこと
に関して考えていきます。
①と②はそれぞれ「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」の中の、「業界比較」並びに「同業比較」に該当します。
最初に①の業界比較に関して考えてみましょう。就活生の中には「グローバルに働きたいから」といった憧れで商社業界を志望している方も多いのではないでしょうか。
もちろん憧れや夢を追うことは非常に大切なことです。ですが内定を勝ち取る学生の多くは、他業界との比較を通じて、「客観的な視点」から業界志望度の高さをアピールしています。
「内定する志望動機は業界比較をしっかりしている」で紹介している通り、自己分析を通じて「自分がどういった基準で企業選びをしているのか(=軸)」を明確にすることが、業界比較をする上で非常に大切な一歩になります。
その上で「なぜ(総合商社ではなくて)専門商社なのか」、「なぜ鉄鋼なのか」、「鉄鋼専門商社業界のメリットとデメリットは何か」を考え、憧れだけでなく、確固たる意思を持って就職活動に励んでいる学生であることをアピールすることも必要になるでしょう。
次に②の同業比較に関しては、「なぜメタルワンや他の専門商社ではないのか」を常に考えるようにしましょう。
「「同業の中でもなぜうちの会社か?」という質問に驚くほど簡単に答える三つのアプローチ」でも紹介していますが、「業界内の特別なポジション・強みから語る」、「社風・企業理念から語る」、「企業で働く「人」から語る」、の3つが、この質問に対する有効な対策方法になるはずです。
最後に③の「キャリア」に関する質問についても対策方法を考えてみましょう。実際に働いたことのない就活生にとって、この種の質問に回答するのは骨の折れることです。
しかし企業側は、この質問を通じて、学生に将来像を完璧に話してもらうことを期待しているわけではなく、企業・業務内容の理解度を測ることに比重を置いています。
そのため考えてもわからないものは、悩み続けるのではなく、実際に足を動かして社員や内定者の方にお会いし、彼らに働きがいや夢を聞いてみる方がいいでしょう。自分のキャリアイメージを掴む上で、ずっと効率的な方法になるはずです。
参考:志望動機で書く「夢・成し遂げたいこと」に出会うための方法
→綺麗ごとだと思われがちかもしれませんが、モチベーション高く頑張っている社会人の中には、案外この「実現したいこと」を大切にしている人も多くいます。
またunistyleでは、過去の就活生のESを多数公開しているため、それらに目を通すことで、自身のキャリアを掴むきっかけにしてみてもいいでしょう。
学業に関する質問
- 研究内容について教えてください。
この質問では間接的に、「専門外の人に、どれだけわかりやすく研究内容を伝えられるか」が問われています。研究内容に関して自分ではよくわかっていても、他人からしたら専門性が高くてよくわからない、といった事態は多々起こり得ます。
簡潔にわかりやすく説明することで、地頭のよさをアピールすることにも繋がりますので、実際の面接に臨む前に社員の方や家族に研究テーマを話し、他者の理解に困る点がないか、しっかりと確認するようにしましょう。
参考:「学業への取り組みについて教えてください」という設問に対する内定者の回答事例集
→ESにおける学業の取り組みについての内定者事例集です。
その他の質問
- 従業員、株主、取引先、全て大事であるが、あえて一つを選ぶならどれかを教えてください。
もともと伊藤忠丸紅鉄鋼には、伊藤忠商事の鉄鋼部門と丸紅の鉄鋼製品部門が2001年に統合して誕生したという背景があります。
伊藤忠商事も丸紅も、伊藤忠兵衛を創業者とする会社で、商いに対する理念には共通するものがあります。その原点は「三方よし」、すなわち「売手によし、買手によし、世間によし」という考え方であり、この質問もこの三方よしに寄せたものであると考えられます。
この問に正解はありませんので、自分の考えをしっかりとまとめてから話すように意識しましょう。
従業員、株主、取引先、全て大事であるが、あえて一つを選ぶならどれか
「3方よし」についての質問です。隣の学生は「選べません」と言っていました。私は「取引先、つまり客あっての商社」と答えました。どちらが正解かはわかりませんし、おそらく正解はない気がします。
参考:本選考情報 (基幹職)
最後に
今回は大手専門商社として知られる伊藤忠丸紅鉄鋼を紹介させていただきました。
例年の採用人数は20名程度であり、非常に狭き門として知られる同社ですが、説明会やOB・OG訪問を通じて志望動機を固め、自己分析に力を入れれば内定に近づくことができるはずです。
是非自分の限界を決めず、前向きに就職活動に励んでください。