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ホンダのESと採用HPから考えるホンダの求める人材

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ホンダのESと採用HPから考えるホンダの求める人材

掲載開始日:2017年01月26日
最終更新日:2017年01月26日

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今回は、日本経済を牽引する完成車メーカーの中でも業界二位の売上高を誇る、ホンダ(本田技研工業)の求める人材について考えてみようと思います。自動車メーカーの事務系総合職の主な仕事は、「日産自動車のESと採用HPから考える日産自動車が求める人材」でも申し上げた通り、商品企画・マーケティング・セールス・コーポレート部門が主です。(もっとも、ホンダの採用HPには営業部門にこれらの仕事がまとめられています。)中には、IT系や部品調達系の部署に配属される社員も多くいるようで、仕事の幅は多岐に渡ります。以下ではそのようなホンダが求める人材をESや採用HPなどを参照にしながら考えていきたいと思います。

採用HP、事業内容から考えるホンダの求める人材

特に、北米市場をはじめとする海外での売上伸長を目指すホンダでは、海外駐在という形で活躍できる人材も多く求めているようです。また、ホンダでは一度配属されると、基本的にはその部署のプロフェッショナルの道を歩むようです。以下はホンダで、入社以来から経理を担当する社員によるインタビューです。

大学で経済学を学びながら、僕の心はすでに決まっていた。「卒業したら“経理”をやりたい」ちょっとマニアックな話になるけれど、“複式簿記”という帳簿のつけ方は、ホントによくできているなぁと感心する。資産がどれだけ増え、そのために、資金がどれだけ減ったのか。1円単位でピタリと一致し、すべてのお金の動きが一目瞭然になるからだ。モノづくりの世界でいえば、部品を仕入れるときに、製品を生産するときに、工場を建てるときに・・・費用が発生した何万、何十万という取引が明らかになる。そして、財務諸表となり出そろった数字は「収益をもっと増やす手があります」「将来のためにそろそろ準備をしておきましょう」と、経営陣への“提言”の素になる。つまり、経理とは“経営のナビゲーター”。そこに僕は惹かれた。

引用:ホンダ 社員インタビュー Hondaの将来を、すべてのモノづくりを、ナビゲートできる自分でありつづけたい。

入社後にしてみたい仕事のイメージがなかなか湧かない学生は、ホンダの社員インタビューで「社員がなぜその道のプロフェッショナルになろうと考えたのか」を探ってみてもいいかもしれません。

さて、次にこうした各部署の中での働き方について考えてみたいと思います。以下は、ホンダフランスで開発されたスクーターが売上増加に関して伸び悩んでいた際に、施策を考えた日本人の海外営業担当とチームメイトたちの話です。

販売チームと議論を繰り返し、みんなで知恵を出し合った。そしてたどり着いた答えは、“用品”を活用したパッケージ販売だった。狙いは、1グレードしかないPCXに、カスタマイズされた“上級グレード”を設定すること。

ー中略ー

イレギュラーなプランだっただけに、受注から取り付けまで何かにつけて今までの“商流”には乗れなくなった。そうかと思えば、また別のメンバーが呟く。「外したシートは捨てるのか?」結局、ディーラーの倉庫で外す→サプライヤーに送る→表面のデザインとクッションを変える→返送してもらい再び取り付けるといったプロセスを構築していった。そこで、大きな問題になったのが“納期”だ。大型二輪のような“嗜好品”なら、お客様は待つ時間を惜しまない。ただ、125ccのスクーターは“普段の足”。待ってくれても10日がいいところ。「既存のシステムで回せるところは回す。人の手が必要であれば使う。複合技でいくしかない」販売にこぎつけること在りき。チーム誰一人として“計画変更”や“中止”を口にするメンバーはいなかった。

パッケージ販売は、お客様に喜ばれた。“上級グレード”が2年目の販売台数を伸ばしてくれた。大事なことは、問題を乗り越えるためにどうするか。“How”を経験できたことがトレーニー時代の大きな収穫だ。ビジネスを生み出すことはきっと簡単で、むしろ育てることのほうが難しい。値段を上げれば、お客様をがっかりさせる。下げれば、ディーラーが苦しむ。Hondaだけが生き残っても意味がない。信じてついてきてくれるお客様が、ディーラーが存在するかぎり、私たちの挑戦はつづく。みんなが共存できてハッピーになれるこ

と。それが私のポリシーだ。フランスでの体験は、帰国後に就いた二輪の商品企画の仕事に活きている。「この商品なら、あのヒゲのおじさんが欲しいと言ってくるかも」。お客様の笑顔を浮かべながら企画を立てられる幸せ。入社前に想像した以上の喜びを今感じている。

引用:ホンダ 社員インタビュー 誰もがハッピーになるまで育ててこそビジネス。Hondaだけが生き残っても意味がない。

上記のように、ホンダでは海外赴任や出張などの中で、価値観やバックグラウンドの異なる社員との協業も多く、彼らと共に同じ目標を共有して達成することが求められます。それに加え、事業が上手くいっていない時に、「何が良くないのか」「どう改善すればいいのか」ということをその土地の文化・慣習ごとに、現地の社員・顧客から汲み取って考えた上で、対応策を実行せねばなりません。実際に、紹介した社員も現地でヒット商品の売行が止まってしまった時に、現地社員との議論を重ねてニーズを盛り込んだ対応策を練りだしたようです。


これらのスキルを「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせて考えると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」の能力が重要になってくるのではないでしょうか。更に、自動車メーカーの特性上、社内でも理系の人間や販売店の社員など、価値観の異なるパートナーは数多く存在します。これも価値観の異なる人との協業になります。

ホンダの質問

A-1 学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について記入してください。
A-2 取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。
A-3 困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて記入してください。
A-4 その経験から何を学びましたか。それをどのように仕事に活かしていきたいですか。
B-1 あなたが仕事を通じて、成し遂げたいことは何ですか。その根底にある想いや理由をあわせて記入してください。(300)
B-2 その実現に向けて、どのようにアプローチしますか。(300)
B-3 実現の場としてHondaを志望する理由を記入してください。(500)
C これまでの記述に加えて、伝えたいことなどがあれば自由に記述・表現してください。

ホンダ (本田技研工業) エントリーシート(6)

 

(1)「A-1 学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について記入してください。」について

この質問は、いわゆる「学生時代最も頑張ったこと」を問う質問です。学生時代に頑張ったことに関する質問では、「内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク」を参照すると考え易いはずです。留学経験や帰国子女経験だけでなくとも、バイト・ゼミ・サークルなど様々な機会はあるはずです。特に、価値観の異なるメンバーと何かを成し遂げた経験などを語れると、求める人材の能力と一致してより良いかもしれません。

 

(2)「A-2 取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。」について

(1)の質問と同様、「内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク」を参照してみましょう。ちょうど「③目標と困難」にあたる部分なので、目標に取り組みだした時点で感じた課題について記載できるといいでしょう。「自らチームと協力して掲げた目標であること」「個人ではなく組織に貢献するための困難であること」などに特に気を付けられるとよいでしょう。

 

(3)「A-3 困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて記入してください。」について


(1)の質問と同様、「内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク」を参照してみましょう。これも「④取組・工夫」にあたる部分なので、困難を乗り越えるためにどのようなプロセスを辿ったのか如実に記載できるといいでしょう。その中で気をつけるべきことは、「困難への施策として間違っていないか」「工夫に自分のオリジナル性」があるかという点です。

 

(4)「A-4 その経験から何を学びましたか。それをどのように仕事に活かしていきたいですか。」について

これで、学生時代に頑張ったことから派生する質問は最後になります。「内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク」の中では、「⑥学び:取組」にあたる部分です。単なる気づきのレベルではなく、社会や会社においても活かすことのできる「方法論」を学んだかどうかが重要なポイントになります。

 

(5)「B-1 あなたが仕事を通じて、成し遂げたいことは何ですか。その根底にある想いや理由をあわせて記入してください。(300)」について

Bの質問は、いわゆる志望動機を問われています。志望動機を最初に考える際には「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」を参考にしてみると考えやすいはずです。

この質問では、特に仕事の中で成し遂げたい将来の夢と、そのきっかけとなった経験を語ることが求められています。ホンダでなくてはできないことや、ホンダという一企業への志望動機が問われている質問ではないので、その点に注意が必要です。自動車メーカーを志望する学生であれば、「便利で持続性のある世の中づくりに貢献したい」「世界に日本の良さを伝えたい」などの夢を語る学生も多くいます。きっかけとなる経験は人それぞれですが、海外文化に触れた経験という切り口から語る学生が多いようです。

 

(6)「B-2 その実現に向けて、どのようにアプローチしますか。(300)」について

志望動機全体を考える中で、最も重要な事は、「将来の夢・目標や成し遂げたいことが自分自身の経験に基づいているか」そして「夢・目標や成し遂げたいことが会社のビジネスモデルの中で実現可能か」という点を意識することです。成し遂げたいこと⇒そう思ったきっかけ⇒企業選びで重視すること⇒他ではだめな理由⇒どのような仕事をしたいのか⇒業界の中でもなぜ当社かの流れで自己分析を深めていくことから始めてみましょう。

この質問では、夢の実現のためにどのような分野で仕事をしたいのかということが問われています。企業選びのポイントや、仕事をしてみたいフィールドを考慮しながら動機を練ってみましょう。

 

(7)「B-3 実現の場としてHondaを志望する理由を記入してください。(500)」について

とうとう志望動機系列の質問の中では最後の質問です。これは志望動機の中でも「業界の中でも志望企業の理由」の部分に当てはまります。制限文字数の多さからも、ホンダへのなみならぬ熱意を伝えられるかどうかがカギになるはずです。OB訪問や、説明会・座談会を通じて得たエピソードや印象を基にホンダフィロソフィーに共感する旨を伝えられるとより良いでしょう。

 

(8)「C これまでの記述に加えて、伝えたいことなどがあれば自由に記述・表現してください。」について

ここでは、特に何について書くべきか記載されていませんが、自己PRを記入するべきポイントでしょう。自己PRについては、「内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク」を参照して書き始めてみて下さい。

 

最後に

日本の大手完成車メーカーは数多く存在してますが、現状はトヨタ自動車が圧倒的な売上高を誇り、他社がそれに追随しようとしています。トヨタにばかり目が行きがちな学生も多いとは思いますが、事業領域・フィールドに関してはホンダも世界規模です。

グローバルに世界規模で仕事をしてみたいという学生は、受けてみるのもいいかもしれません。

 

 

photo by Ian Muttoo

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