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日産自動車のESと採用HPから考える日産自動車が求める人材

日産自動車のESと採用HPから考える日産自動車が求める人材

掲載開始日:2016年12月22日
最終更新日:2016年12月22日

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今回は、日本の基幹産業である自動車産業の中の、大手完成車メーカーである日産自動車について取り上げたいと思います。日本の自動車メーカーのビジネスモデルに関しては、「トヨタ・日産・ホンダの事業・社風比較【unistyle業界研究】」でも紹介した通りですが、事務系総合職における主な仕事内容は商品企画・マーケティング・セールス・コーポレート部門です。

一般的に、理系が自動車を組み立て、エンジンの仕組みを作り、文系がそれを売ると言われる自動車メーカー業界。しかし、実際のところは文系の人間が商品企画・マーケティングを行った上で、その規格にあった製品を意見を出し合いながらアレンジし、形作るのが理系の人間です。

さて、ルノーという外資自動車メーカーの傘下でダイバーシティというワードを掲げて世界で躍進を続ける日産自動車ですが、多様な人材が入り乱れる社内の公用語は英語であり、働き方も外資系企業のようだと言われています。転職者も多く、成果主義を取り入れており、年功序列賃金体制でもありません。これらに加え、有名なビジネスパーソンであるカルロス・ゴーン氏が会社を率いるようになってから、古い慣習は取り去られ、新しい慣習が増えています。こういった多様性溢れる職場では、価値観の異なる人と信頼関係を築いた上で共に働くことに加え、若い人でも積極的に発言し、自ら進んで改革を起こしていける人材が求められていると言えるのかもしれません。

参考:LIFE AT NISSAN

以下の引用では、日産における働き方を一部紹介しているので、参考にしてみてください。ここでは、アフリカのマリ王国から日本に留学したのち、日産に採用された社員を紹介していますが、彼も他の社員と同様に勤務し海外赴任を経験しています。

これまでのキャリアで最も印象に残っているのは、2012年から2年間、インドの現地法人の工場に出向したことです。新たに立ち上がった工場で、当初は現地の生産管理やSCMを出張支援していたのですが、問題が続出。これは長期にわたり現地へ乗り込んで解決を図らなければならないと考え、自ら上司にそのことを訴えて赴任させてもらうことになりました。インドの工場に赴くと、想定していた以上に現場は混乱しており、情報が錯綜して工場へ部品が供給されず、たびたび生産ラインがストップしているような状況。生産管理・SCMチームのローカルスタッフたちは社内から非難され、みな疲弊していました。何とかしなければと、まずは自分が矢面に立って怒られ役を引き受け、チームのメンバーとは一生懸命にコミュニケーションを取って信頼関係を構築。現場が抱えている課題をあぶりだしては、みんなで意見を出しあい、ひとつひとつ解決策を考えては実行に移していきました。
本当に苦労の連続でしたが心が折れることはなかったです。何故かと言うと、チームを信用していたことと日本にいる仲間の励ましがあったからです。チーム一丸となって問題に立ち向かい、徐々にトラブルが減少。生産管理とSCMが軌道に乗り始め、インドの現地法人の社長から「よくやった」という評価の言葉をいただいた時は本当にうれしかったですね。そして、社長の言葉よりも嬉しかったのは、ローカルスタッフが大変成長できたし、自信も持てるようになったことです。

引用:MEET OUR PEOPLE

以上のように、人材のダイバーシティに富む日産自動車では、価値観の異なる人材が協力して仕事をする場面が多々あるようで、その中でリーダーシップを取って皆を牽引することを求められます。この部署では、自分が出張管理するだけでは問題の根本的な解決には繋がらないと考えた社員がインドに赴任することを上司に直接訴えています。このことからも、社員と信頼関係を築き、提案から実行まで責任を持って仕事に取り組む姿勢が伝わってきます。

これらのスキルを「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせて考えると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」の能力が重要になってくるのではないでしょうか。更に、自動車メーカーの特性上、社内でも理系の人間や販売店の社員など、価値観の異なるパートナーは数多く存在します。これも価値観の異なる人との協業になります。

日産自動車の設問

(1)日産自動車を志望する理由をお聞かせください。
(2)自由に自己PRをしてください。
(3)あなたが外国人の方とチームで何かを成し遂げた経験、もしくは海外で挑戦した事柄について記述してください。チームで活動したケースの場合は、あなたが果たした役割が分かるように述べてください。
(4)あなたがこれまでに実行した一番大きな挑戦について説明してください。なぜその目標に挑戦しようと考えたか、また目標を実現するために工夫したことが分かるように述べてください。

参考:日産自動車 エントリーシート(6)


一つ目の設問

日産自動車を志望する理由をお聞かせください。

参考:日産自動車 エントリーシート(6)

ここで問われているのは、いわゆる志望動機です。最も重要な事は、「将来の夢・目標や成し遂げたいことが自分自身の経験に基づいているか」そして「夢・目標や成し遂げたいことが会社のビジネスモデルの中で実現可能か」という点を意識しながら志望動機を練ることです。成し遂げたいこと⇒そう思ったきっかけ⇒企業選びで重視すること⇒他ではだめな理由⇒どのような仕事をしたいのか⇒業界の中でもなぜ当社かの流れで自己分析を深めていくことから始めてみましょう。

志望動機を実際に書くとなると、文章をわかりやすくするために文の順序を考えたり字数に合わせて不要なパートを削る作業を要しますが、一旦の所は「内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク」を参考に志望動機を練ってみてください。

自動車業界を志すとなると、『新興国事業に携わり、お客様がわくわくする「もっといいクルマづくり」を行ないたい』「ライフスタイルに変化をもたらすような製品を開発し、世界中の人々に新たな価値観を提供したい」といった夢・目標が例にありますが、自分自身の経験や感受性によって異なる部分なのでじっくり考えてみることによって良い結果に繋がるはずです。


二つ目の設問

自由に自己PRをしてください。

参考:日産自動車 エントリーシート(6)

ここでは、自分の長所・個性や、それらを発揮したエピソードが企業の求めるものと一致しているかどうかを問われています。企業の求めるものとは先程紹介した「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」能力のことです。強みを考える際の順序に関しては、①強み⇒②強みが形成されたきっかけ・生い立ち⇒③具体的エピソード⇒④強みを活かすための方法論⇒⑤社会での活かし方の順で深掘りしていけば良いはずです。

しかしながら、ただ単に「ゼミ代表として皆を取りまとめリーダーシップを発揮してきました。」というフレーズを軸に自己PRしたところで、どのような種のリーダーシップなのかということが説明されていないため、上手く相手に伝わりません。どのようなアピールポイントなのかという具体的な説明、どのような場面で力を発揮できるのかという方法論を説明することが最も重要なので、意識してみていただきたいところです。以下は方法論を説明した記事のリンクです。


三つ目の設問

あなたが外国人の方とチームで何かを成し遂げた経験、もしくは海外で挑戦した事柄について記述してください。チームで活動したケースの場合は、あなたが果たした役割が分かるように述べてください。

参考:日産自動車 エントリーシート(6)

外国人とのチームで成し遂げたことを聞かれているので、この質問では「価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」能力に関して精査するための質問であると言えるかもしれません。質問の部類としては、学生時代に頑張ったことになるのですが、「外国人とのチーム」という縛りがあります。

恐らく、入社後も継続的に外国人従業員と共に働く機会が多くあるために、こうした質問から価値観の壁を乗り越えられるかという資質を測っているのでしょう。

前述の通り、この質問は学生時代頑張ったことに分類されます。学生時代に頑張ったことに関する質問では、「内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク」を参照すると考えやすいはずです。成果や自分が果たした役割に加えて、そこから得た学びの部分まで言及できるとなお良いです。留学経験や帰国子女経験だけでなくとも、バイト・ゼミ・サークルなど様々な機会はあるはずです。


四つ目の質問

あなたがこれまでに実行した一番大きな挑戦について説明してください。なぜその目標に挑戦しようと考えたか、また目標を実現するために工夫したことが分かるように述べてください。

参考:日産自動車 エントリーシート(6)

大きな挑戦にチャレンジしたエピソードというと、これも学生時代に頑張ったこと系統の質問です。三つ目の質問で紹介したフレームワークを基に構成を練っていきましょう。日産自動車は、外国資本が入り込んでいるためにその社風も外国企業のように実力主義的な側面があります。したがって、仕事の中でも結果を出すためにチャレンジを迫られる場面が数多くあると予想します。そのような場面を乗り越えることができるのかということを、この質問を通じて知ろうとしています。

こういった挑戦に関して聞いている質問に関しては、「成果」を問われる場合以外は失敗に終わっていても良いです。ただし、自分がそこに懸けた情熱や自分が工夫した点に関してはしっかりと記載する必要があります。

最後に

ひとえに自動車メーカーと言っても、大手企業の間で社風は全く異なります。特に、外資系企業のルノーの資本が入っている日産自動車の働き方は少々特殊なようです。「今後は日本企業も働き方を変えるべきだ」という意見が声高に叫ばれる現代社会では、先進的な企業と言えるのかもしれません。

外資系のような働き方をみてみたいけど、完全な外資系企業の日本オフィスというより日系企業を志望するという方は日産自動車をみてみてもいいかもしれません。

photo by Steph RAHOBISOA

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