オリエンタルランドの特徴を解説|業績や社風から見る就活対策・企業研究

34,212 views

最終更新日:2019年10月31日

日本の多くの人が一度は訪れたことがあると言っても言い過ぎではない「東京ディズニーランド」。その運営母体がオリエンタルランドであり、エンターテイメント業界を志望する学生は志望度が高い会社の一つといえます。社会人が働きたい会社としても人気があり、DODA転職人気企業ランキングでも上位に位置しています。

今回は社会人にも学生にも人気なオリエンタルランドの事業内容や選考、内定者がどのような自己PR・志望動機を語っているのか考察します。なおオリエンタルランドのESや選考情報についてはこちらからご覧いただけます。

本選考とインターンの締め切り情報

オリエンタルランドの売上構成・セグメント収益

オリエンタルランドの売上の80%以上をメインのテーマパーク事業が占めています。その為重要な指標として、入園者数およびゲスト1人当たり売上高を重視しています。

※オリエンタルランドIR資料よりunistyleが独自に作成

2016年3月期の入園者数は3019万人、ゲスト1人当たり売上高は11,257円であり、ゲスト1人あたりの売上高の内訳は下記の通りとなっています。チケット収入以上に、商品販売収入と飲食販売収入の合計が大きいことがわかります。

ディズニーランドによく行く人はご存知かもしれませんが、2015年4月1日にチケットの値上げをしており、値上げがダイレクトにチケット収入の増加( 4,660円→5,007円)につながっています。ディズニーランドは段階的に値段の引上げを行っており、2016年4月1日にも3年連続となる値上げを行っています。

事業・仕事内容から考えるオリエンタルランドが求める人材

ここからはオリエンタルランドが就職活動生に求める素質について、「ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?」を参照しながら考えていきたいと思います。

フードオペレーション部は、パーク内の飲食施設の運営を担う部署。その中でも私は、東京ディズニーランドにあるポップコーンとアイスクリームのワゴン店舗のオペレーションの管理を担当しています。


東京ディズニーランド内には合計30以上のワゴン店舗がありますが、総勢300人のキャストがこれらワゴン店舗の日々のオペレーションをおこない、私を含め5人のスーパーバイザーが統括・監理をおこなっています。実際の業務としては、運営計画の立案・数値管理等のデスクワークが半分、店舗やキャストの状況を把握するために直接店舗やパークに足を運ぶのが半分といったイメージです。

 

(中略)

 

最近では、長年変わっていなかった新人キャストのトレーニング内容を、いまの時代に合うように一新しました。
ウォルト・ディズニーの言葉に、「ディズニーランドは永遠に完成しない。世界に想像力がある限り、成長し続けるだろう。」というものがあります。私自身も想像力を絶やさずに、新しいことにチャレンジし続けていきたいです。現場での経験を活かして、将来はより多くの人に魅力を伝えるプロモーション業務などにも携わってみたいですね。

 

引用:キャスト300人のサービス向上を通じて、ゲストを笑顔に

ディズニーランドの総合職はフードオペレーション事業部、マーケティング本部、テーマパーク施設開発部、テーマパーク統括部にわけられています。今回ご紹介したフードオペレーション事業部においては、テーマパーク内の飲食施設の運営を担う部署であり、総勢300人のキャストと連携を行いながら、運営計画を練り、店舗やキャストがうまく運営できているのか確認し、時に指導することが仕事となります。また新人キャストのトレーニング計画を作り、提供することも業務の一つです。

このような仕事においては、店舗に関わるキャストと信頼関係を構築し、運営の課題を解決するために、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」が求められているといえます。また総勢300人のキャストを束ねるリーダーとして、「3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる」という力も必要となるでしょう。

上記で紹介したページにもある通り、常に新しいことにチャレンジすることが求められる会社であり、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」ということも必要だと考えられます。

オリエンタルランドの社風について

当社の企業使命である「夢・感動・喜び・やすらぎ」を提供し続けるためには、常に顧客・ゲストのことを考え、ゼロベースの発想で新しい価値を生み出していくことが必要です。「ゼロベースの発想」とは、これまでの成功体験や既成概念にとらわれない、自由でみずみずしい発想という意味です。そして、その発想を具現化し、新しい価値を生み出すには、「勇気あるチャレンジ」が欠かせません。

 

引用:社長メッセージ

上記のフードオペレーション事業部の方のコメントにもあり、また社長メッセージにもある通り、チャレンジ精神が求められる社風であると考えられます。

元々が千葉の海面を埋め立てて、大規模レジャーランドという今までの日本になかったものを生み出すという大規模なチャレンジから始まったディズニーランドの建設。ウォルト・ディズニーの「ディズニーランドは永遠に完成しない。」という言葉の通り、常に新しい価値を提供するためのチャレンジを求められる会社であるといえます。

求める人材像の一つである「より良く」という部分にも「これまでのやり方で良いという意識・行動にとどまらず、より欲を求め続けるチャレンジを行う」とある通り、官僚的な上意下達の組織ではなく、お客様のためになることは大胆に若手のうちから提案して、より良くすることを担うことが求められる社風であることが伺えます。

オリエンタルランドのエントリーシート解説

①あなたが考える「オリエンタルランドの魅力」を教えてください。(全角50文字以内)


②今後10年間に起こると想定される社会や市場の変動がオリエンタルランドに与える影響について、周囲の人にリサーチし考察の上、その対応策について教えてください。(全角500文字以内)

 

③設問2の対応策に対して、あなたが活かせる能力(経験)は何ですか?また、その能力(経験)を得たエピソードを教えてください。(全角500文字以内)

 

参考:オリエンタルランド エントリーシート

①は短めの志望動機といえます。なぜその点に魅力を感じているのか、企業を褒めるだけでなく自分自身の経験から話をするのがよいでしょう。また自分自身の経験とは言っても、ディズニーランドに行った経験がある人は非常に多いので、「ディズニーランドに行くことでワクワクした、感動した、失敗から立ち直った」など多くの人が話すであろうことに留めるのもいまいちかもしれません。魅力を感じる理由について、自己PRと絡めて、その魅力を感じる理由に加えて、自分であればその魅力をさらに高めることができるといった形で話をするとよいかもしれません。

②と③は近年よく聞かれている質問です。オリエンタルランドが受ける影響について考察した上で、その対応策に活かせる能力・経験を問われているので、③から考えて②を構成するのがよいでしょう。上記の「事業・仕事内容から考えるオリエンタルランドが求める人材」で説明した求められる能力に基づき説明できるとよいと思います。もちろん大学での専攻内容やアルバイト経験など直接結びつく経験があればそれも踏まえながら自己PRできるとよいでしょう。

オリエンタルランド選考内容について

テストセンター・Webテスト

→一次面接

→二次面接

→三次面接

 

参考:オリエンタルランド 本選考通過段階までの選考レポート

オリエンタルランドの選考内容はオーソドックスなテストセンターと面接で構成されています。一方で面接では、「新規の顧客とリピーターではどちらが大事か?」、「来園回数、最近いつ来園したか」、「あなたがオリエンタルランドで働くと日本がどうよくなるのか」といった変化球的な質問も聞かれています。これらの質問も自分自身のキャラクター、自己PRしている自分から大きくハズレずに、急な質問が来ても落ち着いて自分なりの考えを話すのが良いでしょう。

最後に

ディズニーランドを運営するオリエンタルランドを好きで志望する人は多いかもしれません。一方で、好きという志望動機の多くが評価されないのも事実であり、下記の記事は参考にしてください。

消費者としての好きではなく、生産者・提供者としての好きとしてディズニーランドに貢献できるかどうかが問われています。ただのファンではなく、オリエンタルランドのメンバーとしてディズニーランドを「より良く」できることを選考では伝えることを意識してもらえればと思います。

オリエンタルランドの選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから

photo by Martin Thomas

おすすめの就活テクニック 4 件

現在ES掲載数

81,698

すべて見れる

上に戻る

会員登録・ログインして全てのコンテンツを見る

無料会員登録