【野村不動産】冬期インターン体験記とES・GD・面接対策
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最終更新日:2024年06月06日
ディベロッパー業界は「街づくり」というビッグプロジェクトに関われることから就活生の間では人気の業界となっています。
今回はマンションのブランドである「PROUD」などで有名な野村不動産のインターンシップの参加者レポートからES・グループディスカッション・面接の各選考対策方法まで紹介していきたいと思います。
→unistyleに会員登録することでES、インターン選考情報を含む野村不動産の情報をご覧いただけます。野村不動産のコンテンツは上記リンクをご覧ください。
1.野村不動産のインターンレポート
2.野村不動産のインターン選考内容
4.野村不動産のエントリーシート
┗一つ目の設問
┗二つ目の設問
┗三つ目の設問
5.野村不動産のグループディスカッション対策
6.野村不動産のインターン面接対策
7.最後に
野村不動産のインターンレポート
ここでは、uninstyleに寄せられたインターンレポートを掲載し、野村不動産の冬期インターンの内容などをご紹介していきます。
なお、今回はこちらの方のレポートを一部抜粋して紹介していますが、unistyleでは他にも多くの方の野村不動産のインターンレポートを掲載しているので、是非そちらも併せてご参照ください。
→実際にインターンに参加した学生のインターン選考・実際のインターン内容や雰囲気・インターン後の優遇内容などといった生の報告をまとめています。野村不動産のインターンについてより深くイメージしたい方は以下の記事を参考にしてください。
インターンの内容
ワークの内容は、実際に野村不動産が再開発をおこなった団地の事業を追体験する形となっている。膨大な資料が時間が進むにつれ渡され、チームで議論した内容を上司役の人事部社員に相談しフィードバックをもらうといったことを繰り返し最終的なプレゼンテーションにつなげる。
インターンの雰囲気
メンター含む社員との交流
人事部社員は3人ほど部屋には常駐しているが特に評価をするわけでもなく、ワークで議論が煮詰まったときに相談すると応えてくれた。
上司役の人事部社員とのディスカッションや最終プレゼンでの質疑応答くらいだった。しかしインターン終了後1時間ほど任意参加の人事部社員交流会がある。
インターンを通して内定は出るか
インターンを通じて成長した点
インターンシップを通じて社員から何度も言われたのが、表面のニーズではなく深層にある潜在的なニーズを常に考えて行動するようにという言葉だった。相手ならどう感じるか、何を求めているかを意識するようになった。
実際にこちらがいいとおもった提案も「それは本当にお客様が望んでることなのか」と上司役の社員に何度も言われた。相手目線で考えかつ自分の意見をつらぬく大変さをしった。
インターン参加を希望する後輩へのアドバイス
野村不動産のインターン選考内容
過去の野村不動産のインターン選考は、書類選考と集団面接が行われた場合と、書類選考とグループディスカッションと個人面接が行われた場合があったようです。
今年は書類選考後に適性検査を抜いて二回選考があることから、後者の選考方法なのではないかと考えられます。
野村不動産エントリーシート
以下では野村不動産のインターンESで書くべき内容について考察していきます。
300字の設問が3つと、インターンESにしてはそこそこボリュームがありますが、その分ESはしっかり読まれることが予想されるので注意して書くようにしましょう。
最初の2つの設問は学生時代頑張ったこと、最後の設問は志望動機に近い内容が問われています。
それでは、設問ごとに書くべき内容を考察していきましょう。
①目標を達成するために、集団で取り組んだ経験を教えてください。(300文字程度)
②最も難易度の高かった取り組みについて教えてください。(300文字程度)
③社会人として働く上で、ご自身が大切にしたい軸や考え方を教えてください。(300文字程度)
一つ目の設問
この設問では集団で取り組んだ経験が問われています。
ディベロッパーは街を開発するにあたって資金調達は金融機関に、建設に関してはゼネコンに協力を仰ぎ、開発後はテナント企業に営業を行うなど、各関係者と協力して一つのプロジェクトを成し遂げなければなりません。
このようなディベロッパーの仕事内容を考えると野村不動産が集団で取り組んだ経験をESで問うのも自然なことでしょう。
ディベロッパーの仕事内容から考えて、この設問では単に経験を述べるのみにとどまらず、その経験から集団で自分が価値を発揮できる人間であることを示すのがよいでしょう。
以前紹介した「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせて考えれば「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」素質を持っていることを示せれば良いということになります。
まとめると、この設問では上記2つの強みを持っていることを示せる「集団で取り組んだ経験」を書けば良い、ということになります。
合格者の回答
一番の課題であったのは売上達成への働きかけだった。その為、まずはSNSの投稿を参考にして売り上げの統計をとり、5割の利益という明確な「目標」を定めた。
また、他のサークルと比較をしながら戦略的な値段設定も行った。そして場所があまり良くなかった為に人員の配置にも力を入れた。人の流れや競合店を考慮して重点とする場を絞り、その人に適した役割を頼む事を心掛けた。
結果、のべ100人以上が参加し、予想の2倍を超える利益を達成する事ができた。綿密な作戦を立てて分析し、積極的に周りを巻き込んで行動する事で、チームとして最良の結果を出せる事を学んだ。
サークルの大学祭の出店の際に総括を務め、綿密な作戦を立てて目標を達成した経験を述べた回答です。
取り組みや成果自体は評価できるものであり、「課題やニーズを把握し、解決のための提案から実行までを行える」という野村不動産において求められる素養をアピールできていると考えられます。
しかし、取り組み自体が個人での行動に終始しているように捉えらえ、どのようにして100人以上のメンバーを巻き込んでいったのか読み取り辛くなってしまっています。
野村不動産に求められる「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」素質をアピールするためにも、100人のメンバーの総括としての困難や工夫などのエピソードを盛り込んでみると良いでしょう。
二つ目の設問
この設問では過去の最も困難だった経験が問われおり、学生時代頑張ったことに近い内容が問われています。
以下のリンクにある「内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク」における③〜⑥の内容を記述すれば良いでしょう。
注意すべき点は、困難を乗り越えるにあたって培われた、発揮された強みあるいは得た学びが、ディベロッパーが学生に求める資質と合致していることを示すことです。
ディベロッパーが学生に求める資質としては、前述した「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」における
「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」
「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」
という資質に加えて、
「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」
資質があるでしょう。
なぜなら、ディベロッパーは街のプロデューサーとして流動的な社会のトレンドを捉えてここに「住みたい」「訪れたい」「仕事環境を置きたい」と皆が思う環境を創出することが求められるからです。
まとめると、この設問では困難を乗り越えるにあたって培われた、発揮された強みあるいは得た学びが上記3つの資質と合致していることを示せば良い、ということになります。
以下の記事でも、学生時代に頑張ったことをESで書く際のポイントやフレームワークに関して解説しているので、ES作成前に参考にしてみてください。
→参考記事は学生時代頑張ったことのフレームワークのみではなく、評価基準やエピソードの選び方などについても非常にわかりやすく述べています。必ずES作成前に一読してください。
合格者の回答
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三つ目の設問
この設問ではいわゆる「企業選びの軸」が問われています。
野村不動産のESを書いている以上、闇雲に「企業選びの軸」を書くのではなく、ディベロッパー業界に合致する「企業選びの軸」を書くべきだと思われます。
ディベロッパー業界に合致する「企業選びの軸」とは例えば「新しいものを生み出す仕事がしたい」、「周囲と力を合わせて一つのものを生み出す仕事がしたい」といったものが考えられます。
ただし、唐突に「新しいものを生み出す仕事がしたい」と書かれても、読み手としては「なぜ?」と思うのが自然でしょう。
そこで、そのような企業選びの軸が形成されたきっかけとなる経験を提示すれば説得力のある内容になります。
まとめると、この設問ではディベロッパー業界に合致する「企業選びの軸」を提示し、それが形成されたきっかけとなる経験を述べればよいということになります。
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野村不動産のGD対策
野村不動産の過去のグループディスカッションのテーマは「商業施設の企画立案」などがあり、ディベロッパーの実際の業務に近いテーマだったようです。
過去のインターン参加者は人柄や役割の徹し方などを見られていると感じたようです。
ただ、グループディスカッションに取り組む上で、そもそも自分でお題に対する考えや結論を生み出せないと議論に参加できません。
自分なりの考えがないと他人の考えに便乗せざるを得ず、イエスマンとなり評価されなくなってしまいます。お題に対する自分なりの考えを持てて初めて人柄・振る舞いなどのマナー面を気にするべきでしょう。
それでは、グループディスカッションのお題に対して自分なりに結論を導くための力をつけるにはどうすればよいでしょうか。
それは、コンサルで課されるケース面接対策をすることです。というのも、ケース面接で出されるお題はグループディスカッションのお題に似ていることが多く、ケース問題対策がグループディスカッション対策につながるからです。
ケース問題対策用の本は様々ありますが、以下に挙げる本で対策すれば十分でしょう。
→選考内容の詳細については参考記事にまとめていますので、参照にしてください。
参考:外資系コンサルだけでない!総合商社でもケース面接対策は必須?
→大手日系企業でもケース面接を取り入れる企業は今後増えていくように思われるので、そのような動向を考えてもケース問題対策を行っていくことに越したことはないでしょう。詳しくは上記参考記事をお読みください。
東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」
以下に「グループディスカッション GD」に役立つ記事を載せておきますのでぜひご覧ください。
→多くの就活生が見落としがち、かつGD突破のために必ずすべきことが書いてありますので参考にしてみて下さい。
野村不動産のインターン面接対策
野村不動産のインターン面接は基本的にESに沿った質問がなされるようで、突飛な質問はないようです。
学生時代頑張ったこと、困難だったこと、また野村不動産のインターン志望動機などが聞かれるようですが、どれもESを書く上で考えるものなので、ESを書く際に考えた内容をうまく伝えられればよいでしょう。ES対策がそのまま面接対策につながるといえます。
【2次選考】(面接形式・1対1・20分ほど)
人事部の社員相手に1対1で面接を行った。基本的にESに沿った内容の質問で、学生時代に頑張ったことと困難だったことについて深掘りされる。
最後にインターンに応募した理由も聞かれるがここはESに書いたことと一貫した答えができれば大丈夫であると思う。
全体的には経験に対する自分の分析や考えを持っているかと人柄を特に見られている気がした。
また、本選考ではなくインターンの面接ということで、まだ面接になれていない方もいるかもしれません。
そういった方は是非下記の記事を参考にしていただき、しっかりと準備を整えて野村不動産の面接に臨んでいただきたいと思います。
→企業の選考として行われる面接において、いきなり行くのではなくまずは心構えとして知っていて欲しいことが書かれている記事です。
最後に
いかがだったでしょうか。
野村不動産のインターンは実際の事業部に配属され、実際の社員の一員として業務に携わるため野村不動産の雰囲気や野村不動産での働き方を知るにはこの上ないインターンだと思います。
選考はなかなかシビアですが、その分得られる経験値も大きいはずです。
インターン参加者は本選考で優遇される可能性もあるようなので、ぜひ野村不動産のインターンに挑戦してみてください。