企業選びの軸の選定法とは?ガクチカや自己PRを活かした軸の作り方
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最終更新日:2023年10月18日
複数の業界を受けなさいというアドバイスをすると「業界研究の効率が下がるから受ける業界を絞る」という学生が少なくありません。残念なことに、アドバイスする立場にある社会人の方でも、自分自身の経験を深く検証することないままに、「業界を絞った方が熱意が伝わる」という話をしてしまいがちです。
unistyleでは「企業選びの軸」に基づき、複数の業界を効率よく受けていくことを勧めていますが、まだまだ多くの学生・社会人が複数の業界を効率的に受けていくことに対して懐疑的な様子なので、改めて説明したいと思います。
以下の記事は「企業選びの軸」に基づいて、志望動機や受ける業界を選定していく方法を紹介している記事です。どの記事も志望動機を組み立てる上で必須となる記事であるため是非参考にしてみて下さい。
参考:【企業選びの軸一覧】内定者ES例文50選と軸の定め方を紹介
参考:【夢がない人必見】就活での将来の夢・成し遂げたいことの答え方|良い例・悪い例付
参考:【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説
業界を絞らずに複数業界を受けるべき理由
端的に言えば、「業界を絞っても受からないことが多くリスクが高い」からです。下記のコラムでもご紹介していますが、業界を絞って受けたとしてもその業界と相性が悪い場合にはいくら知識を重ねても内定することはありません。
結局、企業が採用したいのは自社に対する知識がある人よりも、自社の仕事で成果・利益を出せる人間だからです。
この前提を理解しないままに、業界を絞って受けて内定をしてしまった社会人が多いから、「業界を絞って受けるべき」という人が後をたたないのでしょう。
彼らはたまたま運良く、自分と相性のよい業界を絞って受けることができました。しかし成功者の背後には業界を絞って受けて、内定が得られない人が多数いることを忘れずにいましょう。
企業選びの軸と基づく経験から複数業界を効率的に受ける
①企業選びの軸:
②きっかけとなる経験:
③-1 受けてる業界1「コンサルティング業界」:
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③-2 受けてる業界2「総合商社」:
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③-3 受けてる業界3「銀行」:
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上記の図と具体例を見ていただくとイメージしやすいかと思います。一つの企業選びの軸およびそれに基づく経験から、企業選びの軸と経験に当てはまる業界を複数受けていく形になります。
上記の通り、一つ確固とした企業選びの軸と自身の経験があれば、複数業界を受けていくのが簡単なことがわかるかと思います。内定がないうちは上記の受け方で5業界程度は受けるつもりで準備するのがよいでしょう。一つの企業選びの軸に基づいていれば5つぐらいの業界の志望動機を考えることはさほど難しくありません。
また上記の通り、説得力のある志望動機を話す上では他業界との比較も重要であり、その点においても一つの企業選びの軸から複数の業界を受けることは大きなメリットがあります。
参考:【就活における7つの企業選びの軸】自身の軸に合った業界を知ろう
企業選びの軸をはっきりさせておくと転職の質問も答えるのが楽
企業選びの軸を新卒の就職時にもはっきりさせておくと、転職する際にも質問に答えやすくなります。転職の面接では「なぜ辞めるのか」というのは頻出の質問ですが、上記の通り企業選びの軸をはっきりさせておくと、
元々、「自分自身の考えや行動が価値になる仕事がしたい」という思いで新卒では総合商社に入社したものの、実際に事業経営に関わる部署というよりはトレード主体の部署に配属されてしまい、海外に駐在したり子会社に出向しても基本的にはトレードを行う要員としての要素が強そうだったため転職を考えるようになった。
といった形で整理して話すことができるでしょう。意外にも社会人になっても企業選びの軸や自分がやりたいことについてしっかりと考えられている人は少ないです。
新卒の入社時に企業選びの軸に向き合っておくと、入社してからも自分のキャリアを考える指針となり、転職時にも説得力のある話ができるでしょう。
最後に
企業選びの軸や自分のやりたいことに、新卒の就職時から向き合っておくことは自分自身のキャリアを豊かにします。「働いたことがないから仕事でやりたいことなんてわからない」なんて逃げ道を用意してしまうタイプの人は社会人になって仕事をしてからも「やりたいことなんてわからない」と言ってしまいがちです。
ぜひ新卒のこの就職時にしっかりと向き合い、ある程度納得できる企業選びの軸を落とし込んでいただければと思います。
photo by Martin Thomas