IBMの内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項

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最終更新日:2021年01月05日

企業研究

今回はIBMの内定者のESを解説していきます。

コンサルタントの仕事においては個人として成果を出すのは当然として、チームの中でどのように行動できるかが問われています。

多くの学生は個人として苦労や努力をした話を延々語りたがる傾向にありますが、企業として知りたいのは「チームの中でどのように振る舞えるのか」であることが少なくありません。

企業が求めている人材を適切に把握した上でどのようなエピソードを伝えるのがよいのかしっかりと考えるようにしましょう。

なお今回はフットサルのチーム運営経験をもとに内定したこちらの内定者のエントリーシートをもとに解説しています。
 あなたがコンサルタントを志望する理由を記述してください。
理由は2つあります。1つは【変革のためにクライアントと一緒になってチャレンジできる業種であるから】です。私は学生時代にポテンシャルはあるがそれを生かせていないチームや選手に対して、チャレンジの場を提供したりすることでその可能性を引き出すような取り組みをしてきました。その中でチームや個人が変化を起こそうとする強烈なエネルギーに非常に魅力を感じ、同様に技術やアイデアはあるがそれを生かしきれてない企業の可能性を共に引き出す事が出来るコンサルタントを志望しています。もう1つは【急激な成長曲線を描ける事】です。競技スポーツをしていることから常にチャレンジし続け高いレベルに身を置きたいと考えており、そうすることでより周囲や社会に大きなインパクトを与えられる人間になりたいと考えています。若いうちから経営者的な視点が求められる事、仕事の量やプレッシャー、1つの仕事が社会に与えるインパクトの大きさやそれに見合う対価を考えたときに自らを磨く上で最高の環境であると考えました。

あなたはIBMで何がしたいですか?ご自身の夢や目標を交えて、具体的に記述してください。
「あの企業はもう終わった」と言われた日本の大企業を復活させる事が私の夢です。私は「あのチームはもう終わった」と言われていた所属チームを復活させるべく、チャレンジの場を提供したり運営改革を行ってきました。組織が潜在的なポテンシャルを発揮するエネルギーに魅了され、高い技術やノウハウを持ちながら不振に喘ぐ日本の大企業を復活させたいと思うようになりました。その夢を果たすためにIBMを選ぶ理由は大きく分けて3つあります。まず立案から実行まで幅広い行える幅広いサービスラインを持っている事です。次に自社でテクノロジーの研究を行っておりそのプロダクトの領域が多岐にわたる事です。他社のインターンにおいてテクノロジーがビジネスに与えるインパクトの大きさを学び、自社で提供できるソリューションの幅が格段に広いIBMであればその効果を最大化できると考えました。最後に自らが事業会社として得たノウハウをモデルケースとして用いている事でコンサルティングに説得力をもたらせる事です。以上の理由から私はIBMのコンサルタントとして日本企業を復活させるという夢を果たしたいと考えます。

 高校入学以降、複数人で何かに挑戦したことにより経験した困難や挫折について、それをどのように乗り越え、そこから何を学んだかを教えてください。
体育会のフットサル部が無い中で、複数サークルの選抜という形で初のフットサル早慶戦の開催に取り組みました。開催にあたって私はプロジェクトをリードする役割を担いましたが、最大の困難は他のサークルとの早慶戦に対する温度差をいかに埋め、どうチームとして1つの方向に持っていくかでした。当初は自分たちの考えを一方的に熱意を持って伝えようとしましたがなかなか協力を得る事が出来ず苛立ちを覚えていました。しかし考えるうちに私たちには相手側の視点が決定的に欠けていることに気付きました。それからはどのようにすれば伝わりやすいかを考え論理立てて議論をしたり、実際に他の部の早慶戦に誘い雰囲気や伝統を感じてもらう中で早慶戦を開催する意義や影響を伝えるように工夫しました。すると私たちの本気度や思いが伝わったのか徐々に理解や協力を得て最終的にチーム慶應として結束を生む事が出来ました。その中で学んだ事は2つあり、【どんなに自分が意味があると確信しているアイデアや提案も、伝え方1つで受け取られ方が全く変わってしまうという事】、そして【相手側の視点を持つ事で自らの提案より説得力を持たせる事が出来る】という事を学びました。
引用:【内定】エントリーシート

本選考とインターンの締め切り情報

一つ目の設問

あなたがコンサルタントを志望する理由を記述してください。

理由は2つあります。1つは【変革のためにクライアントと一緒になってチャレンジできる業種であるから】です。私は学生時代にポテンシャルはあるがそれを生かせていないチームや選手に対して、チャレンジの場を提供したりすることでその可能性を引き出すような取り組みをしてきました。その中でチームや個人が変化を起こそうとする強烈なエネルギーに非常に魅力を感じ、同様に技術やアイデアはあるがそれを生かしきれてない企業の可能性を共に引き出す事が出来るコンサルタントを志望しています。もう1つは【急激な成長曲線を描ける事】です。競技スポーツをしていることから常にチャレンジし続け高いレベルに身を置きたいと考えており、そうすることでより周囲や社会に大きなインパクトを与えられる人間になりたいと考えています。若いうちから経営者的な視点が求められる事、仕事の量やプレッシャー、1つの仕事が社会に与えるインパクトの大きさやそれに見合う対価を考えたときに自らを磨く上で最高の環境であると考えました。
学生時代の経験に結びつけてコンサルタントの仕事に結びつけることができている点が高く評価できます。

この志望動機を学生時代の経験と結びつけるというのがなかなか出来ない学生が多いのですが、特別な経験がなくても結びつけることは十分可能です。

現にこの内定者もフットサルチームの運営というのが学生時代の経験内容で、そこまで突出したものでもないでしょう。志望動機が書けなくて悩んでいる方はぜひ下記のコラムを読んでいただければと思います
留学経験や起業経験など特別な経験がなくても伝えたか次第で評価される志望動機を作ることが出来ます。その評価されるテンプレートをお伝えします。
参考:「志望動機」が書けない人必見!すぐに使える5つのテンプレート
また二点目の【急激な成長曲線を描ける事】は、就職する上でも、外資系のアップorアウトのような厳しい社風が自分に合っていることを伝えられているようで評価されていると感じます。

二つ目の設問

あなたはIBMで何がしたいですか?ご自身の夢や目標を交えて、具体的に記述してください。

「あの企業はもう終わった」と言われた日本の大企業を復活させる事が私の夢です。私は「あのチームはもう終わった」と言われていた所属チームを復活させるべく、チャレンジの場を提供したり運営改革を行ってきました。組織が潜在的なポテンシャルを発揮するエネルギーに魅了され、高い技術やノウハウを持ちながら不振に喘ぐ日本の大企業を復活させたいと思うようになりました。その夢を果たすためにIBMを選ぶ理由は大きく分けて3つあります。まず立案から実行まで幅広い行える幅広いサービスラインを持っている事です。次に自社でテクノロジーの研究を行っておりそのプロダクトの領域が多岐にわたる事です。他社のインターンにおいてテクノロジーがビジネスに与えるインパクトの大きさを学び、自社で提供できるソリューションの幅が格段に広いIBMであればその効果を最大化できると考えました。最後に自らが事業会社として得たノウハウをモデルケースとして用いている事でコンサルティングに説得力をもたらせる事です。以上の理由から私はIBMのコンサルタントとして日本企業を復活させるという夢を果たしたいと考えます。
ここも一つ目の設問と繋がる内容で、こちらの設問においても学生時代の経験と結びつけられている点が評価できます。

なぜIBMかという観点も、マッキンゼーやボスコンとは異なり、
①自社でテクノロジーの研究を行っていること
②自らも事業会社として蓄積したノウハウがあること
を挙げられており、これにより外資系コンサルの中でもなぜIBMかという点をしっかりと語ることができていると感じます。

三つ目の設問

高校入学以降、複数人で何かに挑戦したことにより経験した困難や挫折について、それをどのように乗り越え、そこから何を学んだかを教えてください。

体育会のフットサル部が無い中で、複数サークルの選抜という形で初のフットサル早慶戦の開催に取り組みました。開催にあたって私はプロジェクトをリードする役割を担いましたが、最大の困難は他のサークルとの早慶戦に対する温度差をいかに埋め、どうチームとして1つの方向に持っていくかでした。当初は自分たちの考えを一方的に熱意を持って伝えようとしましたがなかなか協力を得る事が出来ず苛立ちを覚えていました。しかし考えるうちに私たちには相手側の視点が決定的に欠けていることに気付きました。それからはどのようにすれば伝わりやすいかを考え論理立てて議論をしたり、実際に他の部の早慶戦に誘い雰囲気や伝統を感じてもらう中で早慶戦を開催する意義や影響を伝えるように工夫しました。すると私たちの本気度や思いが伝わったのか徐々に理解や協力を得て最終的にチーム慶應として結束を生む事が出来ました。その中で学んだ事は2つあり、【どんなに自分が意味があると確信しているアイデアや提案も、伝え方1つで受け取られ方が全く変わってしまうという事】、そして【相手側の視点を持つ事で自らの提案により説得力を持たせる事が出来る】という事を学びました。
学びのレベルも深く、仕事におけるポテンシャルも高そうであることが文章から伺えます。

チームの中でどのようにすれば成果が得られるのかを考え、着実に実行していけることが経験の内容から伺えます。

リーダーシップのタイプとしてはぐいぐいと自らの主張で引っ張るというよりも、相手のことを考えどうすれば相手が動いてチームとしてのパフォーマンスがあがるのかを考えるタイプであるように見受けられます。

リーダーというとカリスマ的な魅力のある勢いで押すタイプの人をイメージしがちですが、様々なタイプのリーダーがいます。
自分もリーダータイプではないと思っていても「リーダーシップがある」と評価されることは十分にあるので考えてみてください。

最後に

今回の内定者は特に特別な経験があるわけではないですが、IBMのコンサルタントやその他人気企業に内定しています。

アピールしている内容や志望動機と学生時代の経験の結びつけ方だけで大きな差がでる一つの例だと考えられます。

特別な経験をしてこなかったことを嘆くよりもどういった人材を求めているのかを知り、自分をどう伝えれば評価されるのか冷静に考えることが大事です。

photo by Martin Thomas

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