【ヘルスケア業界orNOT】幅広い選択肢で就活に納得感を与える日本薬科大学

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最終更新日:2025年06月18日

【ヘルスケア業界orNOT】幅広い選択肢で就活に納得感を与える日本薬科大学
本記事は日本薬科大学就職課の紹介記事になります。

日本薬科大学就職課の職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。

こんな方にオススメ

・日本薬科大学に通っていて就職課の実績や取り組みを知りたい学生

・受験する大学を探している高校生

日本薬科大学就職課とは

取材した方のプロフィール

小林さん 
就職課職員。2023年4月に入職。
現職の以前は予備校の教室長を務めており、学生を送り出す側から受け入れる側に。

日本薬科大学とはどんな大学?

2004年4月に開学しました。

さいたまキャンパスとお茶の水キャンパスを構え、1学部2学科制で、薬学部が6年制の薬学科と4年制の医療ビジネス薬科学科に分かれています。

「個性の伸展による人生練磨」という建学の精神を掲げ、ヘルスケア業界で活躍する人材の養成を目指しています。また、地域連携にも力を入れており、社会人教育や高校生との商品開発などの取り組みを行なっているのも特徴です。

産学官連携について
日本薬科大学HPより拝借)

就職課とは?

さいたまキャンパスとお茶の水キャンパスそれぞれに組織を構えており、両学科に対応したイベント企画や学生の相談に乗っています。

教員と職員で構成された就職委員会は、就職支援と実務実習支援の二軸で学生支援を行っています。さらに、学外企業と協定を結び、インターンシップを実践するための授業も運営しています。

「薬学部だからといって選択肢を狭めないで」就職課の熱い想い

就職課の目指す姿

  就職課はどのようなことを目的としている部署ですか。

小林さん:薬学科でも医療ビジネス薬科学科であったとしても、志望企業・業界に進めるようにというのはもちろん、何より学生の納得できる就職活動を実現できるようにサポートしております。

就職活動が終わった後に「これでよかったのかな。」「もっとちゃんとやればよかったな。」という学生が中にはいるので、そうなる前に広い視野が持てるような支援がしたいと思っています。

  薬学部ということである程度決まった進路に進むのかと思っていたので、幅広い選択肢があるということに驚きました。

小林さん:薬学科で必修の実務実習には、薬局実習と病院実習があるのですが、どうしてもその二つから進路を決めようとする学生が多くなってきます。でも中には、医療系の本を出す出版社や人材会社に就職する学生もいるので、選択肢の多さを伝えられるようなイベントづくりに努めています。

就活を学生にとって納得感のあるものにしてほしい

  実際に学生と接するときどのような想いで接していますか。

小林さん:本人の意思をできるだけ尊重しつつ、そのうえで選択肢を提示してあげられるように、そのバランスを大切にしていますね。我々が言ったからそうするではなくて、どうしてそうしたいかを言語化できるようにコミュニケーションをとって、納得感のある就職活動ができるようになってほしいという想いがあります。

リアルな視点からの業界・企業比較によって働くイメージが明確に

ランチョンセミナーの様子
日本薬科大学HPより拝借)

様々な就職支援取り組み

実際に日本薬科大学の取り組みについて、いくつかお話していただいたので以下に紹介します。

ランチョンセミナー

・時期

 前期・後期で実施 1年で10~12回
・概要
 
多様な業界の企業を大学にお呼びして開催する業界研究セミナー。大学の中で昼休みにお弁当を食べながら、企業の選考や業務内容についての説明を聞くことができる。
・ポイント
 調剤薬局同士やドラックストア同士、病院と調剤薬局など、一度に2社が参加するセミナーを行うこともある。その他コンタクトレンズケア用品のメーカーなどが参加することもある。
 同一業界の2社が参加する場合は、企業比較が可能となる。例えば調剤薬局であれば、門前薬局と駅前薬局の違いや、全国展開や地方展開の違いによる転勤の有無、採用過程の違い、福利厚生の違いなどを比較することが可能になる。

キャリアトークカルテット
・概要

 卒業生を招いた業界研究セミナー。異なる業界に就職した卒業生複数人に参加してもらい、在学生から募ったテーマをもとにパネルトークを実施
・ポイント
 後輩の疑問や各業界へのイメージに対して卒業生が答えるパネルトークイベント。今年度は、病院・製薬・調剤・ドラックストアの4業界で活躍する卒業生がそれぞれの視点から質問に回答した。学生はリアルな視点を獲得し、企業選びに活かすことができる。

公務員ガイダンス
・概要
 資格の大原の方に講演を依頼し、ガイダンスを実施。

学生支援団体きゃりさぽ

  就職支援において何か特徴的な取り組みはございますか?

小林さん学生支援団体としてきゃりさぽという組織を立ち上げまして、その運営にも携わっています。

  そのような組織をつくることでどのような効果があるのでしょう?

小林さん:特に国家試験合格を目指す薬学科では勉強に重きを置く人が多くて、そうするといわゆるガクチカがないという悩みに陥る学生がいます。そういった学生の悩みを解消できるかなと思っています。参加希望の学生を募って、就職活動やキャリアに繋がる企画を考え実現してもらうことで、自分たちの就活力をつけてもらうことにもつながるので、一石二鳥になるのではないかと思って発案しました。

  学生になにか変化は見られましたか?

小林さん:自分たちで作った企画や冊子などが成果として残り、それに対して反応がもらえるということ自体が大きいことだと思っています。それだけで十分ガクチカにもなりますし、支援を受ける学生だけでなく、支援活動に参加している学生側が成長できるということが何より大きなポイントですね。私たちはうまいこと橋渡しになれればいいなと思って見守っています。

学生から評判の良い取り組み

  学生にこれまで評判の良かった取り組みは何でしょうか?

小林さん:ランチョンセミナーや卒業生によるパネルトークは参加して良かったという声が多いですね。セミナーが終わったとたん質問に行く学生もいっぱいいるので。こんなことを知りたい!という声を取り入れるために、学内にホワイトボードを設置して、学生の質問を集めるという工夫もしました。

キャリアトークカルテット
下部が事前に学生が回答した業界イメージ、上部は就職課が集計してまとめたもの

個々の意思を尊重する支援が多業界への就職につながっている

令和5年度卒業生実績
日本薬科大学パンフレットより拝借)

就職支援実績

  就職支援実績についてお聞かせいただけますか。
​​​​​​
​小林さ令和5年度卒業生の就職率は両学科とも96%を超えています!ドラッグストアや調剤薬局、病院に就職する学生が多いのですが、中には公務員になったり、人材会社や銀行など一般企業に就職する学生もいます。

低学年のうちから就活への意識を上げられるように

早期選考に対応できるように早い段階からのサポートを

  本年度内でどのような就職支援活動を予定しているのかを教えてください。

小林さん:これまでは、薬学科の5年生を対象に11月に学内合同企業研究会を行っていました。しかし、5年生は実務実習の期間ということもあって、実務実習の前の段階でもう少し視野を広げてあげることが重要だと思いました。そこで、4年生の2月の段階で合同企業研究会を行うことを予定しています。

お茶の水キャンパスでは、4年制の3年生に対して2月に合同企業研究会を行う予定です。

  中長期的にはどのような就職支援を行っていくのでしょうか?

小林さん:就職活動において早期選考が増えてきていますよね。それを前提として、低学年から意識を上げられるようにイベントを実施したいと思っています。また今年度は初の試みとして、4年制の学生全員に対して、3年次に面談を実施しました。

  学生全員との面談はすごいですね!

小林さん:自分から相談できない学生もいるので、とにかくそのハードルを下げてあげたいという想いです。規模が大きすぎない大学だからこそできることかなと思っています。

高校生に向けて「大学に入ってからでも視野を広げられる!」

コラボ商品試食会の様子
日本薬科大学HPより拝借)

日本薬科大学×高校生×企業の地域連携への取り組み

  高校生やその保護者向けに何か伝えたい内容はございますでしょうか?

小林さんヘルスケア業界への就職実績はやはり強みだと思います。だからといって業界を限定することなく、支援していきたいと思っています。また、本校では学生一人一人にアドバイザーとして教員がつくので、先生方とも連携して支援を行っていくことができます。

  地域との連携というところでは、高校生とのつながりもあるのでしょうか?

小林さん:例えば、本校の4年制の学生は、成立学園高等学校様と株式会社なとり様とコラボして、コラボ企画商品「チープリテイン」を開発し、それぞれの学園祭で販売しました。また、秋田県立大曲農業高等学校様とフジパン株式会社様と協力して「スナックサンド」を開発し、販売しました。他にもこのような高校生と協同した取り組みを実施しております。

開発したスナックサンド
日本薬科大学HPより拝借)

高校生に向けて就職課から最後に一言

  高校生に向けて最後に一言お願いします!

小林さん薬学部は薬剤師のイメージが強いと思うのですが、実際に様々な業界に進む学生がいます。もちろん就職率も大事ですが、具体的にどのような業界に進んでいるかも調べてみてほしいと思っています。

本校の6年制には人材業界や出版業界に進む学生もいたり、公務員になる学生もいます。また、4年制ではヘルスケア業界以外にも人材業界や自動車業界を志す学生がいますし、部活動での経験を活かし実業団を選択する学生もいます。選択肢が本当に広いということはお伝えしたいですね。

不安をバネに、未来への期待がいっぱいな就職活動へ

  最後に学生に向けてメッセージをお願いします!
​​
小林さん:世間話もいつでもOKです!何気ない普段の会話から見つかることもあると思うので、ぜひ就職課に足を運んでほしいですね。

就活っていうのはどうしても不安がつきものなんですけど、それよりも将来の選択肢がどれほど多いのかであったり、働いてみて分かる楽しさもあるので、それらを見据えてどうせなら就職活動を楽しんでほしいですね。

取材後記

薬学部の学生は、ある程度決まった進路に進むのだろうと思っていました。しかし、薬学部だからこの業界に進まなければいけないということはなく、職員の方は学生の選択肢を広げてあげることを大切にしていることが分かりました。

日本薬科大学就職課では、薬学部向けのサポートをしつつ、面談などを実施して個々の意思に寄り添う体制が整っています。就職活動において、周りとの差を感じて悩んだり、自分のやりたいことが何かわからない人は、一度就職課の職員の方に話してみると良いのではないでしょうか。

日本薬科大学就職課についての詳細は以下のリンクから確認ください。

 他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。

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北関東支社長を務める1990年後のセプテーニとなる株式会社サブアンドリミナルを設立。2000年セプテーニへと社名を変更。2001年JASDAQに上場2006年持ち株会社体制に移行し、セプテーニ・ホールディングスに社名を変更リクルート時代は大阪、岡山、東京、埼玉と転勤を繰り返し、最後は埼玉の大宮で北関東支社長を務める。1990年には仲間7人で独立し、後のセプテーニとなる会社を設立。人材採用コンサルティングに始まり、ダイレクトメール発送代行、テレマーケティングや人材アウトソーシングなどの事業を手がけた。起業の一番の理由は大学時代から「いずれは独立したい」と思っていたからとの事です。ファーストキャリアはリクルートと総合商社で迷ったものの、リクルートは「給料>ポスト>プライド」であったのに対し、総合商社は「プライド>給料>ポスト」であった事から、より早く昇進できるリクルートを選んだとの事です。平尾丈(ひらおじょう、株式会社じげん代表取締役社長)2005年慶應義塾大学環境情報学部卒業後、リクルートに入社2006年リクルートより株式会社じげんの創業に参画2008年リクルートグループの史上最年少代表取締役社長に就任慶應義塾大学環境情報学部の在学中に立ち上げた100社の内、2社のネットベンチャーを登記させ、その会社の代表取締役を兼任したままリクルートに入社。リクルートから株式会社じげんの創業に参画した後に25歳の若さでリクルートグループの史上最年少代表取締役社長に就任した。2010年にはリクルートグループおよびドリコムグループよりMBOし、現在に至る。大学在学中に起業を考えるようになったきっかけは高校時代にテレビで見た学生ベンチャーの特集だったという同氏。その憧れから慶應義塾大学環境情報学部を進学先として選んだものの、現実はイメージとはほど遠かったそうです。在学中に1万人と会うという企画を始め、誰もが憧れる職業の人に片っ端から会っていったとの事です。実際には3万人を超える人と会い、その中にはソフトバンクの孫正義社長やサイバーエージェントの藤田晋社長も含まれていたとの事です。この行動力はリクルートに入社しても衰えず、「10年に1人の逸材」「1ヶ月450時間労働」などの伝説が残っています。村井満(むらいみつる、日本プロサッカーリーグ理事長:Jリーグチェアマン)1983年早稲田大学法学部卒業後、日本リクルートセンター(現在のリクルート)に入社1988年リクルート事件と時を同じくして営業部門から人事部門に異動2000年人事担当執行役員に就任2004年本社執行役員兼リクルートエイブリック(現在のリクルートキャリア)代表取締役社長に就任2011年リクルート・グローバル・ファミリー香港法人社長に就任2013年同社チェアマンに就任2014年第5代日本プロサッカーリーグ理事長(Jリーグチェアマン)に就任2004年から代表取締役社長を務めたリクルートエイブリックでは就任後、売上を150億円から450億円の3倍へと成長させた。これは「顧客満足度の高い人材斡旋会社ランキング」(オリコン調査)では2007年から5年連続で1位を獲得し、業績のみならず、同社を利用するカスタマーから高い評価を得た。本人は熱烈なサッカーファンで、現在はリクルートで得た人材育成のノウハウを活かし、プロサッカー選手のキャリア支援に貢献している。浦和高等学校時代にゴールキーパーを務めていた同氏。「三度の飯よりサッカー好き」というエピソードが多くあり、日本がW杯初出場を決めた1998年のフランス大会アジア第3代表決定戦にはリクルートの役員会を抜け出して観戦に行ったそうです。そのサッカー好きとリクルートでの活躍が認められ、Jリーグチェアマンに選ばれたそうです。島田亨(しまだとおる、株式会社楽天野球団取締役、楽天株式会社代表取締役副社長執行役員)1987年東海大学文学部卒業後、リクルートに入社1989年株式会社インテリジェンス設立、同社取締役へ就任2004年株式会社楽天野球団取締役社長へ就任2005年楽天株式会社取締役へ就任2006年常務執行役員2008年株式会社楽天野球団代表取締役社長兼オーナー2014年楽天株式会社会社副社長執行役員リクルート入社後、リクルート事件を機に宇野氏、鎌田氏らと共に同社を退社し、インテリジェンスを設立。2000年頃より草創期のベンチャー企業を中心として複数の企業に出資し、その中には取締役として参画したものもある。2007年にはテレビ朝日アナウンサーの石井希和氏と結婚。海外赴任をする為に2012年球団社長兼オーナーを退任し、引き続き取締役として球団に残る。新卒でリクルートに入社した理由は「起業する仲間を集めるつもり」であったと語る同氏。そして、リクルートに入り営業に追われながらも宇野氏や鎌田氏という起業仲間を見つけ出し、インテリジェンスを設立しました。インテリジェンスの上場後、キャピタルゲインを手にした同氏は投資家へと変貌を遂げました。オールアバウト社長の江幡氏と西麻布のバーで飲んでいる時に楽天の三木谷社長から電話がかかってきて楽天野球団社長への打診をされたとの事です。当時プロ野球への参入の最中であり、同氏に迷いはあったものの江幡氏からの強い後押しもあり、引き受けたとの事です。最後に以上、リクルート出身の起業家を紹介しました。ここでは書ききれないほどたくさんの起業家・経営者いますし、じげん社長の平尾氏のように次世代を担っていく起業家の台頭も期待できそうです。また、リンクアンドモチベーション社長の小笹氏が起業志望の学生を重点的に採用していたという事からある一定の時期に多くの起業家が生まれた事がわかりますね。そしてリクルートをファーストキャリアとして選ばれた人の会社選びの軸には共通点が多いようにも感じられます。現在は分社化し、入社するとしたらホールディングス内のいずれかの会社を選ぶ事になりますが、ぜひ今後のキャリアを選ぶ上で参考にしてください。photobyMartinThomas 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「キャリア支援センターを使い倒せ!」成蹊大学の手厚い就職サポート 「キャリア支援センターを使い倒せ!」成蹊大学の手厚い就職サポート 本記事は成蹊大学キャリア支援センターの紹介記事になります。成蹊大学キャリア支援センターの職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。こんな方にオススメ・成蹊大学に通っていてキャリア支援センターの実績や取り組みを知りたい学生・受験する大学を探している高校生本記事の構成成蹊大学キャリア支援センターとは建学の精神を胸に日々学生をサポートするキャリア支援センターの熱い想い数々の手厚い就職支援取り組みと実際に利用した学生の声きめ細やかな支援が身を結んだ高い就職支援実績「伝えたいのはとにかく”キャリア支援センターを使い倒せ!”です」理想のキャンパスライフが送れる!高校生に知ってほしい成蹊大学の魅力事務長から学生へメッセージ取材後記成蹊大学キャリア支援センターとは取材した方のプロフィール本郷さんキャリア支援センター事務長。同学の広報グループ、教務部を経て現在に至ります。落合さんキャリア支援センター主査。成蹊大学ラグビー部出身の卒業生。成蹊大学とはどんな大学?JR吉祥寺駅が最寄り駅の位置にキャンパスを構えています。ワンキャンパスということから、全5学部の学生が文理混合で学びあうことができるのも魅力のひとつです。教育者中村春二により「社会に貢献する人間を育て、知識だけでなく人格的にも優れた人間を育てたい」という理念のもと1912年に創立し、親友今村繁三と岩崎小弥太も長年にわたり成蹊学園の発展に寄与しました。岩崎小弥太は三菱4代目の社長であったことから成蹊大学と三菱グループとの繋がりは強いです。当時から現代にいたるまで、歴代理事長は三菱グループ出身である。また、成蹊大学の学生の三菱グループへの就職も優れた実績を保っています。キャリア支援センターとは?キャンパス内の1号館一階に位置します。メンバーは15名。(2024年9月現在)時代とともに変化し続ける就活業界の最新情報を常にキャッチしていき、さまざまな方法で学生の就活をサポートしています。建学の精神を胸に日々学生をサポートするキャリア支援センターの熱い想い1号館一階にてキャリア支援センターの利用を学生に訴求する魅力的なスローガンの数々成蹊大学キャリア支援センターの目指す姿とはキャリア支援センターはどのようなことを目的としている部署ですか。本郷さん:少し堅い表現になってしまうのですが、「社会に貢献できる有為な人材を輩出する」という成蹊大学の使命を元に、学生ひとりひとりの進路選択を支援しています。最終的な目標として学生が満足のいく進路を決めることができるように、日々サポートしています。先ほど見かけたスローガンの数々からもかなり力を入れていることが伝わりました。成蹊大学内でも重要な立ち位置なのではないでしょうか。本郷さん:新学長の森雄一氏も就任挨拶の際に「キャリア教育・支援は成蹊大学が先覚的に取り組んできたこと。引き続き力を入れ、この分野では屈指の大学であるという評価を得られるよう進めていく。」といった内容の表明をされていました。それぐらい、キャリア教育・支援は、成蹊大学の中で力を入れ続けている分野です。「気軽に利用してほしい。」頼りになるキャリア支援センターの職員たち実際に学生と接するときどのような想いで接していますか。本郷さん:就活は人生を左右する非常に重要なイベントです。ただ、学生にとって就活は多くの場合、人生で初めてのイベント。当然不安が多いはずなのでそれを払拭してあげたいといった気持ちで接しています。学生からしたら心強くありがたい存在ですね。落合さん:ただ結構勘違いされてしまうのがキャリア支援センターは堅くてまじめで怖いところと思われてしまっていたりとか。特に就活が本格化していない時期の低学年の学生は「キャリア支援センターを利用する=就活を本格的にスタートしなくてはならない。」と思っていて敬遠してしまっていたりします。本郷さん:あまり難しく考えず気軽に利用できる環境にしていきたいですね。就活が始まると、ただでさえわからないことばかりなのに、急に企業の大人と面接をしなくてはならない。それは学生にとってかなり負担な要素だと思います。大人と話すのに慣れる意味でも是非キャリア支援センターを利用してほしいという想いがあります。大学のキャリア支援センターがここまで学生に寄り添ってくれるのは珍しい気がしますし、温かさを感じますね。それに対して学生の反応はいかがですか。落合さん:関係性が築けていった学生はなんでも相談してくれるようになったりします。なかには毎週来る学生もいたりして。担任の先生のような、そんな気持ちで接しています。数々の手厚い就職支援取り組みと実際に利用した学生の声就職活動・オンライン説明会・インターンシップの利用を対象とした個別ブース(成蹊大学キャリア支援センターHPより引用)様々な就職支援取り組み実際にどんな就職支援をしているのかをいくつかお話していただいたので以下に紹介します。・個別相談・キャリア支援センター公式LINE・キャリセンLIVE・業界理解セミナー(大手企業勤務のOBOGによるイベント)・丸の内ビジネス研修・三菱海外ビジネス研修・各種ガイダンス・ES、面接講座・各種セミナーほか上記の中でも、細かく内容を説明いただいた取り組みを以下に紹介するので成蹊大学の学生の皆さんは是非参考にしてみてください。個別相談1.実施時期随時2.対象学年全学年3.概要就活に関する悩みや相談を職員と学生1対1で1回20分間の枠で実施する。学生が職員を選択して予約するシステム。1月~6月は大体予約が満席になる。4.おすすめポイント就活が本格化している時期の学生はもちろん、向いている業界・職種や就活の始め方がわからない学生もまずは相談しに行ける。キャリア支援センター公式LINE1.実施時期随時2.対象学年全学年3.概要イベントの告知が配信されたり、メッセージのやり取りで簡単な相談が可能。4.おすすめポイント・イベントを知ることができたり、今後のイベントの見落としが減る。・簡単な相談を気軽にすることができる。キャリセンLIVE1.実施時期年約20回。お昼休み。2.対象学年全学年3.概要配信ツールを用いて就職活動時期に合わせたトピックスをLIVE配信。学生は顔出しなし・匿名で参加できる。リアルタイムで質問コーナーも設けており、配信中に回答している。ここだけの話も多いのでアーカイブ配信なし。4.おすすめポイント・顔出しなし匿名で参加できるので、気軽に視聴できる。・質問コーナーは自身が質問しなくてもほかの参加者の質問やそれに対する回答を聞くことができ、就活に関する知識が増え、視野が広がる。業界理解セミナー(大手企業勤務のOBOGによるイベント)1.実施時期前期2.対象学年全学年3.概要各業界の大手企業に勤めるOBOGを成蹊大学に招き、クロストーク等を実施。採用媒体等は使用せず成蹊大学OBOGを通じて実現。アポ取りから打ち合わせ、イベントの開催、フィードバック等一連の流れを全て職員が担う成蹊大学独自のイベント。4.おすすめポイント・個別の企業説明会では聞けないようなここだけの話やネットで調べても載っていないような情報を得ることができる。・OBOGが優良企業で活躍している姿を直接見ることができ、参加学生の就活に対する自信につながる。・業界を代表する複数社の話を一気に聞くことができる。丸の内ビジネス研修(MBT)1.実施時期毎年4月~11月2.対象学年3年生、大学院1年生3.概要約7か月間かけて行う成蹊独自の産学連携人材育成プログラム。三菱系列の企業をはじめとした様々な有名企業に協力のもと就業体験を実施。4.おすすめポイント7か月という長きにわたる研修を有名企業のもとで受けることができるためスキルが身につく。就活中の悩みを早期解決「新しい取り組みチャットボット」上記で紹介した通り、数多くの就職支援を行なっているキャリア支援センター。最近新たな取り組みがスタートしたそうです。落合さん:新しい取り組みとして24時間稼働のチャットボットを導入しました。24時間稼働はかなり便利ですね!落合さん:よくある定型的な質問は基本的にチャットボットが返信するようにしています。今までは個別に職員が質問に返信していたのですが、学生の活動が増える夜の時間帯はキャリア支援センターも閉まっているのですぐに返信ができない事例が多くあったため導入しました。就職活動中は昼夜問わず悩みや疑問が出てくるものです。「学生の悩みをできるだけ早く解消してあげたい。」そういった想いから新しく導入されたチャットボット。成蹊大学に通う学生は是非とも利用してみてはいかがでしょうか。「絶対にこれだけは利用してほしい」キャリア支援センターオススメな取り組みこれだけは利用するべきとイチオシな取り組みを選ぶとしたら何ですか。落合さん:どれもおすすめではあるのですが特にLINEですね。まずは気軽に何かあったときに相談用のツールとして利用してほしいです。LINEで解決できない悩みができてきたときは是非個別相談にきていただけたらと思います。オンライン面接も大学でできちゃう!テレキューブの導入オンライン採用面接等の利用を対象としたテレキューブ(成蹊大学キャリア支援センターHPより引用)また、近年ではオンラインでの採用面接を取り入れている企業も多くあります。そんな時代に沿って成蹊大学では防音仕様のテレキューブを導入しています。オンライン面接を実施する場所に困った学生は是非利用してみてください。キャリア支援センター利用学生からの感謝の声成蹊大学では、毎年その年度の卒業生に「成蹊大学の強みや今後も続けてほしいこと」についてアンケートを実施しています。成蹊大学といえばワンキャンパスであることや近未来的な図書館等、魅力が多くありますがそんな中からキャリア支援センターを強みとして選択し回答した学生の声を一部抜粋して紹介します。・キャリア支援センターの対応がよかった。LINEで気軽に質問できるので助かった。(経営学部総合経営学科)・キャリア支援センターでの個人面談など就活支援サービスが充実していると感じたので今後も続けてほしい。(文学部日本文学科)・当大学の学生課は就職活動の際にかなり献身的に協力してくださり、面談や各種書類の添削などを丁寧に行なってくださる。是非この点をより多くの在学生に伝え、利用してほしい。(経済学部経済数理学科)きめ細やかな支援が身を結んだ高い就職支援実績2023年度の就職実績(成蹊大学キャリア支援センターHPより引用)400社実就職率順位が大幅上昇!就職支援実績についてお聞かせいただけますか。本郷さん:毎年大学通信が公開している「2024年有名企業400社実就職率ランキング」にて、成蹊大学がなんと555大学中39位(21.6%)となりました。昨年は58位(13.3%)だったので大幅アップです。すごい!!具体的にはどの支援がこのような順位につながったと思いますか。本郷さん:実際に400社の中にどのような企業が含まれているかというと、基本的には先ほどお話しした業界理解セミナー(大手企業勤務のOBOGによるイベント)に招くようなそれぞれの業界における優良企業。イベントに参加した学生が実際にOBOGの活躍を見て勇気をもらい、有名企業に応募するようになったと思います。大手企業には尻込みしてしまい応募しないという学生も多かったですが、大手も全然狙えるよ!と思い学生の自信につながる取り組みを心がけていたので、このように数字として結果が出ていてうれしいです。「伝えたいのはとにかく”キャリア支援センターを使い倒せ!”です」成蹊大学の学生に向けて最後に一言最後に、成蹊大学の学生に向けて一言お願いします。落合さん:伝えたいのはとにかく「キャリア支援センターを使い倒せ!」ってことですね。自分が学生時代の時、意地になっていたのもあってキャリア支援センターを一切使わなかったんです。どうせ偉そうなこと言われるだけだろうなって。(笑)けど実際にこの立場になってみて、せっかくならキャリア支援センターのイメージを変えてやろうと頑張っています。実際は支援は手厚いし職員もフランクで温かい。キャリセン良いぞ!と勧めたいです。本郷さん:しかも就活塾と違って無料ですからね。(笑)ここまで手厚い支援を無料で受けられるのに使わないのはもったいないですね。落合さん:学生時代の自分と同じようにキャリア支援センターを敬遠している学生も多いかと思いますが、きっと利用すれば大学職員へのイメージも変わると思います。お悩み相談室のような感覚でたくさん頼って何でも相談してほしいです。理想のキャンパスライフが送れる!高校生に知ってほしい成蹊大学の魅力2024年秋オープン予定の新11号館の内観。スタイリッシュでありながら優しくホッとするデザインと緑に囲まれた空間はまるで避暑地のカフェ。文武両道!勉強も部活も遊びもバイトもすべて叶うのが成蹊大学これから受験大学を選ぶ高校生に向けてずばり、成蹊大学に通う魅力とは何だと思いますか?本郷さん:まず吉祥寺という立地は魅力的ですね。バイトの選択肢も多いですしおしゃれなイメージもある。学生からしたら過ごしやすい立地ですね。それに武蔵野市は住みよい街ランキング2年連続1位を獲得しています。住みたい街ではなく住みよい街なので実際に住んだ人の意見です。住みたい街ランキングとは別に住みやすい街ランキングがあるんですね!成蹊大学はワンキャンパスなので、全学部の生徒が吉祥寺のキャンパスに通えるのも魅力のひとつですね。落合さん:そうですね。4年間通してキャンパスの移動もない。そしてグラウンドもすぐ近くにあるから部活をするために放課後ほかのキャンパスに移動する必要もない。部活もしやすい文武両道の環境。意外とこういった条件は東京の大学では少ないので成蹊大学ならではの利点だと感じます。本郷さん:あとは企業さんからよく言っていただけるのが他の大学と比較して成蹊大学は理工学部生のコミュ力が高いということ。文理混合キャンパスで日ごろから色々な学部の学生同士でコミュニケーションをとれるのは大きいですね。普通、理工学部は単独のキャンパスであることが一般的なのでそこが強みです。文理混合だとそういった効果もあるんですね!落合さん:理工学部だと文系学部に比べて実験が長引いたりして部活をする時間がとれないことから理工学部用の部活にしか所属できない大学も多いですが、成蹊はグラウンドが近いことから文系学生と理系学生が同じ部活に入って頑張ってるパターンも多く見ますね。理工学部で部活もしたい学生にもお勧めできます。ひとりひとりに寄り添った成蹊大学ならではのキャリア支援キャリア支援について強みや他大学との違いは何がありますか。本郷さん:やはりこの規模だからこそできる、マンモス校にはないひとりひとりの個性に寄り添ったきめ細やかな就職支援が強みです。また、成蹊の卒業生は母校愛が強いのでOBOGも学生への就職支援が手厚いですね。社会人の皆さん、自分の仕事も忙しいはずなのに嫌な顔ひとつせず自ら時間を削って支援してくれる方がとても多いです。皆さん母校のためなら!と協力してくださるんですね。成蹊愛にあふれていて素敵です。成蹊大学の就職支援内容はかなり現代の学生のニーズに沿っていると感じましたが、こういったアップデートはどのように行っているのですか。本郷さん:前年に通用していたやり方が今年の就活で通用するかわからない。学生が何を求めているかも毎年毎年移り変わっていくので常に多くの最新情報を取り入れるよう心がけています。私たちの部署では幅広い業務を担います。学生の相談にも乗りながら企業さんへの営業も自ら実施します。企業さんとのやり取りは一日平均3社。ここで情報交換を行います。一日に3社も!どういった情報を交換するのですか。本郷さん:たまにあるのが企業さんといい関係を築けていると、その企業さんに欠員が出たときに「成蹊の学生さん応募してみませんか?」のようなレア情報をいただけることもあります。それはとてもありがたい情報ですね!受験生に向けて成蹊大学キャリア支援センターから最後に一言受験生に向けて最後に一言お願いします!本郷さん:ワンキャンパスで文系理系問わず4年間過ごせるのは貴重。ぜひオープンキャンパスに1度足を運んでキャンパスの環境、素晴らしさを見てほしいです。よくドラマで使用されていたりする本館や図書館や新11号館も魅力的。そして、出口となる就職実績も大学選びの基準の1つとしてぜひとも考えてほしいです。事務長から学生へメッセージ最後に一言お願いします。本郷さん:「よく学び、よく遊べ」という言葉がありますが、私は「よく学び、よく遊び、よく稼げ」だと思っています。学生時代って本当にあっという間に過ぎ去ってしまうので。「学び」でいうと学問はもちろん部活やサークルのような課外活動から得ることもたくさんあると思っています。「遊び」については学生時代しか取り組めないことがたくさんあると思うので色々な経験をして心豊かな人間になってほしいなと思っています。そのために「よく稼げ」ということに繋がるのでしょうか。本郷さん:はい。遊ぶためにはもちろん軍資金が必要。お金を稼ぐのも理由の一つとしてあるんですけどバイトには社会勉強ができるという副次的な効果がある。学生のうちから色々な大人と関わることによってストレス耐性もできるので就活には大変有利だと思います。是非密度の濃い学生生活にしてください。取材後記大学のキャリア支援部門というとどうしても堅くて真面目なイメージを持ってしまう学生も多いと思います。なんとなくの理由で利用していないのなら是非とも一度足を運んでみてください。今回キャリア支援センターのお二人に実際にお会いし、フランクで温かい人柄と学生への想いが伝わりました。きっと成蹊大学のキャリア支援センターを利用すれば今まで抱いていたイメージが変わるはずです。学生に真摯に向き合い、日々就職支援を行う成蹊大学キャリア支援センター。時代の流れに沿った方法で学生のニーズに答え続け、更なる高い実績を作っていくことでしょう。成蹊大学のキャリア支援センターについての詳細は以下のリンクからご確認ください。成蹊大学キャリア支援センターの詳細はこちら他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。 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ビジネスマンの3段階のレベルから考える自己PRで伝えるべきこと ビジネスマンの3段階のレベルから考える自己PRで伝えるべきこと ビジネスマンには3段階のレベルが存在するという話を聞いたことがあるでしょうか。社会人でも意識している人はあまり多くないかもしれませんが、このことを理解しておくと就職活動に直接プラスになるだけでなく入社後にもプラスになると思いますのでご紹介します。▼目次クリックで展開本記事のコンテンツ・レベル1:言われたこと・守るべきことをこなす・レベル2:与えられた枠組みの中で成果を出す・レベル3:既存の枠組みを超えて組織や会社のための提案を実現する・学生の所属する組織でも同様に3つのレベルが存在している・ビジネスマンと学生時代の経験の共通点から自己PRで話すべきことを考える・最後にレベル1:言われたこと・守るべきことをこなすレベル1の段階は言われたことや守るべきことをしっかりとこなすというレベルです。例えば、コピーをして書類をまとめる、遅刻をしない、会社のルールを覚えて守るといったことが当てはまります。時期としては新入社員のうち、遅くとも2年目には脱しておきたいレベルではあるが、実際にはこのレベルを突破することができずに足切りされてしまう人も少なくありません。日本の雇用環境ではこのレベルで脱落してしまう人でもクビにすることはできないので、3年目以後はできない人として放置されてしまうことも少なくありません。レベル2:与えられた枠組みの中で成果を出すレベル2の段階は与えられた枠組みの中で実績を出すというレベルです。例えば、営業成績で上位の成績を取る、参加したプロジェクトの中で周囲に評価されるような仕事をして認められるなどがあげられます。与えられた枠組みの中で高いレベルで成果を上げる段階です。証券会社、銀行、不動産営業など営業色の強い会社では1年目からこのレベルが求められる傾向にあります。時期としては遅くとも10年目までにこのレベルで実績を残しておこないと大企業の部長、役員などの上のポジションにつくのは難しいかもしれません。一方で実績を残すことができず、このレベルから脱することができない人も多いのが現実で、多くのビジネスマンは与えられた枠組み、ルールの中でどう成果を出すか悩んでいるというのが実態でしょう。レベル3:既存の枠組みを超えて組織や会社のための提案を実現するレベル3の段階は、与えられた枠組みを超えて組織や会社のために提案するだけでなく、実際に自らの手で実現するところまで担うレベルです。例えば、新規事業の部署を自ら提案し立ち上げる、これまで取引のなかった企業と新規提携を行う、業務改善の提案を行い実際に導入するなどがあたります。このレベルに到達するにはレベル2での実績が不可欠です。与えられた枠組みの中で成果を出した人間でなければ、いくら会社のためになる提案だとしても残念ながら受け入れられることは少ないでしょう。それは会社の融通が利かないからという話ではなく、単純に与えられた枠組みで成果が出せない人が既存の枠組みを超えた提案を実現するのは難しいと考えられているからだと思われます。何の実績もない人に重要な仕事は残念ながら回ってこないのです。実際にはレベル2の段階で四苦八苦している人が多いため、レベル3の段階に到達できるビジネスマンは少なく、意識すらしたことがない人が少なくありません。一方で大企業の中で役員になっている人はレベル2の実績だけでなくレベル3段階での実績を伴う人が多いでしょう。学生の所属する組織でも同様に3つのレベルが存在しているさてここまでビジネスマンの3段階のレベルについて見てきましたが、これは学生が所属する組織でも同様に当てはまります。例えば体育会系の部活であれば、レベル1の段階は新人として言われたことを守る・役割をこなす段階で、レベル2はレギュラーや選手として成果をあげる段階、レベル3は幹部として部活全体のための提案を実現する段階だといえます。同様にゼミ活動でも、レベル1の段階はゼミ生として言われたことを守り、課題をこなす、レベル2の段階は課題や共同論文の執筆において高い評価を得る、レベル3はゼミ全体のためになる提案を実現する段階だといえます。体育会でもゼミでも、レベル3の段階に到達するためにはレベル2の段階での評価や実績は重要で、レベル2の段階で組織に貢献できていないとレベル3に到達するのは難しいかもしれません。実績が1番ではなくても誰よりも組織のことを考えて、レベル2の段階でも努力し周囲に認められている必要があります。ビジネスマンと学生時代の経験の共通点から自己PRで話すべきことを考えるここまで見てきたようにビジネスマンの3段階のレベルは学生時代の経験にも当てはまります。この共通点を理解しておくと自己PRで話すべきことは明確に見えてくるのではないでしょうか。レベル1の段階のことを必死にアピールしようとしてなかなか評価されないと落ち込む学生がいる一方で、人気企業内定者の多くがレベル2での実績だけでなく、レベル3の実績も準備した上で、面接の中では両方の強みを伝えています。このことを理解しておくと、学生時代頑張ったことで、他者との関わりがないTOEICや受験勉強を頑張った話があまり評価されない理由も理解できるでしょう。最後に実際には社会人には3つの求められるレベルがあるということを理解している社会人はそこまで多くないかもしれません。一方でこのことを学生時代の経験からも体感的に理解できている人は社会人になってからも応用しやすくレベル3のことを早い段階から意識することができます。これを読んでまだ学生時代の経験でレベル3のことができていないと感じるのであれば今からでも遅くないので、所属する組織のために自分自身は何ができるのか考えて行動に移してほしいと思います。photobypeturr 22,473 views
なんとなく”銀行は危ない”と思ってる学生は要注意!就活慣れした学生ほど”情報”への向き合い方を再考するべき理由 なんとなく”銀行は危ない”と思ってる学生は要注意!就活慣れした学生ほど”情報”への向き合い方を再考するべき理由 『就活は情報戦』という言葉があります。この言葉が示すように、就職活動を始めた段階では無限ともいえる情報を前に立ち往生してしまった経験があるかもしれません。とはいえ、就職活動にも慣れてくると「直近採用人数を減らしている銀行は危ない」「商社は体育会じゃないと入れない」「コンサルはマックよりも時給が低い」など、どこから仕入れたかもわからない情報を、あたかも常識のように受け入れてしまっている就活生が一定数いるようにも思われます。就活に慣れてきた今だからこそ、改めて情報に対する自身の向き合い方について、本記事を通して再考していただきたいと思います。『絶対値・相対値』『長所は短所の裏返し』という2つのキーワードを軸に話を進めていきます。▼目次クリックで展開本記事の構成絶対値と相対値の手法を就職活動で応用する衰退する「銀行」を180°反対の視点から見るまとめ絶対値と相対値の手法を就職活動で応用する約100年前、米国に1,500万頭いたとされる馬は、現在では1,500万台の自動車に置き変わりました。(中略)まさに、自動車業界は「100年に一度の大変革の時代」に入っていると、日々実感しています。引用:トヨタ自動車アニュアルレポート2018こちらはトヨタ自動車の2018年のアニュアルレポートより抜粋したものです。MaaS(MobilityasaServices)という言葉も近頃では耳にすることが多くなりました。100年前に、人々の移動手段が馬車から自動車に変化したように今度は単なる自動車からコネクティッドカーやモビリティサービスなどその形を大きく変えようとしています。このような変化は何も自動車業界に限った話ではなく、その影響は金融や商社、航空、メーカーなど全ての業界でも起きています。しかしながら、全ての企業が変化に対応できている訳ではなく、2017年のゴールドマンサックスの大規模レイオフの様に、中には変化に対応するために大幅なリストラを行ったり、事業を畳んだりする企業もあります(参考:MONEYVOICEAIに仕事を奪われた元ゴールドマンの株トレーダー、いま何をしている?)。次に苦境に立たされる業界はどこかと見渡したとき、『銀行』という言葉を思い浮かべる就活生が多いでしょう。AI・フィンテックの台頭による銀行衰退の噂はテレビや雑誌などでよく目にします。一方で就活生も銀行を始めとした金融業界に対して、『縮小産業だから〜』『これから給料も減って伸びないだろうから〜』と答える一方で、その構造や理由を明確に答えることができる学生は少なく、また、どこから得た情報なのか噂で聞いた程度なのか曖昧な返答が多い印象を持ちます。絶対値と相対値情報に対する正しい向き合い方として『絶対値』と『相対値』の考えを用いる方法があります。・相対値…何かと何かを比較して考える数値・絶対値…元からの基準で考える数値「絶対値」「相対値」の話は、中学校の1年生の1番最初に習う範囲であり、unistyleユーザーの皆さんから見ると何をふざけた話をとなるかもしれませんが、日常生活では、絶対値と相対値の考えを忘れてしまっていることがよくあります。例えば大学入学直後によくネタになるセンター試験の点数トークを例に考えてみます。とある東大生のセンター試験の点数が800点だとします(センター試験は900点満点です)。東大生のセンター試験の平均点は810点のため、相対的には、東大生の平均以下となり暫く悔しい思いをするかもしれません(あくまで例えです)。東大生の中だけで見ると、800点という点数は低いかもしれませんが、全国平均の570点は大きく上回っています。東大の中(相対値)だけで見るとマイナスかもしれませんが、そもそもの全国基準(絶対値)で考えると非常に優秀な成績であることが伺えます。このように、絶対値と相対値では結果の見方に大きな違いがあることがわかります。これを踏まえて次の図を参照してください。次の図は2020年新卒の志望業界をランキング形式で表示しています。※表中の%はアンケート回答者の内、該当する業界を志望していると回答した学生の割合を示します。参考:ITmeidaビジネスオンライン2019年度の就職人気業界ランキング1位は銀行でした。それが2020年度の結果では8位まで転落しています。相対値で着目すると1位から8位まで転落しているので一見人気が急激に落ちたようにも見ることができますが、依然トップ10にランクインしている点から、人気が高いことが伺えます。また、ポイントに着目しても1位の医薬品とそれほど大きな開きがないことも同様に伺えます。そのため、巷で聞くような「銀行の人気が落ちている」は一概には言えないようにも思われます。ここから、”何”を基準にしている情報なのかが重要になることがわかります。とはいえ、この調査結果が複数回答が可能であること、どの層の学生へのアンケートなのか不明なため、この結果自体大きなバイアスがかかっていることも否定できません。銀行の人気は変わらなくても銀行の構造は確かに変革期を迎えているGoogleで「銀行|これから」「銀行|なくなる」で検索するとIT企業の台頭による銀行業界の構造改革に関する記事が数多くヒットします。これまで銀行は、決済機能ならその機能だけを担っていれば、ユーザーは喜んで利用してくれた。それが今、アマゾンやアリババのように、決済機能+サービスを提供する企業が次々出現している。(中略)フィンテックの台頭によって、銀行の魅力がどんどんそがれている。その結果、銀行の競合相手は銀行ではなく、他業種へと変わりつつあるのだ。引用:PRESIDENTONLINEビル・ゲイツ「銀行は将来なくなる」銀行が今後なくなっていくか否かに関する議論は恐らく論文などで語るレベルのテーマであり、本記事の趣旨ともズレるので深追いはしませんが、銀行が今後構造変革を求められていくことに関しては間違いない事実だと思われます。ビジネスモデルの変革もそうなのですが、冒頭のゴールドマンサックスの例のように今後「〇〇銀行が300人リストラを決行」のようなニュースを目にすることが増えるかもしれません。ここまでの情報だけを整理すると、先が見えない業界を何故就活生が未だ志望するのか?と疑問を持ってしまいます。ですが、視点を変えることで見方も変わってきます。衰退する「銀行」を180°反対の視点から見る視点を変えて銀行を見る前に、抑えておきたいキーワードがあります。『長所は短所の裏返し』という言葉を聞いたことはあるのではないでしょうか?長所は短所の裏返し『長所は短所の裏返し』という言葉は何故だか就職活動では多く耳にします。よくある短所の答え方としては「長所の裏返しとしての短所」を答えると一貫性のある人物であることも示せるうえ、マイナスイメージを伝えることもないため、使いやすいというメリットがあります。参考:unistyleでもESや面接で短所を聞かれた際の対策として短所の裏返しを伝えることを推奨しています。例えば「あなたの長所/短所を教えてください」のような質問があった場合、・臆病→慎重に物事を決めることができる・頑固→責任感が強いのように考えることが一般的でしょう。表裏関係にあるため矛盾もなく説得力があります。この考えを踏まえた上で次に進みます。銀行員の仕事が激変している。これまで人の手によって行われてきた仕事が、コンピュータに取って代わられていく。(中略)三井住友銀行は今後3年間で、全店舗をペーパーレス化し、相談業務を中心とする次世代型の店舗に移行する。事務作業は事務センターに集約し、AIなどを使って作業の効率化を図ることで、約4000人を新たな事業部門に移すという。引用:週刊現代ついにメガバンクに「大失職時代」がやってきた!IT(この場合AI)が仕事を奪ってしまって行員の行き場がなくなっていってしまうというどちらかというとマイナスな内容の記事になっています。この記事の内容を反対の視点から見てみます。AIには人件費が必要になりません。AIが仕事を代替することによって削られた人件費は今いる人材の給与の上昇に充てることが可能になりますし、手が空いた人材は新規事業開発などに配置転換されるかもしれません。こうして無駄を省略し、新規事業開発に取り組むようになった結果、銀行は業界で新しいポジションを形成していくことができるとも考えることができます。長所は短所の裏返し、もう少し噛み砕くならば、”逆の視点から情報を見る”ことが大切になってきます。ただなんとなく銀行はこれから失くなるといった情報だけを頼りに志望しなくなるのではなく、実際に自分で業界がどのように変化していくのか調べておくべきでしょう。事実、銀行の給与は上昇している国内銀行81行の2019年3月期の平均給与は609万5,000円で、前年同期の607万7,000円より1万8,000円(0.2%)増加。中央値は613万5,000円で、前年同期(611万5,000円)より2万円上昇。引用:東京商工リサーチ上記の引用は、東京商工リサーチが実施した2019年3月期決算の国内81行の平均給与の調査結果です。国内の銀行は変わらず高い給与水準を維持するどころか上昇傾向にあることが伺えます。この結果を見る限り、とても銀行がなくなっていってしまうようには思われません。銀行の給与が高いのは利益率が高いという業界そもそもの構造が原因となっている部分もありますが、報告書によると、前の節で予想した通り、AIやフィンテックといった技術の導入による人件費削減が大きく影響していると結論付けています。ウィンザー効果最後に、補足になりますが、第三者の意見を無条件あるいは信憑性のあるものとして受け入れてしまうウィンザー効果と呼ばれるものを紹介します。語源はアーリーン・ロマノネスのミステリー小説『伯爵夫人はスパイ』に登場するウィンザー伯爵夫人のセリフ「第三者のお褒め言葉は、どんなときでも一番効き目があるのよ」に由来する。参考:ブランディング会社SINCEウィンザー効果わかりやすいのが「食べログ」などの口コミサイトでしょう。「味音痴のAさんがおすすめしたお店」と「食べログの評価が★4以上のお店」が同じだとしても行ってみたくなるのは後者でしょう。もちろん食べログで評価した人のことなど知る由もありません。リクナビやマイナビ、unistyleといった就活生から見ると第3者の立場にいるメディアの情報は無条件に受け入れてしまいがちです。しかし、ある程度信頼のあるメディアだからといって無条件に受け入れていたら、見方や考え方までが先に示した銀行の例の様に左右されてしまう危険性もあります。当たり前のことですが、与えられた情報に対し、その背景や条件など多角的な視野から接することが大切です。まとめ『絶対値・相対値』『長所は短所の裏返し』をキーワードに本記事を進めてまいりました。重要なポイントをまとめると以下のようになります。ポイント・”何”を基準にしている情報なのか・”逆”の視点から情報を見る今回引き合いに出した銀行はあくまで一例に過ぎません。現在就活をしている皆さんが当たり前だと思っている情報も、視点を変えると違う結論を導き出すことができるかもしれません。本選考が始まる前の今だからこそ、今まで得た知識を捨てて、0の”視点”から就活を始めてみるのもいいかもしれません。【参考記事】▶銀行・・・・▶業界研究・・ 13,632 views

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