メガバンクから日系コンサルへ、早慶レベルの学生にとっての滑り止めの変化の兆候

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最終更新日:2025年03月18日

メガバンクから日系コンサルへ、早慶レベルの学生にとっての滑り止めの変化の兆候

本選考とインターンの締め切り情報

先日、意識調査として下記のようなアンケートを実施しました。

結果はご覧の通り、メガバンクのオープンコース56%に対して、日系コンサルティングファームが44%とだいぶ拮抗する結果となりました。10年前ではメガバンクのオープンコースの方が人気が高かったように思いますが、好調なコンサルティング業界に押される形で就職での人気が下がっているように感じます。

これまでの早慶レベルの学生の就職活動


早慶レベルの学生を一般化するのも何ですが、多くの学生の就職活動のパターンは下記のようなものであると考えられます。

①外資系投資銀行もしくは外資系コンサル(戦略ファーム中心)が最難関
②その下に総合商社、不動産ディベロッパー、広告代理店などが続く
③その滑り止めとして大量採用のメガバンク・証券会社・生損保のOPコースが続く

こういった序列を何となく意識しながら自分のスペックと志向性を照らし合わせて就職活動をする学生が多いというのが実感です。もちろん滑り止めと書いていますが、下記の記事の通り、滑り止まらないことも少なくありません。

今回のアンケート結果はこの③の序列に日系コンサルティングファームが今後食い込んでくるのではないかという結果となっています。

メガバンクの収益低下・仕事内容のリテール偏重、コンサルティング業界の好業績


メガバンクはマイナス金利の適用以前から、貸出金利の低下に伴う収益性の低下が問題となっていました。マイナス金利の適用により更なる収益性の低下が懸念されています。その収益性の低下を補うためにも、生命保険の窓口販売や投資信託の販売など手数料収入の増加に注力していました。それでも2016年2月には金融庁から生命保険の窓口販売における手数料を開示するように要請がきているなど逆風が吹いています。

またこれまでは銀行の業務というと企業向けの貸出業務がメインでしたが、近年では個人・企業向けに投資信託商品を販売する仕事が増えており、リテールに近い仕事が増えてきました。企業の成長性を分析し、リスクを見極め貸し出す法人向け業務から、法人の社長を相手にした個人向けの投資信託商品の販売とリテールに近い業務に変化してきたことも、人気低下の一因と言えるかもしれません。

一方でコンサルティング業界、特にアクセンチュアを筆頭にした総合コンサルは、戦略の立案だけでなく、細かい業務にまで入り込んでシステム導入や業務変革を担ってきたことを背景に業績を伸ばしています。日系コンサルのアビームおよびベイカレントもシステム導入まで入り込む総合系コンサルとして、人気を高めていることが伺えます。

学生は世の中のことをわからないから、学生の就職人気ランキングは無意味との声がありますが、思っている以上に学生は世の中の景気や動向に敏感に反応しています。それもそのはずで、各社の説明会や業界研究を通じて今どの業界の調子がいいのか、悪いのか、社会人以上に触れているからというのが一つの理由です。

今回のアンケート結果のメガバンクと総合コンサルの中でも2番手グループであるアビームコンサルティング、ベイカレントコンサルティングの人気が拮抗したのも、逆風吹き荒れるメガバンクと好業績な総合コンサルの人気を表したものと考えられます。

メガバンクOPと日系コンサルのセカンドキャリアの違い

最近のメガバンクOPの仕事はリテール営業に近い仕事が多く、転職先も基本的には営業を担うケースが多いといえます。一方で企業の戦略を業務システムに落とし込む日系コンサルにおいては、営業というよりもシステム部門や経営管理部門などのバックオフィスが転職先としてもメインになります。また総合系コンサルから、ベンチャーやIT系企業のプロジェクトマネージャーになるケースも少なくありません。新卒で入った会社の職種によって、セカンドキャリアはだいぶ変わります。あまり考えずに有名大企業だからと選択してしまうと、本来営業職にはあまり向いていないにも関わらず、転職でも営業職の転職を勧められるケースが少なくありません。もちろん第二新卒などのポテンシャル採用であればキャリアチェンジも可能ではあるものの、キャリアチェンジした場合、それまでのキャリアはリセットされてしまうケースが少なくありません。

何となく、決まった定形の商品を販売することに向いているのか、相手のニーズに対して自らの提案で形にしていく仕事に向いているのか、過去の経験や自分自身の志向性から考えてみると、メガバンク・日系コンサルのどちらのキャリアが自分に向いているか予め検討をつけられるかもしれません。

最後に


もちろん、現状コンサルティング会社が伸びているのは事実であるものの、これがいつまで続くのかはわかりません。一方で自分自身に向いていることややりたいことは時代や企業の業績に関わらず、何となくの方向性があると思われます。仕事としてやってみたいこと、惹かれることに学生のうちから真摯に向き合うことが、その後のキャリアに大きくプラスになるので、今回の記事も参考にぜひ考えてみてください。

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考を受けたんですよね。色んな社員さんから「斎藤さん、うち来るんでしょ?」とか言って頂いたんですが、選考初期のグループディスカッションで落ちたんですよ。そのグループディスカッションは人事の方が選考官ではなかったんですが、元々人事の方とは仲が良かったので落ちてしまったこと伝えると「もう一回受けてみて」って再チャレンジさせていただけることになって。特別にもう1回受けさせていただいて、で、また落ちました。そのときに、「あ、経験があったり熱量持って取り組んだことは役に立たなくて、一方で、戦略的に準備してきた人とかは熱量や経験に関わらず突破してしまうんだ」って感じてしまったんですよね。これまでの経験とか熱量とかって選考の初期段階だと選考官の方に伝える機会ってあんまりないじゃないですか?仕方ないとは思うんですけど。しかももう一回来てって言われてもう一回行ったのにまた落ちる。大事なのは就活テクニックのようなもので、私の実力不足であることはわかっていながらも、何だこれって思ってしまったんですよね。|unistyle|そういう、”就活用の表面的なところ”と言ってしまうと語弊がありそうですが、これまでの経験とか熱量とかがなかなか判断材料にならないことに対して憤りにも近いものがあったと。これが齋藤さんの「就活」であり、この経験が「本当の理想のキャリア実現のための行動」に繋がったという感じでしょうか?|齋藤|そうですね、この一連の出来事で「もう留学行きます!」ってなって、留学することにしました。逃げの部分も多少ありましたけど日本で受けたいと思える企業もそんなになかったですし。私の思う”評価”を求めたところが大きいと思います。私の知っている海外でなら”評価”を得られるんじゃないか、って。再度、世界にステージを移してエストニアにて。理想のキャリアを実現させるため、”就活”を辞める。|unistyle|どこに留学に行ったんですか?|齋藤|エストニアです。インターン時にブロックチェーンに関する記事を読む機会があって、それで偶然エストニアを知りました。記事の内容は「世界最先端のデジタル国家として今後伸びるんじゃないか?」というもので、直感的に「よし、行こう」ってなったんですよね。|unistyle|エストニア・・・あまり日本人は馴染みのない国ですよね。サンフランシスコでいろんな人と出会い、日本でやりたいことをしながら就活で絶望し、その後エストニアに行ったことで気付いたことや感じたことはありますか?|齋藤|思ったのは、あのまま日本にいると大手ブランドに惹かれている自分や「あの憧れの企業の人になりたい」っていう想いがどんどん強くなっていただろうなって感じました。というのも今思えばなんですが、折角内省プログラムを5週間して帰ってきたのに、私もマイナビとか就活サイトを見てみんなと同じようにサマーインターンのエントリーとかしてる中で”why”よりも”how”ばかりをしてしまっていた自分に気付かされたんですよね。やっぱりサンフランシスコやエストニアで出会った人達は大前提パッションがあって、さらに”why”があるから今これをしているっていうのが明確で。日本に居続けて、内定を獲得するためのスケジュールなんかもしっかり組んで、とにかく戦略的に効率よくこなしていく就活をしていたら、「あー第一志望落ちたー。次どうしよう」みたいな”how”ばかりに目がいってしまいそうで。周りに合わせて大手から順番に受けるという感じになっていたかもしれませんし。エストニアに行って、やっぱり”why”が大切で、その先に"how”があるっていうことに改めて気付けたことが、一番よかったことなんじゃないかなって思います。|unistyle|改めて本質に気付けたというか、大切にしないといけないことが蘇ったという感じですかね。更にその上で、エストニアにいたときに気を付けたこととか取り組んだこととかはありますか?|齋藤|2つあります。1点目は、好きなことをやり続けることです。好きなことにやる気になれれば、知らない土地や知らない人とも実現できるっていう自信が自分の中で芽生えました。2点目は、ブランディングや流行りに寄りすぎないことです。エストニアがIT界隈ではブームなのもあるんですが、エストニアブランディングに寄りすぎるとまた似たようなことになるっていう自分に喝を入れるようにしています。要するに大手ブランドを持ってしまうみたいなところですかね。大手○○会社の私、みたいな。就活生に伝えたい、私が思うやるべき2つのこと|unistyle|今回お話をお聞きして、齋藤さんは自分のやりたいこととか不安な部分をうまく両立させて、それによって本質だったり”why”が見えてきたんだろうなと感じているんですが、実際にはほとんどの就活生は齋藤さんのように器用にできる人は多くないと思うんです。様々な経験をしてきて、酸いも甘いも知った齋藤さんだからこそ、就活生や近い将来キャリアを考え始める学生に対して、どんなアドバイスをしますか?|齋藤|まず1つ目は、友達とか家族とか恋人と自分自身について話す時間をつくることは大事なんじゃないかなって思っています。いわゆる就活でやるような自己分析を「就活だから」という理由でやるのではなくて、大学1、2年生のうちに自分について考える時間を作ったほうがいいなって思います。もっと言えば高校生くらいからやった方がいいんじゃないかって思っているくらいで!私の場合はサンフランシスコ、日本でのインターン、内省プログラムなどもありましたし、そもそも誰かとお互いの価値観を話し合うみたいなことが好きだったので自然と育まれていった部分もあります。性格的なところは個人差があると思いますが、やっぱりまずは「早い段階で自分自身について誰かと話す」ことかなって思います。2つ目は、「じゃあ自分って世の中に対してどうしたいんだろう」といったところもじっくり考えてみる時間を設けた方がいいと思っています。とはいえこういうのってなかなか出てこないと思っていて、それは”知らないから”だとも思うんですよね。「なるほど、そういう考え方もあるんだ」って知るキッカケがあれば考えるようになると思うし、キッカケがなかった人は考える余地を得られないまま”型”にハマってしまった就活をしてしまうんじゃないかなって。一言でいうと、情報と経験からくる刺激が必要なんだろうなって思っています。|unistyle|仰る通りですね。unistyleでも、就活のために自己分析をするのは違うと訴えていますし、何かのきっかけで気付きが生まれてアクションをとってみようとか、アクション取ってみた結果何か刺激を受けて考え方や動きが変わると、もっと将来の時間を有効に、大事な自分の価値観を守りつつも、とはいえ有意義にこれからの人生を過ごしてくれる人が増えるんじゃないか、って思うんですよね。|齋藤|そうですよね、その気付きのタイミングは重要だと思います。そういうのをどれだけ散りばめられるか。自分で掴みにいくのもそうだし、誰かに会って話すだけでも変わるし。私は多分幸いにも多い方だったと思いますし、だからこそこれから就活やキャリアを考えていく人にとってはこれだけは伝えられるんじゃないかなって思っています。|unistyle|齋藤さんは4月から学生を卒業し社会人になると思いますが、現時点においてファーストキャリアをどのようにされるおつもりですか?|齋藤|結論は正直まだ出ていません。キャリア選択に妥協したくないというのもありますし、やりたいことも多いと思っているので慎重になっていますが、実はインターン先の上司からオススメされた某IT企業を3年生の12月に受けたんですが、そこから内定を頂いておりまして。”理想も求めつつ現実的な足場も固めてキャリアを積んでいきたい”と考えたときに、これまでの経験から「ITやメディアを通して人の支援とコミュニティー作りがしたい」「海外での就職は今は考えていないけど将来的には可能性があると思っている」「常に新しいことへの挑戦ができる環境にいたい」「とはいえ足場も固めないといけない」という贅沢な私の中長期的な理想を満たせるものはなにかなと。なので、内定先の企業も検討しつつ、まだ卒業まで時間もあるのでじっくり考えてみたいと思います。ファーストキャリアはそのくらい考えて決めるべきことなんじゃないかなって思っています。最後に|unistyle編集部から誰もが必ず「自分の未来」について考える機会となる就職活動。描く未来は、本当に自分自身が腹落ちして、ワクワクしながら目指せる未来になっているでしょうか。また、そこから逆算して、新卒1社目の会社はどんなところに入社すればいいのか?を考えて企業選びができていますか?あるいは、前向きな意味で”就活をしない”という選択肢も視野に入れていますか?多くの就活生と接していると「そもそも夢・目標、やりたいことが見つからない」「就職活動のために作った夢・目標を掲げている」「周りに流されて自分のキャリアを決めてしまっている」という人が多いように感じています。そんな方にとって、本記事が「自分の未来」について考え直し、行動するきっかけとなれば嬉しく思います。齋藤侑里子さんとunistyleのコラボイベントunistyle×サイトウユリコ|限定コラボイベント人生100年時代を生き抜くための、自己発見セミナー 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理系学生にとって総合商社という選択肢 理系学生にとって総合商社という選択肢 こんにちは。14卒の総合商社内定者です。今日は、「理系×総合商社」というテーマでお話したいと思います。理系学生という括り一言で「理系学生」といっても様々なタイプがあると思います。毎日毎日実験に明け暮れる院生もいれば、プログラミングに四苦八苦する学部生。真面目な理系とは名ばかりでまったく勉強をしてない人や、「理系なのに」海外を飛び回っている人。何が言いたいかというと、「理系」という括りはあまりにも、広すぎるジャンルを指す言葉であるということです。理系というのは、1つのプロフィールに過ぎません。それ以上でもなく、それ以下でもありません。自分は理系だから...ということで思考を止めたり、固定観念に捕われることは、可能性を狭める、とてももったいないことです。これらを踏まえて頂いた上で、「理系×総合商社」の実態と一般論をお伝えしていきます。ちなみに私は、全く勉強せず、単位も全く足りず、留年した...そんな学部生でありました。理系×総合商社×就職活動総合商社と言うのは、わかりにくい会社です。様々な事業形態に加え、関連会社も多く、収益モデルや地域も多種多様です。授業や生活で、経済や経済人と触れ合う機会が少ない理系学生には、特にわかりにくいように感じます。これは就職活動全般に言えることですが、理系学生は文系学生に比べ、「情報量」が少なくなります。特にいわゆる「文系職」においては、研究室の先輩や同期も受けておらず、頼れる人がいないという人をよく見かけます。また就職活動が本格的に始まれば、拘束時間の差からどうしても、不利な状況に陥ってしまいます。そこでオススメすることは、「就職活動をいまから始めること」です。普通の学生のリズムでやっていれば、様々なビジネスを理解することは難しくなります。仕事や世の中、そして自分を知る活動をいちはやく始めてください。「就職活動の成否は、12月までに決まる」と先輩が言っていましたが、あながち外れていないように感じます。もうひとつのオススメとしては、夏季や秋季のインターンシップに参加してください。様々な事業や人に触れるのは、情報を得る以上の効果をもたらしますし、なにより「就職活動仲間」ができます。励まし合い、時に刺激し合う仲間を得ることは、長い就職活動において、様々な面で助けになるはずです。【参考】総合商社内定を蹴ってエネルギー業界に就職をした理由と納得できる志望動機理系×総合商社における面接あるある学校で習った、専門知識を生かして...御社の○○という領域で...理系学生あるあるとして上のような発言があります。これは問題点が2点あります。1点目は、学校で習った知識が一体ビジネスでどれほど本格的に活かせることができるのでしょうか?学校で習った知識が活きた!というビジネスマンの話はあまり聞いたことがありません。また、私たちを判断する社会人のかたも「学校で習得した知識がビジネスに活きることを期待している」わけではありません。面接官が勉強や研究内容に求めること(特に総合商社では)は、記憶力や地頭、むしろ継続性や勤勉性だと感じます。2点目は、配属リスクです。「ラーメンからロケットまで」と言われる総合商社の事業領域において、あなたの知識を活かせる場面に巡り会うチャンスはどれほどあるでしょうか?不用意に「専門知識の活用」を振りかざせば、「この人は、○○の部門以外で働く気がないのかな(=採りにくい)」と思わせてしまいます。総合商社にいくということは、「配属リスク」は受け入れるということといっても、言い過ぎでないように思います。それでも尚、学業で関わった専門分野に関わりたいのであれば、「専門知識の活用」ではなく、「なぜその分野に関わりたいと思ったのか」を考えるべきです。また、面接でのあるあるとしては、ほぼ100%「なぜ理系なのにここにいるの?」「なんで研究職にいかないの?」「なぜ院にいかないの?」といった理系というプロフィールに対する固定観念が引き起こす質問に時間が割かれます。理系→総合商社という進路は珍しくありませんが、やはり少数派であり、面接官としては気になります。しかし、これは「絶対に飛んでくる質問」、言うなれば「理系の得」です。多くの学生が院に進み、研究職に進む中、なぜ自分は違う道を進むのか、自分の過去と未来像をもって「正当化」しましょう。ここをもし伝えることができないのであれば、あなたはなぜ総合商社を志すのか、という原点に立ち返ってしまいます。是非「なぜ総合商社なのか?」この問いに、たくさんの時間を割いてみてください。【参考】面接における10の心構えなぜ私は総合商社を志したのか私は大学受験時、「モノ作り」に憧れて工学部系の門を叩きました。しかし、大学で様々なこと(サークルやアルバイト)を経験する中で、「モノ」をつくることよりも、「仕組み」をつくることや、「どんなモノをつくるのか」ということに興味が移りましたし、そちらのほうが重要なのではないかと感じるようになりました。具体的に言うと、極端にはなりますが、「工場で車をつくること」よりも、「どんな車をつくるか」また「作った車をどう届けるか」「この車の流通はどうするのか」「どうすればイイ車をつくる組織をつくれるのか」などです。また様々な活動を通し、「チームの先頭にたって様々な関係者をまとめていくことのできる」、自分の強みなどを知りました。また総合商社という働き方や、身に付く能力、世間への影響力などを踏まえて総合商社を選びました。(他には、メーカーや広告代理店などで、研究職などは全くだしませんでした)【参考】志望動機で書く「夢・成し遂げたいこと」に出会うための方法総合商社志望動機研究〜総合商社志望動機の5つのパターン〜最後に冒頭にも書きましたが、理系というのは1つのプロフィールに過ぎません。理系学生で過ごした時間は、あなたが気づかないところで、血となり、骨となっています。生かすも殺すも、あなた次第。一般論に踊らされることなく、徹底的に自分を振り返ってみてください!大事なことは「自分の頭で考え抜き出した結論をやり遂げること」です。 166,886 views
総合商社から転職する若手が増えているって本当?三菱商事から転職した人に「実態」を聞いてみた。 総合商社から転職する若手が増えているって本当?三菱商事から転職した人に「実態」を聞いてみた。 unistyleの読者で、総合商社を希望している人も多いと思いますが、最近総合商社から転職する若手が増えているらしいです。「終身雇用」や「高年収」の代名詞になっている総合商社。転職を前提に新卒で入社している人が総合商社には少ないイメージがあると思いますが、一体なぜ転職が増えているのでしょうか?参考:転職サイトに商社若手の登録が急増。なぜ彼らは“高給”を捨てるのかそこで今回は新卒で三菱商事に入社し約4年間勤務した後に、従業員数20名のベンチャー企業に転職した後藤さんから、その転職理由や若手の転職増加の実態について聞いてきました。慶應義塾大学出身。在学中は、体育会のアイスホッケー部に所属。大学卒業後、三菱商事にて約4年間勤務。入社後、米州/インドの工作機械販売会社の経営支援業務に従事。その後、タイ国総合大学に一年間留学。在学中、チュラロンコン大学卒の教授から教えを請い、タイ僻地の山寺にて出家。大学卒業後、三菱商事設立のタイ国内ベンチャーにて、農業機械の販売網開拓をリード。2018年3月に日本に帰国後、経営メンバーとしてキャディ株式会社に参画。三菱商事への入社理由は、経営を学びながらグローバルな社会課題を解決できるからーー本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、そもそもなぜ三菱商事に入社を決めたのでしょうか?元々自分は、「一度しかない人生だからこそ、社会に大きなインパクトを与える経営者になりたい」という想いを持っています。就活では「グローバルに社会課題解決に取り組んでいる」と「経営に携われる」という2つの軸を持って就職先を探していました。リクルート、野村證券、ATカーニーなども受けてはいたんですが、やはり総合商社は歴史もあり、社会に大きなインパクトを実際に与えてきた実績があります。なのでまずは総合商社の一員となり、ビジネスを学びながら、次のステップを考えるのも有りかなと思い志望しました。特に三菱商事は、総合商社の中で最も事業のスケールに限界が無いと感じ、入社を決めました。ーー実際入社してどうでしたか?結論としては、自分にとっては正解だったと思います。今、自分が就活生に戻ったとしても、三菱商事を選んでいます。三菱商事時代に製造業の現場で働いたことで、製造業のリアルな課題を認識することができました。それがまさに、今の仕事にも繋がっています。まず1~2年目は機械グループの産業設備チームに配属になりました。主に事業経営とトレーディングという2つの仕事をしていました。具体的にいうと、工作機械を日本からアメリカに持ってくるのが主な仕事でした。いわゆる、モノの供給ですね。市況などを気にしながら、「御社の価格だと、アメリカのマーケットと合わないので値段を下げてください。」といった値段の交渉もしていました。また、総合商社にはバリューチェーン(物流)のあらゆる側面にアプローチするという戦略があります。本社の仕事だけでなく、物流の下流を担う子会社に関連した仕事も関らせてもらいました。海外にある子会社の株主として、しっかり利益が出ているのかをチェックし、仮に経営状態が悪化している場合は、どうやって解決するかを新人なりに考え提案していましたね。2年間の現場での経験を通して、製造業のリアルな課題を感じることができたのは、自分の糧になっています。3年目になると、グローバルな知識と経験を身につけるために「グローバル研修生制度」に自ら手を挙げ、語学研修でタイのコンケン大学に行きました。1年間ビジネスから離れ、みっちり勉強に集中しました。4年目には、三菱商事が設立したタイ国内ベンチャーで日本のトラクターをタイの農機会社に売っていました。ひたすら地方の農家を回ったり、販売店拡大の経営支援をしたり、仕事内容は多岐にわたりました。海外で実際に働く経験を積めたのは、まさに総合商社の醍醐味でした。日本で働いていた時は当たり前で気にも留めなかった些細なことが、海外では実行が難しいこともしばしば。「これだと人は動かないよね。」と机上の空論ではなく、現場に立ち人の心を動かすリアルな経営を学ぶことができた良い機会でした。三菱商事時代を振り返ると、「モノづくりの知識」「グローバルな経験」「ビジネスや経営の基礎」を学ぶ4年間でした。入社して良かったなと思います。三菱商事から転職を決意したのは「0→1(ゼロイチ)」が次の自分には必要と感じたからーーそれではなぜこのタイミングで転職を決意したんですか?4年間働き、経営をある程度理解できるようになりました。総合商社の場合、部門が変わることはあっても、基本的には経営のメンテナンス、つまり10→100にするという仕事内容自体は大きく変わらないんですよね。僕としては、本当の経営者になるためには、ゼロからビジネスを生み出す経験が必要と感じたんです。もちろん、三菱商事にも社内ベンチャー制度はありますが、既存の事業との連携を求められる場合も多いです。なので、起業と転職を視野に入れるようになりました。そして、いくつかアイディアをもって色々な人と意見交換をしていた時に、今働いているキャディのCEO加藤との出会いがありました。ーーなぜ今の会社に転職をしたのでしょうか?今思うと本当にタイミングだったなと思いますが、「人」「事業」「スキル」全部良かったんですよね。まさに運命ですね。(笑)まずは「人」に関して。とりあえず、働いている人がめちゃくちゃ優秀だったんですよね。CEOの加藤はマッキンゼーアンドカンパニー出身で、CTOはApple出身。「一緒に働きたい!」と思える人との出会いがあったのは自分にとっては大きかったです。次に「事業」に関して。キャディの事業は産業の構造を変えるポテンシャルを持っていると感じました。まさに社会課題を解決するインパクトの大きい事業で、やり甲斐を感じれるだろうなと。製造業市場のなかでも「部品調達工程」という、120兆円規模の分野ながら、100年以上イノベーションが進んでいない世界に革命を起こそうとしています。発注者・受注者の非効率を解決するとともに、技術はあれど営業力がなく廃業する日本の町工場を救う、社会貢献性の高いビジネスです。実は三菱商事時代に、似たようなアイディアを新規事業として提案したんですが、実行されなかったんです。工作機械を担当した時から製造業に興味があったので、キャディの構想を聞いた時に心の底からワクワクしました。最後は「スキル」について。確かに、キャディでは総合商社で培った製造業に関する知識や、グローバル経験を活かせることも魅力でした。しかし一番の魅力は、三菱商事では経験できなかった0からベンチャーを立ち上げる経験を積むことができることです。他のベンチャーなら転職しなかったかもしれませんが、自分の経験を活かしながら、社会貢献性の高い事業を0から立ち上げることにより、圧倒的な成長を期待できると感じ、入社を決意しました。今はキャディのパートナーとなる工場を新規開拓する責任者として全国を飛び回っていますが、寝る間も惜しいくらい仕事が楽しいです。同世代で転職や起業を考えている人も複数人いたーーちなみに同世代の人たちはどうだったんですか?三菱商事の場合、自分以外にも同期で退職している人は実際にいますし、退職している人が増えているのは事実です。あくまでも感覚ですが、同期が170人くらいいるうちの2割程度は辞めています。転職先の内訳としては、6割が外資コンサルと外資金融。残りの4割は起業やベンチャーですね。退職理由としては、大きく2つあると思います。①培ったノウハウを早く活かして、新たに挑戦したいから②転職のハードルが下がっているから1つ目は、僕が転職した理由と似ていると思います。総合商社で3,4年働いていると仕事をある程度理解できるようになります。大企業ゆえに3,4年でもまだまだ若手で可愛がってもらえますが、与えられる裁量には限界があります。配属部署や配属地域などによって変わるので一概には言えませんが。三菱商事で学んだことを活かして新たに挑戦したいと思う人が一定数いると思います。2つ目は、昨今の時代背景が影響していると思います。終身雇用の時代が終わりつつあり、転職が当たり前になっているのが今の社会です。また、インターネットの普及により、他社の情報を簡単にキャッチアップできるようになってきたこともあります。その結果、総合商社で働いている人の転職のハードルが下がっているのだと思います。もちろん、グローバルでスケールの大きい仕事にやり甲斐を感じ、三菱商事で邁進し続けている同期もいます。三菱商事はこの現状に危機感を覚えているーー三菱商事は転職や起業する人が増えていることに関して、どのように考えていると思いますか?危機感を感じていると思います。やはり、三菱商事を含め総合商社にとっては「人」が一番の資産です。元来、総合商社は社員の成長への投資は惜しみません。三菱商事としてもこれから色々な施策を走らせようとしていると思われます。その一環として、2018年11月の「中期経営戦略2021」で発表がありましたが、「経営力の高い人材の育成」を課題と捉え、人事制度を改革しようとしています。具体的には成長曲線を向上させるために、成果主義や若手の人材登用などを考えているようです。僕は既に転職をしてしまいましたが、今後三菱商事に入社する人はもしかしたら、僕と同じ理由で転職することはなくなるかもしれませんね。unistyle編集部よりいかがだったでしょうか?総合商社のビジネスは時代の変化に合わせ、その形を変えてきました。トレーディングを中心としていた時代から、事業投資へと変わり、今は事業経営へとシフトをしています。それらの変化に伴い、求める人材も変化しつつあることが本記事から感じていただけたのではないでしょうか?特に三菱商事に関しては、「中期経営戦略2021」で述べているように、経営人材を育てようとしています。それはつまり、経営人材になりうる人材を採用したいということです。三菱商事社長の垣内氏は、「経営人材」の3つの条件として、「構想力」「実行力」「高い倫理観」を掲げています。三菱商事に興味がある方はぜひ、参考にしてみてください。参考:【垣内社長】三菱商事は、経営者の「道場」になる後藤さんが働いているキャディに興味を持った方へ本記事をお読みになり、後藤さんが働いているキャディに興味を持った方もいるかもしれません。残念ながら、現在新卒採用をしていませんが、学生インターンは募集しています。マッキンゼー、Apple、三菱商事出身の社員と一緒に働くことができるため、世界トップクラスの仕事術を身近で体感できるので、長期インターンを探している方は応募してみてはいかがでしょうか。長期インターンの応募はこちらから:1年で10億円調達!元マッキンゼーの社長直下で成長したいインターン生募集! 17,457 views
「学生ファースト」を掲げる東京保健医療専門職大学キャリア支援室による就職活動全面サポート 「学生ファースト」を掲げる東京保健医療専門職大学キャリア支援室による就職活動全面サポート 本記事は東京保健医療専門職大学キャリア支援室の紹介記事になります。東京保健医療専門職大学キャリア支援室の職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。こんな方にオススメ・東京保健医療専門職大学に通っていてキャリア支援室の取り組みを知りたい学生・受験する大学を探している高校生や保護者の方・採用活動を行っている企業や医療団体の人事担当者の方本記事の構成東京保健医療専門職大学キャリア支援室とは第一志望への就職をサポート。キャリア支援室の想い「当たり前のことを当たり前にする」ための就職支援就職希望者就職率100%を誇るキャリア支援室の就職支援実績ファーストペンギンとして、医療界の未来を切り拓いてほしい高校生に向けた東京保健医療専門職大学の魅力企業の皆様に向けて取材後記東京保健医療専門職大学キャリア支援室とは取材した方のプロフィール池田さん「人と仕事を結ぶ仕事」一筋40年のキャリア職人。国家資格キャリアコンサルタント。2023年6月に東京保健医療専門職大学に着任され、学生のキャリア支援にかかわる全ての業務を所管しています。東京保健医療専門職大学キャリア支援室とは?東京都江東区の塩浜に、理学療法士、作業療法士を養成する専門職大学として2020年に開学されました。リハビリテーション学部の中に理学療法学科・作業療法学科を設置しています。建学の精神は「多様な人々が共生できる社会の実現と発展」です。ダイバーシティに対応できる理学療法士、作業療法士の育成を目的としています。少人数制で、長期の臨地実務実習があること、経験・実績豊富な実務家教員が多数在籍していること、保健医療の知識・技術に加え、展開科目で生活支援や社会参加を促進するための他分野の知識やチームワークや組織・マネジメントの知識についても学べることが特徴です。キャリア支援室とは?開学時に学生部学生課キャリア支援室として設置された後、2025年4月から学務部学生課キャリア支援室に改組されました。教員で組織するキャリア支援部会と連携して学生のキャリア形成を支援しています。どんな学生が多いか?__特徴的な大学だと思いますが、どのような学生が集まっていますか?池田さん:理学療法士になりたい、あるいは作業療法士になりたいという明確な目標をもって入学してくる学生が多いです。__やはり今までの経験の中で何かきっかけがあってそのような職種を目指しているんですか?池田さん:そうですね。それぞれのきっかけに特徴があります。理学療法学科には、中学・高校でスポーツに打ち込み、けがをした経験から理学療法士の支えに感謝し、自分も同じように人を支えたいと理学療法士を目指す学生が多いのが特徴です。それに対して作業療法学科は、自分の家族や身内が作業療法士に介入してもらったことで、QOL(=クオリティオブライフ)が上がったこと、つまり、今まで通りの生活ができるようになったり、笑顔が戻ったり。そういう姿を見て作業療法士を目指したいと感じたという学生が多いです。同じ療法士でも、目指すきっかけが一律でないのが特徴です。第一志望への就職をサポート。キャリア支援室の想い「学生ファースト」教員と連携した就職支援__キャリア支援室はどのような目的を持った部署ですか?池田さん:キャリア支援室単体で支援をするのではなく、教員と連携をして学生が希望する進路決定を支援する部署です。__初めに少人数制というところも東京保健医療専門職大学の特徴として触れていただきましたが、40人規模のクラスにおいて担任や副担任の先生、学修ワーキンググループの教員と、たくさんの頼れる大人が近くにいることは学生にとっても心強いですね。__キャリア支援室はどのような想いで接していますか?池田さん:「学生ファースト」ですね。すべては学生のためにという想いで接しています。本学は理学療法士、作業療法士の養成校なので、学生は4年間の間で二つの大きな目標にチャレンジします。1つは国家試験合格、もう1つは就職を決めること。国家試験合格の支援に関しては、専門の教員や担当の職員にお任せしています。キャリア支援室は就職を希望する学生が第一志望に内定するために、就職活動を全面的にサポートするのが役割でありミッションです。医療・介護・福祉業界の就職活動の特徴とは__療法士の資格を前提とした就職先に加え、一般の企業の対策もするんですか?池田さん:1期生、2期生を輩出してきましたが、現状ではほぼ病院や福祉施設に就職しています。2期生には一般企業に就職をした学生もいましたので、一般企業対策もしました。ただ、全くかけ離れた分野ではなく、医療・福祉・介護系の一般企業ですね。1期生、2期生はそのような動きをしていました。__そうなんですね。そうなるとやはり、療法士の資格取得を前提とした就職活動のサポートになるのですね。池田さん:国家試験は4年生の2月中・下旬、結果発表が3月20日前後のため、3月上旬の本学卒業式時点では合否がわからないままなんです。学生の多くは4年生の10月から11月頃に内定しますが、万が一、国家試験に合格できないと、多くの場合内定は自動的に取り消しになってしまいます。__なるほど。中には、資格前提の就職先に加えて、試験に落ちてしまった時のために、資格が必要ない一般企業の内定を保持したまま、国家試験の結果を待つ学生もいるんですか?池田さん:1期生、2期生とも、一般企業の内定をキープしながら病院・施設に応募する学生はいませんでしたね。病院・施設が第一志望で、でも国家試験に合格できなかったのでそこから一般企業への就職に切り替えたというパターンでした。医療業界としても複数院所への同時応募は一般的ではないようです。一般企業への就職のように、複数社にエントリーして複数社から内定をもらい、1社に決めたら他社は辞退する就職活動とは異なり、学生は第一志望の院所から応募して選考試験を受け、いただいた内定は辞退しないですね。__これが、医療・介護・福祉業界の就職活動の特徴だということがわかりました。医療業界ではより一層、一院所に向ける選考対策が重要になっていますね。「当たり前のことを当たり前にする」ための就職支援キャリアガイダンスの様子様々な就職支援取り組み__就職支援の取り組みについて教えてください。池田さん:大きく分けて二つ、情報面のサポートと人的な面でのサポートを提供しています。情報面においては、求人情報をタイムリーに学生に届けることに注力しています。4年生は4月から8月の終わりまで、臨地実務実習中で大学には来ないんです。そのため、学生が最新の求人情報を入手して就職活動を進められるように、大学が受理した求人情報をWeb掲示板にアップして配信し、学生はインターネット環境とデバイスがあればいつでもどこでも求人情報にアクセスできる環境を整えています。人的なサポートについては、キャリア相談や応募書類の添削、面接練習など、学生の就職活動にスタートからゴールまで伴走し、第一志望合格を目指してサポートをしています。情報面のサポートWeb掲示板人的な面でのサポートキャリア相談:就職相談/応募書類添削/面接練習就職支援プログラム:キャリアガイダンス/就職対策セミナー/合同就職説明会Web掲示板・対象卒業年次だけでなく全学年の学生がアクセスできる・概要求人情報、見学会、説明会・インターンシップ情報をタイムリーに発信就職試験報告書を閲覧できる(卒業生の就職活動記録)・ポイント実習期間中で登校できなくてもいつでもどこでもアクセスできる。学年不問の説明会・見学会情報は、Web掲示板に加えて、大学システムからも1~3年生に配信。就職試験報告書は、「面接試験で質問されたこと」など先輩の経験に基づくアドバイス集であり、いつでも閲覧できる。キャリア相談・対象卒業年次だけでなく全学年の学生が利用できる・概要キャリア、就職に関わることを(関わらないことでもOK)専門スタッフ(池田さん)に相談できる応募書類添削・面接練習・進学相談など・ポイント利用に際しては専用フォームに登録して予約する。電話、メール、来窓による予約にも対応。利用回数に制限はない。1人で10回利用した学生もいる。就職支援プログラムキャリアガイダンス・対象1年生:7月/2年生:6月・概要理学療法士、作業療法士業界の就職活動、職業理解・自己理解等就職対策セミナー・対象3年生・概要医療業界の就職活動の進め方求人票の見方と労働法の基礎知識就職活動の進め方と対策について(履歴書対策、面接対策等)面接対策の回では模擬面接をライブで体験できる合同就職説明会・対象4年生・概要病院・施設、隣接他分野企業の採用担当者を学内に迎えて病院・施設、企業の説明、採用の状況、採用条件、応募方法や選考フロー等についての説明、質疑応答を通して病院・施設、企業と学生のマッチングの機会としている合同就職説明会でコンタクトした病院や施設に魅力を感じた学生が応募し、採用に結びついている__9月頃から多くの学生が就職活動を始める中で、今の時期からWeb掲示板で求人情報を発信されているとのことですが、早くから就職活動を始めている学生もいますか?池田さん:そうですね、ただ実習期間中は実習が最優先、実習に専念し、実習中の休日に余力があれば、病院見学や説明会参加に充てるよう呼びかけています。早くから就職活動を行っている学生は、一般的に就職に対する意識が高く、上手にスケジューリングして進めているように感じます。特徴的な取り組みとは?__就職支援の取り組みの中で特徴的な取り組みはありますか?池田さん:就職支援に奇襲奇策はないので、「当たり前のことを当たり前にする」だけですね。受理した求人をWeb掲示板でタイムリーに発信し、履歴書の書き方がわからない学生がいれば最初から最後まで付き合います。__「絶対にこれだけは利用してほしい」オススメの取り組みはありますか?池田さん:履歴書添削と面接練習はぜひ利用してほしいなと思います。学生からも好評で、多くの学生が就職活動において役立ったとアンケートに答えてくれました。__予約の流れについて教えてください。池田さん:全体ガイダンス等で予約方法をPRしていますので、予約フォームから予約してくれる学生もいれば、廊下ですれ違った際に声掛けしてくれる学生や直接書類をもって窓口まで来てくれる学生もいます。どのパターンでも、他の業務を調整して可能な限り学生に対応を優先しています。就職希望者就職率100%を誇るキャリア支援室の就職支援実績主な就職先一覧東京都AIAIChildCare株式会社/赤羽リハビリテーション病院/あそか病院/王子生協病院/神谷病院/かわかみ整形外科クリニック/北原リハビリテーション病院/九段坂病院/株式会社クリア江東リハビリテーション病院/慈誠会徳丸リハビリテーション病院/株式会社シャンカラ/順天堂大学医学部附属順天堂病院/白河整形外科/清智会記念病院/総合東京病院/総合福祉センターレクロス広尾/竹川病院/タムスさくら病院江戸川/東京ちどり病院/東京メディカル学院/東京警察病院/東京慈恵会医科大学附属病院/東京都台東区立台東病院/東京都立病院機構_東京都立東部地域病院/東京品川病院/等潤病院/虎の門病院/NAORU整体/練馬高野台病院/初台リハビリテーション病院/福寿会病院/牧田総合病院/松江病院/柳原リハビリテーション病院/株式会社LITALICO神奈川県市ヶ尾病院/AIO国際病院エフィラグループ株式会社/湘南鎌倉総合病院/湘陽かしわ台病院/高山整形外科/茅ヶ崎中央病院/戸塚共立いずみ野病院/藤が丘こころのクリニック/藤沢湘南台病院/横浜聖隷病院千葉県柏たなか病院/行徳総合病院/千葉西総合病院/東船橋病院/富家千葉病院埼玉県熊谷総合病院/塩見病院/タムスさくら病院川口/とだ小林医院/丸木記念福祉メディカルセンター/西大宮病院茨城県茨城リハビリテーション病院/KINMAQ整体院/志村大宮病院/筑波記念病院レベルの高い就職先と就職支援実績__就職支援実績についてお聞かせいただけますか。池田さん:1期生、2期生を輩出しましたが、どちらも就職希望者の就職率は100%を達成しました。※国家試験に不合格で来年の国家試験を目指す学生は進学でも就職でもない就職準備者に区分されるため含まれません。国家試験不合格でも就職したいという学生を含めて就職希望者としています。__国家試験に不合格になってしまった就職希望者に対するサポートについて教えてください。池田さん:国家試験の翌日の自己採点の結果がふるわなかったため就職活動を始めた学生と、合格発表を見て不合格が確定してから療法士とは別の就職に向け就職活動を始めた学生がいました。特に後者の場合は4月の入社に合わせるために10日しかなかった状況での支援となりました。いずれの場合も他業種・多職種への就職活動であったため、その時点で応募可能な求人情報の提供と添削、面接練習の最優先対応が決め手になりました。なお就職とは異なりますが、国家試験不合格となった場合に、卒業後「研究生」として本学に籍を置いて再度国家試験を目指すという進路選択もあります。__その短い期間で学生が納得いく形で終われるようにサポートされたんですね。就職希望者の就職率100%達成がいかにすごいことなのか、理解しました。キャリア支援室を利用した学生の声実際にキャリア支援室を利用した学生の声を一部抜粋しました。・3年生の時から病院・施設見学に行った方がよいと促されて、2施設程行きましたが、他の病院を見ることができ、就職を決める際の参考になったため、促されたのがよかったです。(促されなければ、3年生の時から病院・施設見学に行かなかったと思います)・面接、履歴書共に対策や添削ができるので役に立った。・本当に助かりました。手厚くて嬉しかったです。・池田さんが親身に対応して下さり、とても心強かったです。ファーストペンギンとして、医療界の未来を切り拓いてほしい展開科目の1つである、統合科目の様子学生のキャリアの幅を広げていく__本年度内の今後の予定について教えてください。池田さん:1年生は7月、2年生は6月にキャリアガイダンスを実施します。3年生は後期に就活対策セミナーを予定しています。履歴書、面接について詳しく説明しますが、特に面接については内定4年生に協力してもらって公開模擬面接を披露します。また8月には4年生対象の合同就職説明会を学内で開催します。__中長期的にはどのような就職支援を行っていくのでしょうか。池田さん:本学は専門職大学として開学しました。専門職大学の特色として同じ養成校であっても他大学や専門学校にはない「展開科目」という科目があります。一見医療には関係ない科目、例えば経営学やマーケティング、ユニバーサルツーリズムや観光学、手話など、創造的な知識や能力を伸ばすための授業科目です。展開科目を学べるから入学したという学生もいます。展開科目を学ぶことで学生はキャリア形成の視野を広げることができます。理学療法士、作業療法士の資格を活かして働く場所は、病院、施設に加え、航空会社、ホテルなど幅広い選択肢があるよということを示し、学生がどのキャリアを選択してもサポートができる体制を整えていきたいと考えています。3年以内にはそのような体制を確立したいです。__最後に学生に向けてメッセージをお願いします!池田さん:うまくいかないとき、困ったとき、行き詰った時こそウェルカムです!来てくれさえすればなんとでもするぞ!という気持ちで全力でサポートします。東京保健医療専門職大学で学ぶ皆さん、”ファーストペンギン”として医療業界の未来を切り拓いてください。高校生に向けた東京保健医療専門職大学の魅力オープンキャンパスの様子他の分野についての学び__他大学や専門学校と比べた時の東京保健医療専門職大学の魅力について教えてください。池田さん:1期生、2期生ともに就職希望者就職率が100%であること、展開科目が学べることです。理学療法士、作業療法士の資格を活かして働く選択肢の幅が圧倒的に広いと思います。キャリア支援室から高校生へのメッセージ__高校生に向けて最後に一言お願いいします!池田さん:養成校として、就職率が100%であることは珍しくありませんので、どんな病院、施設に就職できているかに着目してほしいです。第一志望に就職できているか、難易度が高い大学病院、国立・公立病院等難関院所に就職できているかにも注目してほしいと思います。企業の皆様に向けて企業連携の1つ、ウォールペイントの様子企業・医療団体と共同した就職支援の取り組みについて__就職支援において、企業・医療団体様と共同した取り組みについて教えてください。池田さん:臨地実務実習ですね。実習は本来本学の授業カリキュラムなので就職支援が主たる目的ではないのですが、結果として、1期生で43%、2期生の30%が実習でお世話になった院所に就職しました。長い実習だと約2か月間院所のお世話になります。その間に双方が良いところもそうでないところも見せ合ったうえで「うちに来ますか?」「ぜひお願いします」というミスマッチが少ない就職活動が成立していますので、結果として就職支援につながっていますね。採用を考える院所様にとっては一番メリットがある取り組みではないでしょうか。__確かに2か月あれば企業のことをよく理解し、そこで働く姿もイメージできそうですね。次に、地域連携について教えてください。池田さん:江東区にある病院、施設様と提携して、実習を受け入れてもらっています。また江東区の社会福祉協議会様は学生のボランティアも受け入れていただいています。年に1回、ボランティア活動の実績に応じて学内で表彰式があり、学生にとっては履歴書の自己PRに記載できるなど、就職活動のアピール要素にもなっています。__ありがとうございます。先ほどの取り組みにも出てきた合同就職説明会も企業様との連携になりますね。池田さん:そうですね。卒業生アンケートから、2期生は12%が合同就職説明会でコンタクトした院所に就職を決めていました。もっとも、お世話になった実習先が合同就職説明会に来たので改めてお話を聞いたという重複ケースもありますが、やはり院所とコンタクトできる機会を提供する重要性を感じます。キャリア支援室から企業へのメッセージ__最後に企業様に向けてメッセージをお願いします!池田さん:東京保健医療専門職大学の学生は、リハビリ医療の専門知識・技術に加えて、将来は現場の実務リーダーとしても活躍できるようになるべく、展開科目を通して業界に関連する他分野や経営やマーケティング等についても学びます。社会の課題を解決し、新たな価値を世の中に生み出す創造力を身に着けた本学学生の採用にご高配を賜りたく、よろしくお願いいたします。取材後記専門職大学の特色を活かし、多くの実務家教員のもとで専門知識・技術に加えて業界に関連する他分野やキャリア創造力を育成する展開科目も学べる東京保健医療専門職大学。キャリア支援室が、職員、病院・施設様と連携し、学生の意思と希望を尊重して就職支援をしていることがわかりました。東京保健医療専門職大学キャリア支援室についての詳細は以下のリンクから確認ください。東京保健医療専門職大学キャリア支援室の詳細はこちら他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。大学キャリアセンターインタビュー記事一覧 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