【味の素】選考フロー別対策|ES・Webテスト・面接まで
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最終更新日:2022年02月16日
味の素は、売上高1兆円超・海外売上比率が5割を超える日本を代表するグローバル食品メーカーです。
企業理念には、「私たちは地球的な視野にたち、”食”と”健康”そして”いのち”のために働き、明日のよりよい生活に貢献します。」とあり、地球視点というグローバルのさらにもう一段階高い次元の姿勢すら感じ取れます。
参考:味の素グループ理念
海外経験がある学生を中心に応募が殺到する同社ですが、書類選考通過後には個人面接を7回程度こなす必要があるなど、内定獲得までの道のりはかなり険しいものになっています。
今回はそんな味の素の本選考について、内定獲得の可能性を高めるためのプランを一つ一つ紐解いていきます。
【本記事の構成】
・味の素が求める人材像
・味の素のビジネスモデルと働き方
・ジネスモデルに基づく求める人材像の考察
・味の素の本選考フロー、採用数
・味の素のエントリーシート対策
・味の素のWebテスト・筆記試験対策
・味の素の面接対策
味の素が掲げる、求める人物像
まずは新卒採用HPから、味の素がどういった人材を求めていると書かれているかを見ていきます。
現在、味の素グループは「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」を目指し、創業の志「おいしく食べて健康づくり」を受け継ぎ、世界を舞台に事業を通じて社会課題の解決を目指す挑戦を続けています。
ただ製品を製造し販売するのではなく、味の素グループの持つ独自技術や製品、サービスで新しい価値を創造し、世界各地域の習慣や食文化に根差して、人々の生活(Quality of Life)に貢献することが、わたしたちの存在意義です。
(中略)
個性を持ち、仲間とともに成長し続けたいという強い意志を持ち、キャリアを自らでつかみとる(=道を拓く)自律した人財。それが、味の素グループが求め、“チーム味の素”の一員として迎えたい人物像です。
創業以来一貫して一人ひとりが強い「意志」を持ち、私たちだからできることに、私たちなりのやりかたで挑戦を続けているからこそ、「情熱」が育まれています。そして、それぞれの個性を活かしたチームワークによって、個人では成しえないような“新しい価値の創造”を実現しています。
上記2つは共に採用活動に携わる立場の方からのメッセージのため、求める人物像についても共通項を感じ取ることができます。
「世界を舞台に」「世界各地域の習慣」といった記述から、やはりここでも冒頭で述べたグローバルな事業展開への姿勢が窺えます。
2つのメッセージを統合するとこのような素養が導かれると考えられます。
次に、この①②の素養について、ビジネスモデルからどういった意味を持つのかを考察してきます。
味の素のビジネスモデル
味の素を始めとする食品メーカーに関しては、食品を製造し販売するという事業を行っていることは誰でも認識していることだと思います。
しかし、そのビジネスモデルを正しく詳細に説明できる人はそれほど多くないのではないでしょうか。
味の素の収入源、扱う商材
「味の素の扱う商材は食品であり、それを消費者に販売することで収益を生み出している」
大枠としてこの考え方は正しいですが、誤った理解がなされている可能性もある記述だと思います。
味の素の場合は、消費者が直接そのままの状態で口にする"食品"以上に、"食品原料"を提供することが事業の中心であることは認識しておくべきでしょう。
すなわち、食品メーカーというよりも食料原料メーカーとしての即面が強い企業と言うことができます。
例えば、消費者が販売されたものを加熱調理後そのまま口にする冷凍食品については、完全子会社である味の素冷凍食品が請け負っています(両社は採用活動も別に行っています)
味の素の代表商品であるうまみ調味料「味の素」についても、消費者に直接食品原料を販売している典型例だと言えるでしょう。
味の素の商材・サービスの提供方法
味の素の商品を最終的に口にするのは、基本は一般消費者です。
しかし、皆さんが味の素の営業担当者に直接商品を売り込まれたことがほぼないように、消費者の口に行き着くには複数の仲介経路が存在しています。
この図のように、基本的に消費者が直接味の素の商品と向き合うのはスーパー・コンビニといった小売店、もしくは外食の際に気づかなくても口にしているという経路が主になります。
先ほど「味の素」は直接消費者に食品原料を販売していると述べましたが、厳密には味の素の商品の売り込み先は小売店舗ということになります。
このように、商品の知名度が高いぶん典型的なBtoC産業と思われがちな食品メーカーですが、実際は直接のクライアントは法人が中心となることは理解しておくべきでしょう。
また、加工食品を製造するための原料の卸売を依頼するといった過程では、総合商社の食糧部門や食品専門商社とビジネス上の関わりを持つこともあります。
ビジネスモデルに基づく仕事内容
次項目で詳細は記述しますが、味の素の新卒採用では、
・事務系グローバル型
・技術系グローバル型
のいずれかを選択することになります。
参考:キャリアパス
上記ページを参考にすると、新卒で配属可能性が高いのは、
技術系の場合、R&D・生産部門
になります。
食品メーカーの営業職は、小売店や飲食店の担当者と話し合い、売上を伸ばすための施策を共に考えることが主な業務です。「どれだけ売れたか」が数字として問われる、世間一般の方が思い浮かべるような営業としての働き方をすることが多いのが現実です。
参考:「営業経験がマーケティング・商品企画に活きる」という日系食品・消費財メーカーの考え方
→商品企画やマーケティングなどの花形と呼ばれる仕事に魅力を感じて志望する学生も多いと思います。メーカーでもはじめは営業の配属されることが多いため、営業部門の理解度を示すことで選考通過の可能性も上がることでしょう。参考記事では辛い営業経験がまーけ
一方、R&Dを始めとした研究開発の分野ではモノが競争力の源泉となりやすいメーカーの根幹となる業務を担当します。
近年は情報技術の発達などから消費者が商品の情報を得やすくなったこともあり、ショートセラーの商品が増加傾向にあります。
それだけ変化の激しい消費者ニーズを汲み取り、魅力的な商品を開発するには地道な研究成果が求められるでしょう。
味の素が求める素養
以上のビジネスモデルと仕事内容から、採用メッセージをまとめて導いた2つの素養について、その意味を考えていきます。
①強い個性、"個"の力に起因する自律した人材
先述の通り、営業担当として求められる一番の成果は個人としての成果であり、"個"の働きが企業全体の売上の成果に直結することになります。
もちろん直接の取引相手は小売店や飲食店といったB向けの業務になりますが、最終的には「こうすれば/これを陳列すれば消費者は買ってくれますよ」というC向けの視点も両軸でつかいこなしていく必要があります。
そういった相手方のメリットを論理的に説明していく力は当然必要になりますが、小売店や飲食店の購買担当者も人間である以上、「この人からなら買いたい」と思わせる人間力も同時に必要だと考えられます。
その人間力を発揮するための要因として、"個性"という言葉が掲げられているのではないでしょうか。
②個性の集合体から生み出されるチームワークで、新たな価値創造を実現できる人材
一方で、個人が自らの売上成果のために自律的に行動すればそれでよしというわけではないでしょう。
商品開発から消費者の口へ渡るまでのフローに携わる関係者がチームワークを発揮しなければビジネスを実現することはできません。
図で示した通り、食品ビジネスの流れでも上流中の上流に属する食品原料メーカーでは、幅広く多くの人に影響を与えることができる一方、それだけ間に入るプレイヤーの数も多いという意味になります。
そして、原料から最終製品に変革をもたらし、消費者の豊かな食生活に貢献していくという意味が、"価値創造"という言葉に込められていると考えられます。
味の素の本選考フロー、採用数
次に味の素の採用基本情報についておさえておきましょう。
本選考フロー
まずは本選考フローを確認します。
先ほど少し触れましたが、味の素の選考フローは事務系・技術系で分けられています。
事務系の選考フロー
エントリーシート+Webテスト
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一次面接
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二次面接
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三次面接
▼
最終面接
技術系の選考フロー
エントリーシート
▼
社員交流会+Webテスト
▼
一次面接+筆記試験
▼
最終面接
エントリーシート提出後にはセミナーが複数回開催されますが、参加しなかった内定者もあり、あまり選考に関係ないと言えそうです。
また、各面接フローでは2回に分けて(例えば一次面接が2回あるという意味です)面接が実施されるようで、単純なフローの数としてはかなり多い企業と言えそうです。
また、どちらの選考においても、学生のパーソナリティーを深掘りして見られるようです。
採用数
◆採用数
2019年度の就職四季報によると、味の素はグローバル型とMコース(地域職)に分けて採用しています。
職種別の採用実績は下記の図のようになっています。
また、学部修士毎の採用数は以下の通りです。
食品メーカーらしく採用は限られた人数になっていますが、ここ数年は全体として採用数が増加傾向にあります。
配属部署については、事務系で営業32人・コーポレート16人と書かれています。
味の素の本選考エントリーシート対策
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最後に
「個の力」「チームワーク」とは相反する項目ではなく、組織を成長させようという個の集合体が結果的にチームワークを生み出すという即面もあると思っています。
以下の関連記事やエントリーシート・選考体験も含め、内定を勝ち取るうえでの参考にしていただければと思います。
参考:味の素の企業研究
→味の素の関連記事、本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。