JR西日本のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ

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最終更新日:2023年09月27日

JR西日本といえば西日本地域を中心に鉄道営業をする会社です。ホテル・不動産・ショッピング事業など多岐にわたって事業を行っており、鉄道に関わりたい人だけではなくその他の事業に興味がある人にとっても高い志望度を置くケースが多い印象があります。

理系の方にも文系の方にも人気であるJR西日本ですが、どのような人材を求めているのでしょうか。事業内容と採用HPから求める人材と、ES対策について考えてみましょう。

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事業内容と採用HPから考えるJR西日本の求める人材

「新幹線に、プラレールと連携したコンセプト列車を走らせる案がある。実現を頼む」。そう告げられたのは、2013年の年明けでした。この時点でアイデアはある程度仕上がっており、私に求められたのは、アイデアを形にする役割。

 

社外的には、プラレールの発売元であるタカラトミー社や、乾電池で連携しているパナソニック社との調整が必要です。

車両1つ分をまるごと改装してプラレールの世界を実現しようというアイデアでしたから、改造を担当する部門との調整も必要。なかには、「どの時間帯に走らせるのか」という、かつて輸送課で経験したような仕事も。

社内だけでなく社外も巻き込んで意見交換し、課題を抽出しては解決していくという日々でした。

そうして迎えた運行開始日。プラレールカーは、まるで都会の通勤電車を思わせる賑わいでした。

乗車されたお子様のなかには、目的地に着いたのに「降りたくない」と泣き出してしまう子も。それらの様子を見ながら私は成功を確信するとともに、“人を呼べる列車”の可能性を感じました。

 

プラレールカーのケースでは、当社とタカラトミー社、パナソニック社が連携することで、相乗効果が生まれて列車の魅力が高まった。当社単独ではできることに限りがあっても、多様な人やモノがつながりあえば、より大きな魅力が生まれるのです。

 

この思いは、現在取り組んでいる「瑞風」でも受け継がれています。地域と協働によって生み出される瑞風で、コラボレーションが生み出す無限大の可能性にチャレンジしていきたいです。

参考:社員の声 (本社 営業本部)

こちらは1996年入社の、ある社員の声です。この方は、プラレールとコラボしてコンセプト列車を走らせるという企画を実現させようと、他の会社、部門との調整をしアイデアを形にする役割を担っていました。

『プラレールカーのケースでは、当社とタカラトミー社、パナソニック社が連携することで、相乗効果が生まれて列車の魅力が高まった。当社単独ではできることに限りがあっても、多様な人やモノがつながりあえば、より大きな魅力が生まれるのです。』

この方がおっしゃっている上記部分からわかるように、一つの会社でできないような企画も、他社の協力を得られれば、たくさんの人々を感動させられるような素晴らしい企画に繋げることができます。

ただ、他の会社と協力していくことは簡単なことではありません。

この方がおっしゃるように、企画を実現する上で、かなり多くの組織を巻き込んでようやく実現出来たそうです。多くの組織を巻き込んで企画を実行するためには、異なる考え方や置かれている状況が異なる人とも協力していくことが必要になるでしょう。

ですから、『ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?』を参考にすると「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」という能力を持った人が求められていることがわかるでしょう。

価値創造本部ビジネスプロデュースグループとは、現在のJR西日本には存在しない新しい事業を生み出していこうという部署。まさに入社時の私が思い描いていた仕事です。

 

そのなかで私は、ホテル事業を核にして、新しい業態や新しいサービスの創出に取り組んでいます。さまざまな分野のサービス事業者と交流しながら、将来性のあるものに対して業務提携や資本提携を行うことで、当社の事業の成長をめざしています。

再建や閉鎖を経験したこともあって、私は、「ビジネスや会社は存続し続けることが大切」という考えを持っています。

 

では、続けることと何もせずに変えないことがイコールかというと、そうではない。続けるためにこそリスクを取り、変化させる必要もあるのです。大切なのはそのバランス。

たくさんのビジネスの種のなかには、リスクを冷静に考えたうえで「これはアクセルを踏まなくては!」と思えるものがあります。その時の高揚感が確実に私の仕事の上でのモチベーションになっています。ビジネスを生み出す仕事は本当におもしろい。

 

そのために経営の知識をフルに活用してプランを練ることに没頭することで、また新たな気付きが生まれる。自らの成長につながる、とてもやりがいのある仕事です。

参考:社員の声(本社 創造本部ビジネスプロデュースグループ企画)

こちらは、ビジネスプロデュースを行っている社員の声です。この方は、入社3年目にグループのホテル会社に出向し、鉄道事業以外のことを経験されてきた方です。

なぜ鉄道事業以外のことを経験されていたのかというと、沿線に多くの資産を持っており様々なサービスを生み出せる可能性を秘めているJR西日本で、鉄道事業以外の事業を成長させて行きたいと考えていたからだそうです。

このことを志望動機として挙げられていたので長年鉄道事業以外の事業に関わっていました。そして現在ではビジネスプロデュース職として活躍されているこの方は、長年経験されていたホテル事業を核にして新たな事業を生み出そうとしています。

ビジネスプロデュース職という仕事柄、今までにない新たなものを生み出していくという必要があります。ですから、『ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?』を参考にすると「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」という能力が求められていることがわかるでしょう。

また、JR西日本の事業内容からもわかるように、鉄道事業では顧客や関係者の信頼関係を得る、ニーズを引き出し解決を図っていかなくてはなりません。

なぜなら、時間に正確ではない、沿線の住人から信頼が得られない、などの状態であると、利用してもらえなくなってしまうからです。

また、顧客がどのような時間帯に電車が走ってほしい、快適な環境である電車に乗りたい、などの要望があると思いますが、そのニーズを満たしていかなければ他の電車や交通機関を利用するようになってしまうからです。

ですから、事業内容からして『ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?』に即して考えてみると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」という能力が必要になることが分かります。

では次に、どのようなESから、どのような能力を持った人が求められていると読み取れるでしょうか。見てみましょう。

JR西日本のES設問

(1)JR西日本に関心を持った理由と、入社して取り組みたいこと、実現したいことを記入してください。
①関心を持った理由(250~300文字)

②取り組みたいこと、実現したいこと(250~300文字)
 

(2)あなたが学生生活で特に力を入れて取り組んだ学業や活動について具体的に教えて下さい。また、その経験をJR西日本でどのように活かしたいと思いますか。

①取り組んだこと(250~300文字)

②活かし方(250~300文字)

参考:JR西日本の企業研究

設問(1)「JR西日本に関心を持った理由と、入社して取り組みたいこと、実現したいことを記入してください。①関心を持った理由」について

関心を持ったきっかけを聞いている設問ですが、志望動機に関する設問に分類されます。

きっかけとしては、鉄道が好きで鉄道に関わりたいからという人もいるかもしれませんが、『「好きだから」では評価されない!?大手企業内定者の志望動機の作り方とは』からもわかるように、鉄道が消費者という立場で好き、というレベルではなかなか評価されません。

自分が将来やりたい・成し遂げたいと思っていることに照らし合わせてみると、JR西日本に入社したほうがキャリア的にも良いと思い関心を持ち始めた、というアプローチの方が伝わりやすいと考えます。

どうやって書いていけばよいのかを、『【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説』を参考にすると、①成し遂げたいこと②きっかけとなる経験、の部分を聞かれていることが分かります。

ここでこの設問に答える際に踏まえて頂きたいのは、事業内容とHPからわかった求める人材像についてです。

求めている人物像を参考に具体的なエピソードを盛り込みつつ書いていくと、より企業の求める人物像と合致していることがアピールでき、説得力が高まり、より良いESが書けるでしょう。

設問(2)「JR西日本に関心を持った理由と、入社して取り組みたいこと、実現したいことを記入してください。②取り組みたいこと、実現したいこと」について

これは成し遂げたいことについて書くものです。

これも『【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説』を見てみると直接的に成し遂げたいことについて聞かれていることがわかります。

ここでは、JR西日本の内定者のエントリーシートを見てみましょう。

私は、安全な鉄道運行を通じ、人々の生活を支えたいと考えます。

 

最初は、車両のメンテナンスや乗務員の業務などを通じ、お客様の「命」を守るという事の責任の重さを肌で感じ、安全の重要性を強く認識したいです。

次に、現場の経験をもとに運行管理業務や乗務員・指令員育成サポート業務に携わり、安全・安定運行をマネジメントするためのノウハウを学びたいです。

 

その後、上記の経験を活かし、安全対策部の一員として、学生時代に培った「熱意を持ち、周囲に働きかけることで、組織を動かす」という強みを発揮し、安全な鉄道運行のための施策を推進することで、人々の生活を支えたいと思います。

参考:【内定】エントリーシート(運輸部門)

この内定者の成し遂げたいことは、「安全な鉄道運行を通じ、人々の生活を支えたい」のようです。

この内容が、JR西日本のビジネスモデルにおいて実現可能であることはもちろんですが、そのきっかけとして、「熱意を持ち、周囲に働きかけることで、組織を動かす」経験を挙げている点が評価できます。

先述の通り、事業規模が非常に大きいJRに西日本で企画を実行するためには、多くの組織を巻き込んでいく必要があります。

自らの学生時代に培われた強みが実際に当該企業で活かせる内容であるという、「好きだから」ではなく「向いている」という観点からの志望動機が書かれている点は参考になるでしょう。

以上の内定者の例のように「やりたいこと」ではなく「適正」から志望動機を組み立てることも出来ます。以下記事ではそのことについて内定者の例とともに詳しく説明しておりますので是非参考にしてみて下さい。
 

参考:【就活生必読】志望動機が特になくても書けるフレームワークとは?

また、入社後の中長期的な目標を具体的に示せているところも評価できます。

入社後に成し遂げたいことを尋ねる設問では、抽象的なビジョンに終始した回答や、興味のある業務内容を書いただけの回答が良く見られます。この内定者の回答では、自分の「成し遂げたいこと」から「取り組みたい業務内容」を逆算できています。

設問(3)「あなたが学生生活で特に力を入れて取り組んだ学業や活動について具体的に教えて下さい。また、その経験をJR西日本でどのように活かしたいと思いますか。①取り組んだこと」について

学生時代頑張ったことについての設問です。

学生時代頑張ったことは、その内容で発揮された・培われた学びや強みが当該企業の求める人材と合致しているかが重要となります。(3)では「取り組んだこと」が尋ねられていますので、「ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-」の④取組みと結果を中心に、具体的にその内容を記述していきましょう。

設問(4)「あなたが学生生活で特に力を入れて取り組んだ学業や活動について具体的に教えて下さい。また、その経験をJR西日本でどのように活かしたいと思いますか。②活かし方」について

ここでは、『ガクチカの書き方とは-6ステップで書けるESテンプレを基に解説-』の⑥学びを聞かれています。

「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」といった強みを(3)で述べた経験と結びつけることが必要になってきます。

以下記事ではこの手の質問の内定者の回答事例をまとめていますので是非参考にしてみて下さい。
 

参考:【内定者例文20選付】「強み・経験・能力をどう活かすか」の回答方法

最後に

JR=鉄道会社というイメージを持つ方も多いかと思いますが、冒頭で述べたようにその事業内容は多岐に渡ります。

我々の生活で見られるような鉄道事業だけでなく、しっかりとした業界研究から他業界との関わりを含めて、JR西日本の役割を把握しておく必要があるでしょう。

JR各社は基本的なビジネスモデルに違いはありませんので、以下の記事も選考の参考にしていただければと思います。

以下の記事では、同業他社の求める人材についてまとめていますので是非参考にしてみて下さい。
 

参考:
JR東日本(東日本旅客鉄道)のインターン選考(ES・小論文・面接)対策
JR東海のES対策|採用担当者に刺さる志望動機・自己PR・ガクチカの書き方とは?

本日のまとめ

  • JR西日本では『ES・面接で人気企業内定者が企業に伝えていた5つの強みとは?』における「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」能力が重視されている。
     
  • 志望動機については「鉄道が好き」という理由では採用には繋がらないため、上記ポイントなどの「適性」をアピールすると良い。
参考:JR西日本の企業研究
→uninstyle上にある内定者のESや選考レポートなどのJR西日本関連のコンテンツをまとめたページです。

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