三菱地所関連のテクニック
10 件
- 三菱地所のES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ 66,786 views 三菱地所の本選考ES一覧はこちら三菱地所は例年、採用人数が30名前後と非常に狭き門の会社ですが、企業人気ランキングでは常に上位に位置する人気企業の一つです。2015年度卒の上位校生が志望する企業ランキングでは総合商社5社の次の6位にランクインしています。採用人数の少なさからか、諦めて受けない上位校の学生も多い企業であるように感じています。不動産ディベロッパーという仕事は自社では技術を持たずにゼネコンや関係各者の協力をえてプロジェクトを成功に導くという点で、同様に自社では技術を持たない総合商社や広告代理店と求められる資質として似ているということが言えます。総合商社と広告代理店については、下記の通り解説記事を書いているのでぜひ参考にしてください。参考:参考:→三井物産・博報堂の求める人材をそれぞれのESから導いていきます。またその上でESからに書くべき内容を提示します。今回も三菱地所での働き方をもとに説明したいと思います。本記事のコンテンツ・三菱地所の求める人材・三菱地所の設問・最後に三菱地所の求める人材推進中の皇居周辺の環境改善を例にご説明しましょう。もとは、日本の玄関である大丸有地区により美しい空間を生み出すためにはどうしたらよいかという着想からスタートしました。そこで当社の再開発をリンクさせ、何かお手伝いできることはないかと、関係する国や自治体、有識者に対しはたらきかけ、ワーキンググループが発足。その中での一年に及ぶ検討を踏まえ、再開発を行う際に、皇居周辺の環境改善に貢献していく方向性が公民で共有されました。このような公民連携の形を構築することで、開発利益の拡大と街全体の快適性、景観の質向上とを両立させる道筋をつけることができるわけです。こうした調査、はたらきかけ、協議等の一連のプロセス及び必要となる資料の作成等を担当しています。引用:三菱地所採用HP不動産開発の仕事では、街をより魅力的に美しくするためにはどうすればよいのかという観点から、その街に関わる国や自治体など様々な協力者とともに実現していく仕事です。もちろん上記でも語られているように、開発するからには利益の追求が不可欠であり、街並をよくすることで自社の利益に繋げる必要があります。実際に開発する段階になったら、今度は建設をゼネコンに依頼し、また金融機関や機関投資家から資金の調達が必要になります。さらに開発後には開発した物件に入るテナントや企業の営業も担う必要があり、多数の関係者と協力して一つのプロジェクトを終える必要があります。このような仕事内容のため、下記のような人材が求められていると考えられます。①街をよくしたいという想いをもとに多くの関係者に協力してもらうことができる人材②開発事業の当事者としてリーダーシップを発揮して関係者をまとめ成果を上げることのできる人材③価値観や立場の異なる関係者をまとめプロジェクトを成功に導くことのできる人材④新たな発想、今までにないものを提案し、形にしていくことができる人材こういった人材の資質、成長性があることを学生時代の経験から語ることができれば評価される可能性が高いといえるでしょう。三菱地所の設問課題1(300文字以上500文字以内)あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか?課題2(300文字以上500文字以内)あなたが考えるデベロッパーに求められる資質はどういったものでしょうか?ご自身に照らしつつ、お答えください。課題3(200文字以上400文字以内)あなたが理想とする街はどのような街ですか?何故そのように考えるのか、理由も併せて教えてください。課題4(200文字以上500文字以内)あなたは三菱地所でどんな仕事をし、何を成し遂げたいのか、そのように考える理由も併せて教えてください。課題5(300文字以上500文字以内)あなたはどのような方法で三菱地所に関する企業研究を行い、どのような点に共感して頂いたのでしょうか?一つ目の設問課題1(300文字以上500文字以内)あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか?不動産開発は、失敗の許されない中で新たなコンセプトで街を開発する必要のある非常にチャレンジングな仕事であると言えます。関係者が多数におよぶため、調整だけでも莫大な労力が必要になる仕事です。学生時代の経験に当てはめると、ゼミやサークルなどにおいて関係者が多数いる中で自分から新しい提案を行い、実現して成果をあげた経験などが当てはまるでしょう。内定者の回答大学時代所属した合唱サークルで広報を務め、演奏会の宣伝を行った事です。広報を務めたのは、下級生の頃に広報の仕事を手伝った事があり、演奏会の集客や団の知名度の向上を図る仕事にやりがいを感じたからです。まず、演奏会のホールの定員(500人)の7割以上のお客様にお越しいただくという目標を立てました。この目標は指揮者・会計担当と話し合って決定しました。そして目標達成に向けて以下を実行しました。客層が一致しそうな他の演奏会を探し、その演奏会のパンフレットにビラを挟み込みました。そして、大学・演奏会会場付近でのビラの配布を行いました。また、友人に仲介してもらい、大学の博物館・レストランにビラを置きました。さらに大学の掲示板や広報誌に広告掲載を行いました。そして、他の合唱団に団員を派遣して直接宣伝を行いました。このような飛び込みの宣伝に不慣れな人がいる事を考慮し、私は宣伝マニュアルを作成し配布しました。このような宣伝を4カ月間行った結果、目標の350人を上回る378人のお客様にお越しいただけました。この経験から、チームで協力して実践する事の重要さを学びました。参考:内定者エントリーシートこの内定者は合唱サークルの広報を務めた経験を述べており、三菱地所の求める人材像である「異なる価値観の多くの人との協力を取り付け、リーダーシップをとってチームで一つの目標を達成できる」というポイントをうまくアピールしています。どのように協力を取り付けたかなどの「方法論」も具体的でわかりやすく述べてあるため、面接官も非常に取り組みがイメージしやすいでしょう。あとは、企業での再現性を伝えるために、他の経験でこの強みが発揮されたエピソードを用意してあれば申し分ないでしょう。二つ目の設問課題2(300文字以上500文字以内)あなたが考えるデベロッパーに求められる資質はどういったものでしょうか?ご自身に照らしつつ、お答えください。いわゆる「強みを仕事でどのようにいかすか」という設問の応用です。業界研究を行い、求めている人材を理解した上で志望しているかどうかが問われています。上記でも紹介した下記のような人材を求めているであろうことを不動産ディベロッパーの働き方から語り、自分自身の経験に当てはめて答えることが求められています。①街をよくしたいという想いをもとに多くの関係者に協力してもらうことができる人材②開発事業の当事者としてリーダーシップを発揮して関係者をまとめ成果を上げることのできる人材③価値観や立場の異なる関係者をまとめプロジェクトを成功に導くことのできる人材④新たな発想、今までにないものを提案し、形にしていくことができる人材内定者の回答「街に対する自分の想いを曲げずに発信し続け、周囲を動かしていけること」だと考える。異なる立場の人々と意見を折衝して街づくりを進めていくデベロッパーは、判断を下す立場として、自分の想いを明確に持ち続ける事が必要だと感じた。その上で、自分の想いをカタチに残す為、周囲をうまくコントロールしていくことが求められると考えている。私は今まで「真っ直ぐな姿勢」で周囲を動かしていき、自分の想いをカタチにしてきた。その中で、「熱意と行動力による信頼関係構築能力」が身についたと感じている。中高時代には、演劇をやりたいとの強い想いから演劇部を立ち上げ、知り合いでもない同級生にまで声をかけ、同輩後輩合わせて30人の部員を集めた。その中では常に、部員同士の意見のぶつかり合いをまとめ上げ、各公演の度に自分と部員の想いを一つのカタチにしてきた。大学時代には、バンド活動で各メンバーの考えが一つではない所を、自分の強烈な想いと姿勢で引っ張ってきた。この「真っ直ぐな姿勢」を活かし、意見の異なる人と折衝する立場にありながらも、自分の想いをまっすぐ持ち続け、その中で周りから信頼を獲得して協働し、街づくりを主導していきたい。参考:内定者エントリーシート上記のデベロッパーの働き方から考える求める人材をすべて網羅してアピールできている回答です。演劇部という今までになかったものを、価値観の異なる様々な人たちをまっすぐな姿勢を活かしてまとめあげ、成果を出したというエピソードは非常に評価されるでしょう。この強みが大学時代にも表れており再現性も申し分ないと考えられる回答です。三つ目の設問課題3(200文字以上400文字以内)あなたが理想とする街はどのような街ですか?何故そのように考えるのか、理由も併せて教えてください。こういった少しクリエイティブな発想が求められる設問については、いきなり自分で考え始めるのではなく、先人たちはどのようなコンセプトで理想とする街を作ろうとしたのかという知識を蓄えることが大事です。そういった意味では博報堂など広告代理店のエントリーシートの対策に似ていると言えるでしょう。参考:→博報堂の求める人材をESから導いていきます。またその上でESからに書くべき内容を提示します。こちらの記事で解説している通り、センスのもととなる知識を効率よく増やしていくには「①王道から解いていく⇒②今、流行しているものを知る⇒③共通項や一定のルールがないかを考えてみる」の流れが大事とのこと。もちろん自分で書いた内容を実際に働いている人に見てもらうことでより評価される可能性が高まるので、OB訪問などで評価してもらうようにしましょう。内定者の回答私が理想とする街は、「誰もがその街を考えるだけでワクワクしてくる街」である。そこに住む人はもちろん、そこで働く人、通りがかりの人、広告を通じて街の存在を知る人でさえも、その街を思い浮かべるだけでワクワクしてくるような街が、私にとっての理想である。なぜなら、自分自身「街」というものにワクワクを求めているからだ。この街には、一体どういうモノがあって、どういう人がいて、どんな出会いができるのか。そのようなことを考えながら、私は見知らぬ街を訪れている。そこで素晴らしい施設や人との出会いがあった場所には、その感動が自身に蓄積され、また行きたいと思わせてくれる。自分が街をつくる側になった時、そのような街づくりを是非とも進めていきたい。一度も訪れたことのない人が一度は行きたい街だと思うことはもちろん、その街を利用する人が思い出すだけでワクワクしてくれるような街づくりを、主導していきたい。参考:内定者エントリーシートこの内定者は「考えるだけでワクワクしてくるような街」作りを理想としてあげています。この手の設問は正解のようなものはなく、実際内定者の回答を見て、評価されている回答にはどのようなものが多いかを見極めていくことがいちばんの近道でしょう。unistyle上にも三菱地所内定者のエントリーシートが多く掲載されていますので是非参考にして見てください。参考:三菱地所内定者エントリーシート四つ目の設問課題4(200文字以上500文字以内)あなたは三菱地所でどんな仕事をし、何を成し遂げたいのか、そのように考える理由も併せて教えてください。いわゆる志望動機になります。街づくりに関わりたい、不動産ディベロッパーの仕事がしたい理由を自分自身の経験に当てはめて答える必要があります。不動産に対する強い思い入れが特にない場合は、「故郷や旅行先での古い街並がなくなるのが嫌だという想いから不動産開発をしたいと思った」など無理矢理ひねり出したような志望動機を語るよりは、「学生時代の体育会の経験から一人ひとりが全力で役割を果たす中で目標を達成することにやりがいを感じた」など不動産開発以外の、仕事内容の部分に焦点を当てて語ると志望動機が書きやすいのではないでしょうか。志望動機を無理矢理ひねりだすのは時間の無駄ですし、思ってもないことを面接で話すのはどこか恥ずかしい気持ちになるでしょう。そうするよりは上記のように、求める人材から仕事内容を抽象化して学生時代の経験と結びつける方がよっぽどよいでしょう。内定者の回答貴社にて用地取得と開発に携わり、街づくりを通じて、私の夢である「ビジネスを通じて、世間・世界の人々に喜びや驚きを与えること」を成し遂げたい。上記の夢は演劇部やバンド活動での経験から由来する。それらの経験の中で、自分がチームを動かし、メンバー全員で必死に一つのものを作り上げてきた。その作品で不特定多数の人々に感動や驚きを与えられたことに、私はとてつもない高揚感を感じ、上記の夢に至った。また、幼少時代に地元周辺で再開発が進み、そこから派生する人の流れや街の影響力の大きさも実感していた。就職活動中に「街づくりを主導出来る」ことを知り、デベロッパー業界に大きな興味を持った。そして、学部や留学での経験から視野が海外に拡がり、海外での事業も担当してみたいと思うようになった。国内であれ海外であれ、私の「真っ直ぐさ」から由来する「熱意と行動力による信頼関係構築能力」を活かし、異なる立場の人々を束ねあげ街づくりを主導していきたい。そして、丸の内という絶対的な基盤を持ちながら、他の事業にも注力し、海外事業にも実績のある貴社において、開発と用地取得の仕事に携わり冒頭の夢に挑戦していきたい。参考:内定者エントリーシート論理的な志望動機のフレームワークに当てはめると①成し遂げたいこと:ビジネスを通じて、世間・世界の人々に喜びや驚きを与えること②きっかけとなる経験:自分がチームを動かし、メンバー全員で必死に一つのものを作り上げ、その作品で不特定多数の人々に感動や驚きを与えられたことに、とてつもない高揚感を感じた③企業選びのポイント:「街づくりを主導出来る」ことを知り、デベロッパー業界に大きな興味を持った。そして、学部や留学での経験から視野が海外に広がった。④他に受けている業界とその業界ではダメな理由:⑤具体的に取り組みたい仕事:海外での事業、開発と用地取得⑥業界の中でもその企業の理由:丸の内という絶対的な基盤を持ちながら、他の事業にも注力し、海外事業にも実績のあるのようになり、概ねフレームワークに沿っているため論理的な内容と言えるでしょう。デベロッパー業界への興味や適性は伝わりますが、他の業界ではダメな理由を述べることでもっと説得力のある内容に変わると思われます。五つ目の設問課題5(300文字以上500文字以内)あなたはどのような方法で三菱地所に関する企業研究を行い、どのような点に共感して頂いたのでしょうか?ここは素直にどう業界研究をしたのかを書くとともに、上記の四つ目の設問の志望動機に合わせて共感した部分について書きましょう。例えば、「価値観や立場の異なる人と協力して成果を上げる経験をゼミやアルバイトでしてきた」のであれば、それに繋がる話に共感したと語れるようにすれば十分でしょう。内定者の回答私は貴社の企業研究にあたり、合同説明会での貴社のブースへの訪問、貴社主催のセミナー・社員訪問会・ワークショップの参加、IR情報を含むインターネット上の情報収集、貴社の物件訪問等を行った。その中で私が共感したのが、「街全体の成長を第一に考えた、貴社のエリアマネジメントの意識」だ。ワークショップに参加した際、貴社の再開発事業は、たとえ一棟だけで見た時に収益性が低くなっていても、街全体の価値を高めることが出来ればその不動産を積極的に建設していく、と伺った。私もバンド活動や演劇部の場面において、チームの中で如何に個人の直接的な利益ではなくて、チーム全体の利益に還元するための努力をするのか、いつも悩ましく感じていた。課題1にも記したバンド内の対立の解消においても、結局は一人ひとりの利益のために全体を見る視点が必要であった。バンドメンバー全体が楽しめるように、個々が全て自分のやりたいようにやるのではなく、チームのことを考えて協調していく大切さを感じていた。だからこそ、不動産単体ではなく、長期的な目線で街全体を発展させていく、貴社の街づくりの意識に大きく共感した。参考:内定者エントリーシートどのように企業研究をしてきたという点については、一般的な就活生が行うセミナー・説明会の他にIR情報の収集なども行えているため評価は高いと思われます。共感した点についても自分の経験と絡めて説明されており、説得力を持って伝わると考えられるでしょう。最後に志望動機というと、無理矢理その業界の商品やサービスに紐づけて語りたがる学生が多いと思いますが、特に商品やサービスに対する思い入れが必要なわけではありません。上記のように仕事内容を抽象化した上で、志望動機を語るという手法でも多くの人が内定しています。無理矢理、自分に嘘をついて志望動機を語るよりは、本心で大事だと考えていることや学生時代の経験に照らし合わせてもらえればと思います。参考:三菱地所の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから→これらは三菱地所の選考に関わる記事となります。ぜひご覧になって下さい。
- 【三菱地所の特徴を解説】業績や社風から見る就活対策・企業研究 49,370 views 三菱地所の本選考ES一覧はこちらで触れたように、不動産ディベロッパー業界は「街づくり」を通じて広い空間をプロデュースできることから就活生に非常に人気の業界です。今回は、不動産業界の二大巨頭の一角を占める三菱地所について事業や社風、選考などについて紹介していきたいと思います。※本記事は2016年10月に公開した記事になります。事業内容や選考フローなど、現時点と内容が異なる場合がありますがご了承ください。セグメント別収益と事業内容三菱地所の事業の柱は、丸の内でのビル事業の賃料であり、全営業利益の6割以上をここから叩き出しています。実際に、1890年に岩崎家が日本政府から丸の内を購入してから形を変えながら日本経済の中心として機能してきました。近年でも、丸の内・大手町周辺の開発がますます進み、現在では10年超もの年月をかけて大手町連鎖型の複合開発に着手しています。下の表から三菱地所の各事業の売上を比較しつつ、詳しく掘り下げていきたいと思います。売上高(億円)営業利益(億円)ビル事業4,2231,089生活産業不動産事業865258住宅事業3,452180海外事業759194投資マネジメント事業24950ホテル事業33014合計10,0941,661円グラフで見てみると、上のようになります。他社と比較してもビル事業で多くの収益を上げていることがわかります。ビル事業三菱地所が最も強みを持っているのがこのビル事業です。特に丸の内は、約23万人のオフィスワーカーの活躍の場となっており、三菱地所は約30棟の建物を所有・管理しています。同社は「世界で最もインタラクションが活発な街」として丸の内を打ち出しいこうとしています。ビルの中でも、国際ビジネスセンターとしての機能を果たすために、住環境の整備やランニングステーションの配置など先進的な取り組みを行っています。その他、EGGジャパン(日本創生ビレッジ)、東京金融ビレッジ、ザ・プレミアフロア丸の内など、グローバル企業の集積づくりのための取り組みにも注力しています。「働く」だけではない、「安全、安心、そして快適」に暮らせる街として、丸の内の付加価値の向上を図り、丸の内仲通りでは定期的にイルミネーションや打ち水などの一般人参加型のイベントを開催しています。丸の内以外に関しても、グランフロント大阪、大名古屋ビルヂングなど日本の主要都市に三菱地所の知見を活かして複合施設を建造しています。参考:三菱地所ビル事業生活産業不動産部門商業施設事業の推進プロセスは以下の4つが主な項目になります。土地や建物の物件取得建物の設計やテナント構成などを考案する市場調査や施設計画テナントを誘致するリーシング売上や集客力を維持・向上させるための運営近年では商業施設の価値はますます高まっており、単なるモノを買う場所というだけでなく、文化交流・コミュニティ・情報発信の場ともなり、街づくりや地域活性化の中心として栄えるケースが多いです。三菱地所では、オフィスニーズも含めた一般の来訪者も消費者として取り込み、街の活性化を図るため、オフィスビルの低層部に商業施設を組み込みました。また、丸の内仲通りのテナントの総入れ替えを行い、今では金融企業が窓口を閉じる夕方以降も街が賑わいを見せています。丸ビルのような「都心複合型施設」の他では、「プレミアム・アウトレット」、MARKISなどの「単独商業施設」を三本の柱として事業を展開しています。参考:三菱地所新卒採用ページ事業紹介・生活産業不動産事業海外事業三菱地所は海外におけるビル事業の取り組みにも強みを持っており、米国・英国・アジアを中心に事業を展開しています。特に、海外での事業は日本で放映されていたCMでも取り上げられていたので記憶に新しいと思います。特にイギリスではロンドンの中心地に複数の複合施設を建設・運営しています。競合他社の三井不動産のように、多様な建物や街の雰囲気を活かして空間をデザインする大規模案件は多くはないものの、ビル一棟の中に様々な付加価値を付与して複合施設を建造して低コストで最大の効果を得るノウハウがあるという点では業界随一です。丸ビルで収めた成功を、海外のビル事業に応用して更なる成長につなげています。三井不動産と比較しても海外の売上は高く、海外における住宅・オフィス事業も順調です。事業内容から考える三菱地所が求める人材総合ディべロッパーと呼ばれる職種は、「街のプロデューサー」として街をつくり、建物を建造することを検討する段階から関わり、建設会社・ゼネコン・テナント企業の課題・ニーズを引き出し、折り合いをつけながら仕事を進めることが不可欠です。また、不動産の仕事では、流動的な社会のトレンドを捉えてここに「住みたい」「訪れたい」「仕事環境を置きたい」と皆が思う環境を創出することが求められます。従って、今までにない企画や仕組みを周囲の協力を得ながら考え出すことが必要な素養となるかもしれません。unistyleの記事で紹介したと照らし合わせれば、特に以下の3点が求められると言えるでしょう。「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」まとめると以下のようになります。(1)関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える(2)価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる(3)今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができるunistyleの過去の記事でも、不動産ディベロッパーの仕事内容に関して言及しているものがあるので、よろしければ参考にしてみてください。参考:以上の点を踏まえて、三菱地所で働く社員のインタビューを参照し、不動産業界で仕事をする際に求められる素養を考えたいと思います。恵比寿の路地裏を歩いて出会った魅力的なレディスファッションのお店がありました。女性雑誌などでもときおり見かける注目のお店です。こんな素敵な店が丸の内にあったら……。最初は面談すらお断りされましたが、手紙を送ったり雑誌社を通じてコンタクトを取り、何故丸の内に出店いただきたいかという想いを粘り強く伝えて最後はオーナーを訪ねてミラノまで赴きました。わずか20坪ほどの小さなお店ですが、いまでは丸の内にとってなくてはならない存在となり、多くのお客様で賑わっています。参考:三菱地所新卒採用ページ私たちの仕事・ビル事業上にもあるように、ディベロッパーは自らの希望だけでなく、価値観の異なるテナント先の企業の要望を聞いた上で課題を解決し、プロジェクトを成功へと導くことが必要とされます。実際の面接では、自分の希望と相手方の希望を調整して成功を収めたエピソードを語れると良いでしょう。社風三菱グループでは、世のため人のためにビジネスを展開していくという考えが重視され、有名な三菱グループ三綱領があります。三菱グループ三綱領1.所期奉公=期するところは社会への貢献2.処事光明=フェアープレイに徹する3.立業貿易=グローバルな視野でこの考えは三菱地所においても踏襲されるようで、フェアな精神で社会に貢献している仕事ぶりは社員インタビューからも窺えます。この9年間で自分にとって貴重な蓄積となったのは、入居者であるお客様とダイレクトに接する機会を数多く持てたこと。しばしば耳にした「三菱地所だから選んだ」という声に、お客様の三菱地所に対する期待の高さを感じました。その高い信頼を裏切らないように、社員一人ひとりがその強いプレッシャーを背負いながら、誠実な行動、誠実な判断を行うよう努力するという当社ならではの姿勢を学びました。社内で打合せをしていると、「三菱地所ならここまでやるべき」「三菱地所ならやってはいけない」といった声をよく耳にします。決して上司が部下に対して言っているだけでなく、若手社員同士の会話でも自然と出てくる言葉です。高い期待を持たれているのは、エンドユーザーのお客様だけではなく、企業のお客様も同様です。新入社員の頃からこのような高い期待を感じながら仕事をしていくうちに、三菱地所のあるべき姿というものが、共通の言語として社員に浸透していくのだと思います。引用:三菱地所社員インタビューこのメッセージからも、自分たちが世のため人のためを思い、誇りを持って仕事に取り組んでいる様子がわかります。採用メッセージから三菱地所の社風を読み解いてみたいと思います。「街に住む人。働く人。訪れる人。そのひとりひとりの時間が満ち足りたものなるように。さまざまな人との出会いが心ときめくものになるように。」そんな想いをこめて私たちはまちづくりをしています。私たちが担う「まちづくり」という仕事には大きな責任が伴います。与えられた仕事をただこなすのではなく、自らの頭で考え、より良い街・暮らし・未来を作るために、常にチャレンジを続ける必要があります。当然、全てが上手くいくはずもなく乗り越えなければいけない壁もたくさんあります。その過程で感じた苦しみ、そして喜び。何を考え、どんな仕事をしてきたのか。私たちは、採用活動の場において、三菱地所で働く仲間のことまで、できる限り、余すところなく皆さんに伝えていきたいと思っています。引用:三菱地所新卒採用ページ採用への想いこのように三菱地所では、「街でのより良い暮らしの空間を作るためにどうすればいいのか」ということを関係者全員と当事者意識を持って考えることが求められます。また、海外の不動産企業とは異なり、ビルだけ・商業施設だけでなく街を総合的に開発することにいち早く着手してきた同社では、組織として大きなプロジェクトを成功させるための「チームワーク」が重視されるのかもしれません。以下のunistyleの記事を参考にしてみてください。参考:書類通過者のES解説ここまでは三菱地所の事業内容や社風などから求める人材を考察してきましが、この項目では、実際の学生のESを見ながら考察してみたいと思います。◆1.あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか?学生時代、皆様それぞれに様々な経験を通じて成長を積み重ねてこられたと思います。どのようなことに興味・関心を持って、何に挑戦してきたのか、ご自身の経験談をもとにまとめて下さい(300文字以上500文字以内)◆2.あなたが三菱地所の社長だとしたら、三菱地所を更に成長させるために何を行いますか?三菱地所を取り巻く事業環境は、常に変化しています。もし、あなたが三菱地所の事業方針・経営戦略を定められるとしたら、どのような施策を取りますか。既存の事業への注力、事業課題の克服、新事業への参入等、自由にまとめて下さい。(300文字以上500文字以内)◆3.あなたは三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいですか?そのように考える理由も併せて教えてください。三菱地所を志望するにあたり、当社の事業や仕事についても調べて頂いたと思います。その中で特にどんな事業や仕事に関心を持ったのかまとめて下さい。そして、将来的に三菱地所をベースに社会の中でどのような価値を創造していきたいのか、長期的なプラン(2に通じた、街づくりの輸出、)もあれば併せて聞かせて下さい(300文字以上500文字以内)参考:三菱地所エントリーシート◆1.では、いわゆる自分の学生時代の経験に加えて、そこから導かれる学びや強みがと合致しているか、特に先の「事業内容から考える三菱地所が求める人材」で述べた能力に合致しているかがポイントになります。またその強みを発揮するための具体的な方法論にまで触れられると更に説得力が増して好印象だと思います。参考:◆2.は、三菱地所に対する理解度が問われている設問だと言えるでしょう。「社長としてどうするか」を考えるので、会社全体の事情や将来を、自ら三菱地所について調べて得た情報はもちろん、社員訪問などで得た情報を基に考えていくと説得力が増して良い評価につながるのではないのでしょうか。◆3.では、志望動機についての記載が求められています。少数採用の不動産業界の志望動機では、「人々が暮らす街のデザインを新たに創りたい」、「物件を回って〜と感じ、貴社を志望する」という動機を「なぜそう思ったか」を繰り返し、更に数段階深める必要があるでしょう。先のような成し遂げたいことが自らの経験に基づいたものであるか、またその成し遂げたいことが志望企業と合致しているかがポイントになります。それでは◆1〜3について内定者・ES通過者が作成したESを参照しながら解説してみたいと思います。まず、◆1に関してです。大学からアメリカンフットボールという新たなスポーツに挑戦した事です。このスポーツは体格や経験値などで今後の活躍の可能性を大きく左右されますが、私は8歳から10年間野球しかやってこず、何れも持ち合わせていませんでした。そこで、自分に何が足りないのかを常に明確にし、その要素を一つずつ徹底的に潰していく事を決意しました。厳しい食事制限を課し、ウエイトトレーニングに関しては、コーチに与えられたメニュー以外にも独自に教わった効果的なトレーニングをプラスαでする事で基礎となる体を作り、経験値は高評価の選手の動きを何度もビデオで研究して盗み、克服していきました。怪我など苦しい期間もありましたが、根気強く挑戦し続ける事で、高校からの経験者が大半を占める中、レギュラーとして試合出場を果たし、関東の強豪校への勝利に貢献する事ができました。この経験を通じ、当たり前の事を誰よりもやる大切さ、高い目標を達成する為に限られた時間の中でどのようにしたら個人の能力を最大限伸ばす事ができるかを常に考え行動に移す、主体性と行動力が身に付きました。引用:三菱地所エントリーシート解説このESの著者はアメフトの経験を通じ、「当たり前の事を誰よりもやる大切さ、高い目標を達成する為に限られた時間の中でどのようにしたら個人の能力を最大限伸ばす事ができるかを常に考え行動に移す、主体性と行動力」が身についたと述べています。この学び・強みはにおける「個人として努力し、成果をあげることができる」能力と合致しています。ただし、話が個人の話で完結してしまっているため、「自分自身が取り組んで成功した結果をチームに還元した」など、周囲を巻き込んだ経験を加えられるとより良いでしょう。具体的には先の「事業内容から考える三菱地所が求める人材」で述べた①〜③の強みに合致する強みをアピールできれば良いでしょう。また、部活動に取り組んでいた人間にとっては、「限られた時間を効率的に使う」などといった要素はできていて当然と思われてしまうポイントなので、自分だからこその性格や特性も踏まえ、「限られた時間を効率的に使う」ための方法論をオリジナルに書けると更に良くなるはずです。次に◆2に関してです。<施策>東南アジアに三菱地所の街づくりを輸出します。<背景>国内市場は縮小が続くため海外事業での収益向上が必要です。そのため海外事業の中でも、経済発展が続く東南アジア地域での事業展開を拡充します。東南アジア各国は工業団地開発の実績はありますが、シンガポールなどの一部を除き都市開発はまだ浅く、参入の余地があると考えました。<内容>交通などの公共インフラ整備とエリア都市開発を三菱グループ(商社、銀行、保険など)が共同で行います。大丸有で培ったハード・ソフト一体化のノウハウに加え、キャピタグリーンの様な最新の環境先進技術を持ち込むことで、環境と経済と社会の共生が成立した、今までにない唯一無二の街を実現させます。これにより以下の様な戦略的意義が見込まれます。・海外ポートフォリオの強化・三菱地所の街づくりの輸出によるブランド価値の向上・国内企業のアジア進出サポート<課題>政治経済が不安定なことや法整備が不十分なことなどから、ミドルリスクハイリターン市場と位置づけられるため、リスクマネジメントを行いながら長期的に開発に取り組んでいきます。(486字)引用:三菱地所エントリーシート解説この筆者は、業界研究を深め自分が不動産業界に入った後に携わりたい仕事のイメージがしっかりできています。国内市場が縮小しているという不動産業界の状況や東南アジアの都市開発の状況を踏まえた上で、海外ポートフォリオの強化といった三菱地所にとって意義のある戦略を策定しています。これらのことを論理的に述べるには不動産業界と三菱地所への理解が求められますが、この著者はそれができており良い評価につながったと考えられます。「ハード・ソフト一体化のノウハウ」、「三菱地所の街づくりの輸出によるブランド価値の向上」、「法整備が不十分」などのフレーズ面接で聞かれた際に、しっかり受け答えできるよう準備しておければ問題無いでしょう。最後に◆3についての解説です。三菱地所で商業物流施設事業や都市開発事業を担当し、多世代・異分野が活発に交流する街づくり、サステイナブル社会を実現したいです。ゼミの活動で、地域交流の場として空き家のリノベーションや地域情報アプリの作成に携わっています。活動の中で、今後の社会には地域の新たな取り組みが必要だと感じており、そのため、就職活動では街づくりを通じて社会に大きな変化と効果を生み出せるディベロッパー業界に関心を持ちました。そして、座談会で開発推進部の山脇様からの大丸有のエリアマネジメントを伺ったことで、街が価値を利用者に提供するのではなく、人とコミュニティの出会いが新たな価値やビジネスを地場で生まれ、持続し続ける、多様かつ相対的な街づくりを社会に提供したいと考えるようになりました。業界の中でも、ハード・ソフト両面からエリア一体の街づくりを行っている、大丸有を実績と基盤に持つ貴社であれば、より大きなスケールのビジネスで社会に貢献ができると考え、第一に志望しています。まず貴社で地域密着型の商業・物流業務部門で基礎を学び、将来的には大丸有のコミュニティ交流づくりに携わることでサステイナブル社会の実現に貢献したいです。引用:三菱地所エントリーシート解説この筆者は、商業物流施設事業と都市開発事業に関心を持っています。自分が学生時代に問題意識を持った事柄を不動産ディベロッパー業界で解決していきたい、という論調で志望動機を展開しています。「街づくりを通じて社会に大きな変化と効果を生み出す」という成し遂げたいことが自らの経験と志望企業いずれにも合致しており、納得感があります。入社してから具体的に携わってみたいこととして筆者は座談会を通じてこの大丸有の事業に興味を持ったようですが、自分から能動的に興味を持ったという経緯があれば、自己分析を深めてそちらを記載すべきかもしれません。(例えば、更にOB訪問を重た上で実際に土地を訪れた・類似している開発地域を訪問したなど)以下、参考にしてみてください。参考:選考について◆選考プロセス(総合職)エントリーシート&webテスト→グループディスカッション→一次面接→二次面接→最終面接参考:三菱地所2016年卒本選考情報三菱地所の総合N職では毎年30数名が採用されています。また、採用人数の半数近くを女性が占めており、女性が働きやすい環境で仕事ができるとも言われています。グループディスカッションという選考方法が、学生にとっては少々ネックになると思いますが、相手の話を聞きながら適度に自分の意見を発信することができれば良い結果に繋がるはずです。以下の記事を参考にしてみてください。参考:最後に今回は不動産ディベロッパー業界の雄、三菱地所を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。三菱地所のことについて興味を持ち、より深く知りたいと思った学生は、実際に丸の内の開発エリアを歩いてみると良い材料が見つかるかもしれません。この記事が一人でも多くの就活生に役立つことができれば幸いです。三菱地所の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
- 三菱地所の内定者ES解説!選考通過のエントリーシートの共通項 28,739 views 三菱地所の本選考ES一覧はこちら前回の解説では、不動産など思い入れの持ちにくい製品を扱う企業における志望動機の無理矢理ではない書き方について説明しました。無理矢理に製品に対する興味を語ろうとすると、内容的にもちぐはぐで共感を得にくくなると考えています。それよりは今回の通過者もそうですが、自分自身の経験に結びつけて語る方がよっぽど無理なく志望動機を説明できるでしょう。なお、今回のエントリーシートはこちらの内定者のものになります。もっと多くの通過者エントリーシートを見たい人は、こちらを参考にしてください。三菱地所のES・選考レポート一覧本記事のコンテンツ・一つ目の設問・二つ目の設問・三つ目の設問・最後に一つ目の設問あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか。300字以上500字以内所属する学生団体において、組織の代表として新規事業立ち上げを成し遂げた。団体は12年前の設立以来、新潟県の中山間地域にて高齢者を対象にした活性化活動を行っていたが、年々活動が縮小し、団体が地域に価値を提供できない状況が続いていた。それを打開するため、私は新たな側面からの活性化活動を行う方針を内外に示し、まずは持ち前の人懐っこさを活かし、多くの人と信頼関係を築きながら、地域の新たな活性化ニーズを探った。すると、地域の未来を担う子供たちの進学先の単一化や進学率の低下が課題として存在することが分かった。そこで私たちは「子供たちの視野を広げる」という目標のもと、現地の行政や企業を巻き込み、小中高校生対象の教育支援事業を立ち上げた。多くの利害関係者と共に計画を進めたため、複雑な交渉や調整といった困難があったが、私は絶対に諦めない姿勢でメンバーを率いて、実施にこぎつけた。その結果、実際に参加した子供たちの学力や進学率の向上といった成果が得られ、地域の未来を活性化する礎を築くことができた。また私はこの経験から、難題であっても様々な人と協力し、一貫して取り組むことによって、達成へと導けることを学んだ。新規事業を立ち上げ、利害関係者との交渉、調整を通じて実現にこぎつけたとのことで、ディベロッパーに求められる能力があることは、示すことができていると言えます。一方、利害が異なる関係者との交渉でどのような方法を取ったのかなど、具体的に意識して行なったことが明らかにできていない点が残念です。面接官は入社後に同じような困難に直面しても乗り越えることができる人材なのかを、「どのようにして信頼関係を築いたのか」「交渉や調整をどのように行なったのか」と尋ねることで知りたいと考えています。二つ目の設問あなたが大切にしている信念は何ですか。それを培ってきた経験をふまえて教えてください。300文字以上500文字以下私は決して諦めないことを自らの信条にしている。それが最も培われたのは学生時代に経験したプロフットサルクラブの広報部門でのインターンである。高い目標を持った活動がしたいと考えていた私は、「フットサル日本一」というビジョンに惹かれ、大学1年次にクラブに参加した。しかし、当時はスポーツビジネスに関する知識が無く、思った以上に何もクラブに貢献できない日々が続いた。私はそこで諦めず、徹底的に興業スポーツに関する勉強をした。書籍や雑誌での知識入手はもちろん、実際に様々なスポーツの試合に足を運び、時には関係者に話を聞くことで、広報やプロモーションの成功例を学んで知識をつけていった。すると、次第にクラブにおいても重要な役割を任されるようになり、次年度には主催試合における広報企画の責任者を担うことになった。責任ある立場になった私は、前年度比の観客動員数を上げることを年間目標に掲げ、これまでクラブで行われていなかった顧客調査を行い、その結果に応じた企画を周囲と共に実施した。その過程では様々な困難があったが、粘り強く取り組んだ結果、クラブは過去最高の年間観客数を達成し、目指す日本一に一歩近づくことができた。この設問では、大切にしている信念を経験に結びつけて答えられているため良いと思います。ただし経験から考えると、「決して諦めない」より「様々な観点からの考えを大切にする」など、もっと違う信念を懐きそうだと思えてしまうことは残念です。三つ目の設問あなたは三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいですか。そのように考える理由も併せて教えてください。300文字以上500文字以下私は大丸有に「学び」という要素を加え、これまで活躍してきた企業OBと、これから活躍する現役世代が共に学び合う街をつくることで、幅広い世代が集い、交流できるビジネス街を構築したい。明治時代からこれまで、大丸有は社会のニーズに即して進化を続け、その姿は今や単なるオフィス街ではなく、様々な人を楽しませる複合ビジネス街である。こうして常に変わり続ける大丸有エリアにおいて、私はこれまでに培ってきた一貫して物事に取り組む力を活かし、社会のニーズに応える難易度の高い仕事がしたい。学生時代に社会人の先輩方と多くかかわる機会を得た私は、シニア世代の方々が持つ知識や経験の深さを知ると同時に、社会がそれらを活かせていない現状を知った。そして、その活用がうまくできれば、未来の日本はもっと面白くなると確信した。それゆえ、私は大丸有において幅広い世代が学び合う生涯学習の場を築くことで、エリアの資産である企業OBの知見を次世代に受け継ぐ環境をつくりたい。シニア世代にとっては新たな活躍の場所を、現役世代にとっては貴重な学びの場を生みだすことで、多世代が共に生きる未来の社会のニーズに応える街づくりができると考えている。自分自身の経験から三菱地所でやりたいことを語ることができているのは良いと思います。もっと具体的に出来ないか、具体的にどのような街が「幅広い世代が交流できる町」として機能しているか話すことができると志望度の高さを伝えることができると思います。最後に今回の通過者については少し厳しめに書きました。特に「幅広い世代が交流できる街」というこのESの根幹部分をなしている内容に具体性が欠けてしまっているため、共感を得にくいように感じました。上記でも書いている通り、ある程度の具体例などわからない人にとってもイメージしやすくするというのは仕事においても求められるでしょう。就活をしている時には自分で考えて完結させてしまったコンセプトに酔ってしまい、上記のようなESになってしまうことがよくあります。学生時代頑張ったことや求める人材に対する理解は十分だった分、少しもったいなさを感じる内容だったと言えます。エントリーシートについては、内定者のいい部分だけでなく悪い部分というものからも学んでほしいと思います。三菱地所の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから
- 三菱地所のインターンのESで書くべき内容|インターン徹底攻略 18,139 views 三菱地所のインターンES一覧はこちら不動産ディベロッパーでは2強と認識されている三菱地所・三井不動産。採用数が20〜30人程度と少なく、一時期は、説明会や社員訪問した人からしかエントリーシートは受け取れないなど、選考の前段階からハードルを設けていました。この記事では、三井不動産と並んで、国内有数のディベロッパーに数えられる「三菱地所」について、企業概要からインターンの選考、ESの内容まで幅広く紹介していきたいと思います。是非参考にしてみてください。三菱地所とは三菱地所は1937年に設立された、財閥系の大手不動産会社です。総合ディベロッパーとして、ビルや住宅、アウトレットなど幅広い建築物の設計に携わっており、国外でもニューヨークやシンガポールなどに拠点を構えています。特にオフィス賃貸部門における収益では、同じく総合ディベロッパーの三井不動産を大きく引き離しており、同社の強みであると言えるでしょう。ちなみに、就活期間中に足繁く通うことになるであろう東京駅周辺の新丸ビルや、横浜のマークイズみなとみらいなども、同社の象徴的な建造物です。三菱地所と三井不動産の比較に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。参考:→総合デベロッパーである2トップである、三菱地所と三井不動産の強み・社風・選考方法の違いを徹底的に比較しました。業界研究・企業研究にご活用ください。ここからは、そんな三菱地所に求められていると思われる人材像を、を参照しながら考えていきましょう。三菱地所は、人を想う人がいる会社です。その意味では、「人を、想う力。街を、想う力」というブランドスローガンはまさにそのとおりだと思います。もちろん、この「人」とは、お客様であり、またともに働く仲間でもあります。私たちの仕事の舞台は街であり、そこで働く人、暮らす人に深く関わる仕事です。当然、社会的な責任は重く、その信頼に応えていく「誠実さ」も三菱地所の風土のひとつです。〈中略〉私たちを取り巻く環境は日々進化しており、今、また三菱地所が継承してきたチャレンジスピリットを発揮し、新たな変革が必要な時期であるとも私は感じています。その原動力となるこれからの若い人たちには、変革の担い手となる斬新な発想と、それを実現していく強靱な意志が必要です。また、将来「こんなまちづくりに挑んでみたい」といった自分なりの想いも大切だと思います。引用:三菱地所新卒採用ホームページ『採用担当からのメッセージ』三菱地所は不動産会社として、「一つの街を作る」という使命を負っているように感じられます。そのためには、街で暮らす人や働く人のこと、現在だけでなく未来のことも考えながら、仕事をすることが求められています。また時には、地主やテナントなどと利害関係を巡って議論することもあるでしょうが、彼らを巻き込みながら、街づくりという一つのゴールを達成する推進力が必要になるでしょう。こうした点を踏まえると、三菱地所では特に「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」、「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」、「5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる」ことが求められると言えるでしょう。インターンの概要ここからは、昨年度に三菱地所に参加した学生の声を参考にしながら、同社のインターンに関してまとめていきたいと思います。参考にしてみてください。①選考フローエントリーシート(締切後約一週間でメールで連絡)↓一次面接(二日後にメール連絡)↓二次面接(6日後にメール連絡でインターン参加決定)引用:三菱地所インターン情報2度の面接を経て、インターンに参加することができるようです。②内容ここでは、三菱地所のインターンを具体的に紹介していきたいと思います。インターンの形式としては、10月から週に1日ずつ、計5回に渡って行われたようです。1日で集まるのも数時間ほどで、そこで与えられた課題を一週間かけてグループで詰め、次の週に社員の方と共有・フィードバックをもらい、また課題を与えられるという形式だったようです。各グループにはメンターが3人ほど付くようです。また最終日のプレゼン後には、社内で打ち上げが開催され、社員の方と触れ合う機会が用意されています。ここではその内容に関して、1日ごとに紹介していきたいと思います。初日は、チームのアイスブレイクとディベロッパーの事業説明を聞いた後、自社ビルの見学や会社のビジョンを聞くなど、会社説明のような意味合いが強いと思われます。2日目はチーム別で行動し、建物見学や社員の方々を含めたディスカッションを行い、テーマに対するイメージを膨らませる1日となっているようです。3日目はインターン生全員で丸の内の見学を行い、三菱地所の事業について学んだ後、会議室でディスカッション、4日目は作成したパワーポイントを基に社員の方と議論し、最終プレゼンに向けて細部を詰めたようです。最終日は人事担当者、部長クラスの人たちに向けてプレゼンを行い打ち上げ、という流れとなっています。基本的にはインターンで内定は出ず、インターン後に会社から連絡が来ることもないようですが、貴重な経験だと思いますので、積極的に選考に参加することをお薦めします。③参加学生の声実際にインターンに参加した学生の声を紹介します。インターンを通じて得たもの、成長した点について教えてください。デベロッパーというイメージ先行で語られやすい業界において、実際にどんなことを仕事でやっているのかを具体的に掴めた。そして実際に大きなデベでは、イメージするような街開発に近いことが出来ることが分かった。またかなり優秀な学生が多かったため、自分の強みや弱みがよくわかるインターンだった。プログラムが一週間おきのため、チーム全体でまとまってモチベーションを維持してアウトプットを出すのが難しく、チーム運営の大変さを学ぶこともできた。インターンを通じての志望度の変化について教えてください。「やや志望度があがった」変化した一番の理由は、社員の方の雰囲気を感じ取れたことだ。イメージしていたのは相当お堅い社員達だったが、むしろ今まであった社会人の中で一番活発で明るいという印象を受けた。その雰囲気から仕事の楽しさを感じ取れたので、志望度は高まった。加えてデベロッパーの仕事は建物のかなり細かいところまで自分の趣向を反映できるので、考えが大きなモノとして残る点に面白さを感じた。採用人数が少なく、一クラス分であり社員全体と交流を持てる点も魅力だと思った。引用:三菱地所インターン情報この学生は、本インターンを通じて、「自分の趣向が反映されたものが、モノとして後世に残る」という「仕事内容」にディベロッパー、三菱地所の魅力を感じたようです。実際に、同じ人気業界であっても、自社でモノを持たない総合商社と異なり、自身の成果が多くの人の目に触れる形で残る点に魅力を感じ、不動産業界を志望する学生は多いように感じられます。また参加学生のレベルの高さや仕事に熱中する社員の方の姿など、「ヒト」の魅力に気づくことができるのも、本インターンに参加する1つのメリットではないでしょうか。エントリーシート設問内容ここではインターンのESの設問と書くべき内容を考えていきましょう。三菱地所のインターンシップES設問1.三菱地所のインターンを志望する理由と期待することは何ですか?(300字以内)2.これまでに達成感を感じたことは何ですか?(300字以内)設問1:三菱地所のインターンを志望する理由と期待することは何ですか?インターンを志望する理由とありますが、ここでは本選考の志望動機ほど作り込む必要はありません。もちろん既に自分自身の経験から「なぜ不動産」か、「なぜ三菱地所なのか」といったことを語れればそれに越したことはないのですが、インターンの段階でここまで落とし込めている人は少ないでしょう。この設問では、「企業選びの軸」および「きっかけとなる経験」およびその上で、不動産ディベロッパーのインターンに期待することを落とし込めれば十分でしょう。例えば、下記のような形で書けば十分ではないでしょうか。1企業選びの軸将来的に「立場や技術の違う人が協力して形として残る仕事がしたい」と思い、貴社のインターンに応募した。2きっかけとなる経験学生時代の文化祭実行委員にてイベントステージの責任者として運営した経験からこの思いに至った。3インターンの志望理由インターンでは上記の思いを成し遂げられそうな業界を幅広く見ている。4企業選びの軸に基づくインターンに期待すること①貴社のインターンでは、貴社の業務内容を通して具体的にどのような人々と協力して一つの仕事を行っているのか知りたい。5企業選びの軸に基づくインターンに期待すること②また社員の方と直接話しながらどのような思いで貴社に入社されたのかも伺いたい。この例では、「企業選びの軸」に基づき、「きっかけとなる経験」、「インターン志望理由」、「期待すること」を一貫性を保つようにしています。まだ「企業選びの軸」という部分がはっきりしていないという人は下記の記事も参考に様々な人の「企業選びの軸」に触れてみてはいかがでしょうか。参考:[[[techniques117]]]→就職活動で「夢や実現したいこと」を聞かれても気恥ずかしくて答えられない人も多いかもしれませんが、自分が仕事を通じて社会に対してどんな影響を与えていきたいのかについては、しっかりと考える必要があると思います。この記事では、そんな「夢・成し遂げたいこと」を見つけるためにやるべきことについて解説しています。設問2:これまでに達成感を感じたことは何ですか?この設問では、自身の人生の中で達成感を得た経験を記述する必要があります。アルバイトやゼミ、留学など、達成感を得るシチュエーションは学生によって異なりますが、不動産業界のインターンを志望する立場であることを踏まえると、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行える」や「4.価値観や立場を異なる人と協力して成果をあげることができる」など、「周囲と協力して目標を達成した経験」を中心に記述するといいのではないでしょうか。最後にいかがだったでしょうか。今回は、例年上位校の学生から高い人気を誇る不動産業界の雄、三菱地所のインターンについて紹介させていただきました。広報解禁前にインターンに参加し、その企業のイメージを掴んでおくことは、本選考でESを書いたり、面接で志望動機を述べたりする際にも、大きな助けになるでしょう。是非三菱地所に限らず、数多くのインターンにトライするように意識してみましょう。デベロッパー業界完全攻略記事一覧デベロッパー業界完全攻略記事まとめ1.デベロッパー業界の仕組み(仕事内容や魅力、やりがいについて)2.大手デベロッパー各社の比較3.デベロッパー業界の今後の課題や動向4.デベロッパー業界で年収が高い企業ランキング5.デベロッパー業界で必要な資格6.デベロッパー業界の業界研究にオススメの本7.デベロッパー業界の志望動機の書き方(大手内定者ES例文あり)
- 三菱地所のES徹底解説!選考通過者の志望動機・ガクチカ分析 27,745 views 三菱地所の本選考ES一覧はこちら三菱地所は例年、採用人数が30名前後と非常に狭き門の会社ですが、企業人気ランキングでは常に上位に位置する人気企業の一つです。採用人数の少なさからか、諦めて受けない上位校の学生も多い企業であるように感じています。不動産デベロッパーという仕事は自社では技術を持たずにゼネコンや関係各社の協力を得てプロジェクトを成功に導くという点で、同様に自社では技術を持たない総合商社や広告代理店と求められる資質として似ているということが言えます。こちらの記事では、今年度19卒の三菱地所の本選考ESの回答方針を解説します。本記事のコンテンツ・三菱地所の本選考ES設問・設問1:あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか。・設問2:あなたが大切にしている信念は何ですか。それを培ってきた経験をふまえて教えてください。・設問3:あなたは三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいですか。そのように考える理由も併せて教えてください。・最後に三菱地所の本選考ES設問◆あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか。(300文字以上500文字以内)◆あなたが大切にしている信念は何ですか。それを培ってきた経験をふまえて教えてください。(300文字以上500文字以内)◆あなたは三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいですか。そのように考える理由も併せて教えてください。(300文字以上500文字以内)問われる内容は、①学生時代に頑張ったこと、②大切にしている信念、③志望動機の3点のみであり、全体的にオーソドックスな設問であるといえるでしょう。ここから、それぞれの設問の意図と回答方針を考えていきます。(過去に課された設問については、内定者の回答事例も紹介しています)設問1:あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか。◆あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか。(300文字以上500文字以内)設問の意図(1)経験自体のインパクト(2)記載内容から測れる思考の深さや人柄(3)三菱地所の仕事に通じる学びの有無おおよそこれら3点を見ていると考えられます。総合デベロッパーの仕事がどのようなものか、そこではどのような素質・能力が必要とされるかを考えながら書いていきましょう。意図を踏まえた回答方針「三菱地所の仕事に通じる学び」について考えてみましょう。不動産デベロッパーの仕事は人々の生活基盤である「街」を作ることです。失敗の許されない中で新たなコンセプトで街を開発する必要のある非常にチャレンジングな仕事であると言えます。そして街づくりを行う際には、地権者・ゼネコン・テナント関連などの幅広い関係者の課題・ニーズを引き出し、折り合いをつけながら仕事を進めることが不可欠です。こうした背景から、デベロッパーの仕事はオーケストラの指揮者に例えられることもあります。また、三菱地所が「人を想う力。街を想う力。ー私たち三菱地所はチャレンジを続けます」というブランドスローガンを採用していることからも分かるように、デベロッパーの仕事は世の中の様々なニーズの変化を汲み取りながら多くの人に「訪れたい」「住みたい」「働きたい」と思わせる環境を作り出すこととも考えられます。参考:三菱地所ブランドスローガン以上のことを踏まえると、以下の2つの経験をアピールできると良いと思われます。「多くの利害関係者が存在する中で皆と協力しながら成果をあげた経験」「主体的な行動により新たな仕組みを創り出した経験」たとえ輝かしい実績がなかったとしても、このような経験は学業・アルバイト・サークルなどの様々な場面で経験することが可能だと思われます。また、ESでは何は無くとも論理的に伝わる内容を書くべきであり、以下のフレームワークを箇条書きにしてからまとめるとよいでしょう。①結論→②動機→③目標と困難→④取組みと結果→⑤人柄→⑥学び以下の記事でガクチカの書き方に関して解説しているので、こちらも参考にしてみてください。参考:→学生時代頑張ったことに関する設問についての解説記事です。評価される内容の選び方や論理的な構成にするためのフレームワークなどの実践的なテクニックが載せてありますので、ESを書く際の参考にしてみて下さい。内定者の回答と解説「バンド内対立の解消」に立ち向かったことだ。サークル内で音楽性の合う人がいない中60人以上バンドに誘い続け、結果米独印の留学生3人と日本人2人でバンドを結成。だが、留学生3人は遅刻が常習的でかつ個人練習不足もあり全体練習が成り立たなかった。遅刻せず、個人練習をきちんとするのが常識だった日本人メンバーは理解できず、次第に仲が険悪となった。そこで私は話し合いを設けた。その中で、個人で楽しめれば良い、と留学生は発言した。私は、「一つのバンドとして」楽しめるのがベストでは、と伝えた。チームとしてやる以上、バンドで音楽をするには全員の力が必要だし、力を合わせるには個々が協力的にならなくてはならないと考えた。以降彼らの遅刻と練習不足が徐々に改善され、また自分が会話のつなぎ役を担うことでバンド内の一体感を作ることに成功した。ここから、信頼関係を作る上で「対話と行動力」が重要だと感じた。価値観の違う人と信頼関係を構築し協働するには、自分が何をしたいのか、そしてなぜ相手が必要なのかを伝える「対話」を通じて「論理的に納得」してもらい、自分から積極的に働きかけて相手に「熱意」を伝えることが大事だと考える。参考:三菱地所内定ES(2015卒)こちらの内定者は、バンド内の対立を解消した経験をアピールしています。バンドに取り組むといった経験自体は非常にありきたりなものですが、60人以上の学生をバンドに誘い続けた実績から「主体的な行動により新たな仕組みを創り出した経験」を、メンバーの価値観の違いを乗り越えた実績から「多くの利害関係者が存在する中で皆と協力しながら成果をあげた経験」を上手にアピールできています。「経験自体のインパクト」に自身がない人でも、このように「思慮の深さや人柄」「三菱地所の仕事に通じる学び」を上手にアピールすることが出来れば問題ないでしょう。また、概ね先ほど提示した学生時代頑張ったことの論理構成[①結論→②動機→③目標と困難→④取組みと結果→⑤人柄→⑥学び]に沿った回答となっているため、文章に論理的な一貫性があります。想定できるツッコミとしては、「話し合うだけで問題は解決されるのか?」「具体的にどのような取り組みをしたのか?」といったものがあります。このESの内容だけでは、学生が具体的にどのような取り組みをしたのかが明確には伝わりません。記入できる文字数に制約のあるエントリーシートに自分の思いを全てを伝えることは出来ないので、ESを記述する際には、面接の際に参考資料となることを事前に念頭に置いて面接官による質問を想定しながら記入するべきでしょう。設問2:あなたが大切にしている信念は何ですか。それを培ってきた経験をふまえて教えてください。◆あなたが大切にしている信念は何ですか。それを培ってきた経験をふまえて教えてください。(300文字以上500文字以内)設問の意図大切にしている信念の内容を通じて学生の人となりを把握し、会社が大切にしている理念や価値観に合っているかどうかを判断していると思われます。また、学生が自分自身のことをどれだけ客観視できているのかを判断するために利用している可能性も考えられます。意図を踏まえた回答方針説明する価値観に説得力を持たせるためには、自身の経験と価値観に紐付けた説明を行う必要があります。大切にしている信念を培った経験については、学生時代に頑張ったことと同じように以下の論理構成に沿って分かりやすく伝えられるようにしましょう。①人柄:大切にしている価値観②結論:どのような経験に取り組んだのか③動機:なぜ取り組んだのか④目標と困難:どのような目標を掲げたのか?目標を達成する上での困難は何か?⑤取り組みと結果:取り組みの結果はどうだったのかまた、自分のキャラクターと大きく乖離した回答をすると面接で見抜かれる可能性が高いです。必要以上に企業に合わせようとするのではなく、自分が自信を持って答えられる価値観を説明するとよいでしょう。以下の記事も参考にしてみてください。参考:→「あなたの大切にしている価値観は何ですか?」という質問に対する、有名企業内定者の回答をまとめた記事です。様々な回答が掲載されているので、自分の考え方に近い回答を見つけてみてください。内定者の回答と解説私は決して諦めないことを自らの信条にしている。それが最も培われたのは学生時代に経験したプロフットサルクラブの広報部門でのインターンである。高い目標を持った活動がしたいと考えていた私は、「フットサル日本一」というビジョンに惹かれ、大学1年次にクラブに参加した。しかし、当時はスポーツビジネスに関する知識が無く、思った以上に何もクラブに貢献できない日々が続いた。私はそこで諦めず、徹底的に興業スポーツに関する勉強をした。書籍や雑誌での知識入手はもちろん、実際に様々なスポーツの試合に足を運び、時には関係者に話を聞くことで、広報やプロモーションの成功例を学んで知識をつけていった。すると、次第にクラブにおいても重要な役割を任されるようになり、次年度には主催試合における広報企画の責任者を担うことになった。責任ある立場になった私は、前年度比の観客動員数を上げることを年間目標に掲げ、これまでクラブで行われていなかった顧客調査を行い、その結果に応じた企画を周囲と共に実施した。その過程では様々な困難があったが、粘り強く取り組んだ結果、クラブは過去最高の年間観客数を達成し、目指す日本一に一歩近づくことができた。参考:三菱地所内定ES(2018卒)この内定者は、プロフットサルクラブを過去最高の年間観客数に導いた経験から決して諦めないという信念を伝えています。上記の論理構成[①人柄→②結論→③動機→④目標と困難→⑤取組みと結果→⑥人柄]に従っており、非常に論理的かつ説得力のあるESに仕上がっております。また、大切にしている信念のきっかけとなる経験を上手に自己アピールに繋げることができています。このESからであれば「どうして高い目標を持った活動をしたいと思ったのか」「クラブに貢献できない日が続いた中でも、どうして諦めずに続けられたのか」といった質問が想定されます。このように、ESでは自分が面接官に聞いて欲しい内容のキーワードを散りばめる工夫ができるといいでしょう。設問3:あなたは三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいですか。そのように考える理由も併せて教えてください。◆あなたは三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいですか。そのように考える理由も併せて教えてください。(300文字以上500文字以内)設問の意図いわゆる志望動機になります。街づくりに関わりたい、不動産デベロッパーの仕事がしたい理由を自分自身の経験に当てはめて答える必要があります。不動産に対する強い思い入れが特にない場合は、「故郷や旅行先での古い街並がなくなるのが嫌だという想いから不動産開発をしたいと思った」など無理矢理ひねり出したような志望動機を語るよりは、「学生時代の体育会の経験から一人ひとりが全力で役割を果たす中で目標を達成することにやりがいを感じた」など不動産開発以外の、仕事内容の部分に焦点を当てて語ると志望動機が書きやすいのではないでしょうか。志望動機を無理矢理ひねりだすのは時間の無駄だし、思ってもないことを面接で話すのはどこか恥ずかしい気持ちになるでしょう。そうするよりは上記のように、求める人材から仕事内容を抽象化して学生時代の経験と結びつける方がよっぽどよいでしょう。また、「どのような仕事をし、何を成し遂げたいですか」という聞き方をされていることから、業務に対する深い理解が求められていると考えられます。ホームページや説明会、OB・OG訪問などを通じて三菱地所の事業内容に対する理解を深めた上で、ESを回答するようにしましょう。意図を踏まえた回答方針志望動機については、以下のいずれかの論理構成がオーソドックスだと考えています。①成し遂げたいこと→②そのきっかけ→③企業選びのポイント→④他に受けている業界とその中でもデベロッパーを志望する理由→⑤取り組みたい仕事→⑥デベロッパーの中でも三菱地所の理由①自分自身が向いていること→②向いていることの具体的な経験→③向いてることを活かして志望業界で取り組みたい仕事→④他に受けている業界と他業界ではダメな理由→⑤業界の中でもなぜ当社か参考:→多くの学生を悩ませる志望動機の作り方について解説していきます。上記のフレームワークの活用法についても、具体例を交えながら説明しているので、ぜひご参照ください。参考:→やりたいことが明確にない学生に向けて、向いていることから志望動機を作成する方法を解説した記事です。内定者の回答と解説私は大丸有に「学び」という要素を加え、これまで活躍してきた企業OBと、これから活躍する現役世代が共に学び合う街をつくることで、幅広い世代が集い、交流できるビジネス街を構築したい。明治時代からこれまで、大丸有は社会のニーズに即して進化を続け、その姿は今や単なるオフィス街ではなく、様々な人を楽しませる複合ビジネス街である。こうして常に変わり続ける大丸有エリアにおいて、私はこれまでに培ってきた一貫して物事に取り組む力を活かし、社会のニーズに応える難易度の高い仕事がしたい。学生時代に社会人の先輩方と多くかかわる機会を得た私は、シニア世代の方々が持つ知識や経験の深さを知ると同時に、社会がそれらを活かせていない現状を知った。そして、その活用がうまくできれば、未来の日本はもっと面白くなると確信した。それゆえ、私は大丸有において幅広い世代が学び合う生涯学習の場を築くことで、エリアの資産である企業OBの知見を次世代に受け継ぐ環境をつくりたい。シニア世代にとっては新たな活躍の場所を、現役世代にとっては貴重な学びの場を生みだすことで、多世代が共に生きる未来の社会のニーズに応える街づくりができると考えている。参考:三菱地所内定ES(2018卒)この記事を先ほどの論理構成に当てはめると以下のようになります。①成し遂げたいこと:大丸有に「学び」の要素を加え、幅広い世代が交流するビジネス街にしたい②そのきっかけ:社会人の先輩との関わりを通じて、シニア世代の知識・経験を活用できていない現状を知る③企業選びのポイント:社会のニーズに答える難易度の高い仕事をしたい④他に受けている業界とその中でもデベロッパーを志望する理由:なし⑤取組みたい仕事:多世代が共に生きる未来の社会のニーズに応える街づくりをすること⑥デベロッパーの中でも三菱地所の理由:大丸有が社会のニーズに即して進化を続けているから手本とは順序が異なるものの、ほとんどの要素を網羅していることがお分かりいただけたと思います。この内定者の場合は成し遂げたいことが、三菱地所が保有する大丸有エリアを開発することであったため、三菱地所の事業に対する理解度の高さを強くアピールできていると思われます。その一方で、他の業界ではなくデベロッパーを志望する理由・デベロッパーの中でも三菱地所を志望する理由の根拠が若干薄く、面接で深掘りされたのではないかと思われます。最後に三菱地所のESは設問数が少なく、質問内容もオーソドックスなものが多いです。その一方で、各設問の文字数の上限は500文字とボリュームが大きく、面接でも選考の材料として頻繁に使われるものと考えられます。志望動機というと、無理矢理その業界の商品やサービスに紐づけて語りたがる学生が多いと思いますが、特に商品やサービスに対する思い入れが必要なわけではありません。上記のように仕事内容を抽象化した上で、志望動機を語るという手法でも多くの人が内定しています。無理矢理自分に嘘をついて志望動機を語るよりは、本心で大事だと考えていることや学生時代の経験に照らし合わせてもらえればと思います。最終的に面接で評価されるためには、面接官の「納得感・共感」を引き出せるかであり、そのためには個人としての「腹落ち感」が大切です。それぞれの設問に望ましい回答方針はありますが、必要以上に引っ張られることがないように、自分の思いを自分の言葉で語れるように準備してください。◆参考:三菱地所の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから参考:→ビジネスモデルの分析、求める人材像の考察、選考フローなど、三菱地所の選考を突破するために最低限必要な情報を網羅した記事です。本選考向けの記事ですが、インターン対策にも活用できるので、ぜひご活用ください。
- 【三菱地所】選考フロー別対策|ES・Webテスト・面接まで 46,900 views 三菱地所の本選考ES一覧はこちら様々な立場の関係者をまとめながら「街づくり」というビッグプロジェクトを推進することができる不動産デベロッパーは、就活生の間で人気を集める業界の1つです。その中でも、三菱地所は学生に屈指の人気を誇っています。しかし、例年の採用人数は30人前後と非常に狭き門であるため、内定を獲得するためには入念な対策が不可欠です。こちらの記事では三菱地所の選考に向けて、押さえておくべきポイントをお伝えします。本記事のコンテンツ・三菱地所が掲げる、求める人材像・三菱地所のビジネスモデル・三菱地所が求める素養・三菱地所の本選考、採用数・三菱地所の本選考エントリーシート対策・三菱地所の本選考Webテスト対策・三菱地所の本選考面接・グループディスカッション対策・まとめ:三菱地所に評価されるために・最後に三菱地所が掲げる、求める人材像ホームページでは、三菱地所が求める人材像について、以下のように述べています。三菱地所グループでは、社員は企業にとっての重要な経営資源であるとの認識のもと、「人材」ではなく「人財」と捉えています。人財の成長は三菱地所グループの持続的な成長に不可欠との考えから、2017年度より、新しい人財育成制度の運用を開始しました。三菱地所では、求める人財像を「志ある人」「現場力・仕事力のある人」「誠実・公正である人」「組織で戦える人」「変革を起こす人」の5つの要素を備えた人物であると定義し、研修制度や人事ローテーション、職場レベルでの組織的な人財育成への取り組みと併せ、複合的なアプローチで人財の育成を進めています。出典:三菱地所CSR人財育成に向けて①志②現場力・仕事力③誠実さ・公正さ④組織力⑤変革を起こす力三菱地所はこれらの5つの要素を兼ね備えた人物を求めているとのことです。次の段落では、これらの抽象的な概念について、三菱地所のビジネスモデルや働き方に基づいて、より具体的に考えていきます。三菱地所のビジネスモデル三菱地所のビジネスモデルについて、①収益源、②扱う商材・サービス、③商材・サービスの提供方法、これら3点を紐解き、どういった素養が求められるのかを考えていきます。三菱地所の収益源三菱地所を始めとしたデベロッパーのビジネスは、①ビル事業(オフィスビルの開発・賃貸)②生活不動産関連事業(商業施設の開発・賃貸・テナントリース)③住宅事業(マンション・戸建て住宅の開発・分譲・賃貸・管理)④海外事業(海外における不動産賃貸・開発)上記の大きく4つの柱で成り立っています。中堅以下のデベロッパーでは住宅事業を主力とする企業が多い一方で、三菱地所は都心一等地におけるビル事業が最大の収益源となっています。2016年度の業績においても、ビル事業が収益の42%を占めています。特に、東京・丸の内エリアのオフィスビル街に安定した基盤を保持しており、三菱地所の最大の収益源となっています。その一方で、近年では丸の内エリアへの依存から脱却し、事業ポートフォリオを分散させるために海外事業に積極的に取り組んでいます。三菱地所の扱う商材・サービス一般的にデベロッパーとは、不動産の企画・開発をメインとする土地開発者のことを指します。その中でも、三菱地所などの総合デベロッパーは、扱う商材がオフィスビルだけでなく商業施設・ホテル・マンションまで多岐に渡るため、1つの区画を対象に総合的な街づくりを推進することが可能です。また総合デベロッパーは、本来のデベロッパーとしての開発業務の枠にとらわれずに、不動産を資産として運用するアセットマネジメント、管理面を担うプロパティマネジメント、テナントのリース業などの幅広いサービスを提供することができるという特徴もあります。三菱地所の商材・サービスの提供方法三菱地所などの総合デベロッパーは、グループの持つ企画力・開発力・運営力を活用した総合的な「街づくり」を実施しています。こうした「街づくり」の代表的な事例が、丸の内エリアの再開発です。1990年代には無機質なオフィスが立ち並び、紙面で「黄昏の街、丸の内」と揶揄されていた丸の内を日本屈指のビジネス街へと再生させました。また、ソフト面でのマネジメントを同時に実施することにより、ビジネスパーソンのためだけの街であった丸の内を、ショッピングや観光を楽しむ人々の活気に満ちあふれた街へと生まれ変わらせました。公民連携による最たる取り組みが歩道環境の整備。“クルマのための通路”から“人が中心の空間”へとリニューアルすべく、歩道:車道:歩道の幅員をそれまでの6m:9m:6mから7m:7m:7mに。あわせて車歩道を共通の舗装(アルゼンチン斑岩)とし、公有地・民地の境界にこだわらない一体的な仕様とした。街並に統一感を持たせるため、沿道の建物の軒高を31mに揃えていることも大きな特徴のひとつ。加えて、並木にはあえて落葉の多いケヤキを採用している。その理由を重松はこう話す。「清掃が大変なので通常ではこんなに落ち葉の多い木は採用しないのですが、春夏には緑陰が、そして秋には紅葉を楽しめる、四季の感じられる通りを目指したのです」出典:丸の内仲通り〜エリアマネジメント〜三菱地所が「人を、想う力。街を、想う力。」という言葉をブランドスローガンに採用していることからも分かるように、デベロッパーの仕事ではただ建物を作るだけでなく、その地に住み、働き、生活する人々の暮らしを長期的な視点から考えることが求められます。そのため、三菱地所は行政・地域の地権者に働きかけながら、公民一体となった街づくりを進めています。「街づくりは行政だけの役割でも民間だけの仕事でもありません。地域の特色を表現しつつエリア全体の魅力を高めていくには、全地権者が同じビジョンを共有し、行政と対話しながら街づくりを行う必要があります。日本では現在、そんな“エリアマネジメント”が各地で盛んに行われているのですが、丸の内エリアはその先駆者であり、質・規模ともに群を抜いています」出典:丸の内仲通り〜エリアマネジメント〜また不動産の建設・運用といったハード面での業務においても、他の開発事業者・設計会社・ゼネコン・テナントなどの多様な立場に置かれた関係者をまとめながらビジネスを推進する必要があります。例えば三菱地所が参画した複合商業施設「グランフロント大阪」の開発プロジェクトでは、12社もの開発事業者によって約7haもの土地を再開発に取り組んでいます。三菱地所が求める素養上記のビジネスモデルや働き方に基づき、三菱地所の抽象的な求める人材像をより具体的に落とし込んでいきます。①志こちらは「街づくりに対する強い使命感」であると考えられます。デベロッパーの仕事は街の未来を考える仕事であるが故に、社会の発展に貢献するという強い使命感を持ち、三菱地所が手掛ける事業に対して強く共感できる学生が求められていると考えられます。採用ホームページでも、社員の方は以下のように発言しています。いま見えているニーズだけでなく、その先の街の姿を見据えて議論を重ね、「未来はこうあるべきだ」「こんな街をつくろう」という強い意志がこれからのまちづくりにも必要ではないでしょうか。出典:「街」を語らう②現場力・仕事力先述の通り、デベロッパーの仕事には開発事業者・設計会社・ゼネコン・テナント・地域住民・行政などの多様な立場に置かれた関係者をまとめながらビジネスを推進する必要があります。そのため、ここでの現場力・仕事力とは、リーダーシップを発揮して関係者をまとめながら成果を上げる力であると考えられます。③誠実さ・公正さ総合デベロッパーがプロジェクトを完遂するまでには長期間を要するため、様々な立場の関係者と長期的に良好な関係を築いていくことが求められます。また、三菱グループの企業活動の指針である「三綱領」には、公正明大に事業経営に取り組むという意味の「処事公明」という言葉が含まれています。こうした背景から、一人ひとりの社員に人としての誠実さ・公正さが求められているのだと考えられます。④組織力三菱グループは旧財閥企業の中でも比較的結束が強く、「組織の三菱」と呼ばれています。三菱地所においても、チームワークを重視する姿勢を持つ人物が好まれると考えられます。⑤変革を起こす力人口減少により国内市場の先細りが見込まれるため、デベロッパーは新しい事業・サービスの創出に力を入れています。三菱地所でも、2009年度より「新事業提案/人材公募制度」を開始しています。そのため、主体的に新たな取り組みを始めることができる人材を求められているのだと窺えます。三菱地所の本選考フロー、採用数本選考フロー次に本選考フローについて見ていきましょう。年度により選考内容は微妙に変化しますが、おおむね以下のようなプロセスで選考が行われています。エントリーシート提出・Webテスト(3月〜)▼グループディスカッション(6月)▼一次面接(6月)▼二次面接(6月)▼最終面接(6月)▼内々定(6月)各選考の対策方針については後ほどお伝えするので、ここでは各選考の概要を紹介します。(こちらも年度によって変化するので、下記のデータはご参考程度にお願いします。)◆エントリーシート過去のエントリーシート設問では、「学生時代に頑張ったこと」「自分の強み」「大切にしている信念」などの学生のパーソナリティーを問う質問が多いです。また、同時に企業に対する理解度を確認するために「三菱地所で成し遂げたいこと」が問われます。◆グループディスカッション学生7〜8人で行います。社員の方はメモを取りながら見ているだけで、口を出してくることはないようです。◆一次面接若手社員1名:学生1名の15分で行われます。非常に和やかな雰囲気で進んだという学生が多いようです。◆二次面接中堅社員1名:学生1名の20分で行われます。頑張ったことの深堀り、入社したら実現したいことなどのオードソックスな質問が多いそうです。◆最終面接社員3名(人事部1名+ベテラン社員2名):学生1名の15分で行われます。かなり具合的に「どんな街づくりをしたいのか」について聞かれるそうです。採用数就職四季報によると、過去3年の採用人数は下記のようになっています。採用人数は30人前後と非常に狭き門です。また、新卒社員は全員総合N職に配属されます。総合N職の「N」は”Nonareafixed”の略です。三菱地所の本選考エントリーシート対策ここからは、三菱地所の最新のエントリーシート設問内容を確認し、求められる素養を踏まえた回答方針を考えていきます。三菱地所のエントリーシート設問2018年卒のES設問は、以下の通りでした。◆あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか。(300文字以上500文字以内)◆あなたが大切にしている信念は何ですか。それを培ってきた経験をふまえて教えてください。(300文字以上500文字以内)◆あなたは三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいですか。そのように考える理由も併せて教えてください。(300文字以上500文字以内)以下、対策方針をお伝えします。求められる素養を踏まえたエントリーシート回答方針考察◆設問の全体感・過去の経験を聞く設問が1題・あなた自身のパーソナリティーを聞く設問が1題・志望動機を聞く設問が1題という構成になっています。エントリーシートでは設問ごとの繋がりを意識して、「過去」→「現在」→「未来」の一貫性のある回答をするように心がけると良いでしょう。各設問の文字数は300〜500字と長めに設定されております。三菱地所ではグループディスカッションで多くの学生を振るい落としているため、エントリーシートそのものの通過率は低くないと思われます。しかし、エントリーシートの内容は面接選考の際の参考資料として使われるため、事前に入念な準備をしておくことが求められます。また、エントリーシートの段階で三菱地所・不動産に対する強い関心を示すことができると良いでしょう。◆求められる素養と結びつけた回答方針大枠としては、設問全体を通じて先述の三菱地所が求める人材の素養である5つの観点を示すことができると良いでしょう。「あなたが学生時代にした最大のチャレンジは何ですか」こちらの設問では、様々な立場の関係者をまとめながらビジネスを推進する総合デベロッパーの特徴を踏まえて、周囲の人物を巻き込んで何かを成し遂げた経験を書いて「誠実さ」「組織力の強さ」をアピールすると良いでしょう。また、取り組みの動機・内容を通じて「志の高さ」や「変革を起こす力」をアピールしてみてください。「あなたが大切にしている信念は何ですか。それを培ってきた経験をふまえて教えてください」こちらの設問でも、三菱地所が求める人材の5要素や三綱領につながる信念を記入しましょう。あなたが三菱地所に入社してから活躍することができる人材であることを証明するためにも、三菱地所の経営方針やデベロッパーのビジネスに対する親和性の高い内容を伝えると良いでしょう。一方で、設問に「それまで培ってきた経験をふまえて」と書かれていることから、安直に上記のキーワードを記入するのではなく、これまでの体験に基づいた自分自身の言葉で説明するべきだと考えます。「あなたは三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいですか。そのように考える理由も併せて教えてください」こちらの設問では、いわゆる志望動機を聞いています。街づくりに関わりたい、不動産ディベロッパーの仕事がしたい理由を自分自身の経験に当てはめて答える必要があります。三菱地所の本選考Webテスト対策三菱地所では自宅で受験する玉手箱のWebテストが課されます。トップクラスの人気を誇る企業である一方、受験者の肌感としてはそこまで通過のボーダーは高くないという意見が多く見受けられました。とは言え、そもそもの受験者のレベルが高いことから、「高くない」と感じた場合でも実際は高得点が必要であるという可能性も十分考えられるため、最低限の事前勉強はしておくべきだと考えられます。対策は以下の記事を参考にすることをすすめします。参考:→玉手箱で出題される全8形式の例題と、対策方法について解説した記事です。三菱地所の本選考面接・グループディスカッション対策以下では、三菱地所のグループディスカッション・面接で実際に問われた内容をまとめるとともに、それらへの対策プランを提示します。ちなみに、内定者の中にはグループディスカッション・一次面接を免除されていた学生もいるようです。事前のOB訪問における評価が選考を有利に進める鍵であると思われるため、積極的にOB訪問を行うと良いでしょう。一方で、1人しかOB訪問をしていなくても内定を獲得した方もいるため、OB訪問が出来ずとも必要以上に心配する必要はないでしょう。また、競合の三井不動産の選考が順調に進んでいる場合には本選考で優遇されることもあるようです。グループディスカッションの内容◆グループディスカッションのテーマ・飲食チェーン店の新規店舗の出店先について、3つの選択肢のどれを選択するか・建物の建て替えに際して、3つの選択肢のどれを選択するかディスカッションの流れとしては、個人で資料の読み込みを10分間行った後に、グループで議論を行う時間が40分間与えられます。発表・質疑応答の時間は設けられていないようです。テーマの内容は、3つの選択肢の中から企業が取るべき選択を決定する意思決定型のディスカッションです。情報量が非常に少ないため、初めに①意思決定を行う目的②選択肢のメリット・デメリットを整理した上で、新たな情報を付け加えながら結論をまとめると良いでしょう。また、様々な関係者を取りまとめながらビジネスを推進するデベロッパーの特徴を踏まえると、グループディスカッションでは「周囲の意見を尊重する協調性」と「議論をリードする統率力」が試されていると考えられます。常に議論の円滑な進行を心がけながら、自分の意見を主張するだけではなく、良いと思った意見があれば積極的に取り入れようとする姿勢を見せることが出来ると良いでしょう。▼グループディスカッションの進め方については、以下の記事を参考に対策しておきましょう。▼参考:→GDと聞くと「運次第」、「役割によって不利・有利がある」「目的は採用担当者にいかにして自分をよく見せるかである」と考える学生も多いと思います。しかし、企業側は明確な評価ポイントを持ってGDの選考を設けています。参考記事ではそんなGDの評価基準・対策法・テーマの種類及びGDの目的を提示します。→GDのテーマ5パターンとテーマに応じた対策法についてのコラムも参考にしてみて下さい。一次面接の内容一次面接ではESに記入した内容をもとに質問が進みます。学生時代に頑張ったことに対する深堀りを通じて、自分がどのような人物であるのかを見られていると思われます。面接時間は15分と短く、会話形式で進みます。そのため、質問に対して簡潔かつ分かりやすい回答が出来るように自分の考えを整理してから面接に臨むと良いでしょう。一次面接の質問は非常にオーソドックスなものが大半を占める一方で、「好きな街はどこか」といった非常にデベロッパーらしい質問も問われるようです。この質問では間接的に志望度が問われるため、三菱地所の事業内容に対する理解を深めてから面接に臨むようにしましょう。(必ずしも三菱地所が開発に携わった街を選択しなければいけないという意味ではありません)◆過去の経験についての質問・大学時代に一番力を入れたことは何か・なぜその活動に力を入れたか・その活動の中でどのような工夫をしていたか・その活動の中でどのような役割を務めていたか・苦労したことは何か◆あなた自身に関する質問・自己紹介・対立した意見をまとめるにはどうすれば良いと思うか◆志望動機に関する質問・好きな街はどこか・その理由は何か二次面接の内容一次面接と同様に、質問形式はESの内容をもとしたオーソドックスなものです。捻った質問が少ないだけに、その人がどのような学生であるかを引き出す質問が多いようです。また、二次面接からは志望動機についての深堀りのウェイトが高まります。志望動機の深堀りでは、デベロッパーの事業内容・三菱地所の都市開発に対する深い理解が求められます。特に、丸の内エリアに対する意見を詳しく聞かれることが多いようです。あらかじめ自分の関心の強い開発例や建物を認識し、それがどのように魅力的なのか、またどのような改善余地があるのかを考えておく必要があると思います。◆過去の経験についての質問・大学時代に一番力を入れたことは何か・なぜその活動に力を入れたのか・結果はついてきたか・周囲をまとめる経験をしたことはあるか・ゼミではどのようなことをしているのか◆あなた自身に関する質問・趣味は何か・自己PR◆志望動機に関する質問・就職活動の軸は何か・なぜデベロッパーを志望するのか・なぜ三菱地所を志望するのか・なぜ三井不動産でなく三菱地所なのか・好きな建物は何か・丸の内の魅力は何かこのように、学生の「人柄」「志望動機」が様々な角度から問われます。質問に対する回答が論理破綻を起こさないように気をつけましょう。最終面接の内容最終面接の内容も、「学生時代に頑張ったこと」「自己PR」「志望動機」の3点について問う非常にオーソドックスなものです。これまでの面接と比較すると、「自己アピールをどうぞ」など自由度の高い質問が多いようです。◆過去の経験についての質問・大学時代に一番力を入れたことは何か・なぜその活動に力を入れたのか◆あなた自身に関する質問・自己PR・自分の長所と短所は何か・自分はどういう性格か・自分は周囲からからどんな人と言われているか・趣味は何か◆志望動機に関する質問・なぜ三菱地所を志望するのか・もし入社したらどんな事業を手掛けたいか・自分の好きな街は何か、その改善点は何か・選考状況の確認ご覧の通り、真新しい質問はありません。しかし、最終面接では入社してからやりたいことに対する具体的なビジョンを持っているかどうかが試されています。「入社後に携わりたいこと」「街づくりに対するアイデア」を自分なりに考え、具体的かつ論理的に説明できるように準備しておきましょう。また、向上心の高い学生は評価されやすい傾向にあるようです。上辺だけの志望動機ではなく、OB訪問や自分で街を見た感想などの、自分が肌で直接感じたことを、熱意をもって伝えられると良いでしょう。まとめ:三菱地所に評価されるために三菱地所の選考では、以下の5つの素養が総合的に求められています。①街づくりに対する強い使命感②リーダーシップ③誠実さ・公正さ④チームワーク⑤主体性採用人数の少ない三菱地所の採用担当者を納得させるためには、自分自身の経験・価値観にもとづいた明確な志望動機を伝える必要があります。そのため、徹底した「自己分析」「業界・企業理解」が内定獲得のためには必須です。自分自身のこれまでの経験を振り返った上で、「なぜデベロッパーを志望するのか」「その中でもなぜ三菱地所なのか」を明確にかつ論理的に伝えられるようにしましょう。また、OB訪問や不動産見学などを通じて、入社後のビジョンを明確化しましょう。以上のことを自身を持って伝えることができれば、内定獲得に一歩近づきます。最後にいかがでしたでしょうか。人気の企業ながら、非常に採用人数としては狭き門です。是非本記事をご活用いただき、内定を勝ち取っていただければと思います。その他、unistyleでは様々な選考の情報を掲載しておりますので、そちらも併せて是非ご参照ください。参考:総合デベロッパー大手2社の違いとは⁈【強み・社風・選考比較】▼三菱地所のES・選考レポートは下記からご覧ください。▼参考:三菱地所の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらからデベロッパーの業界研究を行いたい方は、こちらの記事も参照してみてください。デベロッパー業界完全攻略記事一覧デベロッパー業界完全攻略記事まとめ1.デベロッパー業界の仕組み(仕事内容や魅力、やりがいについて)2.大手デベロッパー各社の比較3.デベロッパー業界の今後の課題や動向4.デベロッパー業界で年収が高い企業ランキング5.デベロッパー業界で必要な資格6.デベロッパー業界の業界研究にオススメの本7.デベロッパー業界の志望動機の書き方(大手内定者ES例文あり)
- 【24卒向け】三菱地所の本選考フロー・各ステップで聞かれた質問まとめ56選 4,552 views 三菱地所の本選考レポート一覧はこちら今回は24卒に向けて、unistyleに掲載されている全ての本選考レポートを基にした独自調査を踏まえて、三菱地所の本選考面接で聞かれる質問を各ステップごとにまとめました。24卒にとっては最新の面接過去問となるため、本記事を読んで対策を進めましょう。本記事の内容は、unistyle編集長Twitterでの以下の投稿内容と同一です。【#24卒向け/三菱地所の選考フロー・各ステップ質問総まとめ56問】unistyle掲載中の三菱地所の全レポートを独自調査!選考フロー・各ステップでの質問を把握し、戦略的に内定を勝ち取ろう!全体を通じて、「街づくりへの想い」が重視される。レポート詳細はこちらhttps://t.co/ye5NrGjAD0pic.twitter.com/WBBv1hAQQE—郡山隼人@就活サイトunistyle編集長(@unistylehyt)May23,2023unistyleでは企業別の就活用LINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。三菱地所のグループでも、選考に関するトークが活発に交わされています。下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。注意点今までにunistyleに寄稿頂いた本選考レポートを基に記事を作成しています。情報の精度には最大限注意しておりますが、本記事掲載情報には誤りがある可能性があります。また、選考エリア・選考コース・インターン参加有無等により選考フローが異なる場合があります。さらに、卒年度が異なるため24卒本選考の際には選考フロー等が変更になっている場合があります。本選考レポートを基にした独自調査の結果のため、あくまで参考程度にとどめて頂きつつ、必ず"各社から発表している一次情報"をご確認下さい。本記事の構成三菱地所の選考フローを独自調査選考ステップ(1):一次面接選考ステップ(2):二次面接選考ステップ(3):三次面接(最終面接)最後に三菱地所の選考フローを独自調査unistyleに寄稿頂いた本選考レポート全てを独自調査した結果、三菱地所の最も標準的な選考フローは以下のようになります。選考ステップ(1):一次面接unistyleに寄稿頂いた本選考レポート全てを独自調査した結果、三菱地所の最も標準的な一次面接は以下のようになります。人数・時間・場所学生1名、社員1(若手)、15~20分@三菱ビル面接の概要・雰囲気面接前に他社の選考状況アンケートを記入する。ガクチカと志望動機について。ESに沿ったオーソドックスな質問。雰囲気は柔らかく、優しい感じ。質問一覧【ガクチカ】・ガクチカの深堀。・ガクチカ経験の中でどういう工夫をしたか。・どういう役割であったか・その役割を発揮したか?・特に苦労したことは?・困難を乗り越える際どのような工夫をしたか?・対立意見をまとめるにはどうすればいいと思うか?・チームでの役割や衝突した際の解決方法は?【志望動機】・志望動機は?・好きな街はどこか?【その他】最後に逆質問の時間あり。結果連絡その場、もしくは当日中に電話連絡選考ステップ(2):二次面接unistyleに寄稿頂いた本選考レポート全てを独自調査した結果、三菱地所の最も標準的な二次面接は以下のようになります。人数・時間・場所学生1名、社員2名(年次高め中堅社員)、30分@三菱ビル面接の概要・雰囲気面接前に他社の選考状況アンケートを記入する。その後ESに沿った質問で、社風とマッチする人間性・キャラクターかどうかが見られている。部長級の社員が相手なので緊張感がある。質問一覧【ガクチカ】・自己紹介とその深掘。・ガクチカの深堀。・結果を出すために努力したことは?・周りを巻き込んだ経験は?・結果はついてきたのか?・周囲をまとめる経験で得たものは?・大学での専攻は?・ゼミ活動,ゼミによって得られたことは?・一次面接で言ったこと以外のガクチカは?【志望動機】・志望動機・入社したらどんな事業を手掛けたいか?・入社したらどんな仕事や研究をしたいか?・三菱地所で実現したい事は?・好きな建物は?・なぜ三井不動産でなく三菱地所なのか?・他業種他社と比較した際の志望度や志望動機は?・同業他社と比較した際の志望度や志望動機は?・就活の軸は?・丸の内の魅力は?・現在の選考状況は?結果連絡その場、もしくは当日中に電話連絡選考ステップ(3):三次面接unistyleに寄稿頂いた本選考レポート全てを独自調査した結果、三菱地所の最も標準的な三次面接(最終面接)は以下のようになります。人数・時間・場所学生1名、社員3名(人事部長1名、役員2名)、20分@丸ビル面接の概要・雰囲気ESに沿って自由度の高い質問。今までの面接よりも志望動機が重視される。丸の内や街づくりへの想い、いかに三菱地所に行きたいかという熱意が問われる。質問一覧【ガクチカ】・自己紹介とその深掘。・ガクチカの深堀。・専攻、趣味、自分の長所(強み)・短所(弱み)は何か?・周りからどう言われるか?・自分はどういう性格か?・自己アピールをどうぞ。【志望動機】・志望動機の深堀。・どのような仕事がしたいか?・入社してからやりたいこと。・もし希望部署に配属された、どんなことをしてみたいか?・どんな街づくりをしたいか、していくべきか。・他社との違いは?・なぜ三井不動産ではなく三菱地所なのか?・三井さんとの違いを3つ挙げて。・三菱地所の好きな物件。・自分の好きな街とその改善点。・街づくりでやりたい施策などを具体的に考えて行ってプレゼンして。・丸の内についてどう思う?・丸の内の好きなところと改善点・みなとみらいをこれからどうしていくべき?・みなとみらいと丸の内について良いところ、悪いところと改善方法。・OB訪問などで印象に残っている社員は?・OB訪問の中での印象深い話は?・仕事とプライベートはどれくらいのバランスが良いか?・選考状況の確認。結果連絡その場、もしくは当日中に電話連絡不採用の場合、連絡なしの模様最後に今回は三菱地所の全ての本選考レポートを独自調査した結果を基に、選考フローや各ステップでの質問をまとめました。本記事を参考に面接対策を進めて、戦略的な選考突破を目指して頂ければと思います。関連記事三菱地所の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから
- 三菱地所の採用大学・文理・男女別採用人数|合格者ES付き 77,795 views 三菱地所の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから三菱地所は、日本の大手不動産会社であり、総合デベロッパーとして三井不動産と共に業界の双璧を成しています。東京・丸の内を中心に国内主要都市でのオフィスビル開発と運営管理に注力しています。また、近年では国内だけでなく米国、欧州、アジアなど国外での不動産賃貸、オフィスビル、商業施設の開発も進めています。そこで、本記事では、過去3年間の三菱地所の採用実績を就職四季報を基にまとめました。本記事の構成三菱地所の男女別採用人数三菱地所の文理別の採用人数三菱地所の選考レポート三菱地所の本選考合格者ES最後に三菱商事の男女別採用人数三菱地所の過去3年間の男女別採用人数は次のようになっています。参考:就職四季報2020年度版例年、採用人数は35名前後で男女比は2:1程度であることがわかります。三菱地所の文理別採用人数三菱地所の過去3年分の文理別採用人数は次のようになっています。参考:就職四季報2020年度版2017年度・2018年度と比べて2019年度は文理の割合が是正されたことがわかります。三菱地所の選考レポート今回は、三菱地所の総合職に合格した20卒の体験記を一部抜粋して紹介します。三菱地所の本選考レポート一覧はこちらから本選考のフローについて結果連絡を含めてお答えください。ES+筆記試験(締め切りの数日後にメールで連絡)→1次面接(その場で連絡)→最終面接(その場で連絡)本選考のためにした準備についてお答えください。デベロッパー特有の選考準備は特にないが、キーポイントになるのはウェブテストの出来、OB訪問での内容が面接で話せること、明るくハキハキした立ち振る舞いができるの3点だろう。ウェブテストは勉強するしかないのだが、抑えの企業で受けてから苦手部分を重点的に参考書で学ぶのが効率的だろう。OB訪問はするべきだと思うが、回数を追い求めるのではなく、ミスマッチを防ぐ・面白い話を取りに行く、くらいの位置づけで3人会えば十分。あとは面接に向けて、フィットしたスーツ、清潔感ある髪型、ハキハキした話し方を実践すれば問題ない。それぞれの面接およびGDについて、社員の人数および役職、面接を受ける学生の人数、面接会場、面接時間、質問内容、面接の雰囲気、面接の感想についてご記入ください。面接がない場合は「なし」とお答えください。【1次面接】若手社員2人と学生1人の個人面接。場所は本社ビル。30分程度。年も近いことがあってか、非常にフランク。笑いが起きる場面も何度もあった。内容は基本はESの深堀り。特にトリッキーな質問や回答に困ることはなかった。【2次面接】40歳くらいの中堅社員1人と個人面接。場所は本社ビル。ESに沿って質問をしたり、それに関連した会話が自然な流れで行われる。雰囲気はフランク。社員訪問で印象に残っている話を聞かれたり、三菱地所との違いを聞かれたりなど、志望度の高さをみているような場面がちらほらとある。【最終面接】役員レベルの社員4人と三井本館の豪華な客室で最終面接。雰囲気は会場の厳かさの割には温かい。面接官までの距離がかなり遠いため、声を張る必要がある。事前にこれまでの人生をモチベーショングラフとして書くため、それを元に小さいころからの経験・志向性などを問われる。また、志望動機、三菱地所との違いをビジネス・社風の面から、三井不動産の好きな物件、社員訪問をどの程度したか、休みの日は何をするか、などを聞かれる。本選考において評価されたと感じたポイントや選考において重視されていたと思う点についてお答えください。【1次面接】40歳くらいの現場社員1人と学生1人の個人面接。場所は本社ビル。30分程度。インターンの優遇ルートだったため通常なら2次面接にあたるもの。課長レベルの社員と雑談を交えながら、大学での選考、学生時代頑張ったこと、なざ三菱地所を受けているのか、などを聞いてくる。雰囲気はかなりフランクなため、社風とのマッチングを人間の素のレベルで見たいと思っていそう。社風を端的に言えば、スマートで上品。【最終面接】年次の高い社員2人+若手人事1人と15分程度の個人面接。会場は本社。面接前に待合室に通され、人事と15分程度話す機会があるが、おそらく選考には関係ない。面接は3人が満遍なく質問をし、雰囲気はフランク。内容は志望動機、三井不動産との違い、地所の好きな物件、社員訪問で印象深い話、学生時代頑張ったこと、専攻について、趣味など面接・GDなど各選考フローにおいて心がけていたことをお答えください。明朗快活な受け答えと、清潔感は必須レベルで大事だと思う。ここがないと内容云々の話ではない。三菱地所の社風は端的に言えばスマートで上品。端的な受け答えや構造化した回答などでスマートさを見せつつ、おしとやかさもアピールしたい。例えば、体育会系の話をする際は、泥臭い練習をやり切った・体力では負けない、などではなく、チームをまとめるのに苦労した・根性論を否定して先着を立てた、のような話がよいと思う。面接自体は、面接官が自由に質問してくるスタイルが多いと感じたので、考えてきたことを発表するのではなく、アドリブを含めてその場の会話を他の事務ことに注力したほうが良い。三菱地所の合格者ESここでは三菱地所の合格者ESを2つ紹介します。三菱地所の合格者ES一覧はこちらから2020年卒(総合職)この合格者ESはこちらから・学生時代に力を入れたこと。500文字【ビアガーデンのアルバイトでコスト削減をし、営業利益率を上げたことです】3年目になる去年は、90人のアルバイトから私を含め4人がチーフに選ばれ、営業利益率の増加にチャレンジしました。しかし、当初私達は、目標に対する意識も、行動もバラバラでした。そこで私は、❶「4人選ばれたことに意味があり、単独では中途半端な成果になってしまう」と直接対話し、意識改革を行いました。また、⓶チーフ4人の共通認識としてスケジュールを組み、出勤日に行ったことの情報共有と、進捗管理を行い、その都度、微調整していきました。私の粘り強い説得と毎日の進捗管理も相まって、4人で分担・連携して調査することに成功しました。私達は、食材が増えたことによるコスト増加が原因だと考え、「全食材の原価率」と「時間帯別の料理人気度」をグラフ化しました。それを参考に、原価率が高い食材の変更や、提供時間の変更を行い、食材の劣化を防ぎました。その結果、施策の前後で営業利益率が約3%増加しました。この経験から、⓵目標に対して、チームで同じ方向を向いて取り組むこと、⓶目標から逆算してギャップを埋めていくこと、の大切さを学びました。・あなたが大切にしている信念。500文字【何かを為すには、自分から】です。この信念は、小学生から現在まで、キャプテン(小学生)→部長(中高生)→代表(大学生)のようにあらゆる集団でリーダーを務めてきた経験から成り立ちました。その経験の1つに高校時代の部活動が当てはまります。その当時、部長の自分とエースが引退直前にケガをし、チームは動揺していました。私自身、とても悔しかったのですが、それ以上に【何かを為すには、自分から】の信念が頭にはありました。試合には出られないが、自分がチームのムードを変えていきたい、そんな気持ちでした。そこで、私はチーム状況を客観視し、お互いの意見をチームで共有することが優先事項だと考えました。対話の重要性を訴え、加えて、一人ひとりに必要な練習をオーダーメイドしていきました。練習に対するひたむきな姿勢がチーム全体に広がり、その後の大会では、例年以上の成績を残すことができました。今、学生時代を振り返ってみても、部活やサークル、アルバイトまで、全て一貫してこの考えを大切にしてきました。【自分から】考え、動き、影響を与えていく、そして【何かを為す】ことに繋がった経験が、今の自分の根幹になっています。・当社で実現したいこと。500文字私は貴社が行うエリアマネジメントを通して、【生きたい・行きたい】と思えるまちづくりを成し遂げたいです。こう考える理由は2つあります。◎1つ目はアルバイトの経験からです。私はアルバイトにおいて、自分の仕事の先にいる店舗やお客様に喜びを届けられた時にやりがいを感じてきました。【まだ居たい、また来たい】と思える環境を提供してきた経験が、まちづくりという大きなフィールドに挑戦したいという強い想いになりました。◎2つ目は平均寿命の伸びや自動運転技術といった社会の変化からです。これらの変化によって、ただ長生きするのではなくて、何のために長生きするのか、自動運転でどこへ行くのか、という目的が大変重要になると考えます。この【〜のために生きたい、〜へ行きたい】という目的をまちづくりを通して、人々に提供していきたいです。特に貴社は、エリアマネジメント推進室という独立した部署を置き、地域住民との対話の中で「その街らしさ」というのを追求していると感じました。変化の激しい時代において、真にお客様が求めるもの、真に社会から必要とされるものを提供していく、そんな仕事を私は貴社でチャレンジしていきます。2020年卒(総合職)この合格者ESはこちらから・あなたが学生時代にした最大のチャレンジ(300~500)私は高校時代、過半数の生徒が推薦で大学に進学する中、推薦権を放棄して敢えて一般受験に挑戦した。“厳しい環境”に身を投げ込むことで成長を早めることができ、思い切った挑戦を成功に導くことで今後の意思決定の際の“自信に繋がる重要な成功体験”になると確信したからである。挑戦の際、“自分の選んだ道を正解にする”というマインドを大切にした。過去の選択を振り返って後悔し立ち止まりそうになることもあったが、後に自分の選択は間違いではなかったと言い切れるように進み続けることを心掛けた。具体的には起こりうる失敗や成果を過度に気にせず、体験そのものの価値を高めるためにやるべきことをフォーカスして努力を続けた。結果、第一志望としていた大学に現役で合格することができたが、この経験から易きに流れず、“高い志を持つ者がいる厳しい環境”に身を投げ込むことで自分の甘さに打ち勝ち、自分を高められることを学んだ。また選択した時点で正解が決まるのでなく、今後の自分が正解を形成するという確かな感覚を得られた。この学びは今後、様々な挑戦と意思決定の場での貴重な道標になると考えている。・あなたが大切にしている信条、またそれを培ってきた経験(300~500)私が大切にしている信条は「人を動かすのは論理や強制力でなく“行動”と“想い”である」ということである。大学3年時から所属する体育会で副将を務めることになっていた私は、俯瞰的な視野とストイックな姿勢を先輩に評価され2年生の冬からチーム運営に携わった。当時は代変わりによって戦力が落ち、50校あまりある7部でベスト16にも届かないレベルだった。それを受け私は上級生と下級生の間に大きく熱量の差があることを現状の根本的課題として抽出した。下級生の熱量を変えるべく、必死にその時期の練習の重要性や、上級生の考えを下級生に論理でぶつけたが、下級生が動くことはなかった。そこで私は上級生を代表する気持ちで、休日の朝や規定練習時間後に追加で自主練習を行うなどして、熱量を“行動”で見せた。また上級生と下級生の間に立ち、建前でなく“本音”をぶつけ、また引き出すことで、それぞれの立場だからこそ感じることを共有することができた。結果下級生も最初は引きずられるような形ではあったが自主的な練習を始め、やがて主体的に部活に取り組むようになった。チームの“想い”が一つになった結果、夏には目標であった7部ベスト8を達成した。・三菱地所でどのような仕事をし、何を成し遂げたいか。そのように考える理由も併せて書きなさい(300~500)私は人々を心身共に豊かにするような“仕組み”作りに携わりたい。私がワクワクし、幸せを感じるときは見慣れないきれいな街や、愛着と温かみを感じる街に自分の存在を確認するときである。なぜなら街が歩んできた“歴史”を感じ、自分の存在をそこに認識することで、自分も歴史の一部に存在していることが実感でき、先人たちの街にかける“想い”にも触れることができるからだ。街は私に最も充足感を与えてくれる“仕組み”であり、それを作ることで自分も含めた人々の生活を豊かにしたい。また一人では成し得ない大仕事を、他の関係者と“信頼関係”を構築して作り上げるというデベロッパーの立場は私が学生生活をかけて尽力したことと重なり、人生を通じて他者を巻き込む仕事に関わりたいと思った。その中でも私は“信頼関係の作り方”という点で、貴社に強く魅かれた。最終的に物件や街を利用する消費者だけでなく、共に街を作っていくステークホルダーの“想い”を組み込んだ貴社の街づくりが、強い信頼を生み出しているのを貴社の社員の方のお話から感じた。私も貴社や貴社の社員の方のような“信頼”を得られる存在になりたく、“信頼”を軸に仕事を作っていきたい。最後に本記事では三菱地所の採用実績を男女比・文理別採用人数などでまとめました。unistyleでは何度もお伝えしていますが、採用実績はあくまでも参考程度に留めておきましょう。「」でも述べていますが、学歴は複数ある評価基準のうちの1つの基準でしかありません。自らが志望する企業であれば、採用実績の有無に関わらず選考にぜひ挑戦してみてください。三菱地所の選考対策記事は以下の関連記事からお読み頂けます。十分の対策をして選考に臨みましょう。三菱地所の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから三菱地所のインターン選考対策記事三菱地所の本選考対策記事こちらの動画では、三菱地所の選考対策を5分間で解説しています。エントリーシート(ES)や面接対策に、ぜひ役立ててください。
- 三菱地所の冬期インターン内容とES・適性検査・面接突破方法|合格者ES付 24,772 views 三菱地所のインターンES一覧はこちら三菱地所は不動産業界の中でも有数の企業です。今年も多くの応募があることが予測されます。例年募集人数が30人前後であるため、業界志望度とデベロッパー志望度の高い学生に絞ろうとしています。三菱地所のインターンシップはOB訪問を行う上で重要なコネクションができるので、三菱地所を志望している方にとっては絶好の場となるでしょう。本記事では、三菱地所の冬期インターンシップに向けて、前半で参加者のインターン紹介を、後半ではES回答方針と合格者の回答・解説、また筆記試験・面接対策も示していきます。また、最後にデベロッパー業界のインターン情報も紹介しています。本記事のコンテンツ・三菱地所インターン紹介・三菱地所インターンES説問└設問1└設問2└設問3・三菱地所インターン適性検査・三菱地所インターン面接・デベロッパー業界インターン紹介・最後に三菱地所インターン紹介ここでは、unistyleに寄せられたインターンレポートや20卒の最新情報を元に、三菱地所冬期インターンの内容を一部抜粋して紹介します。記事を通じて冬期インターンの雰囲気を感じ取っていただけたらと思います。インターンの詳細インターンの具体的な課題昨年度は、「常盤橋プロジェクトの内容を考える」というテーマでグループワークが行われました。また同時にフィールドワークや講義も実施され、最終日にプレゼンを行うという日程でした。インターンをより有意義なものにするために、企業研究やゼネコンとデベロッパーの違い、商業施設の作り方などを予習しておけば、スムーズにグループワークに入れるでしょう。インターンを通じて成長できる点三菱地所のインターンに参加するメリットとして、業界知識の幅を広げられること、現実に即した実践的な体験ができることが挙げられます。利回りといった不動産投資関連についてまでグループワークを行うことで、デベロッパーだけでなく、不動産投資Jリートなど、銀行、信託銀行、投資信託委託業者にまで興味を持つことができます。インターンを通じて内定が出るか選考には関係があるといった声はあるようですが、インターンそれ自体で内定が出るといったことはなさそうです。メンターを含む社員との交流グループワークを通じて、数名の社員さんが適宜アドバイスをしてくれる環境のようです。また、ランチや最終日の懇親会といった、社員さんと交流する機会が豊富に設けられています。状況次第では、個人的なFBがもらえる機会もあるかもしれません。三菱地所インターンES設問◆あなたが学生生活において、主体となって取り組んだ経験について、その結果どのような変化があったかを含めて、具体的に教えて下さい。(500文字以下)◆三菱地所のインターンシップに応募する理由について、どのようなことに興味・関心を持っているかを含めて教えて下さい。(500文字以下)◆これからの社会の変化を見据え、未来をより良くするために、東京駅前常盤橋プロジェクトにおいて、三菱地所ができることについて自由な発想でお書き下さい。設問1あなたが学生生活において、主体となって取り組んだ経験について、その結果どのような変化があったかを含めて、具体的に教えて下さい。(500文字以下)設問の意図学生生活で取り組んだ経験についての設問です。志望者がその経験でどのように成長することが出来たかを聞いており、成長できた背景やそこでの苦労を見ていると言えるでしょう。また、同社の採用サイト内で「自社に共感し自分らしさを懸けても良いと思える場所であるかどうか」が問われると述べられています。これまでの多様な経験から生み出された自身というものを三菱地所のインターンシップないしは同社に入社後どう活かすことができるのかを明示することが大切になってくると考えます。参考:三菱地所採用サイト採用への想い意図を踏まえた回答方針三菱地所は求める人物像として、以下の5つの人物像を掲げています。①「志ある人」②「現場力・仕事力のある人」③「誠実・公正である人」④「組織で戦える人」⑤「変革を起こす人」21年度卒のインターン選考においてもこの人物像が求められることに変わりはないでしょう。エントリーシートにおいて学生生活で取り組んだ「経験」が何だったのかに学生は気をとられがちですが、企業が見ているのは単に取り組んだ「経験」ではなく、どのような姿勢で取り組み、何を学びどのように成長することが出来たかのビフォーアフターを重点的に見ています。この設問で学生時代に取り組んだ経験についてどのように変化することが出来たのかを述べながら、求める人物像である「誠実さ」などをアピールできると良いでしょう。参考:三菱地所採用サイト採用担当からのメッセージまた以下の動画では、学生時代に取り組んだ経験の書き方のポイントやフレームワークを解説しているので、参考にしてみてください。合格者の回答ではここで実際のインターン選考通過者のESをみてみましょう。私が学生生活において、主体となって取り組んだ経験は、大学の文化祭実行委員会に所属し、総務局長を務めたことです。総務局長の仕事は、委員が学校側と上手く連携をとる為の窓口となることでした。学校側は安全を第一に考えて規模を抑えようとしていましたが、委員側は来場者を楽しませることを最優先に考えているため企画が大きくなりがちでした。そのため、例年では多くの企画において、意見の衝突がありました。そこで、私は各責任者や学校側から考えを汲み取り、互いに理解を深めなければ協力体制が築けないと考えました。毎週の会議で各担当者と面談を行い、学校側に報告し、相互の要求に上手く折り合いを付けることで運営を円滑にしました。その結果、来場者数も目標を達成し、事件も起きず、名実ともに文化祭を成功させることができました。この経験から、運営を行うためには、組織と周囲の支えを上手く繋げることが出来なければ、大勢の来場者を笑顔にさせるといったような成功は収められないことを学びました。さらに、この経験を下の世代に継承させたことによって、毎年同じような課題にぶつかることを防ぐことができました。出展:三菱地所インターンES合格者この回答は、課題に誠実に取り組む姿、また、衝突する二つの立場の意見を取り入れ、円滑に運営を進めることができたという点で人と人との繋がりを大事に考えている三菱地所の理念と一致したと考えられたのではないでしょうか。さらに、この経験から志望者が学んだ事実を元にして、採用担当に本人の人物像を想像しやすいように書かれています。設問2三菱地所のインターンシップに応募する理由について、どのようなことに興味・関心を持っているかを含めて教えて下さい。(500文字以下)設問の意図インターンシップへの志望動機に関するオーソドックスな設問です。三菱地所のインターンシップは募集人数が30名程度と非常に少ないため、志望度が高く、なおかつ志望理由が明確な学生を採用すると考えられます。三菱地所のインターンシップでなければならない理由を述べるためには同社の企業研究は必須となりますので、以下などを参考にしつつ書き進めると良いでしょう。参考:→三菱地所の、ビジネスモデル・社風・選考情報などについて紹介した記事です。本選考向けの記事ですが、業界研究・企業研究にご活用いただけます。意図を踏まえた回答方針三菱地所にはチャレンジ精神が継承されています。自分が三菱地所のインターンシップでどのようなことにチャレンしたいか、またそれを実現していく強靭な意思を持っているのか、なども採用担当は見ていると考えられます。応募者数が多く募集人数が少ない三菱地所のインターンシップの募集において、自分がどれだけ、どのようなことを学びたいか、どのようなことにチャレンジをしたいかを明記しましょう。参考:三菱地所採用サイト採用担当からのメッセージ三菱地所インターンES合格者の回答ではここで実際のインターン選考通過者のESをみてみましょう。私は街づくりの考え方を学びたいと思い、貴社のインターンシップを志望しました。私は将来、ものづくりに携わる仕事をしたいと考えています。現在大学院で、プログラミングを用いた研究をしています。そこで、自らが何かを作ることで影響を与えられることに魅力を感じました。そして、世界へ影響を与えられるものづくりの中でも、街づくりの仕事に大変興味を持ちました。その中でも貴社は日本だけではなく、世界中の街づくりにも力を入れていると感じました。国の裕福さ、人種など様々な環境下に合った街づくりをするということは、その街についての理解を深めていなければできないことであると思いました。私も、そのような街づくりを手がけることができる人材になりたいと考えています。また、街づくりにおいて、自分が研究している人工知能の分野は活用することができると考えています。その経験を用いて、人々の傾向の調査・予想やIoTの促進に尽力することができるのならば、より魅力的な街づくりが可能になると考えています。そこで、貴社のインターンシップでは、直接社員の方々から街づくりに必要な考え方や意識を学び、街づくりの仕事に対しての理解を深めたいです。出展:三菱地所インターンES合格者この回答では経験を元にして、そこから自分がどのような点でまちづくりに興味を持ったのかを明記できています。志望動機の設問において、経験を元にした回答をするという点が重要であることは、どの企業の回答でも言えることです。そのなかで「貴社が世界中のまちづくりにも力を入れていると感じた」という点でも「三菱地所」だからこそ学べるという点が明確に記されています。人との関わりについて述べている点でも、三菱地所の方針に沿った回答がされていると感じられます。設問3三菱地所への理解度や流動的な社会のトレンドをどう捉えているかが問われている設問だと言えるでしょう。東京駅前常盤橋プロジェクトはもちろん、三菱地所について調べて得た情報を踏まえて解答すると良い評価につながるのではないでしょうか。また、日頃から自治問題に関心を持ち、社会的課題を見つけられるかという点がポイントになります。参考:意図を踏まえた解答方針不動産の仕事では、流動的な社会のトレンドを捉えてここに「住みたい」「訪れたい」「仕事環境を置きたい」と皆が思う環境を創出することが求められます。流動的な社会のトレンドをどう捉えているか、また柔軟な発想力などが見られていると考えます。社会的なトレンドが事実であるか、そこから求められる社会的課題、自分のアイデアがその課題をどう解決するかを明記しましょう。合格者の解答現在、合格者のレポートが提出されていないため省略させていただきます。三菱地所インターン適性検査昨年度の三菱地所の適性検査は、玉手箱形式のWebテストで行われました。玉手箱のテストは問題形式が一定であるため、SPIに比べて対策はしやすいと思います。そのため玉手箱の対策自体にはそこまで時間をかけなくても良いでしょう。この玉手箱を攻略するために最も必要となるのは素早く正確に解くことだと思います。問題集を1冊買い、実際に問題をいくつか解く事で素早く正確に解く練習をすると良いでしょう。来る本選考でも幾度も課せられるものですので、早めに対策を始めることは就職活動全体に対してプラスに働きます。また、テストセンターでの受験の場合、受験結果を他社での選考にも使うことができるため、早い時期に結果を出しておけば今後受験する必要が無く、その時間を説明会やES・面接準備などに使うこともできるため、この時期に対策を始めることは非常におすすめです。具体的な対策方法に関しては下記の参考記事をご確認いただき、万全の準備で臨んでいただきたいと思います。参考三菱地所インターン面接三菱地所のインターン面接においては、「志望動機」や「学生時代頑張ったこと」といったESを基にした質問や、インターンに期待することなどが聞かれるなど、突飛な質問はされないようです。どれもESを書く上で考えるものなので、ESを書く際に考えた内容をうまく伝えられればよいでしょう。ES対策がそのまま面接対策につながるといえます。また、インターンの面接ということで、まだ面接に慣れていない方もいるかもしれません。そういった方は是非下記記事を参考にしていただき、しっかりと準備を整えて三菱地所の面接に臨んでいただきたいと思います。参考:→企業の選考として行われる面接において、いきなり行くのではなくまずは心構えとして知っていて欲しいことが書かれている記事です。参考:こちらの動画では面接の全体像について解説しています。ぜひご覧ください。ディベロッパー業界インターン情報総合デベロッパー業界は、三菱地所以外にも住友不動産や東急不動産など多く存在しています。三菱地所以外のインターン情報も参考にしてみるといいかもしれません。参考:最後に三菱地所のエントリーシートは学生時代に取り組んだことや志望動機などオーソドックスな設問であることがほとんどです。倍率の高い三菱地所インターンシップのエントリーシートの記入においては、シンプルな設問への回答のなかでも、志望度が高く動機がはっきりしており、なおかつ三菱地所の求める人物像にいかにマッチしているかを採用担当者にアピールできるようにしましょう。ESに書いた内容はそのまま面接でも聞かれると思われますので、是非万全な対策をしていただきたいです。三菱地所はOB訪問も採用の上で大事になってくるので、是非ともインターンシップに参加し、人脈を作っておくといいでしょう。三菱地所の選考対策(ES・レポート・関連テクニック/コラム記事)はこちらから関連記事こちらの動画では、三菱地所の選考対策を5分間で解説しています。エントリーシート(ES)や面接対策に、ぜひ役立ててください。
- 【三菱地所の面接過去問26選】志望動機重視の当社に評価される回答法 48,429 views 三菱地所は上位校学生からの人気が高い一方で、例年採用数が30人程度と、厳選採用を行っている企業です。それだけに選考過程における面接のウエイトは重く、過去の内定者の話では、グループディスカッションも含めて4回程度の面接選考を通して対象者一人ひとりをじっくり評価しているようです。今回は三菱地所の面接で聞かれた質問内容をまとめています。基本的にはエントリーシートに記載した内容に基づいた質問が多いと予想されます。三菱地所の求める人材などの考察については下記選考対策コラムを参考にしていただければと思います。【三菱地所のES・選考レポート一覧】→三菱地所の本選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。本記事のコンテンツ・学生時代の経験に関する質問・あなた自身に関する質問・学業に関する質問・志望動機に関する質問・その他の質問・最後に学生時代の経験に関する質問学生時代に最も注力したことについて教えてください。学生時代に取り組んだことについて、なぜ取り組んだのか教えてください。学生時代に取り組んだことについて、特に困難だった点について教えてください。学生時代に取り組んだことについて、そこから学んだことと、それが現在どのように活かされているか教えてください。定番中の定番、学生時代頑張ったことに関する質問になります。学生時代頑張ったことを通して、あなたが不動産デベロッパーという業界で働く適性を持った人物かどうかを面接官は見極めようとしています。どういった人材が求められており、どの経験についてどう伝えるのが効果的か考えた上で面接に臨みましょう。参考:→面接でよく問われるガクチカに対する質問とその意図についてまとめました。面接でどのような質問がなされるかの参考としても是非ご活用ください。【参考】三菱地所内定者の回答学生時代の中で最もがんばったこと、あるいは最もうれしかったことは何ですか?(200文字以上400文字以内)【高校野球部の学生コーチ】自分を成長させてくれた高校野球部に何かできないかと考えた結果、コーチとして野球部に携わった。学生コーチは前例がなかったがチームのためにできることを自身の経験から模索した。チームとして強くなることはもちろん、そのためにできることは選手とコーチとで異なってくるのは当然であり、私はコーチとしてチームが強くなるための環境づくりを目指した。ラグビー部と共用だった練習場もラグビー部と一緒になって学校に働きかけ続け、ついにはラグビー部用の新しいグラウンドが完成し、お互い危険を気にせず練習に打ち込めるようになった。今では甲子園常連校となった姉妹校の練習を見学し、自分のチームに必要な練習方法を取り入れたりもした。選手の努力が実を結び昨秋ついに選抜甲子園21世紀枠埼玉代表校に選ばれた時には感動した。OBをはじめ学校の先生方や関係者の方の慶ぶ姿に最高に感動した。【参考】野村不動産内定者の回答あなたが今までに最も力を入れて取り組んだ事。また、それによって学んだ事をご記入ください。(本文:200~400文字)自ら誘い独米印の留学生3人と計6人でバンドを結成。所属する音楽サークル内で、音楽性の合う人がいない中、60人以上に声をかけバンドを結成。だが、留学生の常習的な遅刻と練習不足からバンド内で対立が生まれ、解散の危機を迎えた。そこで私は、メンバー全員で話し合う機会を設けた。個人で楽しめれば良いと発言した留学生に対し、私は一つのバンドとしてやる以上「チームとして」楽しめるのがベストだとの考えを伝えた。皆で協力して一つの物を作り上げるので、個々が楽しむためにも、協調性が必要だと伝えた。この話し合い以降、徐々にバンド内での一体感が生まれ、ライブ公演でも納得行く演奏ができた。この経験から、人を巻き込む際に「対話」と「熱意を裏付ける行動力」が必要だと学んだ。自分が何をしたく、なぜ相手が必要なのかを伝える「対話」を通じ論理的に納得してもらい、自分から働きかけていき「熱意」を伝えて信頼関係を構築した。あなた自身に関する質問自己PR含め、簡単に自己紹介をしてください。高校時代のあなたはどんな人間でしたか。また、今と違っている点があれば教えてください。過去にあった、理不尽だと感じた経験について教えてください。その経験について、あなたがどう対処したのか教えてください。これまでに苦手だと感じた人はいますか。また、その理由を教えてください。その苦手な人と信頼関係を築くにはどうすればいいと考えていますか。自覚している自身の強みと弱みについて教えてください。こうしたあなた自身に関する質問についても、上記の学生時代頑張ったこと同様に、不動産デベロッパーという業界で働くのにふさわしい人材かどうかを判断すべく行われています。例えば質問の中にもある「苦手な人との信頼関係構築」「理不尽なことへの対処」などは仕事をする上でも避けて通れないものです。ここで重要なのは、それぞれの対処についての「方法論」をきちんと語れるかどうかという点です。面接官の共感を得られるような、仕事でも通用する方法論を語ってください。参考:→自己PRに説得性を持たせるためには、自身の強みを発揮する「方法論」を相手に伝える必要があります。再現性を担保するためにも有効な手段と言えます。学業に関する質問専攻内容について教えてください。その専攻を選択した理由について教えてください。学業についての質問はそこまでパターンは多くないようです。勉強内容そのものを深く説明することが求められているわけではありません。あなたの専攻内容と社会との繋がりなどを簡潔に、何も知らない面接官が理解できるように噛み砕いて説明することが求められます。アカデミックな内容が実生活にどのように活かされるのか端的に説明できると、高いレベルでの理解を示せるのではないでしょうか。参考:→学業に関する質問に対する内定者の回答をまとめています。志望動機に関する質問あなたの企業選びの軸を教えてください。他にはどんな業界を受けているか教えてください。他業界ではなく不動産デベロッパーを志望する理由について教えてください。他の不動産デベロッパーではなく三菱地所を志望する理由について教えてください。三井不動産と三菱地所の違いはどんな点だと考えていますか。入社後にやりたい仕事について教えてください。その仕事ができない場合、どう考えるのか教えて下さい。三菱地所での仕事は厳しいものですが、そこでの辛さについてどう考えるのか教えてください。三菱地所は志望動機をかなり重視するように思われます。①企業選びの軸は何か⇒②軸に合致する業界はどれか⇒③他業界ではなく不動産デベロッパーを志望する理由⇒④その中でも三菱地所を志望する理由⇒⑤三菱地所で取り組みたい仕事、これらをあなた自身の過去の経験に基づいて、といった流れでの論理構成はまず必要になります。そこへのプラスαで、仕事への辛さなどへの理解が求められているようです。参考:→志望動機の中でも心臓部分と言える「きっかけとなる経験」について、内定者がどのようなものを語ったのかを含めて解説していきます。【参考】三菱地所内定者の回答あなたはどのように三菱地所の企業研究を行い、どの様なところに共感していただけましたか?(250文字以上500字以内)貴社の開催する説明会やセミナー等には全て参加し、インターネットで得られる情報に関してもくまなくチェックした。その上でOB訪問をし、さらなる理解を深めた。私が幸運だったのは友人が貴社に内定していたことだ。その友人を通じ、貴社の雰囲気をより正確に、より深く知ることができた。同業他社に話を聞く際にも貴社が業界内でどういった存在なのかを聞くことで客観的な三菱地所を知ることを心掛けた。さらには丸の内で働くビジネスパーソンに丸の内について聞いたりもした。就職活動を通して丸の内を訪れる機会は大変多く、実際に貴社の物件に触れる機会も多い。丸の内においては一つ一つの物件というよりも街全体の雰囲気を感じ取ることで貴社を感じようとした。丸の内以外では企業研究を兼ねてみなとみらいをデートコースに組み込んだ。貴社の企業研究を通じて私が三菱地所に共感した点は【日本の発展に寄与する街づくり】である。日本の経済の中心である丸の内を世界に誇れるビジネスセンターにするため、責任を持って街づくりを担う。その志に今尚挑戦し、体現している。活力の溢れる街づくりを通じて日本の発展に寄与したいと考える私はそこに大変共感した。その他の質問あなたの地元に建設したい施設はありますか。また、その理由を教えてください。今の日本についてどう思いますか。また、あなたは日本を今後どうしていきたいと考えていますか。最近気になった三菱地所に関するニュース等があれば教えてください。あなたのご両親はどんな方なのか教えてください。また、ご両親からの教えで印象に残っていることがあれば教えてください。逆にあなたから我々に質問はありますか。こうした質問では、自社・世の中にどの程度関心があり、深く考えることができているのかが問われているものと思われます。事前に対策を講じるのが難しい種類の質問ですが、まずは新聞やネットなどでニュースを日々チェックしていくことが大切です。また、「あなたの地元に建設したい施設はありますか。また、その理由を教えてください」といった質問では、そこからさらにあなたの回答について深掘りしてくることが予想されるため、建設を進める際の注意点なども合わせて考えられるとよいでしょう。最後に最初に述べた通り、少数採用の三菱地所では非常に高い倍率を勝ち抜かねばなりません。面接においても深く質問するケースが多いでしょう。エントリーシートに基づいた、ある程度決まったタイプの質問には当然深く答えられるように準備し、プラスαで臨機応変な対応力が求められます。最後は運と縁だと言い切れるくらいに準備して面接に臨み、内定を獲得していただきたいと思います。こちらの動画では面接の全体像についてわかりやすく解説していますので、本記事と併せてぜひご覧ください。また、こちらの動画では、三菱地所の選考対策を5分間で解説しています。エントリーシート(ES)や面接対策に、ぜひ役立ててください。