【業界別】息抜きをしながら業界研究|業界の実情がリアルに描かれている映画・ドラマまとめ

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最終更新日:2023年10月25日

【業界別】息抜きをしながら業界研究|業界の実情がリアルに描かれている映画・ドラマまとめ

「倍返しだ」の台詞で社会現象になったドラマ半沢直樹のように、世の中や業界のリアルを写したドラマや映画が多くあります。

就活をする上で必須な業界研究ですが、合同説明会や業界本でのインプットをしてもなかなかイメージがつかないこともあると思います。そこで今回は息抜きをしながらドラマや映画で業界研究ができてしまうおすすめの作品をご紹介します。

本選考とインターンの締め切り情報

総合商社

不毛地帯

総合商社を舞台としたドラマ。伊藤忠商事の元社長だった瀬島龍三がモデルで、主人公の壹岐正(唐沢寿明)が戦後に、元軍人でありながらその能力を買われ、総合商社である近畿商事(モデル:伊藤忠商事)に入社し、アメリカから戦闘機製造を受注する大型プロジェクトのために、奔走する姿を描いています。「商社マンとは何たるか」を感じることができる作品です。小説が原作になっているので、ぜひそちらも合わせて読んでみてください。

HOPE

囲碁のプロ棋士の夢に挫折した主人公(中島裕翔)が、学歴も社会経験も無い中、総合商社で働くこととなる。新入社員として、社会人として、経験と研修を重ねながら成長していく。会社の一員としての奮闘を描いた作品です。

金融

半沢直樹

「やられたらやり返す、倍返しだ!」で社会現象を巻き起こした、池井戸潤による小説を原作にした本作品。東京中央銀行大阪西支店の融資課長の半沢直樹が銀行内部での不正や派閥争いに取り巻かれながらも銀行の頭取りを目指す経済ドラマです。筆者が元銀行マンだったため、銀行マンも認めるリアルな描写が満載です。

 華麗なる一族

木村拓哉を含めて豪華キャストが話題となった山崎豊子原作のドラマ。山陽特殊製鋼倒産事件をモデルにしているといわれています。作中で登場する企業や登場人物は、阪神特殊鋼(モデル:山陽特殊製鋼)、阪神銀行(モデル:神戸銀行)、万俵家(モデル:神戸の岡崎財閥)となっています。銀行の合併や政治家の権益などを、人間ドラマを交えながら描いています。

外資系投資銀行

ハゲタカ

伝説の企業買収家と言われる鷲津(綾野剛)が、不良債権を抱えているメガバンクや大手企業を相手に次々と買収劇を繰り広げていくドラマです。「ハゲタカ」とは、経営不振の企業に投資を行い、素早く利益を回収する投資ファンドを揶揄しています。株式公開買い付けやバイアウトなど、金融用語がたくさん出てくるので、金融業界を勉強している就活生にとっては面白いと思います。

メーカー

下町ロケット

中小メーカーではあるが、大企業にも負けない確かな研究開発力がある下町の工場が、大企業を相手にロケット部品などの導入に奮闘する本作品。メーカーとしてのやりがい、大企業と中小企業の関係性、競合企業との競争、新規事業の立ち上げ等、中小メーカーのリアルを描いています。メーカーを志望している学生は必見です。

unistyle関連記事:メーカーの業界研究

LEADERS

トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎をモデルに、戦争や不況に阻まれながらも、従業員を大事にし機転を利かせながら、困難を乗り越え成長するドラマです。トヨタ自動車全面協力のもと製作されいるため、自動車業界の理解を深めることが出来ます。

航空業界

アテンションプリーズ

上戸彩が主演のキャビンアテンダントを目指す物語。接客や救急処置などの実際の訓練の様子を取り上げています。実際にこのドラマの影響を受け、キャビンアテンダントに憧れる学生も多くいました。

広告

ジャッジ!

現役の電通の脚本家が書いた映画です。世界一のテレビCMを決定する広告祭を舞台に、大手広告代理店に入社した太田喜一郎(妻夫木聡)と同じ職場の大田ひかり(北川景子)が奮闘する物語です。劇中に登場する人物やCMなどに実在のモデルがあることが多いため、広告業界志望者にとっては見所満載の作品です。

unistyleでも記事「広告代理店志望者なら電通の脚本家が描く映画「ジャッジ」は必見!」を掲載していますので、合わせて読んでみてください。

不動産 

家売るオンナ

不動産業界が舞台となっている北川景子主演のドラマ。「私に売れない家はない。」と豪語する優秀な営業ウーマンを演じています。若干オーバーかつコミカルではありますが、セリフや購入者の要望など不動産業界のリアルの片鱗を垣間見ることができます。

まとめ 

ドラマや映画は脚色されている部分もありますが、全てが間違っているわけでもありません。自分が興味を持っている業界に関連した作品があれば是非観てみてください。ドラマや映画を観るのも、業界研究のうちの一つの手段になります。本記事が業界研究の足がかりとなれれば幸いです。

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就職活動は楽しい!金融内定者が語る就職活動が楽しい三つのポイント 就職活動は楽しい!金融内定者が語る就職活動が楽しい三つのポイント こんにちは、都内某大学に通っている16卒金融内定者です。これから就職活動を始める人、現在就職活動を開始している人は、「就職活動は大変だ」と思っているかもしれません。就職活動に対する不安を感じている人も多いのではないかと思います。確かに時間もお金もかかりますし、内定までの道のりは決して楽なものではないです。しかし、だからこそ、就職活動も楽しみながらやってほしいと思います。どうせやるなら楽しんだ方がいいでしょ!と常々考えている私が、今回は敢えて就職活動の楽しさについてお話したいと思います。頑張っているみなさんには、息抜きのつもりで読んでもらえたら嬉しいです。今まで知らなかった業界・仕事・会社を知ることができ、視野が広がる就職活動をして感じたのは、今まで知らなかった業界・仕事・会社というのは実はすごく多いということでした。BtoCならまだしも、BtoBなら余計になじみがない会社も多いのではないかなと思います。そういった業界・会社を知ることができたのは、すごくよかったと思っています。社会人になると、その業界のエキスパートにはなれても、こんなにもいろいろな業界について親身になって教えてもらう機会なんてありません。今だからこそできることなので、就職活動初期は特に、多くの業界を見ておくことをおすすめします。行ったことのないところに行くことができる私を含め、普段皆さんが行くのは遊び場がある大きな繁華街であったり大学付近であったり自宅の付近が多いと思います。しかし就職活動中は普段はなかなか訪れる機会のないオフィス街に行くこともあるかと思います。そういった機会には、説明会・選考の前後によさそうなお店に入ってみるとか、付近を探索してみてはいかがでしょうか。案外面白そうなものを発見したり、いいお店を発見したりできるかもしれません。余談ですが、私も選考終了後に美術館に行ったり、ラーメンを食べたりしていました(笑)私の場合は趣味が絵画鑑賞と言っていたので、「先日も○○美術館で~という展示を観てきました」という話題をしていました。そこからまた会話が弾んだりして。就職活動中は一人で行動する機会が増えるので、そういう楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。多くの人と知り合える就職活動では、非常に多くの同世代と会うことができます。ほぼ同い年で、それも同じ業界・会社に興味を持っているのですから、似た価値観の人も多く、会話しやすいです。説明会で席が近くなった人や、グループディスカッション、グループ面接で仲良くなった人と話すこともよくありました。また、同じ会社を受けている人や同じ業界を受けている人に度々会うこともありました。A社のリクルーター面談で一緒だった人とB社の面接でばったり会うとか。そういう人たちと情報交換するのもいいと思います。こんなにもたくさんの大学の人たちに一度に知り合う機会などそんなに多くないと思うので、人脈作りをしてみるのもいいかもしれません。最後にここまで書きましたが、実際に就職活動を終えて今思うことは、「就職活動は楽しかった」ということです。就職活動は長い道のりなので、最初から最後まで全力疾走するのは疲れてしまうと思います。時には息抜きもして、最後まで自分の力が発揮できるように、楽しみながら臨んでほしいです。photobyJoannaPenn 16,143 views
営業orコーポレート?総合商社内定者が懇親会で見た内定者のタイプ 営業orコーポレート?総合商社内定者が懇親会で見た内定者のタイプ 16卒の総合商社内定者です。筆者は8月の頭に某総合商社から内々定を頂き、内定者懇親会に出席しましたが、そこで内定者が大きく二つのタイプに分類されることに気づきました。今回は倍率100倍を越える難関の選考を突破した総合商社内定者の懇親会においてどのような内定者がいて、それは仕事に置き換えた時にどういう分類をされるのかにクローズアップしていきたいと思います。本記事のコンテンツ・総合商社内定者:営業向き内定者・総合商社内定者:コーポレート向き内定者・総合商社内定者の内訳・最後に・総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介総合商社内定者:営業向き内定者盛り上げ上手で商社マンといったらイメージするタイプの人です。非常に細かい気遣いができ、テーブル全体のボルテージを高めることに長けています。公式な懇親会の後の2次会のお店を抑えていたりするのには驚きです。彼らは入社後も営業部門の最前線で働き、数々の接待と数々の合コンをこなして、様々な案件を獲得するに違いありません。また学生時代から海外インターンやバックパッカーなど自分の意思で積極的に行動していた人が多くここに分類されるように感じます。総合商社内定者:コーポレート向き内定者先ほど紹介したお地蔵さん内定者の他にサポートに徹している内定者がここにグループ分けされます。スーツの上着を脱ぐ人がいればそっとハンガーを手渡す、飲み物が減ってきた人に対して次に何を頼むかを聞く、気分の悪そうな人をそっとトイレに連れていくなど例を挙げればキリがありませんが、宴会というフィールドにおいて完全なるサポート体制を敷いています。宴会においてリスクマネジメントに徹している学生はおそらく面接でもその能力が見抜かれ、リスクマネジメントを行う部署に配属されることでしょう。また宴会を盛り上げている営業向き内定者を引き立てている姿を見ているとまるで商社のビジネスが目の前で行われているような錯覚に陥りました。総合商社内定者の内訳ちなみに内定者の内訳としては体育会が2-3割、帰国子女が1-2割、女性総合職が1-2割でした。ただ体育会だから率先して盛り上げるであったり、帰国子女だからお酒が入ると英語で話し始めるということはありませんでした。また志望部門の話をしてみると営業志望の学生8割、コーポレート志望の学生2割といったところでしょうか。営業部門では若いうちに結婚した上で家族とともに海外に駐在したいと考えている内定者が非常に多いように感じられました。コーポレート部門を初めから志望している内定者は司法試験合格を目指していて法科大学院に通っている人や投資ファンドでインターンをしていて、投資の部署に入りたいなど専門分野に秀でている人が多くいました。最後に最終的な配属は人事社員が決めますが、今回は内定者の目線から内定者がどちらの職種に向いているのかを考えてみました。毎年ある程度、適性を考えた上で採用活動を行っているはずなのでわかりやすいぐらい営業向きの人やコーポレート向きの人が内定者に多くいるように感じられました。就活生のみなさんも人気業界である総合商社を志すのであれば、自分がどの職種で働くのかを考えてみたら良いでしょう。総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介unistyleでは業界別の就活用LINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。実際に総合商社志望者向けのグループでも、各社の選考に関するトークが活発に交わされています。下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。 33,415 views
【20卒上智理工学部】デニナギくんの就活体験記vol.5|2018.11 interview 【20卒上智理工学部】デニナギくんの就活体験記vol.5|2018.11 interview 毎月行っているデニナギくんへのインタービューも今回で5回目になります。前回はNHKの技術職のインターン選考を見事通過し、参加が確定していました。参加してみた感想や他の活動に関しても探っていきたいと思います。↓↓↓デニナギくんのこれまでのインタビュー記事はこちら↓↓↓7月分インタビュー8月分インタビュー9月分インタビュー10月分インタビュー上智大学デニナギくんの履歴書デニナギくんの履歴書◆性別└男性◆大学└上智大学理工学部に現役入学。◆趣味└サッカー(小学4年から現在まで)。ポジションはボランチ。プレーするだけでなく観戦するのも好き。◆サークル└サッカーサークル。週3回の活動や大会合宿にも積極的に参加している。◆アルバイト└飲食チェーン店で大学1年生から働いている。主にホールを担当、たまに調理も行う。2018年2月からベンチャー企業のインターンをしている。◆留学└なし。海外経験もないが、海外で働くことに対して漠然とした憧れはある。◆資格└特になし。TOEICも受けたことがないが、今後受けようと考えている。◆就活をはじめた時期└2018年6月頃◆志望業界└現段階では定まっていない状況。何に興味があるかも分からないため、インターンを通して探そうと考えている。◆希望職種└こちらも明確に定まっていない。ただ、自身の適性を鑑みて、営業は向いていないと感じている。本インタビューはunistyle編集部のむたか(@mutaka_unistyle)とくらもん(@esquestion)にて行っております。11月の活動を振り返ってインターンへの参加「前回のインタビュー以降はインターンの参加や選考などはあった?」「前回の選考でも話したNHKのインターンへの参加をしました。また他では野村総合研究所の選考でテストセンターを受けたり、TOEICを受けたりしていました。」「NHKのインターンはどんな感じだった?」「一言で言うと楽しかったです。今まで行ったインターンと比較すると実習が多くあったため、学びになりました。具体的な活動としては、中継撮影の実習、音楽番組作成の実習、データ放送で使うデジタルコンテンツ作成の実習などを行いました。」「インターンの内容に関しては満足できたみたいだね。本選考は受けようと思う?」「受けようと思っています。インターンからの選考ルートではありませんが、早期選考があるそうなのでそこから挑戦したいと思います。」インターン参加以外の活動「野村総研の選考でテストセンターを受けたみたいだけど、出来はどうだった?」「手応えはまずまずという感じですかね。対策をしていなかったのであまりできないと思っていたのですが意外とスラスラ解けました。問題としては漢字が一番難しかったなと思いました。」「TOEICを受けたみたいだけど、受けようと思った理由は?また出来なども教えてください。」「TOEICのスコアはないよりあったほうがいいと思ったので受けました。出来としては、文法は割と解けましたがリスニングがあまりできませんでした。1月にもまたテストがあるので、対策をして挑みたいと思います。」まとめ・インターンで志望度の上がったNHK技術職の選考を今後受ける予定・テストセンター、TOEICを初めて受けた12月にやろうと思っていること「これからやろうと決めていることは何かある?」「そこまで具体的には決めていませんが、とりあえずは引き続きインターンに応募しようと思っています。」「応募しようと思っている企業などはある?」「金融業界で、東京海上日動と三井住友銀行の2社には応募する予定です。」「銀行は前にもインターンを受けて興味がありそうだったもんね。では、インターン以外で何かやろうとしていることはある?」「TOEICの勉強もしようと思っています。前回の結果では企業に提出するにはまだまだだと思うので、ある程度良い成績が出せるように勉強しておきたいです。」まとめ・東京海上日動と三井住友銀行のインターンに応募する予定・スコアアップのためにTOEICの勉強もする予定今就活で悩んでいること「最近就活で悩んでいることはある?」「志望業界がうまく絞れないことに悩んでいます。以前からもあまり絞っていませんでしたが、そろそろ本格的に絞っていかなければいけないのかなと思い少し焦っています。」「業界を絞れない理由などはある?」「理由としては、多くの知識をつけた分だけ自分の市場価値が上がると考えているのと、自分が知らない知識を知ることが好きだからです。」「なるほど、では今のところ受けようと思っている業界や受けない業界などはある?」「業界で絞っているわけではありませんが、インターンに参加して印象の良かったNTTデータとNHKは受けたいと思っています。また受けない業界としては人材業界と外資系は受けたくないなと思っています。理由としては、人材業界はそこに就職した先輩がすごく忙しそうだったため、外資に関しては行けないだろうと思っているためです。」「受けようと思っている2社に関しては、どのような点から受けようと思っている?」「社員さんが仕事をしていて楽しそうだった点と、色々なことができそうで面白そうと思った点です。ただ懸念点もあって、インターンの時は面白そうと思っても、正社員になった時に同じような仕事の楽しさがあるかどうかが不明確だなと思っています。」「他には何か悩んでいることはある?」「学チカでサッカーのことを話そうと思っているのですが、まだどういう風に伝えていくのがベストなのかがわからず少し悩んでいます。あとは小さいことですが、親がOB訪問しなさいなどと言ってくるので軽くストレスです。(笑)」まとめ・業界、企業選びがまだ上手くいっていない・学チカで話すことの伝え方がわからない・親からのプレッシャーがあり軽くストレスunistyle編集部より積極的にインターンに参加し、企業の人や雰囲気、仕事内容などといった会社の中身をキャッチアップしているところは良いと思います。これからも引き続きインターンに参加すると思いますが、継続して欲しいと思います。業界・企業を絞れないと悩んでいましたが、就活生はこれによく悩む印象があります。理由としては2パターンあると思います。一つ目は、「どうありたいか」が考えられていないためです。デニナギくんの場合はこちらに当てはまると思います。多くの学生が、「どうなりたいか」よりも「何をしたいか」がわからないから企業を選べないと嘆いていますが、実際にはその「何」の部分は重要ではありません。やりたいことはどうありたいかの手段でしかないからです。自分が将来的にどのような働き方をしていたいかを考え、そこから逆算することによってこれからの仕事として何を選ぶべきかが自ずと見えてくると思います。海外勤務、転職のしやすさ、結婚など仕事以外の面への影響、福利厚生など、仕事の内容以外でも見るべきポイントは多いと思います。そういった面からも考えることである程度業界を絞れてくるのではないでしょうか。二つ目は、他にもいい企業があるんじゃないかと思ってしまうためです。「こうなりたい」という像がありつつも選択肢を絞れないのは、他にも選択肢があるのではという思いがあるからだと思います。こちらの場合は業界・企業研究をより深めることで解決できると思います。自分の「こうなりたい」という理想像が明確なのであれば、あとはそれにあった企業を見つけにいけると良いでしょう。十分に業界研究ができれば、自分にあった業界がどこなのかはすぐに見えてくると思います。デニナギくんへのオススメ記事→そもそもなぜ業界研究をするのかというところから考え、業界研究の方法を紹介しています。業界研究で悩んでいる方には是非読んでいただきたいと思います。→企業選びの軸を二項対立によって決める方法を紹介しています。企業選定をするための1つの方法として実践してみて欲しい内容です。 5,944 views
メガバンクに内定した高専生の就職活動 メガバンクに内定した高専生の就職活動 皆様、初めまして。私は昨年度、高等専門学校から四年制大学へ編入学し、4月に就職活動を終えた者です。金融業界の3社から内々定を頂き、来春からメガバンクに就職します。今回、圧倒的に数が少ない高専からの編入生に向けて少しでも就職活動の糧になることができればと思い、お世話になったunistyleでコラムを執筆することになりました。1.高専生の悩みと苦労2.高専生のメリットとデメリット3.高専生がアピールすべきポイント4.最後に以上の構成で、述べていきたいと思います。1.高専生の悩みと苦労私が一番苦労したのは、新生活に慣れることでした。それまで当たり前だった生活が一変し、最初の2ヶ月ほどは意味もなく一杯一杯だったことを覚えています。そんな裏では着々と外資系企業の選考時期が近づき、大学でも就活に向けてのイベントやインターンシップの内部推薦などが始まっています。勿論私生活に関しては大した問題ではありませんが、そういった意味で若干出遅れた感が否めませんでした。また生活にも繋がりますが、編入生は必要取得単位数が内部生に比べて非常に多くなります。順当な内部生なら3年次にはほとんど授業がなく、就活に集中しやすい環境と言えます。自分で授業を調整可能とはいえ、結果的に毎期フル単を強いられる状況はとても厳しかったです。特に3年生の後期は説明会ラッシュとテストが丸かぶりするため、編入生はこれを見据えて授業の調整が必要になります。私の場合は、3年前期に取得可能数の限界まで履修し、3年後期は授業を少なくしました。4月に就活を終わらせるつもりで、4年生に単位を回したということです。従って4年生の後期にも授業が入りますが、人生の大一番に最も良いパフォーマンスを発揮するためなら、4年生での授業も厭わないと思います。・新生活と同時に就活準備が要される・単位取得が重くのしかかるまとめると、私はこの2点に苦労しました。2.高専生のメリットとデメリット続いて、高専生のメリットデメリットについて述べていきます。私が就活を通じて感じた高専生のメリットは、主に以下の3つです。1.高専の知名度が皆無に近い2.在学中にある程度のスペックが備えられる3.就活へのモチベーションを保ちやすいでは、1番から説明していきます。私はリクルーター面接を含め多くの面接を受けましたが、全ての面接官に「高専って何?」と必ず聞かれました。高専からの編入学は、全国的にみても非常に珍しいようです。これがメリットである理由は、「自然と会話が発生する」ということです。面接とは初対面でありながら、企業側が「この学生はうちの会社で利益をもたらしてくれるか」を判断します。その要素は主に「考え方、熱意、人柄」と言われています(詳しくはunistyle参照)。つまり、自然と自分の人柄を伝えるチャンスが発生し、心掛け次第でより良いファーストインプレッションを与えることが可能となります。私はこの最初の会話に神経を注いでいました。また、同時に考え方も伝えることができます(詳しくは後述)。続いて、2番に移ります。高専のカリキュラムは5年間で完成するようにできています。世間一般の大学1,2年生が最も遊ぶ時期に、高専生は最も勉強する時期になります。あくまで大学のレベルにもよりますが、ここでの貯蓄が3年生という年次に与える影響は大きいと感じました。少なくとも、「なにもないスペック」という事態にはならないと思います。ただし、これはあくまでスタートラインが見えている程度であり、高学歴の学生には遠く及びません。その点を頭に入れて、入学後も可能な限り様々な挑戦を続ける必要があります。数ヶ月後にどんな学生と戦うかというレベル感は、高専という閉鎖的な環境から飛び出した学生には掴みにくいものがあります。そのため、特に高専生は外資系企業の選考、夏のインターンシップへの参加を強くお勧めします。私自身ある大手企業のインターンシップに参加しましたが、力の差に茫然自失しました。そこで感じた実力差が就活時のモチベーションに繋がり、ベストなパフォーマンスを発揮できたと言えます。最後に3番です。これは上記でも少々触れましたが、入学してすぐに就活が始まる環境であるということです。日本の大学における「大学3年目」と「大学1年目」では、就活に対する意識が違うと感じました。私の周囲の編入生は、高専や他大学を問わず、皆動き出しが早く、満足のいく結果を残すことができていました。反対に、高専生のデメリットについてみていきたいと思います。私が感じた高専生のデメリットは、以下の2点です。1.授業が大変2.学閥の関係で嫌われることもある1番については上記でも述べているので省略し、2番について説明します。企業には少なからず学閥が存在し、大学ごとに規定の採用数が設けられていると言われています。これは実体験ですが、面接で編入した旨を話すと「じゃあ純粋にこの大学の学生じゃないんだねえ」と皮肉めいたことを言われたことがあります。勿論これが起因して面接に落ちるとは言いませんが、学閥を重んじる企業では受け入れがたい側面もあるのかもしれません。以上、就活における高専生のメリット、デメリットについてみてきました。私としては、高専生として就活に臨めて良かったと思っています。面接では想像以上に高専について根掘り葉掘り聞かれますが、その点について事前に整理して臨めば、中々好印象を与えることができます。3.高専生がアピールすべきポイント次に、高専生が就活でアピールすべき点についてみていきます。私が高専絡みで聞かれた質問はおおよそ以下の通りで、これらについてしっかり整理すれば十分なアピールになると思われます。・そもそも高専って何?・どうして高専からその大学に編入したの?・どうしてその学部を選んだの?・高専から編入する人は多いの?・高専ではどんなことを学んだの?・卒業論文は何について書いたの?・なぜ高校ではなく高専に入学したの?これらはほとんどの面接で聞かれました。高専生のメリット1でも述べたように、これについて整理しておけば、自分の「考え方」をアピールできるいい機会になります。面接の最初に聞かれることが多いため、序盤で人柄と考え方の2つを訴求することができます。また、ESや面接では「大学時代に頑張ったことは?」と問われることが多くあります。そんな時、高専の4、5年生の出来事をアピールすることも可能です。実質は大学1,2年生なので、部活動を5年間やり通した人などはそれを強くアピールすると良いでしょう。ただし、それをアピールした後に「大学入学後に頑張ったことは?」と聞かれることもあるので、大学入学後も何かに打ち込むことはとても重要です。4.最後に以上、私が考える高専生の就職活動について述べて来ました。総括としては、高専生というブランドは就活において有利になると思いました(ある程度の学歴の大学に編入する前提で)。「高専からの編入生」は、何万人という学生が応募する中で、いい意味でのインパクトを与えるきっかけに成り得ると考えます。高専から編入してこれから就活に臨む皆さん、または現高専生の皆さんにとって、このコラムが少しでもお役に立てれば幸いです。photobyMariaSemenenko 24,481 views

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