キユーピーのES対策!求める人材を理解して採用レベルの志望動機・ガクチカへ
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最終更新日:2020年12月25日
キユーピーは、マヨネーズやドレッシングなどを日本で初めて生み出した食品メーカーです。
キユーピーの商品を消費したことがある方も多いと思います。キユーピーというとマヨネーズを想像する方も多いと思いますが、タマゴ事業、サラダ・惣菜事業、物流システム事業など、様々な事業を展開しています。また9か国に事業展開をしており、中国、東南アジアを中心に様々な国に製品を提供しています。
今回は、キユーピーの求める人材、そしてESの解説について考察していきたいと思います。まずは社員の方のインタビューを通して、キユーピーの働き方、求める人材について見ていきましょう。
事業内容と採用HPから考えるキユーピーの求める人材
以下採用HPに掲載されている社員の方へのインタビューです。
野菜・加工プロセス研究部の加工プロセス技術チームで仕事をしています。
キユーピーの商品開発に活用できる新しい食品加工機械(例えば、食品にダメージの少ない新しい殺菌方法や効率的に加熱する機械など)を見つけ出し、機械メーカーや生産技術部、開発部の方と協力しながら有用性を検討していくのが主な仕事です。
また、商品開発で難しい課題が見つかった時に、協力して解決法を探していきます。この仕事はキユーピーの様々なカテゴリーに携わるので、野菜や卵のことなど幅広い知識を深めながら進めています。また、現在は時短制度を活用し、4歳と1歳の子育てと仕事を両立しています。
参考:先輩社員を知る 小林 菜穂子
私は、今までに大きな人事異動を3回経験しました。
特に初めての異動で、6年間担当していた家庭用マヨネーズの開発から家庭用営業への異動の際は仕事環境の大きな変化に大変苦労しました。「開発業務(ものを作る)」から「営業業務(ものを売る)」への変化に伴い、「仕事をわかった気になっていた事」を痛感させられました。
営業に異動して一年経った頃、新しいお得意先様を担当することになり、今まで通りの会社の指針に沿った商談をしていました。
そんなある時、バイヤーから「こんな商談繰り返しても採用しないよ」と言われました。私は悩んだ末、各店をまわってその企業と市場の課題を抽出し、その解決方法を分析、実践したプランを本部商談に活かして提案しました。その結果、私の提案に耳を傾けていただけるようになり、数字に反映されることを実感しました。
どんな職種でも、通り一片の事をするのではなく、課題の本質をつかみ、その対策を実践することが重要という事を学びました。現在でも私の仕事のスタンスとして活かされています。
仕事上、社内外たくさんの方々と一緒に取り組む場面が多々あります。立場の異なる人が集まりますので、当然意見がぶつかる場面もあります。その際重要なのは、如何に皆さんの到達点を共有化し、そこに向かって一丸となり取り組んでいけるかです。
一人で仕事をするよりも、二人、三人と人が増えた方が、当然、結果へのスピード感、到達点のレベルもあがってきます。バラバラであった状況から、周りにいる仲間と協力して仕事をし、その結果、一人では得られない結果になった時の達成感はとてつもないものです。
これは、開発でも生産でも営業でも同じことであり、苦労した分、分かち合う喜びは大きいと感じてます。
キユーピータマゴの営業は、居酒屋、カフェ、レストラン、ホテル等のいわゆる外食市場といわれる分野を担当しています。
タマゴ原料や加工品だけでなく、マヨネーズやドレッシング等をはじめとしたキユーピーグループのあらゆる商品をお得意先様のニーズに合わせて提案を行い、在庫管理など物流調整も行うことが主な業務内容です。例えば、お得意先様のメニュー開発の担当者や料理長等に商品の紹介をするのはもちろんですが、そのお得意先様との何気ない会話の中からニーズを見出し、それを具体化するメニューの見せ方・提供方法についてまで提案していくこともあります。
お得意先様毎にメニューや企画を考えるタイミングが異なるため、提案時期にも気を配らねばなりません。現在どんなものが流行っているのか?普段からアンテナを高くし、情報収集は怠ることはできません。
キユーピーには研究開発、生産、営業の3つの職種があります。研究開発では、研究開発に必要な技術を生み出したり、商品を実際に生み出したりします。この2つの仕事を担う社員の方はお客様に好まれる商品を生み出すために、互いに連携するだけでなく、生産、営業の方とも連携し、お客様がどのような商品を求めているのかを知る必要があります。
実際に上記の1人目の社員の方も、「キユーピーの商品開発に活用できる新しい食品加工機械(例えば、食品にダメージの少ない新しい殺菌方法や効率的に加熱する機械など)を見つけ出し、機械メーカーや生産技術部、開発部の方と協力しながら有用性を検討していくのが主な仕事です。」と述べており、様々な立場の人々と連携して働く必要があることが分かります。
このことは営業の社員の方にも当てはまると考えられます。お客様に選んでもらえるような商品を売り出すために、お客様や研究開発の社員の方、生産に携わっている社員の方など様々な立場の人と協力して働く必要があるでしょう。
実際に上記の2人目の社員の方も、「仕事上、社内外たくさんの方々と一緒に取り組む場面が多々あります。立場の異なる人が集まりますので、当然意見がぶつかる場面もあります。その際重要なのは、如何に皆さんの到達点を共有化し、そこに向かって一丸となり取り組んでいけるかです。」と述べています。
このことからキユーピーでは、「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」に照らし合わせて考えてみると、「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」という資質が必要になると考えられます。
また営業の社員の方は、一般消費者や飲食店のお客様の求めている商品を知らなければなりません。そのためにもお客様にしっかりと寄り添い信頼関係を構築する必要があります。そして他の職種の人と協力しながらニーズを満たす商品をお客様に提供していきます。
上記の2人目の社員の方も「各店をまわってその企業と市場の課題を抽出し、その解決方法を分析、実践したプランを本部商談に活かして提案しました。その結果、私の提案に耳を傾けていただけるようになり、数字に反映されることを実感しました。」と述べています。
また上記の3人目の社員の方も、「お得意先様のメニュー開発の担当者や料理長等に商品の紹介をするのはもちろんですが、そのお得意先様との何気ない会話の中からニーズを見出し、それを具体化するメニューの見せ方・提供方法についてまで提案していくこともあります。」と述べています。
このことからキユーピーでは、上記に加え「人気企業内定者に共通する、企業に伝えるべき5つの強み」の、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」という資質も必要になると考えられます。
キユーピーのES設問
(1)(国内、海外を含む)数多くの企業の中から、弊社をご応募いただきました理由を教えてください。 ※全角300文字まで
(2)5つの項目から2つを選び、テーマに合ったエピソードをご記入いただきます。 人と関わることで影響を受け成長したこと 自分のアイディアが形になったこと 果敢に挑戦し、変化を起こせたこと 諦めずにやり抜いたこと 大きな成果をあげることができたこと プロセスやご自身の行動について詳しく記述して下さい。 ※全角600文字まで
→選考ES・レポート及びインターンES・レポートを掲載しています。
設問(1)「(国内、海外を含む)数多くの企業の中から、弊社をご応募いただきました理由を教えてください。 」について
志望理由を問う設問です。志望動機に関しては、「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」を参考にしてみてください。設問に「(国内、海外を含む)数多くの企業の中から」とあるので、なぜキユーピーなのかについて重点を置いて述べるべきでしょう。そのため上記の記事で紹介しているフレームワークの③企業選びのポイント、⑥業界の中でも志望企業の理由について詳しく書く必要があると考えられます。
③企業選びのポイントについては、自分の目標をなぜキユーピーで実現することが出来るのかについて述べると良いと考えられます。⑥業界の中でも志望企業の理由については、企業の強み、社風、社員の3つの観点で述べると良いでしょう。
③、⑥を詳しく述べるためにも、OB訪問などで社員の方に直接会って話を聞くことは重要であると考えられます。社員の方がどのようなことを成し遂げたいと思いながら働いているのかについて聞いてみると良いと思います。自分の実現したいことがまだ分からない方は以下の記事も参考にしてみてください。
参考:志望動機で書く「夢・成し遂げたいこと」に出会うための方法
→→志望企業で成し遂げたいことを具体的に述べるための方法を提示します。
設問(2)「人と関わることで影響を受け成長したこと 自分のアイディアが形になったこと 果敢に挑戦し、変化を起こせたこと 諦めずにやり抜いたこと 大きな成果をあげることができたこと プロセスやご自身の行動について詳しく記述して下さい。」について
2つのテーマを選びそのエピソードを問う設問です。学生時代頑張ったことを問う設問と考えることができます。
設問に「プロセスやご自身の行動について詳しく」とあるので上記のフレームワークの④取組・工夫⇒結果に重点を置いて書くと良いと思われます。何を考えどのように行動したのかについて述べましょう。
最後には学びを述べると良いでしょう。その学びが「4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる」、「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」という資質が求められるキユーピーで活かすことができる学びであると良いと考えられます。
最後に
マヨネーズのイメージが強かった方は少しイメージが変わったのではないでしょうか。キユーピーでは様々な立場の人と協力して相手のニーズを見出しそれを満たす解決策を提案します。
ESを通して、キユーピーで何を実現したいと考えているのか、また過去にどのような経験をしどのように行動したのかについて問うことで、学生の人物像を見ていたと思います。
photo by zhouxuan12345678