PwCコンサルティングの面接過去問31選|就職活動での頻出質問と選考意図とは
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最終更新日:2023年10月17日
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、外資系コンサルティングファームであり、ハイレベルな学生から特に人気を集めています。
また、PwCは会計事務所系のコンサルティング会社が統合してできたコンサルティング会社であり、大きく分けると、M&Aや事業再生・再編の専門家であるディールズ部門と経営戦略の策定から実行まで総合的に取り組むコンサルティング部門の2部門で成り立っています。
親会社が監査法人という背景からは財務系のコンサルティングに大きな強みを持っています。
例年の選考フローとしては、「エントリーシート→WEBテスト→グループディスカッション→一次面接→最終面接」となっています。
外資系コンサルの分類については以下の記事が参考になると思いますので、本記事とあわせてこちらもご覧ください。
参考:難易度はそこまで高すぎない?IBMのコンサルタントとして働く魅力
→IBMのコンサルタントの魅力について書いてある記事になります。
学生時代の経験に関する質問
- 自己紹介してください
- 学生時代に頑張ったことについて教えてください
自己紹介については「あなたがどのようなことに力を注いできたのか、どのような価値観を持っている人間かについて」を30秒から2分程度で伝えます。
「【これから面接を受ける人必見!】面接における自己紹介の重要性」では、秀逸な自己紹介の例とお粗末な自己紹介の例が紹介されています。
秀逸な自己紹介では、エレベータートークが活用されていたり、自身の肩書と自己PRを上手く重複させることで器用にアピールしています。
また、学生時代に頑張ったことについては、基本的に企業の求める人材像や能力に自身が該当することを具体的エピソードを用いて説明づけ、企業にアピールすることが良いと考えられます。
PwCでは、採用HPにて「3つのタフネス」や「アントレーナーシップ」について求める人材像として記載していますので、こういった能力があることが証明できるようにすると良いでしょう。
また、頑張ったことについては「その動機や困難はあったか」など深掘りされることが一般的ですので、こちらについても一貫性をもって話しましょう。
あなた自身に関する質問
- 自己PRをしてください
- 強みと弱みについて教えてください
- 英語は話せますか(英語面接の場合もあり)
- 残業についてどう思いますか
- これまでの人生について教えてください
- 日常生活をどのように送っていますか
- なぜそのように時間を使いますか
- 睡眠時間はどの程度とりますか
- 勉強するのは好きですか、また、習慣化されていますか
- 体力はありますか
- 趣味は何ですか
あなたに関する質問では、2つに分類して解説していきます。まず、以下の質問は自己PRに寄った質問になります。
・自己PRをしてください
・強みと弱みについて教えてください
・これまでの人生について教えてください
こちらの質問では、自己PRや強みについてアピールしたものをこれまでの人生について聞くことによってズレがないか、説得性のあるものか判断していると考えられます。
ですので、これまでの人生については自身のアピールしたい強みを補完できるように意識して回答しましょう。また自己PRについては「あなたの自己PRが嘘っぽく見えないために「方法論」を語るべき」にあるように、経験→強みを語る上で「方法論」を盛り込むようにすると良いでしょう。
弱みを回答する際には「短所は短所のままでいい?!面接で短所を聞かれた時の答え方」にあるように1.長所の裏返しを回答する 2.素直に短所をさらけ出す の2つの方法があります。
その中でも、その短所をどのように乗り越えようと考えているか、どのように対処しているかまで回答できると良いでしょう。
こちらの質問はあなたの人格に寄った質問です。
・日常生活をどのように送っていますか
・なぜそのように時間を使いますか
・睡眠時間はどの程度とりますか
・勉強するのは好きですか、また、習慣化されていますか
・体力はありますか
・残業についてどう思いますか
上から2点では、あなたの人柄を日常生活から判断していると考えられます。
こちらでは、自己PRや強みとして話したものと日常生活の中での印象とズレがないように意識しましょう。また、PwCでは人柄を重視していることが本選考情報からわかりますので、本選考情報を参考に意識して回答しましょう。
終始人間性を見ている気がした。お客さんの前にこの人を出せるかどうかを見極めるために、性格に関する質問が多かった。常に笑顔で対応できると評価される。
比較するならば、(1)PwCにいそうか(2)英語力がある、もしくはそれをキャッチアップする努力が出来そうか(3)人とのコミュニケーションがしっかりととれるか、の三つではないかと思う。当然コンサルであるので頭のよさは求められているだろうが、ここは他よりもその人がどんな人物か、またPwCに合うか、を重点的にみる会社だという印象を受けた。
また、個人的には会話のテンポのよさから頭の良さを感じたという言葉をいただけた。
以下4点ではストレス耐性について判断していると考えられます。
・睡眠時間はどの程度とりますか
・勉強するのは好きですか、また、習慣化されていますか
・体力はありますか
・残業についてどう思いますか
こちらからは、ハードな環境でも働くことができる能力や個人で勉強し続けることができる能力が求められていると考えられます。
ですので、回答の中でこれらの能力があることが回答できれば良いと考えられます。回答の際には具体的な経験から証明できるようにエピソードを盛り込んで回答できると良いでしょう。
志望動機に関する質問
- 志望動機について教えてください
- コンサルタントになりたいと思ったきっかけについて教えてください
- コンサルティング会社を志望する理由を教えてください
- なぜPwCなのですか
- 入社したらやりたいことについて教えてください
- PwCに感じる魅力を教えてください
- 会社の雰囲気の感想について教えてください
- 将来の夢は何ですか
- 他にどういう企業を見ていますか
- インターンシップ経験はありますか
- 逆質問
・志望動機について教えてください
・コンサルタントになりたいと思ったきっかけについて教えてください
・コンサルティング会社を志望する理由を教えてください
・なぜPwCなのですか
・入社したらやりたいことについて教えてください
こちらの5点については「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」の項目を利用することによって一貫性のある回答を準備できます。
また、コンサル業界やコンサルタントという職種については、普段一般消費者として関わる機会のない職種でもあり、不透明なままに理解している学生も多い印象にありますので、OB訪問等の機会を使用して理解度を深めると良いでしょう。
・将来の夢は何ですか
こちらの質問では、将来の夢を成し遂げるにあたってPwCで働くことが必要であるといった結論に導くことができれば良いでしょう。
将来の夢や成し遂げたいことについては上記で引用した「【例文6選】エントリーシート(ES)の志望動機の書き方!独自調査を基に人気業界ごとに解説」を使用して導き出し、回答を準備すると良いでしょう。
ケース問題
- 待機児童を0にするには
- 全国のCDの在庫の数を求めて下さい
- スターバックスの売上を2倍にするには?
- 女性の社会進出を促進するには
- 日本のノーベル賞受賞者を増やすためには
- 地方活性化するためには
- 個人情報漏えいを防ぐためには
コンサルティング会社ではケース問題やフェルミ推定は必須になっています。
こちらは過去に出題されたテーマの一覧です。
本選考情報からもケース問題対策は必須であることがわかりますので、書籍等を使用し対策をすることをおすすめいたします。
(前略)
コンサルティングファームであるため、ケース面接が課されることがわかっていたので、夏の段階から本を読んだり、他社の選考やインターンシップ選考を受けることで場数を踏んで対策した。難しいテーマにあたっても、わかることからブレイクダウンして、ひとつづつ整理して考えることを意識した。逆に、面接官にプレゼンするときには結論をまず話して、次に理由を説明するなど、わかりやすさを重視した。1次面接のケース面接でも、説明の仕方とがうまいと評価されたのでこれは正しかったと思う。
先輩からグループワーク、フェルミ推定のある一次面接でかなり切られると聞いていたので、特にフェルミ推定に関して力を入れて学習した。フェルミ推定の対策はグループディスカッションにも役立った。むしろ、対策をしていなかった人は議論から置いていかれているように見えた。
最後に
コンサルではケース面接が一般的ですが、最近では大手企業でもケース問題が出題される傾向があります。
また、外資系メーカーなど、外資系企業でもケース問題は頻出になっています。
こういった面接形態は練習や対策が必要になります。unistyleでは他企業での過去に出題されたケース問題についても解説していますので、ぜひご活用ください。
参考:外資系コンサルだけでない!総合商社でもケース面接対策は必須?
→総合商社におけるケース面接の実態となぜそのようになっているのかについて考えたいと思います。