【NTTドコモのESを徹底解説】選考通過者の志望動機・ガクチカを分析
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最終更新日:2021年03月19日
NTTドコモはインフラ系の安定した企業を目指す上位校の学生にとって、根強い人気のある企業です。業務内容としても、通信に紐づくあらゆるビジネスを展開しており、文系・理系を問わず人気の企業であるといえます。
安定的な企業としての認知が強いですが、最近では、料理教室のABCクッキングを買収するといった、豊富なキャッシュをもとにM&Aも積極的に行っています。そのため、新規ビジネスに挑戦したいと考えて志望する学生も一定数いると推測できます。
こちらの記事では、NTTドコモの本選考ESの回答方針を解説します。
NTTドコモの本選考ES設問
◆ドコモで叶えたい夢を教えてください ※300字以内
NTTドコモは18卒で大きくESの設問内容を変更しました。17卒までのESは奇抜と言っていいような設問が多く、エントリーの障壁を高めていました。以前に比べオーソドックスになったものの、逆に他の就活生との差別化を図るのが難しくなり、エントリー数が増えて競争激化に繋がったとも言えます。
ただし、NTTドコモでは求める人物像を明確に示しているので、求める人物像と自身の経験を絡めて書くと良いESになるでしょう。「NTTドコモの採用情報から考えるES・テスト・面接対策」の記事でも示しましたが、NTTドコモでは以下のように求める人物像として「挑戦心」「行動力」をキーワードとして挙げています。
しかし、そこであきらめてしまっては新しいつながり、次の「あたりまえ」を創ることはできません。壁にぶつかったとき、未来、そして自分の想いを信じ、あきらめずに超えていく「挑戦心」と「行動力」が必要です。
「挑戦心」は新しいコミュニケーション文化の世界を創るという、答えのない困難にチャレンジするマインドであり、「行動力」はその想いを実現するためのアクションを起こし、最後までやり遂げる力です。
上記2点の具体的な解釈としては以下のように考えられます。
挑戦心
0→1を生み出す新規性というよりは、1同士を組み合わせてより高い次元の価値を提供するという意味での、新しい価値を生み出すための挑戦心
行動力
ビジョンを実現するために、クライアントと共に最後まで考え抜き実行する行動力
このような「挑戦心」と「行動力」の2点を絡めながら2つの設問に答えられると良いでしょう。
以下、各設問の意図や回答方針を解説していきます。
設問1
設問の意図
19卒ESで課されている1問目は学生時代頑張ったことに関する設問であり、他企業でも問われることが多いオーソドックスな内容だと言えます。
しかし、「学生時代に頑張ったこと」という直接的な文面では無く、ドコモはあえて「チャレンジしたエピソード」という聞き方をしており、先ほどの「挑戦心」と直接紐づくキーワードが設定されています。
ここから、学生時代から型にはまった考えではなく、新規性を意識して物事に取り組めていたかを重視する企業の意図が読み取れます。
意図を踏まえた回答方針
企業別選考対策では毎回伝えている通り、企業が求める人材をある程度想定して自分自身の経験を伝えることが求められます。
NTTドコモの場合、求める人物像を採用HPではっきりと明示しているため、それに絡んだ経験を述べる必要があります。
柔軟な思考で新たな価値を生み出す「挑戦心」と、目標達成のために仲間と協力して最後までやり抜く「行動力」の2つを発揮した経験を書けると良いでしょう。
内定者の回答と解説
ビジネスコンテストの運営活動で、参加者に示す「ビジネスプラン例」の提案、制作に挑戦した。私がコンテストに参加した際、運営に対して課題を感じ、自らスタッフを志願して挑戦に至った。
制作にあたり、他のコンテスト団体に情報を聞きまわり、また同期やOBに添削や発表の聞き手を何度も頼むことで成果物の説得力を向上した。
そして中間報告で合格点が出ても、改善の余地があれば修正に取り組むなど参加者目線の質を追求した。
上記の回答例では、自らスタッフを志望するという「挑戦」と、成果物の説得力を向上させるための具体的な「行動」が書かれています。
私がチャレンジした事柄は留学中に100人の外国人の友達を得る事です。この目標に挑戦した理由は自分の異文化理解を深める為です。
この取り組みで苦労した事は私の顔を覚えてもらう事でした。私は教会とモスクに毎日のように通い、人々に話しかける事でこの困難を克服しました。
例えばイスラム教の断食月にムスリムと共に断食を行い、交流を深めました。これらの主体的な活動により半年で目標を達成することができました。
上記の回答例では、100人の外国人の友達を得るという「挑戦」と、教会とモスクに毎日通うといった具体的な「行動」が書かれています。
設問2
設問の意図
単純に「志望動機」や「志望する理由」という聞き方ではなく、叶えたい「夢」という聞き方には、「未来の世界を支えたい・変えたい・今はない新しい何かをつくってみたい」という好奇心にあふれた意欲のある学生を採用したいという意図が伺えるでしょう。
ドコモには一人ひとりが持つ「挑戦心」と「行動力」を最大限発揮し、夢をかなえることのできるフィールドがあります。
この先の新しい文化は、みなさん一人ひとりが持つ夢が実現した先にあると私たちは信じています。
「未来の世界を支えたい、変えたい、今はない新しい何かをつくってみたい」
そんなみなさんの挑戦をお待ちしています。
意図を踏まえた回答方針
上記のように、NTTドコモは「未来の世界を支えたい、変えたい、今はない新しい何かをつくってみたい」という好奇心と挑戦心を大事にしているため、今の世の中にはないワクワクした夢を述べるべきでしょう。
しかし、ただの願望・希望を述べるのではなく、最後までやりきる行動力の素養と結びつけて、将来的に自分がその夢を実現するためにやりきる意思と具体的にどうやって実現するのかという道筋を述べることが必要になります。
内定者の回答と解説
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最後に
全体として、NTTドコモは「挑戦心」と「行動力」の2点を重視していることが窺えます。
昨年に引き続き、19卒ESの2つの設問はオーソドックスではあるものの、しっかりとドコモが求めている人物像と絡めて述べる必要があるでしょう。
NTTドコモの事業内容や求める人材の詳細は以下の記事を参考にして下さい。
→ビジネスモデルの分析、求める人材像の考察、選考フローなど、NTTドコモの選考を突破するために最低限必要な情報を網羅した記事です。本選考向けの記事ですが、インターン対策にも活用できるので、ぜひご活用ください。